ちゃりじじいのチープな節約自転車通勤ライフ

　浅草駅から雷門方面はみなさんよく行かれる観光ルートですが、今回は雷門と反対側に行って見ます。

　浅草駅から江戸通りを隅田川沿いに北東方向に進むとまず現れるのが靴や袋物の問屋街。

　小売をしている靴屋さんも多いので格安の靴が手に入るかもしれません。

　江戸通りと並行する隅田川沿いは「墨田公園」。
　桜の名所で桜の時期は花見客で大賑わいです。

　江戸通りをしばらく行くと左手に現れるのが「待乳山聖天」。

　ここも浅草ですが観光客もほとんど居らず静かな雰囲気です。
　あちこちに「大根」と「巾着」が印されています。
　「大根」は夫婦円満、子孫繁栄、「巾着」は商売繁盛のシンボルだとか。
　ご利益にあやかれますようお参りを済ませます。

　さらに北に進むとこんどは「今戸神社」。


　招き猫発祥の地ということで、拝殿には大きな招き猫様が鎮座されてます。


　ここは縁結びのご利益があるそうで、境内は平日にもかかわらず若い女性がたくさん。
　おそらく浅草駅前から来たであろう人力車にのった着物の女性に目を奪われます。

　また、ここは新選組の沖田総司が亡くなった地でもあるそうな。


　沖田総司といえば美男子の代表。
　いい男には女性が集まるんですね・・

　いい男とは無縁の私は遠慮しつつお参りを済ませた後、招き猫の形をした根付のお守りを猫好きのかみさんに購入。

　今戸神社を後にして、少し南に戻ると「山谷掘公園」があります。


　ここは昔、現在の三ノ輪あたりから隅田川まで山谷掘という水路が流れていたそうです。

　この山谷掘公園沿いに今度は北西に進みます。

　しばらく行くと「吉原大門」の交差点があます。
　ここが有名な江戸の歓楽街「吉原」の入口です。

　そしてその傍らに1本の柳の木があります。

　これが「見返り柳」。
　何でも、吉原に遊びに来た客が名残惜しさに振り返ったことからその名がついたそうです。

　吉原に遊びに来る際、庶民は歩いてくるのに対し、粋で裕福な人は隅田川から先ほどの「山谷掘」を船でのぼって吉原大門まで来たそうです。

　吉原の中に入ると今でもそれらしいお店が立ち並んでいますが、新宿などのようにネオンぎらぎらの歓楽街という雰囲気ではなく静かで落ち着いた感じです。


　お店の前にはそれらしいスーツをビシッと決めた人が立っていますが、新宿などのように通りかかっても声をかけてきません。

　なんでも、ここに遊びに来る人は浅草や鶯谷などの最寄の駅あたりに黒塗りの車が迎えに来るそうです。
　よく見ると確かに高級車がよく走っています。

　今も昔も豪勢に遊ぶ方々は歩かないんですね・・
　庶民の私は自転車を一生懸命こぎながら花街をあとにします。