アフィリエイト広告を利用しています

2024年09月12日

日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較2

表1 語順 言語 形態 特徴

SOV 日本語、韓国語 膠着語 修飾語は名詞の前、後置詞を用いる。
SVO1 中国語 孤立語 修飾語は名詞の前、前置詞と後置詞を用いる。
SVO2 フランス語 屈折語 修飾語は名詞の後、前置詞と後置詞を用いる。
VSO ケルト語、アラビア語 屈折語 修飾語は名詞の後、前置詞と後置詞を用いる。
VOS ポリネシア語 孤立語 修飾語は名詞の後、前置詞後置詞を用いる。
OVS 一部の言語
OSV 一部の言語 (ウィキペディア)

 SOVの言語は、前置詞ではなく後置詞を使用する。一方、SVOとVSOの言語は、後置詞ではなく前置詞を使用する。また、SVO1は、SVO2よりもSOVのグループに近い言語になる。
 中国語の場合は、語順が発達しているため、一般的に活用がなくても品詞や時制がすぐにわかる。一方、ラテン語や日本語そしてゲルマン諸語の場合、活用が発達していて、語順が自由または比較的自由と言われる。但し、印欧諸語とアルタイ諸語では活用の意味合いが異なる。前者は、動詞の活用が人称の変化に対応していて、格の問題にも関連性がある。後者は、後続のことばに応じた変化をする。

花村嘉英(2018)「日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較−言語類型論における普遍性を中心に」より
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12701994
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2024年09月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
花村嘉英さんの画像
花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
プロフィール