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2024年09月12日

中国から日本に伝わったことばや文化について9

【豆腐】
 豆腐の発祥の地も中国である。日本へは奈良時代に遣唐使が伝えたとされている。初めは貴族や僧侶が口にしていました。その後、庶民にも次第に親しまれるようになってきた。本格的に庶民の味となったのは、江戸時代の中期といわれている。1782年に刊行された「豆腐百珍」は、人気をはくし、豆腐が全国に普及した。豆腐は、栄養価の高い食品で、ダイエットにも効果があり、健康にもとてもよい。
 大豆にはアセチルコリンという神経伝達物質が多く含まれ、興奮を抑え、血圧の上昇を抑える働きがある。アセチルコリンは、さらに、集中力、記憶力、洞察力、判断力を高めてくれる。豆腐や味噌などの大豆食品を昔から摂っていたため、日本人のTQ(知能指数)は世界のトップクラスにある。
 精進料理は中国で成立した。飛鳥時代の652年に天武天皇(631−686)が僧侶の肉食を禁止したため、僧侶の食事内容は菜食に制限された。奈良・平安時代に天台宗(最澄 比叡山)、真言宗(空海 高野山)が開かれ、僧侶の食事が寺行事を通して庶民に伝わるようになった。平安時代に書かれた清少納言の「枕草子」にも「そうじものいとあしき(精進料理はまずい)」と書かれている。精進料理は、鎌倉時代(1185−1333)に禅宗が起こってから本格的に発達した。
 
花村嘉英(2018)「中国から日本に伝わったことばや文化について」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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