2 記憶範囲の1、2は独立変数であり、それにともなう記憶の度合い弱1、強2は、従属変数になる。
3 独立変数そのものの1、2が要因で、独立変数が実際にとる値、記憶の度合が水準になる。
4 ここでは、どちらの水準も同じ標本からデータを集めているため、記憶範囲という要因は、参加者内要因になる。
5 得られた有意確率(p値)を有意水準と比較する。危険率は通常5%未満のため、ここではt検定を採用する。
6 t検定では、二つの平均の差を表す統計量(t値)、データの規模を表す自由度(df)、p値(p-value)を報告する。
[不安度のt検定]
・阿Qの平均1.6 、他者の平均0.8、よってt値=0.8。
・自由度は、独立した標本の個数から1引いたものである。よってdf=8。
・p値は、0.2にする。ここでは5%未満のため、対立仮説の差があるを採択する。
花村嘉英(2019)「心理学統計の検定を用いて魯迅の『阿Q正伝』を考える」より
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