2021年08月30日
<話題のNews>米国水素市場〜カーボンニュートラルに向けて〜
こんばんは!
ちゃんぬです😎
休暇が明けて、仕事が始まったので疲労が溜まりますね、、、
FIREへの意欲が高まりますね😎
さて、今日は今までとは少し変わって話題のNewsシリーズをお届けします😎
最近、脱炭素化に不可欠なクリーンエネルギーとして、水素に対する期待や注目が高まっております。
特に再エネ由来のグリーン水素やCCSを活用したブルー水素といったCO2フリー水素が注目されています。
CCSとは、「二酸化炭素回収・貯留」技術のことです。
発電所や化学工場などから排出されたCO2を、他の気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入するというものです。
こういった水素をを用いることで脱炭素化を進めようという動きが大きくなっています。
最近、米国ではネットゼロエミッション計画が謳われています。
ネットゼロエミッション計画とは、温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする計画です。
温室効果ガスは排出しちゃうけど、その分吸収するから結果的に排出してないことになるんじゃね??的なノリです😎
もちろん、米国だけでなく、世界各国で言われ始めています。
米国のバイデン政権では2050年のネットゼロエミッション達成を目指しています。
そのために2030年にはGHG(温室効果ガス)排出量を2005年対比約5割削減するという中間目標も設定しました。
ネットゼロエミッション達成に向けては、電力セクターはもちろん、運輸部門や鉄鋼・セメントなどの製造業におけるCO2排出量削減が肝となると見られています。
このような背景から各産業でゼロエミッションへの貢献が可能なCO2フリー水素に対する期待が高まっています。
バイデン政権のネットゼロエミッションに向けた主な施策は以下の5つほどあります。
送配電網の拡充や再エネ導入拡大、CO2フリーの水素製造コスト低減などを実施します。
ゼロエミッション車の普及やEV充電ステーションの拡充、航空機向け再生可能燃料の開発を目指します。
CCUSやCO2フリー水素の活用を促進させます。
ヒートポンプなど省エネ技術の活用、住宅等の電化を目指します。
メタンの排出量を削減します。
水素の活用を促したい米国政府はもちろん支援も行なっています!
エネルギー省による水素関連事業に対する資金支援は過去より行われてきましたが、2020年には前年比大幅に増加し、今後も各種資金支援が期待されています。
研究支援においては、需要創出に向けた支援の他、製造・貯蔵関連技術や素材、燃料電池など、多岐に亘る分野で支援が行われてきました。
例えば、2020/7月実施の研究資金支援約60百万ドルの内訳を一部見てみましょう😎
新市場創出に22百万ドル、電解槽製造に13.9百万ドル、圧縮水素貯蔵タンク用炭素繊維等に10.4百万ドル、燃料電池関連等に10百万ドル、人材開発に2百万ドルが与えられました!
また、過去20年間で、水素サプライチェーンの各分野の研究開発に計40ドル以上を投資しております。
近年はH2@Scaleと呼ばれるフレームワークにおいて、国立研究所や産業界から多岐に亘るプロジェクトメンバーが参加し、基礎研究から応用開発を展開しています。
2020/11月にエネルギー省は、水素の研究開発及び実証実験の今後の論点となる水素サプライチェーン各分野における課題や目標を示した”Hydrogen Program Plan”を発表しています。
エネルギー省はこの”Hydrogen Program Plan”を元に、米国産業界に加え、学術界や州政府などと連携しながら水素に関わる技術開発や普及促進を進めるとしており、特に2020年代は政府が主導していく方針を打ち出しています。
2020/11月現在のものを見ていきましょう!
@製造
まず、製造部門についてです。
2020年代政府主導時は、「水素製造に向けた国内資源の活用」、「水素製造コストを$1〜2/kgに引下げ」を進めます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「CCUSの活用を含む水素製造の拡大」を進めていきます。
A輸送・供給
輸送・供給部門についてです。
2020年代政府主導時は、「低コスト且つ安全な輸送手法の確立」、「輸送コストを$2〜5/kgに引下げ」を進めます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「一部地域における水素用パイプラインの開発」、「水素の輸出に向けた各種環境整備」を進めます。
B貯蔵
貯蔵部門についてです。
2020年代政府主導時は、「低コスト・大容量・安全な貯蔵方法の確立に向けた高圧タンクや各種素材の開発」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「炭素繊維等を活用したサプライチェーン確立」、「各種貯蔵・輸送設備の開発」を進めます。
C変換
変換部門についてです。
燃料電池や燃焼のことです!
2020年代政府主導時は、「多様な燃料電池・燃焼技術の開発」、「高効率・低コスト化の促進」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「燃料電池やタービン等の国内サプライチェーン強化」、「大規模な導入に向けた支援」を進めます。
Dアプリケーション
アプリケーションについてです。
2020年代政府主導時は、「セクターを跨いで多様な用途に利活用(運輸、定置燃料電池、産業用他)」、「統合エネルギーシステムの開発」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「アプリケーションの大規模化」を進めます。
Eクロスカッティング
クロスカッティングについてです。
2020年代政府主導時は、「安全面の向上、各種規範・基準の策定」、「技術訓練」、「民間部門への技術転移」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「各種規範・基準の更新」、「米国人材の競争力維持に向けた人材開発」を進めます。
いかがでしたでしょうか?
米国は水素の発展にチカラを入れていることが分かりますね😎
何かにビジネスチャンスがあるかもしれませんし、投資する上での参考にしていただけたら嬉しいです!!
本日はここまでにしたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次も読んでいただけると嬉しいです😎
ちゃんぬです😎
休暇が明けて、仕事が始まったので疲労が溜まりますね、、、
FIREへの意欲が高まりますね😎
さて、今日は今までとは少し変わって話題のNewsシリーズをお届けします😎
本日のアジェンダ
- 水素に対する注目
- 米国のネットゼロエミッション計画
- 米国政府による水素に対する支援
- 米国政府による水素利活用拡大に向けた計画
- 最後に
水素に対する注目
最近、脱炭素化に不可欠なクリーンエネルギーとして、水素に対する期待や注目が高まっております。
特に再エネ由来のグリーン水素やCCSを活用したブルー水素といったCO2フリー水素が注目されています。
CCSとは、「二酸化炭素回収・貯留」技術のことです。
発電所や化学工場などから排出されたCO2を、他の気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入するというものです。
こういった水素をを用いることで脱炭素化を進めようという動きが大きくなっています。
米国のネットゼロエミッション計画
最近、米国ではネットゼロエミッション計画が謳われています。
ネットゼロエミッション計画とは、温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする計画です。
温室効果ガスは排出しちゃうけど、その分吸収するから結果的に排出してないことになるんじゃね??的なノリです😎
もちろん、米国だけでなく、世界各国で言われ始めています。
米国のバイデン政権では2050年のネットゼロエミッション達成を目指しています。
そのために2030年にはGHG(温室効果ガス)排出量を2005年対比約5割削減するという中間目標も設定しました。
ネットゼロエミッション達成に向けては、電力セクターはもちろん、運輸部門や鉄鋼・セメントなどの製造業におけるCO2排出量削減が肝となると見られています。
このような背景から各産業でゼロエミッションへの貢献が可能なCO2フリー水素に対する期待が高まっています。
バイデン政権のネットゼロエミッションに向けた主な施策は以下の5つほどあります。
2035年までの電力セクターの脱炭素化
送配電網の拡充や再エネ導入拡大、CO2フリーの水素製造コスト低減などを実施します。
運輸部門におけるCO2排出量削減
ゼロエミッション車の普及やEV充電ステーションの拡充、航空機向け再生可能燃料の開発を目指します。
クリーンな鉄鋼やセメント等の製造
CCUSやCO2フリー水素の活用を促進させます。
建築物におけるCO2排出量削減
ヒートポンプなど省エネ技術の活用、住宅等の電化を目指します。
放置されたガス田、油田、鉱山の閉鎖
メタンの排出量を削減します。
米国政府による水素に対する支援
水素の活用を促したい米国政府はもちろん支援も行なっています!
エネルギー省による水素関連事業に対する資金支援は過去より行われてきましたが、2020年には前年比大幅に増加し、今後も各種資金支援が期待されています。
研究支援においては、需要創出に向けた支援の他、製造・貯蔵関連技術や素材、燃料電池など、多岐に亘る分野で支援が行われてきました。
例えば、2020/7月実施の研究資金支援約60百万ドルの内訳を一部見てみましょう😎
新市場創出に22百万ドル、電解槽製造に13.9百万ドル、圧縮水素貯蔵タンク用炭素繊維等に10.4百万ドル、燃料電池関連等に10百万ドル、人材開発に2百万ドルが与えられました!
また、過去20年間で、水素サプライチェーンの各分野の研究開発に計40ドル以上を投資しております。
近年はH2@Scaleと呼ばれるフレームワークにおいて、国立研究所や産業界から多岐に亘るプロジェクトメンバーが参加し、基礎研究から応用開発を展開しています。
米国政府による水素利活用拡大に向けた計画
2020/11月にエネルギー省は、水素の研究開発及び実証実験の今後の論点となる水素サプライチェーン各分野における課題や目標を示した”Hydrogen Program Plan”を発表しています。
エネルギー省はこの”Hydrogen Program Plan”を元に、米国産業界に加え、学術界や州政府などと連携しながら水素に関わる技術開発や普及促進を進めるとしており、特に2020年代は政府が主導していく方針を打ち出しています。
Hydrogen Program Plan
2020/11月現在のものを見ていきましょう!
@製造
まず、製造部門についてです。
2020年代政府主導時は、「水素製造に向けた国内資源の活用」、「水素製造コストを$1〜2/kgに引下げ」を進めます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「CCUSの活用を含む水素製造の拡大」を進めていきます。
A輸送・供給
輸送・供給部門についてです。
2020年代政府主導時は、「低コスト且つ安全な輸送手法の確立」、「輸送コストを$2〜5/kgに引下げ」を進めます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「一部地域における水素用パイプラインの開発」、「水素の輸出に向けた各種環境整備」を進めます。
B貯蔵
貯蔵部門についてです。
2020年代政府主導時は、「低コスト・大容量・安全な貯蔵方法の確立に向けた高圧タンクや各種素材の開発」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「炭素繊維等を活用したサプライチェーン確立」、「各種貯蔵・輸送設備の開発」を進めます。
C変換
変換部門についてです。
燃料電池や燃焼のことです!
2020年代政府主導時は、「多様な燃料電池・燃焼技術の開発」、「高効率・低コスト化の促進」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「燃料電池やタービン等の国内サプライチェーン強化」、「大規模な導入に向けた支援」を進めます。
Dアプリケーション
アプリケーションについてです。
2020年代政府主導時は、「セクターを跨いで多様な用途に利活用(運輸、定置燃料電池、産業用他)」、「統合エネルギーシステムの開発」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「アプリケーションの大規模化」を進めます。
Eクロスカッティング
クロスカッティングについてです。
2020年代政府主導時は、「安全面の向上、各種規範・基準の策定」、「技術訓練」、「民間部門への技術転移」を進めていきます。
その後、民間企業の役割が増大していくと、「各種規範・基準の更新」、「米国人材の競争力維持に向けた人材開発」を進めます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
米国は水素の発展にチカラを入れていることが分かりますね😎
何かにビジネスチャンスがあるかもしれませんし、投資する上での参考にしていただけたら嬉しいです!!
本日はここまでにしたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次も読んでいただけると嬉しいです😎
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