「まぁ。。。」
プルメリア島の女性だけのラグジュアリーりぞーと。
アマゾネスサンクチュアリィのスタッフルームで、支配人のカモメのダイヤさんと、ご年配夫人たち清掃スタッフのサラさんとガーベラさんが、ディナーしながらTVを見ていました。
ワイワイガヤガヤ。。幾つになっても女子トーク葉月さんがプルメリア島の近くの美島を買いリゾート開発の為の接待に出かけて今日の宿泊客様からワインやシャンパンをいただいたので、葉月さんが雲の子タクシーで帰るからダイヤさんの迎えはいいから、皆んなで飲んどいて。と。ダイヤさんがシフト終了で、サラさんやガーベラさんを誘ってスタッフルームで一杯やっていました。今夜は、スタッフの晩ごはんは牡蠣がメインです。アマゾネスサンクチュアリィには、十六夜カフェと、十六夜和食とフレンチのお店があり、
和食は明けの明星の双子の柴犬の姉のルシフェル、フレンチは宵の明星の妹のシャレムが、料理長です。
アマゾネスサンクチュアリィのスタッフは、この双子の柴犬の料理長姉妹がいますが施設内のエステ
スパの店長のアフリカ象の久美子と、葉月オーナーの社長秘書の久美子の妹のリノも双子です。
柴犬もアフリカ象も、そっくりの一卵性双生児の双子の姉妹たちはそれほど仲良くないのにも関わらずなぜか、同じ職場で働いていました。
「まあっ、双子だらけだわ。」アマゾネスサンクチュアリィの常連客様のコウノトリのお婆さんメープルさんは、羽根をピンクに染めています。プルメリア島住まいでしたが、独身で悠々自適なので、のんびりと上げ膳据え膳を味わう為に時々わざわざ地元のアマゾネスサンクチュアリィに宿泊していました。
すると、不思議だけど、一卵性双生児の姉のパープルさんも時同じくして。。。妹と約束した訳でもないのに今日はなんにもしたくないの。。。と、泊まりにやってきます。名前通りの文字通りなパープルさんは羽根を紫に染めてやはり独身で優雅な生活をしていました。そっくりな一卵性双生児姉妹は同じ姿が2人いるのが嫌で子どもの頃からピンクと紫に身体を染めましたが、
なんと、それも姉妹で約束したけでもなく同時刻に。。ピンクと紫の違いはありましたが、なにかと一卵性双生児姉妹は行動が似ているようです。
パープルさんとメープルさんのコウノトリの双子のお婆さんは、4年ほど前死にかけた赤ちゃんのベルモとミリオンを一夜守り時を見計らって明け方運命に沿って人が海に来るので、心を鬼にしてあえて母親の葉月に戻さずに拾わせるように海にまた笹舟に乗せて流しましたが。。。
プルメリア島で産まれたミリオン、ベルモ。
この子達は死なせてはいけないし、かと言って、母親に返してはいけない。宿命天意のされるがまま。。。それが本人の魂のあるがままの幸せであり、
かならずしも産みの親元で育つのが本人の望みでもない場合もある。天の指示を仰ぎパープルさんとメープルさんは、お仕事は割り切っていました。ミリオンやベルモの様に生きるはずの子が突然のハプニングにさらされた場合運命を軌道修正する為にさりげなくフォローするのも仕事です。
ベルモは仏門に入る子、と天から指示が出ていたのです。
今やパープルさんとメープルさんは
すっかりアマゾネスサンクチュアリィの宿泊や、ディナーやエステ、お買い物スタッフとも顔なじみの二人は、あたしたちもいいかしらと、特別待遇でアマゾネスサンクチュアリィのスタッフルームに入ってきました。
「まぁ、あんたも」「あんたこそ」はっパープルとメープルは顔を見合わせて。。。同じことを考えていたのね。と、妹のメープルはフレンチ十六夜のシャレムに、姉さんのパープルは和食十六夜のルシフェルに、
皆さんのぶんもお任せでなにか作ってちょうだい。とスタッフの分までオーダーすると、「好きなもの飲んでちょうだい。」と、言いました。スタッフルームに入る時は、御礼にスタッフにごちそうし。それがだいたいのパターンです。
気前がいいしキップもいい。
葉月さんとも仲がいいし、ベルモやミリオンの恩人なので、時々スタッフと一緒に過ごしています。
「まあっ、な、何アレね、姉さんみたいじゃないあの人っ。」テーブルについたメープルさんが、TVを見てギョッとしています。
ブラウン管の向こう側で、フワフワっとしたヴェールが何やら言いました。驚くほど女神の神々しい美声でメープルが姉さんみたい。。。言うのは、姉パープルが羽根を紫に染めていますが、
TVの中の
その、神々しい美声のヴェールは謎めいたラベンダー色をしています。あまりの美しい声に。。。しばし、その場にいたスタッフは。。。日常の象徴のテレビに集中します。どうやら、謎のヴェールの女性が霊能者で今夜は霊能者のテーマの番組らしい。。
パーフェクト・サーズデイ「あっ、これ、あれじゃない。あの人のでしょ。サムさん、月寒雪之丞。。ほらほら、やっぱり」お笑いの象徴月寒雪之丞。。。
出演してるだけでワクワクする貴重なタレントなのでイケメンが出ないと文句を言うパープルさんですら、TVにサムさんが出ているのをみて喜んでいます。「霊能者みたいですよ、TVの紫さん。。。私、観れるんならパーフェクト・サーズデイいつも観てるんです。」サラさんが言いました。
TVの中のエミコ・デラックスというミステリアスな紫の霊能者が次々と。。霊能力を発揮して「今から三分後、十分間だけ。。。闇夜にしますわ。」というと、本当に三分後のちのち月は雲に隠れてハート型に変わったかと思えば、スーッと消えて10分ぐらい経つと
また中継で外を映すとだんだんと美しい月が現れました。
ナチュラルなマジックの様で。。。
うわぁ。
番組のゲストのエピソードに霊視を交えてエミコが次々と答えると。。。霊能力否定派のゲストすらその的確な霊視に驚きっぱなしで番組はどんどん盛り上がっていきます。
そして、番組も佳境。。
パーフェクト・サーズデイのスペシャル番組収録中に起きた白骨死体の若い男性、二十代のハリネズミはかなり特徴的な人だったのが視えるとエミコが言います。
モンタージュが打ち出されると。。。
TVに釘付けになっていた清掃員のガーベラさんは、「な、な、なんなのウチのケンよりどーしようもなく横着そうじゃない」
エミコ・デラックスが観たというモンタージュに思わず叫びました。
ガーベラさんの末息子のケンは、プルメリア島のホストクラブ熱帯夜のホストのトキオです。。。
ガーベラさん達は、
もともと月に住んでる宇宙人ですが、エミコ・デラックスが白骨死体男性のイメージングを行い、隣にいるクリエイターがパソコンでモンタージュを打ち出したのですが、
キンキンキンキラキンのキンキラキンのマッキンキンにドクロの入れ墨。。。「うわーバッカ。馬鹿。。この子顔は可愛いのに。。半グレって奴かしら、」自分がピンクに染まってるのを棚に上げてメープルさんが言います「ヤバイわー、うちのケンのホストの方がマシかも。」ガーベラさんはなんだかんだで馬鹿息子と批判するケンを可愛がっていがっている様子
この男性に
お心当たりのある方は、メトロポリタンチャンネルもしくはプルメリア警察署へ。。。
「って言っても。。。悪いけど、本当に悪くて申し訳ないんだけど。身内と疎遠になっちゃってるタイプなんじゃないかしら。」と今度はワインをすすめ出したダイヤさんが控えめに言うので、そこは毒舌にパープルさんが、「反社でしょ。。親も正直言って死んでくれて良かったって口じゃないかねぇ。あたしたちはコウノトリだけどさー。稀にいるんだよ。クレーマー親が。。自分の子どもを気に入らないとなんでこんなろくでもないガキを連れてきたんだってさ。」パープルさんとメープルさんは、コウノトリとして魂で結びついた親子を天意通りに結びつけるだけです。親子の魂が決めていたご縁を結ぶ役であり、ただ天意に従っているだけ。「産まなきゃよかったってあたしたちに文句を言う親がいるんだよ。グレて手がつけようがない子どもとか犯罪者とかね。。。そんな事までアタシらは知らないって言うのよ。」妹のメープルさんも言いました。
パープルさんもメープルさんも、親子を繋ぐご縁の管理する仕事に携わって感動もあるけれど
子どもを望んだのは自分だし、親子はお互いに親子として産まれてくる契約を魂が約束して出生するのにも関わらず、コウノトリ姉妹は親子のご縁を言われるままに運んできただ委託されただけの整理するだけの仕事なのに。。。
子どもが
気に入らないとコウノトリを逆恨みしたり、なんで綺麗じゃないのよとブスな子どもはいらないとか自分の顔を棚にあげてクレームされたり。
もちろん大半はそんな事無いんだけど。そのせいか、コウノトリ姉妹は二人とも結婚も出産もしないまま歳をとりました。
パーフェクト・サーズデイのスタジオに一本の電話が入りスタジオはざわめきます。
司会の月寒雪之丞が電話に出て
プルメリア島の近くにお住まいの仮名Sさんという方からです。
予想通り。。。カワウソ漁師のスギさんからの電話です。。
スギさんは、十五、六年前にプルメリア島の漁があったので明け方船を点検しに行ったら
浜辺にキンキンの金色のハリネズミの男性がいて、当時入れ墨を入れる事ばかり考えていてどんな入れ墨がいいか悩んでいたので、
そのキンキンのハリネズミが見事なドクロの入れ墨をしていたので感動すらしてかなり印象的だった。
思わず見とれてしまったけど、さすがにヤクザかなんかだと思って関わり合いにならない方がいいぞと思って話しかけずに戻ったけど、
あの時自分が話しかけていたら。。。あの人は自殺したり殺害されたり事故にあったりとにかく、死ぬ事はなかったかもしれないのに。。。という電話内容でした、霊能力肯定派の極悪ランドの北郷ジョージが電話の主に問いかけるように、「でもねー、Sさん、そりゃあ僕だってヤクザは怖いし。。そんなもんモン背負ってる人いたら。。僕はみとれるどころかやっぱりすぐ逃げるなぁ。怖いもん。。何があったか知らないけど、Sさんに責任はないでしょ。」と、極道中の極道役のヤクザもびっくりする様なコワモテの北郷がいうので場がズレた笑いが起きてしまいました。
結局このスギさん、電話をくれたSさんは十数年前この人らしき人を見たぞという通報でじゃあ、そのものその人は実在していたんだとザワザワざわめきました。。
案の定。「ちょっと。。なんか、普通の仕事の人じゃあないよね。多分。電話のSさんがいう様にさ、確かに。。。闇社会の人がなんかあって消されたかもしれないよ。だから、身内とか名乗ってこないかも」
霊能力否定派ではありましたが、極悪ランドのネズミ、リッキー・バースが言いました。北郷ジョージと同じ悪役のプロダクションで、北郷と同級生で悪役顔だったので、一緒に悪役のプロダクションを作り自分も俳優として活躍しています。悪代官といえばこの人、というレッテルが昔はありましたが、しかしながら、今はもう悪役ではない役柄の仕事も結構きています。
「でもさ、これだけ目立ってるなら。。誰か覚えてるでしょ。アタシだって一度見たらこのSさんみたいに覚えてるわ。キンキンにドクロの入れ墨って強烈じゃない。」小夜子夫人がいいます。「関わりとうない人もおるんちゃうかなぁ。。わざわざ親切に電話してくる人ばかりちゃいますがな?」京風みやびが言います。
お名残惜しいままに、お時間となり番組は終了しました。エミコは、御礼を言いますと、明日の朝だいたい7時半ぐらいに南の空に鳳凰の雲が出るからよろしくです。と、言いました。
仏様がささやくのです。仏様はベルモが徳を積むと後押ししてくれます。天体現象が大好きな人はたくさんいるし、ベルモ。。。エミコ・デラックスの信用の為にも、エミコの予言として仏様がベルモにささやきお伝えくださいました。
大反響のうちに終えた収録。エミコは、楽屋へ入ると笑〜に促され誰も見ていないかを確認して。。。サッと着ぐるみを脱ぎました。「あー緊張した。。。」「ありがとう大反響よ。お受け入れできないけどエミコ・デラックスの霊視をして欲しいって電話がひっきりなしにかかってきてるみたいで。」「いやいや。。。アタシはただ仏様の言う通りに。。」
それが凄いのよ、笑〜は感動しましたが、時刻は21時を周り、「あっ、すぐ社用車でお送りします。私も行くから。。」とTV局の貴賓車スプラッシュシールドのUFOに笑〜とベルモは乗り込みました。
配車係は、ギョッとしてなんでこんな小さな子どもが貴賓車に乗るんだろ。とベルモがまさかエミコ・デラックスだとは知らないのでぽかんとするばかりでしたが、福の神笑〜がいたのでなにも言わず見送りました。
スプラッシュシールドは、
一瞬で木蓮寺に到着しました。笑〜が木蓮寺の和尚夫妻にベルモを送り届け挨拶しようとした時です。
笑〜のスマホに電話がありました。笑〜はベルモに断って電話に出ると。。。
えっ。。。
視聴者から
テレビを見てTV局に一本の電話が入りました。どうも、あのパッキンキンさんの関係者のようです。。。白骨死体のパッキンキンさん。。。彼の関係者が見つかった
2020年10月11日
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