2020年08月22日
マリッジcelebration223hey!!!ファンタスティック
木蓮寺。。。
あー、眠ってた。。。ヴィーナスの耳掃除があまりに気持ち良いので、ベルモは毎回のように眠ってしまいました。気付いていないけれど、日頃の疲れの溜まりと、耳の快眠のツボを刺激されたのでしょう。
起きていよいよ、いようと、思っても、毎回寝落ちやられてしまいます。負けたっ。。。
ベルモとヴィーナスは、キッチンで手を洗って、座敷に入っていきました。ついつい、口が滑りそうになり、こないださーまた、南風のマスター途中でどっか出かけちゃってー、木曜日は、マスターが出払う可能性高いみたいだね。。。
と、ベルモがいいそうになりましたが、とっ、とっと。しまった危なかった。アレは、モルベ・サワモリだった。。。知らん顔してなきゃ。
ホームパーティー焼き肉が用意された中央に掘りごたつがある
座敷には、濃紫婆さんもいました。木蓮和尚のお母さんで百歳を超えています。昔は規則正しい、お寺様の奥様でしたが、
木蓮寺先代住職の旦那さんの翡翠仁さんがなくなり、息子の万緑が木蓮和尚になったし、
お寺や幼稚園の業務を引退して
歳を取り悠々自適に自由に生活しています。
百歳までピンピンしているだけでも素晴らしいと、尊敬の念を込めて。。。息子夫婦も濃紫婆さんの自由を祝福し自由にさせてあげています。
好きな時に起きて好きな時に寝てベルモと、妹分のチワワのミーナとココナが一緒に寝ている森沢家の離れで暮らしています。
今日は、焼き肉木蓮和尚は、料理が大好きですし、お客様からの差し入れもあるし、で、友人知人を招いてホームパーティーで、自分が腕を振るうのが究極の趣味でした。ぽわんとした暖かな雰囲気が漂います。
ベルモのきょうだいのヴィーナスや、ヴィーナスの友達も何度か木蓮寺のホームパーティーのゲストとして招かれています。
一か月に一度目安に
ヴィーナスが楽しみの木蓮寺に耳掃除がてらのお食事会に行くので、約一か月ぶり。焼き肉は、ホットプレートだと味気ないので網焼きだし。一度はやってみたい気もするけど、
外でBBQは、お寺の景観が損ねるし。。で、森沢家の座敷で焼き肉は行われました。お料理好きな木蓮和尚は、
焼き肉だけでは。。。材料を準備するだけで物足りないなんて、石焼ビビンバも作っていました。
焼き肉のタレはもちろん、木蓮和尚の手作りです。木蓮和尚は、子どもの頃から僧侶の修行もしながら、できる時には料理をしました。姉が3人、妹が1人の姉妹ばかりに囲まれて。。唯一の男の子、長男の木蓮和尚でしたが、姉妹よりずっと料理好きで腕はプロ並み_images_g/a2.png">木蓮和尚が子どもの頃に、母親の
濃紫婆さんが、娘たちに、まぁ、私も人の事言えないんだけど、あんた達は嫁ぐ身なんだから。万緑にお料理でも習いなさい。。。と、言うので、姉妹は面白くなく
木蓮和尚に、
あら。。奥さんになる人大変じゃない?旦那さんが料理上手過ぎてもイヤミじゃん。とブチブチでしたが、木蓮和尚は、昔っから澄まして
「だからさ〜、奥さんなんか、料理なんかできなくたっていいわけ。そんな事より、出来たご飯を美味しく食べてくれるかどうか。お寺の奥様なんか裏方で大変だし。。ウチは、幼稚園もあるんですよ。。。母さんだって、料理はほとんどお手伝いさんが作ってたし。。共働きなら、料理が好きな方がやればいいでしょ。」
木蓮寺は大きなお寺なので、木蓮和尚が子どもの頃は、料理番やお手伝いさんがいました。
今はもう、期間限定で宿坊に宿泊者がいる時には、精進料理も木蓮和尚と、お寺の僧侶が作ります。食肉妻帯の宗派の木蓮寺だけど、
お客様に対しては、宿坊のお寺体験としての精進料理をつくりそれも、僧侶達の修行のひとつになります。今や、名物になった木蓮寺のほうじ茶スイーツ。木蓮和尚が、日にちを決めて、あま酒やほうじ茶のスイーツを売り出します。今日は、焼き肉の後のデザートにほうじ茶のプリンを作ってくれました。誰でも
汲み放題の生命の女神の井戸が裏庭にあるので、木蓮寺では、そのミネラルウォーターか、通常は、ほうじ茶を飲んでいます。
木蓮幼稚園でも、
時々親子参加で調理実習やスイーツ教室があります。木蓮和尚は、お母さんだけでなく、できればお父さん、男性の方もお気軽にいらしてください。と、いいます。共働きが多くなったり、それでも女性だけが料理して当たり前だ、みたいな家庭があるのがいまどき心苦しいのです。もちろん、夫婦が納得していれば全く問題が無いのですが。。。御縁結び妻帯賛成
婚活寺としても有名な木蓮寺ですので、婚活に向けての男性の料理教室も時々あります。
そして、今夜は身内の焼き肉パーティー
野菜もたくさん切ってありヴィーナスと同居のアザラシの福ちゃんは、ちょうど北海道に嫁いだ姉から送られてきたトウモロコシを、今回の焼き肉がてらの手土産に、何本か持参しました。
福ちゃんのたくさんいる兄妹のなかでも、
たくさんいすぎるので、やはりそこは、お互いご縁が深い人、薄い人仲の良さまちまちです。正直、会った事すらない兄や姉もいるし。
ただ、毎年、北海道の農家に嫁いだ姉の、ちょうど長期休暇が取れるお米の収穫の時期にお手伝いは行ってるし。
もともと、赤ちゃんの福ちゃんを担当面倒見ていた双子の姉のクルミとミルクの赤ちゃんの頃に面倒を見ていたお姉さんなので、もう、三十代前半ぐらいだし、福ちゃんと似たような歳の子どももいます。ヨークシャテリアの旦那さんで、お手伝いに来る福ちゃんちや、福ちゃんの実家の南極に、それぞれシーズンに、お米やら野菜やら、送ってくれています。
うわぁ、テーブルには、
多様な種類の、いかにも特選の最上のお肉が盛りだくさんで。。。
まずは、みるだけでも、眼福素晴らしく見ているだけでも幸せになりそうな。。。
「お集まりいただき光栄です。それから、福ちゃん、手土産まで。ありがとう」木蓮和尚は嬉しそうに言って、炭火焼きの七輪に火をつけました。
あー
その様子を。。。まるで、マッチ売りの少女が如く外から覗き見ているのは。。コッソリと。。
胸が痛む。確かに、亡くなったから、なんにも食べなくてもいいんだけどさー。そういう意味じゃあなくて、飢えてる。団欒って。。言うのか。。多分、オレは生きていた頃にもわからなかった感情なんだろうな。。。団欒。。
まだまだ若いんだよな、オレは。はっ。。。陽が落ちて、参拝客が帰った木蓮寺の庭園。。誰か、いるぞ。。
おやっ。。
あー、あっ、もしかして、アレが例の霊。。
霊の例。んーオッさんのシャレじゃなくって
残念ながら、はっきりと姿は見えないし。。気配だけは感じるぐらいなんだけど、あれが、例の霊。。かもなー。
わ。。。な、なんだよ、あのヤロウ。お、オレの姿が見えるってか
パッキンキンさんは。。。じろじろと庭に入ってきた男に見られています。不躾なキッと、睨みつつ。。しかしながら、相手はどうも気配を感じるだけで。。はっきりとパッキンキンさんが見えるわけでは無さそうです。。
ムム。。む。
ピンポーン。
森沢家のチャイムが鳴ったので、お酒の準備をしていた紫子夫人が対応しました。
「あ、あらっ。あれ。。。本陣さん。。こんばんは。」紫子夫人が対応すると、それは、プルメリア警察署の本陣祝詞さんでした。
と、言っても、私服で、近所の檀家さんなのですが、「あの、木蓮和尚は。。。」
「と、言うか。。あら、お仕事は、終わったのちょっと待って。。」紫子夫人が木蓮和尚を呼びに行きました。
木蓮和尚は、本陣警部補に
「あっ、仕事終わったんなら、一杯やっていかない。親戚の子たちも居るんだけど焼き肉だから、ノリちゃん、好きだろう。嫁さんがいろいろ言うなら電話するし。。な、ウチの秘伝のタレとお肉手土産にしたら、嫁さんもなんも言わんだろ。。。」
出来るだけ、自分の手料理を多くの人に食べてもらいたくて仕方ない木蓮和尚は、本陣警部補がお酒も飲めるのを熟知していて嬉しそうに誘います。本陣警部補には、どーせ自転車で来たんだろうから、帰りは自転車引っ張って歩いて帰れ、運動になる、と言いました。
本陣警部補は、地元で近所で、子どもの頃から木蓮和尚は知っていますし木蓮和尚が若い頃、祝詞という名付けをしました。
本当は、シュクヒトと名付けたつもりが役所の手違いでノリトになりましたが、
「和尚、仕事終わったんで、おじゃまします。ところで。。お話しがあるんですが。。なんですが。。ちょうど、その、あー、えっと。。やっぱり。。居ますよね、この庭に。。」「いる。。。って、あ、ああ、あー、わかった。。そうか、ノリちゃん、気配ぐらいは感じるんだっけ。。。」
霊感を持つ人は持つ人で、姿がはっきり見える人もいれば、声が聞こえてくる人、気配だけは感じる人、全くまちまちですが。。
本陣警部補は、もともと身内の女性は、霊感が強い家系で、男性の自分は、そこまで強くはありませんが、気配を感じる事はあります。だから、プルメリア警察署長であり、地元の先輩の冷泉巽氏が、ベルモが、赤ちゃんの頃に突然やってきて、あれだけ個人的な里親を引き受けない頑なな木蓮和尚が、いとも簡単に、
ベルモを養女に迎えたので。。。
化け物が、宇宙人の赤ん坊に化けて、我らが木蓮寺の資産を巻き上げるかもしれないぞ
と、おー騒ぎしていた時に、ベルモが、どうも霊感らしき事を言っていて、ますますアヤシイと、ベルモを疑っていましたが、周りに霊感が強い人々がいて育った後輩の本陣警部補は、「だけど、霊感とか、そういうのは、馬鹿にできませんよ。あの子だって、可愛いし、なにより屈託ない宇宙人の赤ちゃんじゃないですか、僕は、あの子はいい子だって信じますからね。と、ベルモを怪しがる先輩の冷泉氏に反対していましたが、結局は、突然やってきた宇宙人ベルモをマークしていた冷泉氏が、信頼して放置していた後輩の本陣警部補より、
木蓮寺に何気なく木蓮和尚は大丈夫かと心配して、木蓮寺にお酒を飲みに付き合うふりして、ベルモに接触し、ベルモをマークしながら、ベルモの霊感をまのあたりにして。。。
何件か未解決の事件を解決するようになり、結局は、ベルモを信用するようになり、出世してプルメリア警察署長になったのでした。
「おじゃまします、ゴメンね、パーティーのところ、あ、濃紫婆さん、お久しぶり。相変わらず元気そうで。。。」木蓮和尚が、身内の子ども達が来てるけど、皆んな人なつこいし、まぁ、大事な話があるなら。。と、本陣警部補を招き入れました。
「あっ、その節は。。。」ヴィーナスは、本陣警部補の顔を見て、先日の、プルメリア港での撮影時に白骨死体発見事件の当事者がゆえ、プルメリア警察署で事情聴取に出向き、本陣警部補とは顔見知りでした。
「ヴィーナス先生、その節はご協力いただきありがとうございました。それで。。。丁度、その事件の事なんですけどね。。。」本陣警部補が言うと、
「まあっ、無類の焼き肉男のミスターが居ない間に焼き肉。。後でギャァギャア言うわよ。それプラス、なんか、今日は、和尚が特別な地酒を手に入れたみたいだからねー。」ベルモは、その場に、酒好きの先輩の冷泉氏が居ない事をからかいました。
「事件の進展でもあったのですか、さ、ま、一杯。。。」木蓮和尚は、さっそく冷酒を本陣警部補に勧めると、
うわぁ〜、
その場にいた子ども達も、いっせいに感嘆しました。な、なんとみずみずしい華やかな。。しぼりたての果実、リンゴかパイナップルか、桃なのか。。とにかく。。官能的でフレッシュ
「す、凄いですねー、これ、へー、冷泉先輩残念ですねー。可哀想に、」キュッと、魔性の果実の冷酒をひと口で堪能すると。。。あっ、本題、本題。。
目の前で、ジュワッとトロける様なお肉が焼かれています。焼き師は、もちろん木蓮和尚で。。。
天国のような、美味酒と、目の前のトロける様な焼き肉の誘惑に負けそうになりながらも
本陣警部補は、「あ、あの。。あの件につきましては。。。いま、芸能プロダクションのオーナーさんの笑〜さんに打診して、公開捜査番組にしようかと。。。」
なんだって。。
恨めしそうに、チラッと森沢家の座敷の団欒を覗くパッキンキンさん。。。どうやら、話しで、今来たヤツは警察で、俺が白骨死体で発見された事について話している、と、なんとなく話の流れはそんな感じ。。
お、オレの事を気にかけてくれるのかも、もう、生きてる時の記憶がほとんどないオレを。。それとも、なにか、オレについて、わかったのか。。
パッキンキンさんは、聞き耳を立てました
ろくなことをしてこなかったから、海中宮殿に懲役十数年閉じ込められ、この世をあてどなくさまよっている身。。
しかしながら、自分がどこの誰か、どうして亡くなったか、を知れば。。
同じくハリネズミの天使のコウちゃんが天国にパッキンキンさんを連れて行けるという。警察。。オレは警察なんか大嫌いだけど
だけど、どうも、ノリとか、本陣とかいうオッさんは、どうも。。。なんか、オレの事件について動き出すらしいぞ。。。さらに、注意深くパッキンキンさんは、ジッと耳を傾けます。。。
いったい。。何をしてくれるんだろう。。
知るのが怖い過去。。でも、知らなきゃ、前にも進めない。。
な、なんだって
ゴクリ、パッキンキンさんは、喉を鳴らします。。
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