賛美歌の。。。
夢うつつ、夢、じゃないんだ、、、
クライド・フォレスターさんは、手のひらの中の白い小さな羽根を見つめました。
最近は、あわてんぼうのサンタクロースが、クリスマス前にドタバタドタバタと、
たくさんの思わぬプレゼントを落っことしていく様でした。白い小さなひかるちゃんとの出会い。西園寺玲泉の持ってきた
弟ヒカルのスケッチブック。忘れていた小さな頃の、無邪気な気持ちと、
サンタ。。。昔、幸せな記憶の中に、白い小さなサンタクロースに似た、サンタという犬がいて。
ちぎれんばかりに嬉しそうにしっぽを振った。
犬に噛まれた重症で、父親が犬を射殺したのは、黒い大きなドーベルマンか、軍用犬だったけど。。。なぜ、、、
なぜ、白い小さなサンタの事が傷に染みるんだろう。。。あれは、よその犬。。。
クライド・フォレスターさんは、目を閉じました。。。
クライド・フォレスターさん、コンコン、
ヤブの声がします。「ヤブか、、、」
優秀なビアンカ院長先生にヤブ医者呼ばわりするのは、クライド・フォレスターさんぐらいでしょう。。。しかし、
ビアンカ院長先生は、クライド・フォレスターさんの顔から
剣の様な物が緩和され、だんだん穏やかな顔つきになって行く事に気付きました。
きっと、嬉しい事があったのでしょう。
「これ、クライドさんへ。。。」それは、美しい美しいピンクと白の芍薬の花でした。
美しいものの評価や審美眼に自信がないクライド・フォレスターさんすら、ハッと、見惚れてしまいました。。。
「こないだの、お嬢様方からですよ、お見えになりましたでしょ、お一人は、福の神の笑〜さんと、もう一人は女優の茶目コさんから、お見舞いに、です。ひかる君にも、同じお見舞いの花束をお二人は送られましたよ。
美女にお見舞いされて、これは、元気になりますね、」ビアンカ院長先生は、クライドさんをからかう様に言いました。
クライド・フォレスターさんは、
なんだか、戸惑いました。結婚しましたが、形式的で、女性には疎いのです。
そんなおり、また、西園寺玲泉氏が、クライド・フォレスターさんの元を訪ねてきました、
どうも、西園寺玲泉氏は、特にクライドさんの遺産目当てというわけではないようです。
それに、背格好、画商で絵が好き、性質もなんとなくだけど、弟のヒカルによく似ていました。
「おじさん、クライドさん、私は、探偵に、父親の行方探しを依頼する事にしましたから、」
西園寺玲泉は言いました。西園寺玲泉は、言えませんが、恐らくはもう、クライド・フォレスターさんは、そう長くはないかもしれません。
どうにか、もしも、生きているなら、会いたいし、クライドさんにもあわせてあげたい。
あの、ヒカル・フォレスター氏のスケッチブックから、息子の西園寺玲泉は、
これは、仲の良い兄弟だ。。。なにか、優しいものを感じて、きっと、クライド・フォレスターさんは、弟のヒカルが、好きなんじゃないかと。。。
もしも、もしも。ヒカル・フォレスターさんは既に死んでいても、
墓前に報告、手を合わせたいと、西園寺玲泉は、言いました。このままじゃ。。。
大学時代のヒカルの恋人の、西園寺玲泉の母親の桃子は亡くなってしまいましたから。
その。節目もあり。。。生きているも否も、、、わからぬまま。。。亡くなられているならいるで、その事実を。。
たとえ、ヒカル・フォレスターが、
妊娠した玲泉の母親の桃子を身勝手に捨てたのであっても、、、
生涯一度の逢瀬になっても。。。
クライド・フォレスターさんも、弟に会いたいんだと思う。。。
「めいどのみやげに、、、ヒカルに会っておきたい、会えるもんなら、、、」
なんと、
かたくなで、人嫌いなクライド・フォレスターさんは、テレビ局にも関する笑〜に、
お見舞いをいただき、恐縮だが、人を探している、あなたは、テレビ局にもご縁が深いはずだ、公開捜査番組をやっていらっしゃるだろう。。。
芸能プロダクションを持ち、テレビ局にもご縁が深い
笑〜の元に、
クライド・フォレスターさんからの電話依頼がありました。
2019年03月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8658093
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック