「えー、シュナ坊の、サンタクロースの前に逃亡した金色のが、王様のもみの木に、ひかるって子が、短冊を吊るした???」
神楽小学校で、高学年生徒が、惑星のかけらのオブジェを吊るしに行くと、今年は、
神楽小学校高学年から順にクリスマスツリーを飾ることになっていましたが、
既に、王様のもみの木には、キラキラピカピカに輝くものが、ありました。
誰かのイタズラ?ひかる、って?
シュナ坊、かわいそう
神楽小学校がザワザワしていると、午後、ランチタイムが終わって、笑〜と茶目コが登校してきました。
シュナ坊は、ランチタイムが、大好きな、酢豚にも関わらず、元気がありません。
王様のもみの木とは、大きな大きな、
神楽町と、音鳴り町の、平和祈念に、大きな大きな大きな大きなもみの木を、境界に植えて、お互いに育て、クリスマスパレードの、
願いの木に使われています。
とっても大きなもみの木ですので、王様のもみの木と呼ばれています。
ところで、神楽町には、もっともっと大きな、シルバーオークの木が、ウエスト・アベニュー・ヒルズ、に有ります。
それは、またまたのちほどに、
シルバーオークは、マザーオークと呼ばれ、銀色の葉のオークのおばあちゃんです。
神楽町の西には、森がありますが、都心部から、森へ抜ける場所の、十六夜川リバーサイドに、マザーオークが居ます。
神楽町の住民のお母さんの様な感じです。
さてさて。
笑〜が、グランドで、わーわーキャーキャー、わめいている生徒達を集めました。
児童会長の名において。。。
笑〜は、言います。
「シュナレモン君の、虹のかけらと惑星のかけらは、本物のサンタクロースになりました。シュナレモン君を、惑星のかけらも虹のかけらも、サンタクロースだと思い込んだのです。他のクリスマスパーツを彫れば、なんともなかったのですが、」
なんだ、なんだ、なんだ、、、ザワザワ、生徒の騒ぎは、やみません。
「シュナウザーのヒゲで、惑星のかけらも、虹のかけらも、彫った人がサンタクロースだと思い、惑星のかけらも虹のかけらも、幸せにしたい人の元へ旅立ったのです。しかし、シュナレモン君、」
笑〜は、全校生徒の前でシュナ坊を呼び褒めました。
「シュナレモン君に、プレゼントです。その、ひかるちゃんと言う、シュナレモン君にそっくりの男の子から、お友達になろうね、という可愛いお手紙と、おすそ分けのサクランボです。」
わーパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ、。。!
「サンタクロース、バンザイ」
誰かが言うと、バンザイバンザイバンザイバンザイ
サクランボは、クライドさんのお見舞いの楽園フルーツのおすそ分けのなかのひとつでした。
「モモジャナイノー、アレ、ラクエンフルーツデショッ」ヴィーナスが悔しがりました。
ヴィーナスみたいなお金持ちでも、
楽園フルーツは、
条件が厳しく、どんなお金を出しても買えない日があります。
「ばっか、例え、桃でも、シュナ坊のでしょー、」クラスメイトが笑います。
「シュナレモン君、あなたそっくりな男の子、ひかるちゃんのお見舞いにいつか一緒に行きましょう」
笑〜が言いました。
シュナ坊は、なにがなにやらわかりません。よかったのか、悪かったのかも。。
ただ、クリスマス前に、クリスマスパレード前に、ひとりの小さなサンタクロースが、いる、のは事実です。
シュナ坊は、虹のかけらも惑星のかけらも、シュナ坊じゃない子供を幸せにしますが、
シュナ坊は、なんだか、胸が熱くなり、少し大きくなった様な気がしました。
まだ、会ったことは無いけれど、どうも、
ひかるちゃんという男の子は、僕にそっくりなミニチュアシュナウザーの男の子で、
病院に入院している様です。シュナ坊は、そのひかるちゃんが、早く良くなります様にと、願いました。
いい友達に。なれるといいな。
クリスマス前に、
街には、ポツリ、ポツリと、雪の様に、知らない間に、小さなサンタクロースが舞い降りています。
2019年03月21日
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