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2019年03月18日

さよならクリスマスキャロル。37。過去からの訪問者。

「面白かったね〜。エヘッ。」南風で、ピザやホットドッグを食べ

シュナ坊は、チョコパフェを食べて小腹はけっこうマンタンでした。

ヴィーナスが、
念のため、カレー用のチーズも買いましたが、こりゃ、今度か、福ちゃんにあげようかなん。?
ちょっと。晩御飯は、、、どうなんだろ。ま、

カレーが、重キャ、お腹減ったら、お茶漬けぐらいで。
イイでしょー。

福ちゃんは、真珠養殖の近くで牡蠣を取り、最近は牡蠣のカレーや、牡蠣フライを冬になったので、たくさん食べたー。

と、ヴィーナスは、喜んでいました。

「げー、タコが、貝ね。。。っ。」シュナ坊が言うので。

「イチオ。キンセージンネ。タコハリンリジョータベナイガイカモタベルシ。
ヴィーナスは、シュナ坊と手を洗うと、冷蔵庫からジュースを出し、

「サ。シュクダイセー。サンタクロス。」虹のかけらの彫刻を促しました。

すっかり、よるの七時過ぎでした。

冬の夜は陽が落ちるのが早く。しかし、夜長

冬はイルミネーション、恋人や家族が語らい。。。だから、夜が楽しいから長いのでしょうね。

そして。寒いのは、よけいに、仲良くして、暖かいのでしょうね。素敵なイベントが盛りだくさんなんですから。
待ちのワクワクした雰囲気もいいですねー。

さて。。。音鳴り町病院。

夢に白い。サンタ。。。少年時代。。。

ひとつのホシノカケラが、小さな繋がりをつくった。。。キラキラ。

クリスマスと誕生日が一緒だから、みんなお祝いしてくれないよー。


そんなふうに言ってみたかったし、育ってみたかったな。。。

12月25日生まれのクライド・フォレスターさんは、幼い頃から、サンタクロースを否定されました。

幼い頃、サンタクロースに会った気もする。。。まだまだ。フォレスター一族に染まらない頃。、、恰幅のいい白い髭の、、、ほんとうにありきたりな。、、

だけど。。。

そのサンタクロースから、なにかを手渡された気もしたけど。それが、

なんだっけ。なんだったのかわからない。

唯一、一度だけ、サンタクロースからプレゼントを贈られた次の冬は

フォレスター一族の、
帝王学に染まった。。。染められた、というべきなのか。。。
ヒカルは染まらずに。。。

「クライドさん、クライドさん。。。」

ヤブの声がする。寝たふりをしてやろうかと思ったが、なんだか、今日は、色々あったので、意地悪は封鎖してやる。

「ウルサイな、ヤブ。。。」プイッと、横を向いたが、

「クライドさんに面会ですよ。」

「そんな奴がいるわけないだろ、ウルサイな」

「いいえ、身なりのいい紳士ですよ、五十代ぐらいかなぁ、西園寺玲泉とおっしゃる。。。」

「サイオンジ、だの、レイセン、だの、ワシはまだ死んどらんぞ、馬鹿ものが、寺の坊主を呼ぶなっ。

西園寺玲泉なんて、聞き覚えすらない。

「いえいえ、なんでも、画商さんだそうですが、、、」

「たわけ。物を売りに来るな。ワシは絵なんぞどーでもいい」

プイッ

絵なんぞ。。。父親やヒカルが興味あっただけ。

ワシは絵なんぞどーでもいい。何度か、画商にススメられた事があるが、さっぱりどーでもいい。


「ま、とにかく、、ちょっとお話しを」ヤブ、いえ、ビアンカ院長先生が促すので、、、

「あ、、、あっ。。。
チラリと、その人を覗いた。。、

ヒカル。。。ヒカルの面影が。。。いや、、、ヒカルは、わしよりひとつ下で、こんなに若くはないはず。。。

「あ、、、あのう。。。クライド・フォレスターさんですね、、、新聞雑誌で拝見させていただいてます。西園寺玲泉と申します。」

「ワシは知らんぞ、新興宗教だの、寺なんぞ入る気はさらさらないからな。」

ヒカルの亡霊。。。
クライドさんは、毛布にくるまってしまいました。。。


「わたしは、、、あなたの弟さん、ヒカル・フォレスターさんの息子です。わたしは父親の顔は知りませんが。。。」

なんだと。。。

「なんだと、そんなことにわかに信じられるか、」

「母親が、20歳の学生時代に学生同士で、同棲していて、父親が、ある日突然いなくなったのです。。、
母親は、わたしを、妊娠していました。もしかして、ヒカル・フォレスターは、母親の妊娠を知って逃げたのではと、母親は、思ったそうなのですが、どうも、そうは、思えないんです。」

西園寺玲泉という紳士は続けました。

「母親は、父親に私を妊娠している話しをする前に父親は、いなくなりました。なんとなく、母親が妊娠している気配を察して父親は、逃げたのかと、そんなふうに思ってもいたそうでしたが、母親も、私も、そうじゃないと思います。」

「だから。。。あんたは、ワシが病気とマスコミで知らされて、金でも取りに来たんな」

ほんとうに。ヒカルの子供なら、クライド・フォレスターさんは、嬉しい。。。


「違いますよ、クライドさん。クライドおじさんには、息子さんがいるでしょう。私はそんな事で、おじさんに会いに来たんじゃありませんから、」

「馬鹿野郎、見ず知らずの馬の骨に、おじさん呼ばわりされる筋合いがあるかっ、」

「いいえ、これを見てください。母親が、ヒカル・フォレスターと同棲していた時に、母親は、突然愛する男性に去られ、ブラシなど、そのまま袋に入れて保存し、髪の毛から、ヒカル・フォレスターのDNA鑑定を後々しました。
ま、母親は、ヒカル・フォレスターとしか、関係を持ってませんが。あなたと僕のDNAも、似てると思います。」

「だから、金か、寺っ。お寺だの、鑑定をだの、、、まだワシは死んでないだろ、」

「そうじゃ、ありません。お金の問題じゃない。美大生の父親は、何冊もスケッチブックを残して消えました。僕は、この絵があまりにも、、、あまりにも素晴らしく、、おじさんには、、、おじさんには届けたいと素直に思いましたから。。。」

西園寺玲泉の話だと、ヒカルは、たくさん絵画道具を残して消え。。。ヒカルを愛していた母親が、再婚し、実家の蔵ににたくさんヒカルの遺物を隠していたようだ。

西園寺玲泉の母親は、亡くなる前に、母親の実家の相続と。過去の話を玲泉に告白した。

西園寺玲泉は、それまで、母親に、父親の事を聞いてもはぐらかされた。

人の良い。母親と再婚した養父に遠慮もあったのだろう。。。

玲泉の父親は、ヒカル・フォレスターで、資産家クライド・フォレスターさんの弟であり、、、

クライド・フォレスターさんに、古ぼけた、一冊のスケッチブックを、西園寺玲泉さんは、手渡しました。美大生の頃らしい。

ヒカルの。。。

クライド・フォレスターさんは、

その、スケッチブックをめくりました。





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