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2019年03月11日

さよならクリスマスキャロル。三〇,迷子の白い天使たち。。。

クライド・フォレスター氏入院。。。

冷血と金の亡者、クライド・フォレスター氏入院。。。癌か

少し、痩せたんじゃない、

三流SCANDAL記事。。。

ビリッ

退屈しのぎに馬鹿馬鹿しい三流SCANDAL雑誌を読んでみようとした、音鳴り病院の個室のクライド・フォレスター氏は、

あまりの馬鹿馬鹿しい三流SCANDAL記事に、読まないうちに雑誌を破ってしまいました。

廊下に出たりすると、自分と同世代ぐらいのおじいちゃんおばあちゃん、のお見舞い盛り。。。

どうも、幸せな彼らの
孫らしき子供が花を持ってきたり、雑誌や身体に良さそうな漢方のお茶みたいなものを抱えていたり。。。

クライド・フォレスター氏は、なんだか、

また、個室に戻り引きこもってしまいました。どうせ。見舞いには誰もやってこない。

仕事関係者、ビジネスライクに雇う家政婦は、自分が入院したので、休業させましたが、

しょせんは、
おかねの関係。。。雑誌に書かれる大富豪の名の知れたクライド・フォレスター氏ですが、

予想していた通り。。。誰も、お見舞いにやってくることはありませんでした。

クライド・フォレスター氏は、
もうすぐ、誕生日。クリスマス。。。

嫌な気持ちになる、古傷が、身体も心も陰に陽にズキズキします。。。
そんな時。

ガラッとクライド・フォレスター氏の

病室のドアが開きました。

見ると、そこには。。。はっ


幼き日に、、、

あの幼き日に蘇る記憶が。どこかで会った様な。。。
幼稚園児ぐらいなんでしょう、多分。パジャマ姿の、あの、サンタクロースの顔をした白い小さな仔犬が、立っていました。

多分、病気で入院患者さんなんでしょう。

サン太
思わず年甲斐もなく嬉しくなり、クライド・フォレスターさんは、叫ぼうとしましたが、

ハッとして、グッと叫びたい気持ちをこらえました。

「あっ、間違えちゃったー。」その白い小さなサンタクロースみたいな仔犬がいうと、後ろから


「ピカりん」と、いうので、

またまた、クライド・フォレスター氏は、はっと、

どういう、偶然の巡り合わせ。。。

ピカりん、ピカりんとは、幼き、フォレスター一族の洗脳帝王学に染まる前に、

弟のヒカルを、そう呼んでた、確か?

ああ、懐かしい。。白い小さなサンタクロースみたいな仔犬が。。。

ピカりんという呼び名が。。。泣きそうになり、馬鹿馬鹿しいなとハッと気づくと、

「ピカりん、こっちだよ、ごめんなさい、おじいさん、さあ、いくよ、」
その、白い小さなサンタクロースみたいな仔犬より、少し大きいであろう仔犬が、クライド・フォレスターさんに、ペコリと、頭を下げて、小さな仔犬を迎えにきました。

多分、兄弟なんでしょう。
年長の仔犬は、元気そうでした。

「バイバーイ、早く元気になってね、おじいちゃん」年長の仔犬が、小さな仔犬をおんぶすると、

おんぶされた、小さな仔犬がクライド・フォレスターさんに
ニコッとして、手を振りました。

「ひかる、行こう、おじいちゃん失礼しました、お元気で、」年長の仔犬が言います。


ピカりん、ひかる、白い小さな、サンタクロースみたいな仔犬。。。

兄弟が言ってしまうと、

クライド・フォレスターさんは、

誰にも知らず、嗚咽をあげ子どものように泣きじゃくりました。




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