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プロフィール

2019年03月09日

さよならクリスマスキャロル。27。追憶。。。クライド・フォレスター

音鳴り町の音鳴り病院で。。。

ビアンカ院長先生は、言います。

手術や治療を行えば。。、快復の兆しもなくはありません。。。

クライド・フォレスターさんは

実は、死ぬのが怖くあり、波瀾万丈の人生の中で、誰にも言えない事をしましたが、

今まで自殺を考えたり、死にたいと思った事は全くありませんし、死ぬのが怖い事は誰にも言えない事実でした。

だいたい、クライド・フォレスターさんみたいなタイプは、周りから死ぬのも怖くなかろうとか、人生金だけだろうとか、

なんの楽しみがあって生きているんだろうとか、

自殺を考えたりした、とか、そんな風に、世間からは思われてる人間だろうなと、クライド・フォレスターさんは自分自身が思っていました。

死ぬのが怖い、なんて、誰にも言えるはずがありません。プライドと意地を。。

だけど、あの、ヤブが、ビアンカが、

クライド・フォレスターさんを助けようと、
まるで、いたいけな子犬の様にまとわりつくし、

明らかに、自分とは違う次元やフィールドで生きている人々。。。

自分が交わるタイプではない人々が、自分を助け、

幼き頃に夢を見て、なぜか、
幼き自分の夢を断片的に、この頃見るようになってきました、

実は、はっきり覚えては、いませんが、フォレスター一家の帝王学に洗脳される前の無邪気な幸せな、なにも嫌な事を考えなくても

よかったあの頃の夢を見ては。醒めて現実にがっかりしたり。目覚め、泣いている自分に気づいたり。。。

その実は、夜眠ることが、、最大の楽しみになっている、なんてこと、

ハッ。。。

信じられない。仕事ばかりで特に趣味はなく、それが、吹きだまりになって嫌がらせや悪態になって。。。そんな楽しみもなく嫌な人生だった

枯れ果てた、クライド・フォレスターさんは、

ジワジワ謎の
ハートから暖かいものが溢れるのを感じました。

眠る事が夢を見ることがこんなに幸せなんて。。。

夢をはっきり覚えてないのに、、、なんて幸せな感覚。。思わず人に優しくしたい感覚があふれだしました。

しかし。ハッとして。。。これは、夢ではない、今は現実なのです。

だけど、ヤブがうるさいからだ、

クライド・フォレスターさんは、

入院を迫るビアンカ院長先生がしつこいせいにして、個室入院をする事にしました。

実は、言えないけれど、死ぬのが怖いし。
お金がありあまり、何に使っていいのか、はっきり言ってわからない。腐るぐらいお金がありました。

入院は、自分の為です。自分の為の投資なら馬鹿らしくない。人のためになんか使うもんかと。。。ただ、はっきり言って、

幼き頃の封印していた暖かい感情が湧き上がるたび、湧き上がるたび。。。


人に優しくなりたいと、自然にフッと感情が湧き上がり、ハッといかん、いかん、惑わされてはいかん。と、寄せてはかえす波の繰り返し。。。感情の波にさらわれそうになりました。。。

さらわれてもいいじゃん。さらわれなよ、ね、

子供の頃の無邪気な、失踪した弟のヒカルが、天使が舞い降りた様に、夢で優しくささやきました。


ヒカルは、今どこにいるのでしょうか?そもそも、その前に、生きているのでしょうか?


大学時代、ヒカルは下宿先から突然失踪しました。

クライド・フォレスターさんの弟のヒカルは、大学を卒業したら、フォレスター一族の捨て駒にされるのを嫌がり、
反対されながら、
美術大学を受け、絵ばかりを描いていました。

ヒカルは、フォレスター一族の帝王学に洗脳されませんでした。

ヒカルは反骨精神が旺盛で、フォレスター一族の悪どい策略に反抗、抗議し、

クライドとヒカルの父親の、ジェイ・フォレスター氏に殴られてばかりいました。

ヒカルは優しいので、自分からは手をあげる事はありませんが、ゆきすぎた父親の暴力に、立ち向かい、取っくみあいをよくしていました。

それでも、世間体ばかりの父親ジェイ・フォレスターは、ヒカルを勘当しませんでした。


クライド・フォレスターさんは、ヒカルとは性格は、全然違うのですが、ヒカルを嫌いではありませんし、自由に生きられる彼が羨ましいと思いました。


美術大学でないと大学をでないと言い張るヒカルに、愚か者めと、ヒカルを殴り、
このまま遊び人になるならと、
父親のジェイ・フォレスターさんは、
しぶしぶ世間体を重んじ、美術大学に進学させましたが、


ヒカルはわざわざ、家から離れた遠方の大学へ行き、

思えば、既にあの時から、ヒカルはフォレスター一族から逃れような計画を立てていたのでしょう。。。

ある日突然、下宿先からいなくなったのです。

しかし、もう、とっくに、クライド・フォレスターさんとヒカルの父親の、ジェイ・フォレスターさんは
彼から言わせると、
フォレスター一族の出来損ないの恥。ろくでなし、、、

ヒカルを諦めていました。

それから、フォレスター一族は転落と崩壊の一途をたどり、

天から地へと。。。

ヒカルの安否を気遣うどころの話ではありませんでした。。。

クライド・フォレスターさんも。。


ですが。。

そんな、クライド・フォレスターさんは

なぜか、子供時代の無邪気なヒカル。

弟のヒカルが仲よかった、それだけは、はっきり覚えていて。。

ヒカルは、いまどうしてるんだろうか?

ふと、思うことがありました。

もしも、ヒカルが困っていたら、

手を差し伸べて。。。はっ。

それは、きっと弟だから、肉親の義務なのか。。。

クライド・フォレスターさんは

不思議な気持ちが胸にうずまきあふれ出しそうになりました。





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