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2019年03月06日

さよならクリスマスキャロル。23.過去と懺悔と。。

「あ。。。クライドさん。目覚めましたか?」

多忙にも関わらず、音鳴り病室の院長先生、ビアンカは、クライドさんをほうってはおけませんでした。ビアンカ院長先生も、クライドさんとは、同世代ぐらいですし。

ビアンカ院長先生は、クライドさんは、あの、青年や、チビちゃんの、おじいさんみたいな顔をした可愛い犬に、なにか

あったのか聞いてみたくもなりましたが、

クライド・フォレスターさんは、軍用犬に噛まれた過去と傷は、ご本人がよくわかっているのでしょうが、

あの、可愛い犬に、関しては、記憶の底の本人も忘れていて潜在意識だけが知っているなにかの思い出かもしれませんし。

それに、
あのワンちゃんを見た後は、またまた、
穏やかな顔をして眠っていましたし、

なにかあったかもしれないけれど。。。。

「あ。。。ここは。。。病院か。。どうせ、ワシは死ぬんだ。よけいなことをしおってからに、もっと早くに、死なせてくれ、」

相変わらず、クライド・フォレスターさんは、悪態をつきます。

「早く死なせてくれって、できませんよ、長生きや健康の方向に進んでいく協力なら、喜んで、わずかばかりにもお力になればとおもいますがね、」ビアンカ院長先生は、

悪態をつきますクライド・フォレスターさんを優しくなだめました。

「うるさいな、ヤブ。どうせあんたみたいな、優秀な挫折を知らないような奴には、わしの苦しみなんて、少しもわからんだろうさ。よけいないらん世話だ、」。

幸せな奴なんか、顔も見たくもない。
クライドさんは、プイと横を向いてしまいました。

痛っ。クライドさんの、お腹の傷が痛みました。

「痛み止めを飲んでください。」院長先生は、クライドさんは、冬になると犬に噛まれて瀕死になった時の傷が痛むと、何度か昔から病院にきて悪態をついては、繰り返し


クライドさんの、よく効く傷の痛み止めを用意していたのでした。

「挫折を知らない、ですって??クライド・フォレスターさん。。。私は、もう少しで、実の親を本気で殺そうとした事があるんですよ。。。」ビアンカ院長先生は、懺悔する様に言いました。


「まさか。。。」クライド・フォレスターさんは、驚きました。

「私は、ハイスクールの生徒同士だった男女から産まれ、母親が、男性の気持ちを繋ぎ止める為の切り札として、、、産まれたんです。
だけど、父親に拒否されて、それなら意味はないと、孤児院にすぐ捨てられました。」ビアンカ院長先生が、話し始め

クライド・フォレスターさんは、黙ってしまいました。

クライドさんは、
ビアンカ院長先生は、裕福な優秀な挫折知らずの、同じ年代ぐらいで、たくさんの人に慕われて、最初から銀のスプーンを加えてきた産まれなんだろう、

クライド・フォレスターさんは、そんなビアンカ院長先生を妬み、

だけど。。。
クライド・フォレスターさんは、、、大地主で、人より抜きん出た裕福な財閥家の産まれではあります。

ビアンカ院長先生は、ひとりごとの様に、クライド・フォレスターさんが、聴く聞かないにも関わらず、話しを続けます。

「わたしは、施設で暮らしていた事もうっすらぼんやり覚えています。。。男の子を亡くして、もう子供を産めなくなった義理母は、最初は、わたしは、その子の代理だろう、としか、思ってませんでした。

だけど、ビアンカ院長先生は、里親さんの元で暮らしているうちに、真心をもって、ビアンカ院長先生を愛情いっぱいに育ててくれた養父母に、

ビアンカ院長先生は、心を開いていきました。

ビアンカ院長先生は、一生懸命勉強して優秀なドクターになりましたし。

養父母は、小さな商店をやっていましたが、ビアンカ院長先生が、勉強ができ、ドクターにらなりたいと言うと、快く応援してお金も出してくれました。

ビアンカ院長先生は、幸せいっぱいで、生い立ちの事をすっかり忘れていましたが、

若手優秀なドクター、と、新聞で表彰されたり、雑誌に載った時に、

アッ。。。それは、実の母親が、あまりにも昔の恋人に、たまたま新聞で見た、ビアンカ院長先生を見つけて、ちょうどこの年齢ならば、わたしの産んだ子供かもしれない、

この顔は、昔の恋人にそっくり

イザベラというその女性は、ビアンカ院長先生の若い頃に、自分が母親に違いないと名乗り出ました。

ビアンカ院長先生は、びっくりしましたが、まだまだこの時点では、実の親が、止むを得ず自分を養子に出した、高校生だったから

育てられないから、という。イザベラの言葉をまんまと鵜呑みにしてしまい、素直にDNA鑑定をし、やっぱり、イザベラの子供である事が判明しましたが、それから。。。

イザベラの化けの皮が剥がれたのです。

イザベラは、優秀な前途洋々とした、ビアンカ院長先生を、養父母に返せと脅迫してきたのです。

えっ。。。まさか。。。まさか。。

ビアンカ院長先生は、、実の母親を、良い人だと信じたいと思い込んでいましたが、

イザベラは、ビアンカ院長先生や、養父母に、金をよこせと無心ばかりしにきたのです。

泥棒、子供を盗みやがって、と、養父母の家に返せと張り紙をしたり、嫌がらせをしました。

ビアンカ院長先生は、もしも、実の母親は、自分がお金がないとか、ヤクザとか、

そんな人になっていたら、果たして自分に会いたいと言ってくるのだろうか??

自分のお金目当て、老後の面倒をみさせる目当てなんじゃないか、とだんだん不審に思いました。

お金はもう出せません、

と。ビアンカ院長先生がイザベラの無心をはねつけると、

「チッ、子供が親の面倒を見るのは当たり前だろうに、お前なんか産むんじゃなかった、お前なんか、お前なんか。お前ができたから男に捨てられたし、結婚できるとお前を産んだのに、なんの役にも立たないから施設に捨ててやったよ、、せめて、金ぐらいよこしな、」イザベラは、豹変しました。

イザベラの高校生の時の恋人も、新聞で、ビアンカ院長先生が若い頃、自分の顔にそっくりそのものでしたので、知人から、

これ、あんたにそっくりだ、と教えられ、
久しぶりに捨てたイザベラを訪ね、問い詰めると、

この、ビアンカという若手医師は、あんたとの子供に間違いない、と、昔の恋人イザベラが言いました。




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