「もー、あんまり遠くまで行っちゃダメだぞー。リョウ。」
サン太を追いかけ、隣町まで行っちゃって、
三木龍馬は、祖父の龍之介に叱られてしまいました。
祖父のやっている
ブリーダーさんの、
お気に入りの、白いミニチュアシュナウザーの男の子に、サン太という名前を付けて、
遊んでいたら、
サン太がはしゃいで、追いかけていき、
二人は知らないあいだに、
隣町まで来てしまい。
ある、お金持ちの男の子と友達になり、
帰れなくなってしまったら、そこの、家の運転手さんが、
龍馬に、
だいたいの家の住所や、目立つ印になる建物やお店やさん
を聞いて、親切に近所まで送ってくれたのです。
御礼を申し上げますと、龍之介は、龍馬に、送ってくれた家を聞いたのだが、
ただ、お金持ちのおウチだった、としか、
名前を聞いてないので、
残念ながら、隣町のお金持ち、としか
わからなかったのです。
せっかく、お友達になれたのにね。。。
あまりに、楽しくって、時間がたつのを忘れて、
あの子に、名前を聞くのをわすれちゃったー。
でも、また、あの子に、会えるといいね、龍馬は、喜んでシッポをふるサン太に言いました。
クライド・フォレスター氏、少年時代、
クライド・フォレスター氏は、
フォレスター家の次男です、
長男、兄のオリバーとは、ひとまわりぐらい年齢が違っていましたが、弟のヒカルは年子でした。
クライド氏が、四歳
ヒカルは年子で、3歳ぐらい。。。
海外にばかりいるクライド氏と、厳しいエリート学校の寮にいる、兄のオリバーとは、距離があり、家政婦さん、お手伝いさん、
教育係などなど。。。
まだまだ、教育係は、他のフォレスター家の、奉公人や、従業員よりは、厳しいとは言っても
主人の子どもに対して、なので、知れていました。
だいたい、クライド・フォレスター氏の父親は、自分が厳しいので、
お金があるし、自分を棚にあげて、
人が良さそうな、
穏やかで親切で、安く使える従業員をケチなので、選り好みしていました。
昔だったので、
その頃は、
人手不足より、就職氷河期でしたし、今の時代より。人も、忍耐強くあったようです。
クライド氏は、次男ですので、
長男のオリバーのスペアみたいな感覚に親は考えていました。5歳から、
クライドにも、帝王学を学ばせる。
商売が大規模だし。。。
あの子はきっと。オリバーより、聡明だろう。
そんなことは、まだまだ5歳にもならない。小さな、親と距離を置いているクライドには知る由もなかったのです。
昔の時代で、もともと子どもの頃から、ほとんど親も家にはいないし。それが、クライドには
あたりまえでしたし、
よけいな情報が入らないように、テレビを父親が見せませんでしたから、
親子の団欒、なんてものは、クライド氏には、
ろくに、テレビも見せてもらえず、近所に友達もいないし。
そんなものが、あるとは夢にすら思いませんでした。
ただ、年子の弟のヒカルは絵が上手で、
絵ばかり描いていました。クライドは、絵心ないのですが、年が近く、この頃は、ほとんど一緒でしたので、
クライドは、ヒカルと仲が良く。
たまたま、ヒカルが昼寝をしていたあいだに、クライドが、
知らない男の子と友達になって、サンタクロースみたいな犬と一緒に遊んだ
と、クライドが言うので、ヒカルは、
えー、
クリスマス近いから、夢でも見たんじゃないの、犬のサンタクロース?
サンタクロースは、トナカイを飼ってるんだよー、と、笑いました。
ほんとにほんとに、サンタクロースみたいな顔した小さな犬がいた、と、幼いクライドは、いいました。
2019年02月24日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8585579
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック