「可愛いでしょー、」
クライド・フォレスター氏は、、、物心つかない日に、、同じぐらいの男の子に、にっこりと微笑まれ。
子どもの頃、
クライド・フォレスターが、庭に出ると、
ピョコ、ピョコ。
庭の木が、ガサガサいうので、オカシイな
と、見てみると、
わー、
真っ白い、おじいさんみたいな顔をした仔犬がシッポをフリフリして、
少年クライドに近寄ってきました。
オヤッ、サンタクロースが、やってきた、
一瞬、なぜか、時期が時期だけに、クライド氏は、その犬を、サンタクロースだと、
カンチガイしてしまいました。
髭があるけど、仔犬らしい、小さな犬を、クライド氏は、はじめてみました。
仔犬は、クライド氏の足元に喜んで、じゃれついています。
「待てーい、サン太〜ぁ。。。」
すると、、、、垣根の向こうから、
男の子の声が聞こえてきます。
サンタ?サン太
まだまだ物心ついていない頃のクライド氏は、みるもの全てが新鮮な感動に溢れる毎日でした。
父親の、冷徹な、フォレスター氏の帝王学が始まる前で。。。
この頃は、さすがの、クライド氏も、無邪気さに溢れていました。
小さな犬をしゃがんでだっこしようとすると、
仔犬は、クライド氏の頰を喜んで、ペロペロ舐めはじめました。
「くすぐったーい。」
クライド氏は、サン太と呼ばれた、真っ白な、仔犬を、だっこして、門をでました。
すると、自分とおんなじぐらいの、男の子が、
「あっ、サン太ー。ダメじゃん、よそのおうちに勝手に入っちゃ、」
と、男の子が、いうので、クライド氏は、
「サンタクロースみたいだね。」
いつの日か忘れていたけれど。
この頃は、クライド氏も、心からの、はじけるようなステキな笑顔を見せました。すると、男の子も、にっこり笑って、
「ウチに、いっぱいいるよ。。おじいちゃんが、この子達のお店やさんなんだー。僕も、大人になったら、お店やさんを継ぐんだー。」
男の子がいうので、
クライド氏は、
「ワッ、そーなんだ!、へー、クリスマスプレゼントに、このわんちゃん買って貰おうかなー、
毎日、毎日、毎日、サンタクロースが家にいるって、ワクワクするね。」
「こんだけ、おーキナお庭なら、きっと、わんちゃんも、喜ぶだろうねー。」
「僕は、クリスマスが、誕生日だから、きっと。。。プレゼントは、サンタクロースが、
欲しいものを、届けてくれる気がするんだー。」
クライド氏と、男の子は、サン太と一緒にしばらく遊びました。
当時、父親のフォレスター氏は、海外にほとんどいたし、母親は、遊び歩くタイプなので、家政婦さん任せなフォレスター家は、
まだまだ子どもに厳しい帝王学と、いうのがわかりませんし、
帝王学は、5歳から。。。
クライド・フォレスター氏にとって、
この頃は、貴重な、嵐の前の穏やかな安らぎの幸福な思い出でした。お手伝いさんや、執事さんが、
クライド氏のめんどうをみていたので、
まだまだ、あたたかい安らぎがありました。
あの、小さないたいけな可愛い少年は、
いったいどこへいってしまったのでしょうか。
長い長い、虐待と裏切りと。。。凄まじい人間関係に疲れ果て。
いつしか、クライド・フォレスター氏の成れの果て。
いまの、因業じいさんになってしまったのです。
2019年02月24日
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