2019年02月23日
クリスマス。4、クライド・フォレスターの過去のカケラ
「にいちゃんなんか、だいっきらいだ、うちなんか、だいっきらいだ、」
いつか、家出して行方不明になった
弟の。ヒカルの声がいまだに響いてる。
クライド・フォレスター氏の、
フォレスター一族は、昔、音鳴り町の領主だった。
フォレスター一族の君主制は、あまりに暴君なので、住民が、逃げ出したり、近隣の町に助けを求めたり。
とうとう、革命で、君主制は廃止されたし、フォレスター一族は破産してしまいました。
クライドは、次男でしたので、家を継ぎませんでしたが、商人で、資産をなしていました。
ところが、クライドは、昔の怨み、破産した、親、長男を見捨てて、勝手をしたからだし、、、長男ばかりに資産や目をかけておいて、
と、フォレスター家の親長男一家を心中に追いやりました。
フォレスターは、親に商売道具として、メリットになる好きでもないお嬢さんと結婚させられて、子どももいましたが、
完全な
政略結婚でしたし、
愛情も会話もなく、奥さんは、浪費家で男性関係も激しく、ある日突然子どもを捨て、出奔してしまいました。
クライドは、子どもを、跡取り道具としかみなさなかったので、
クライドの子どもは、ヤクザ者になってしまいました。
迷惑行為をかけられた被害者は、クライドの家に乗り込みましたが、クライドは、ガンとして、
もう、バカ息子とは、縁を切って他人じゃ、
と、取りつく島もありません。
そんなクライドは、お金を持ってはいたので、故郷の、音鳴り町に土地を買い、
ザマアミロ、そらみたことか。金持ってるし、とばかりに破産して倒されたフォレスター一族の怨み、とばかり、
見せびらかすように、大きな屋敷を建てていました。
さてさて。さてさて。
喫茶店。南風。。。
ヴィーナスと、シュナ坊が、はしゃいだのち、ヴィーナスが、仕事の用事ついでに、福の神の家にいく、と、
シュナ坊と一緒に帰っていきました。
まだ、コーヒーを嗜んでいたミージイさんは、マスターのグーに、
「子ども達がいたから言わなかったけど。
ワシの従兄弟の木ノ咲も、桜子も、
音鳴り町に住んでいて、かわいそうに、、、幼少時代に、同世代だった、偏屈クライド・フォレスターに。サンタクロースは、お前の親だー、って、バラされたんじゃい。」
「俺はもう、幼稚園ぐらいで、そんなこと気づいてたけどもさ、でも、小学校ぐらいだと、サンタクロースが、マジでいるって、思ってたやついるからさー、バラすのは、ルール違反だよねー」
マスターは、常連さんの、ミージイさんに言います。
他のお客さんが、「それ、やなガキだな、家に怒鳴り込めば??
」と、ミージイさんに言いますが、ミージイさんは、首を振り
「当時はまだ、音鳴り町は、絶対君主制でのう。住民は、フォレスター一族に頭が上がらなかったんじゃよ。今はもう、普通の平和な音鳴り町じゃけども。わしはたまたま、親が、わしが生まれる前に、フォレスター一族が嫌いで、
福の神の神楽町に住んだから、ラッキーじゃったなぁ。
でも、サンタクロースが、親だって?
バラすのはルール違反じゃのう。」
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