「ジャドーウ」
ヴィーナスは、これから寒くなる下り坂な気候に逆らってアイスコーヒーをのんきにオーダーするミージイさんに言いました。
ヴィーナスは、珈琲は、香りから楽しむのがポリシー。暑い日にアイスコーヒーを飲む事はありましたが、暑い日にも、
エアコンをつけ、キンキンに冷えたお部屋で、ホッとな珈琲を嗜んだりもします。
珈琲サイフォンを買ったので、学校の帰りしな南風で、コーヒー豆を買う事はありましたが、
やっぱり、マスターのグーの入れるプロフェッショナルの珈琲には、とうていかないません。
南風の、お店のソソられる珈琲の香りも楽しみにやってきました。
もちろん、ヴィーナスは、ジュースも飲みます。
ヴィーナスは、ヒョイっと横から、シュナ坊のチョコパフェのバナナを食べてしまいました。
「ワッ、、、それ。僕のじゃん
いっくらヴィーナスがおごってくれても、おごってもらったものは僕のものだし、ついてきたらおごるからって、僕、ヴィーナスについてきたし。」
「シュナボーハ、コナイダ、ケーキノイチゴヲヌスンダカラダ」
シュナ坊が、仕事で笑〜と打ち合わせに来たヴィーナスに出すケーキの苺を勝手に食べたからです。
福の神の家は、
冷蔵庫に、福の神タチバナのスイーツのお店のケーキが入っている事があり、
Free!の誰でも食べてよしのスペースにあるものは、食べても大丈夫ですが、
個人用。お客様用スペースにあるケーキを
シュナ坊が、見つけて、食べると怒られるので、苺や、チョコレートの飾りを盗んで食べてしまいました。
しめしめ。。。笑〜達は、わざわざ、ケーキの飾り付けまで、多分覚えてないぞー、
と、思いましたが、
来客が、ヴィーナスだったので、たまたま、ヴィーナスは、タチバナから、新作のケーキのデコレーションを、
相談されていて、
アレコレ、話していて。
ショップのただいま売り出し中のケーキなども、さすがデザイナー、見たらだいたい忘れません。記憶抜群
笑〜が出してくれたケーキを見て
「ア、、、アレー?
コレ、タチバナチャンノオミセデ。。。イチゴガアッタシ。チョコレートノカザリ、コッチノハ、アッタシ。。」
「えっ?。。。。そ、そうなの??さ、さては、ボウズっ。」
笑〜は、シュナ坊を見つけ、耳を引っ張りました。
「エーン
ヴィーナスの馬鹿っ。わざわざ、言いつけるなんて、ヒキョーもん、裏切りモン」
「ボウズっ、あんたは、冷蔵庫のタベルナを、わざわざ食べるし。赤福はお餅だけ抜いて、あんこだけにして知らん顔するし、」
おこリンボ
笑〜が、
プンスカしていました。
「お客様って、ヴィーナスじゃん、ヴィーナスなんか、お客様のうちに入らないじゃん」
「メッ
公私混合しないのっ、ただいま、ヴィーナスは、お客様なの」
ぎゅっと、笑〜は、シュナ坊のおしりをつねりました。
なんて。。。ことが、最近ありまして。
その。。。報復。
シュナ坊は、ヴィーナスのアーモンドやカシューナッツを、勝手に食べ始めました。
南風では、マスターが、名古屋生まれの名古屋育ちにて、名古屋の、喫茶店文化。
モーニング、ランチ、アフタヌーン。
午後2時半頃、ランチが終わると、ドリンクに、ピーナッツやナッツ類と、卵と、
後は、その日によって、小さなパンケーキや、小さなサンドイッチや、デザートなどなど、、マスターの気まぐれで出されておりました。
よそから来たお客様は、「ドリンクしか、頼んでませんよー、」なんて、人もおりますが。
結局、シュナ坊が、ヴィーナスの、ピーナッツを食べ始めたり、ヴィーナスが、
マスター、スプーンカシテヨ!と、勝手にスプーンを借りに来て、
シュナ坊のチョコパフェを半分ぐらいは、食べにかかりました。
シュナ坊も、ヴィーナスも、喫茶店に行くと、いつも、各自オーダーしても、どっちもどっち。。。
最後には、
お互いのを食べあうので、
どちらが、どっちをオーダーしたかどうでもよくなる状況でした。
ただ、シュナ坊は、コーヒー牛乳しか、コーヒーは飲めませんが、
「パピルスもなー、パピーちゃんと、呼んでいた子供時代が懐かしいな〜」
きゃっきゃっと、はしゃぐ。
シュナ坊と、ヴィーナスをながめて、
ミージイさんは、ため息をつきました。
白いミニチュアシュナウザーの
パピルスは、優秀なので、小学校を出ると
飛び級して。福の神の科学研究所に行ってしまったのです。
非常に。
喜ばしいことではありますが、
ミージイさんは、奥様をすでに亡くして、子どももいないので、
家ではひとりぼっち。
昼間は、定年後の生活。小学校の用務員さんのアルバイトで、大好きな子供達に囲まれてしあわせですが、
パピルスは、寮生活で、たまにしか帰ってこれないし。
パピルスが、ミージイさんに、
お金を仕送りしてくるので、ミージイさんは、パピルスのお金を使わずに貯金していました。
「パピルスにいちゃん元気」シュナ坊が、ミージイさんにきくので、
ミージイさんは、
「んー、最近帰ってこんよ。どーも、研究が忙しゅうて。
ウチの自慢のパピルスじゃがのー、三木んどこに、賢そうなこを、って。頼んだのが。。。間違いじゃったかのう。」
ミージイさんは、幼なじみの、シュナ坊の元飼い主さんの、三木氏に、子どもがいないので、ミニチュアシュナウザーの男の子が欲しい、白くて賢そうなこが好み、と相談して、
パピルスが、やってきたのですが、
パピルスは、可愛いけど、賢くて優秀な自立心が高い犬の為、親孝行でしたが、
手がかからない寂しさもありました。
「バカな子ほど可愛いっていうけど、パピルスも、もっとアホだったらのう。」
ミージイさんが、いうので、
「ジマンニシカキコエマセンガナー、」ヴィーナスが。あっけにとられます。
シュナ坊の元飼い主の。三木氏、三木のおジイは、シュナ坊が生まれる頃まで、代々、三木センチュリオンの、ミニチュアシュナウザーのブリーダーさんをしていました。
今はもう、休会しています。
三木のおジイの幼なじみや、友達は、家に遊びにきたりで、その影響で、
ミニチュアシュナウザーと暮らす人がたくさんいました。ミージイさんも、その一人です。
三木氏やミージイさんと、幼なじみな、お寺の住職の水谷和尚も、メグちゃんという、高学年児童のミニチュアシュナウザーの女の子がいましたので、シュナ坊は、
「アホなら、水谷和尚のメグちゃんと、パピルスを替えてもらえばいいじゃん。メグちゃん、そー、賢くみえないし、」と、シュナ坊がいうので、
マスターのグーが、
「わー、水谷和尚と、メグちゃんに言ってやろーっと。」。
「やめてよー、メグちゃん、怖いもん。メグちゃんに、馬の話しをしただけで、ちょっと顔が長めだから、怒ってくるし。」
「オコルワソンナモンアホハ、シュナボーダ」
ヴィーナスが、さらにまたまた。呆れました。
2019年02月22日
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