「だからねー、ソンだよー、ソン。。」
「シュナボーハ、、、ジューニガツニウンダオヤサンヲウラムベシ、ナーンテイウケドモ。。。
モシモ、オヤサンガチガウトキニシュナボーヲウモウトカンガエタラ、ソレハチガウコドモデシュナボージャナイシ。
」
だから、文句は言いなさんなー。
と、夏生まれのヴィーナスは、
いつもシュナ坊が、お祝いの、クリスマスと誕生日を一緒にされるし。。。と、ブツブツ言えば、叱ります。
しかも。。。
シュナ坊は、たまたま、同居している、福の神の四つごの神様たちと、全くおんなじな、12月14日生まれなので、
クリスマスの日に、5人まとめて、クリスマスも誕生日も、ひっくるめられ、
主役になる事もないので、
ずーっと文句を言っていたのです。
そのたびに、ヴィーナスが、もしも、誕生日を変えようとして親が子供をつくれば、
いまの、シュナ坊は、この世に存在しないから、文句を言うなー、と、叱るものの。
やっぱり、きちんと誕生日、クリスマスを分別してお祝いされてあたりまえの人がうらやましいのです。
にぎやかで楽しそうじゃん、5人一緒にいおんなじな誕生日って、と、クラスメイトは言うけれどね。。。
ここは、神楽町小学校の、近所の喫茶店。南風。
、ヤンチャハリネズミのマスター、グーのやっているお店です。
今朝の
ヴィーナスは、起きたのが遅くて、朝福ちゃんに起こされてもグズグズうだうだもたついて、南風の朝のモーニングに行けませんでした。
マスターの珈琲が飲みたいと、子供のくせにヴィーナスは、生意気を言って、シュナ坊に、チョコパフェをおごるからついてこいと、連れて来たのでした。
放課後なのか、お客様はまばら。
3時のおやつ休息も過ぎ、午後4時ごろは、
一番静かな時間で、
閉店の夕方6時近くなると、仕事帰りのビジネスマンや、パート帰りの奥様連中などで、またまた混みはじめます。
「ネー、ネ、マスター、クリスマスチカイタンジョービッテカッコイイシ、トモダチニオボエテモライヤスイヨネー、スグニ」
ヴィーナスが、マスターのグーに言うので、グーは、
「ま、そーだな。。覚えやすいし、カッコイイよな。」
「だけど、まとめられるよ、クリスマスとさ。」シュナ坊はションボリしています。
「ピース、俺の兄さん、ほらほら、海底レストランの料理長知ってるだろー、あいつなんてサー、大晦日生まれでさー、おレンチの親に、この忙しい時に生まれて、
年末年始のドタバタな時に!!
しかも、元旦ならおめでたいのに、よりによって、年末なんて、って。。。
親が、自分たちが考えて産んだのに、言われてるからね〜、かわいそーだよ、確かに大晦日だから、誕生日は、すぐに覚えてもらってたけどさ。クリスマスも、誕生日も、ピースは、一緒にされてたしねー。」
「リフジーン」、
と、ガヤガヤ、やっていると。。。
「よー、ボーズ達。」
入り口のドアが開き、用務員さんの、ミージイさんがやってきました。
ミージイさんというのは、三ッ蔵さんと言って、神楽町小学校の用務員さんのアルバイトをしています。
シュナ坊の、元飼い主さんの、三木さんの幼なじみで、三木、水谷、三ッ蔵、と、出席番号も近く、ずーっと、三木さんも、お寺の住職の水谷和尚も仲が良く、
シュナ坊の元飼い主さんの三木さんの影響で、白いパピルスというミニチュアシュナウザーと暮らしていました。
パピルスは、もう、大きく小学校を出てから、学問の福の神、柊の研究所で研究をしていて、なかなか賢い優秀な息子さんです。
「ボーズッテイウナー、アタシハ、オンナジャナイケドオトコモチガウー。」ヴィーナスが、ぷいと怒ります。
「ワルイ、悪い。ボーズ達。。。小学生が、喫茶店って。。。またまたまた、不良だね〜、」あははは、ミージイさんは、笑いました。
「ハタラクコドモハキッサテンデコーヒーノンデモイーノ」
「おー、だけど、なんか、、シュナちゃんの方が元気ないんじゃない。。ヴィーナスに、やられたんかいなー、」ミージイさんが言います。
「ナンデヤサシイ、チョコパフェヲオゴッテアゲルアタシガ、シュナボーヲイジメルノヨ
チガウノー、シュナボーハ、オタンジョウビガヤナンダッテサ。
クリスマスニマトメラレルテ」
「ほー。わしなんか、わしなんか、12月23日じゃよー。クリスマスも、誕生日も一緒だし。平成時代は、祝日だったし。。。」ミージイさんが言います。
「やでしょ〜、ケーキもプレゼントも、半年に一度ぐらい目安で、混ぜずにきちんと分けて欲しいよね。他人の誕生日なのに、ケーキを食べたり、プレゼントを貰えるチャンスって、クリスマスぐらいしかないし。」シュナ坊が言います。
「確かにそうじゃのう。。。
クリスマスで、思い出した。
わしの子供の頃に、音鳴り町の従兄弟がいて、よく行き来したりしてたんじゃけども。
クリスマスパレード、、、子供がサンタクロースの格好して、街を歩いておうちを訪問するやつな、
隣町の、音鳴り町も一緒だけど、
あれは、伝統行事で、わしも子供の頃は、楽しみで仕方なかったんじゃが。
アレな、もーすぐじゃけどのう、、、またまた、、、クライド・フォレスターのがんこジジイが一悶着ありそうじゃのう。。。あいつは、昔っから。。。変わらんのう。。」
ミージイさんは、そういうと、ボチボチ寒くなるのに、アイスコーヒーをオーダーしました。
2019年02月22日
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