「お二人さん、トウサンオウさんも、苺ちゃんも、行方不明のチワワちゃんのお兄ちゃんと、病院さんに、お見舞いのアポと許可を取ってるでしょ。わたしは、突然に、勝手に付き添っていいのかなー、しかも手ぶらで。」
さも、申し訳なさそうに、
病院の前で、グリがいいます。
宇宙人
グリは、なかなか礼儀正しい性格で、親しい仲なら別ですが、初対面で、全然知らなく、ましてや、お見舞い、にお伺いするなど、なにも、持たずに手ぶらでいくな、と親から躾られ、律儀に自分もそう思うわー、と。
それに、いく予定にもない、自分が行っていいのかなー?
お見舞いというのは、病気を人に見られたくないとか、人に会いたくないって患者さんもいて、デリケートなものです。
元気な人が何人かでお見舞いにいき、喜ぶ人もいれば、嫌がる人もいます。
「チワワちゃんのお兄ちゃんは、苺ちゃんの公開捜査のテレビ番組を、チワワちゃん行方不明事件も扱ってたから、後で録画して、見たいから見せたんだって。で、あれにでていた記憶喪失の苺ちゃんが、神楽町で発見されたのがご縁だし、妹さんのご無事をお祈りしているので、チワワちゃんのお兄ちゃんも早く良くなってください、と、わたしがお見舞いの電話をしたんです。わたしも、苺ちゃんを見つけ、教会に厄介になっていますが、ちょうど、わたしにも、子どもがいます。小さな兄妹です、あの、公開捜査テレビに出演したXです。ご迷惑でなければ、お見舞いさせてくださいと、頼んだら、会ってみたい、って。グリさんなら、大丈夫。」
トウサンオウが、いいました。
トウサンオウは、あれから教会の雑用をしていて、草取りの時に、四葉のクローバーを、3つ見つけて、綺麗な花が咲いているも、を見つけ、
苺ちゃんに、四葉のクローバーを渡して、苺ちゃんと、孤児院の子どもたちに、教会の近くの、綺麗な花が咲いている場所を教えました。
ハァー。
なつかしいなー。娘はまだまだ、赤ちゃんだから、物心つかないけど、草取りをしていると、四葉のクローバーを見つけては、息子に、あげたら、
息子は、まだまだ赤ちゃんの娘に全部あげるもんなー。優しい子に育ったなー。
と、ふと、なにげなーく、思い出すと、苺ちゃんも、「あたしだけがもらうのも、あたしも欲しいけど、ミンナにあげたいなー、でも、四葉のクローバーが、3つしかないねー、」と、言うので、確かに孤児院の子達にあげられる数じゃないなーと、思ってると、
トウサンオウは、こんな小さな子供が、とジーンと胸が熱くなる。
そうだ、、、考えたら、うちの息子も、親バカだけど。優しいし。。嫁さんも、昔っから、結婚する前から、なんでか、失敗ばかりするわたしについてきてくれて!
気づいたら、トウサンオウは、周りの人に大変に恵まれていたことを、今更ながら噛み締めます。
ふつうなら、裏切られるとゆうより、捨てられるのは、わたしのほう。。。
嫁さん幼い子どもを傷つけたのに、
出会った、苺ちゃんも優しいし無垢。
教会のシスター先生達も優しいし。いつだか。無料販売所のメンフクロウの子どもも親切。
公開捜査テレビのみんなも、協力的だし。
ジワジワじわ。。。あたたかさが、あふれてきます。
「ソーダ、こないだテレビに出た時に、行方不明のチワワちゃんの女の子の事件もやっていて、チワワちゃんのお兄ちゃんが、入院していて、この近くの病院だ、ってシスター先生も言ってたよね、おじちゃん、そのお兄さんに、早く妹さんが帰ってきてくださいって。四葉のクローバーをあげようよ。」
いい事考えちゃったもん。
苺ちゃんは、言いました。
行方不明のチワワちゃんには、会えないけど、行方不明のチワワちゃんのお兄ちゃんにあって、この、四葉のクローバーをあげるんだー。
病院の玄関に入り、
三人は受け付けにいくと、手続きを済ませました。
「えーとえーと、ここ?かな、」トウサンオウが、告げられた病室に行くと、
「あっ。ララ尾くんの、お見舞いにきてくださいました方ね。お気遣いありがとうございます。わたしは、付き添いの福の神のラブです。」ペコッと、ピンクの福の神らしい女の子が、頭を下げましたので、
「あっ、あの。。。わたしは、来る予定にありませんでしたが、トウサンオウさんに用事があったので、失礼ながら、手ぶらで申し訳ありません。あっ、、。福の神さんですか、わたしは、ヴィーナスの友人の、金星人グリです。
こないだは、ヴィーナスと、福の神さんの、双子の笑〜さんや、富〜さんとは、パーティしましたよー。」
「まあっ、そーだったのー。わたしは病院に泊まって最近は少し家に帰ってまた、とんぼ返りだからね。。。わたしのワンちゃんの、トイ・プードルの小雪に会ったんでしょ。」
ラブが、いうと、
グリは、日本の四季のイリュージョンのパーティで、屋形船に乗ってきた、赤ちゃんのトイ・プードルを思い出しました。
「ええ、可愛い!」
「小雪は、わたしと離れたくないんだけどねー、ただ、病院が怖いからブルブル震えて連れてこれないの。最低限、注射の時は、もちろん無理やり連れてくるけどね、だから、家で富〜に、みてもらってるの。笑〜は、動き回るし。
兄さん達は、、、タチバナは、チワワちゃんのちいちゃんが、いなくなってなんだか、頼みづらいし。柊や、大蔵に頼むとシュナ坊がヤキモチ焼いて機嫌そこねるし、
柊や大蔵って、小さなワンちゃんの女の子は、なんとなくどー接していいか、わからないみたいだしねー。」ラブが笑いました。
「私たちは、行方不明公開捜査テレビに出演したもので、その時に、ちょうど、神楽町のチワワちゃん行方不明事件も取り扱ってて、わたしも、この苺ちゃんも、ぜひ、行方不明のチワワちゃんのお兄ちゃんが、入院していると聞いて、こちらの勝手に、ですが、お見舞い差し上げたいと、」トウサンオウが、ラブに、頭を下げました。
「ありがとうございます。さ、お入りくださいませ、」ラブが、病室のドアを開けました。
2019年02月15日
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