パッキンキンさんの話題が出て。。慌ててハルさんに化けた俊さんが帰っていき、
さっきはさっきで、どうも、緋夏さんを見かけたパッキンキンさんが気分悪くなったとか。。どうなのよ。。あの元夫婦の。。。
知人ってわけなの。。そんな事ないか。たまたま、緋夏さんに似たひとをパッキンキンさんは知っていたのかも、緋夏さんは言っては失礼だけどー。。量産型というか、
特に際だった個性的な容姿でもなく、失礼ながら特に美人でもなく。。よくあるよくいる割と普通なタイプだし。。。パッキンキンさんは、亡くなって幽霊の今でこそは、変なひとだけどわりと話せるんだけど。。どうも、海の洞窟に十数年閉じ込められたという。。
それは、よっぽどな懲役で。チンピラとかヤクザとか、相当だったんだろうなぁ。だいたい、ハタチか、それ前後か。
パッキンキンさん。。。少年院とか出入りを繰り返していたかもしれない。あー、もしかして、パッキンキンのキンキラキンってカラーギャングかしら。。キンキラキンゴールド、とか。だから、あんな風にキンキラキンのパッキンキンのマッキンキンキンなのかも
おーかた、チンピラ同士の揉め事か、ヤクザの抗争で命を落としたのか。。
あっ。。。いけない最低限、19時までに帰ってきなさいご飯だから、と木蓮和尚に言われてた。スマホを見るともうギリギリで。。。
もちろん、ベルモのきょうだいのヴィーナスや、ミリオン、産みの母親の葉月などの第二の親族の集まりなどは、木蓮和尚もベルモが夜遅く帰宅しても何も言わないんだけど。。。
今日は。。完全なるプライベート。。門限のシンデレラタイム、がある。。。ベルモは、時間や金銭的な硬い約束は守らなければ気が済まないタチだし。、。、
もしも、遅れたら本堂で木蓮和尚の気が済むまで正座させられて、仏様ごめんなさい。。。小坊主さん達が、なにかやらかすと、たまにそうやって反省させられるのですが、ベルモは特に一度も、この反省します、をした事はありませんでした。
ベルモの基本は
ノンキでおっとりだけど
ただ、お金や時間の事になると守らねば気が済まないと言うか。。ピシッとし過ぎてるぐらいに。。。几帳面神経質で。
しかし、まぁ。本宅から漂ってくる、ほんのりとした多分鰻のいい香りに乗ってベルモは帰ってきました。
「ただいま、帰りました。」
案の定、今夜は鰻らしい。チワワのミーナとココナは、蛇みたいだから鰻は嫌だという癖に、鰻のタレだけのご飯で食べているのです。
不思議な事に、ミーナもココナも鰻の肝吸いの肝は、苦いのに大好きで取り合いをするし。肝焼きは苦くて嫌がるのに。。
木蓮和尚に、爺ちゃんもっとお吸い物に肝を入れてと言って注意されるのでした。
鰻の肝吸いの肝。。。
あれは、ポツンとひとつ肝が申し訳ないぐらいに浮かんでいるから良いのであって食べすぎてはいけない。
好きなものは、あともうひと口足りないぐらい、食べ過ぎないのがちょうどいい。
ご飯は
オナカイッパイ食べても、好きなものだけ、オナカイッパイ食べてはいけない
好きなものは、また今度食べたいという飽きないぐらいな量がソソルし。また次に食べたくなる余韻を残す。。漫画やドラマがいいところで、続きは次回、とやるみたいに、次に引っ張るところでやめる。
好きなものは、八分目か六分目。。
あとちょっと食べたいなー、でやめとく。
それが、好きなものの美味しさをより際立たせるコツなんだって。
誰だって好きなものをオナカイッパイ食べたいと思うことがあるけど、それはいけないらしい。例えば、食べる前にもワクワクする焼き肉なんかも、最初は美味しいけど、最後はもう、しばらく焼き肉は食べたくない感情に取り憑かれるし。最後はなんだかあまりにオナカイッパイだと少し飽きてきて不味くなってくる、
袋のお菓子なんかは、独り占めしないこと。分け合うと一人分は少なくなるけれど、あと少し欲しくなるけど。。そこがいいし、
美味しいものを分け合う思いやりもいい宝石みたいなバリエーションいっぱいのクッキーやチョコレートは、種類がバラバラなのを、ジャンケンでもしながら取り合ってお目当てのを取られて悔しがるのもいい。。種類バラバラでいただいたケーキのいただきものも、
話しはそれて。。
だけどー、
鰻本体は食べられないでも、タレの染みたご飯だけいただきます、
そういう子どもは結構いるのでしょう。子どもなんて、全部が全員そうではないけれど、気持ち悪かった
食べられない刺身がいつのまにらや食べられるようになるとか。。。
高級なお寿司屋さんに行くなら、ファミレスでハンバーグを食べた方が嬉しいとか、あんな苦いビールが大好きなんて大人は味覚音痴か絶対自分はビールなんか好きにならないぞ
と、思ってた子どもが、心配する事なく、いつのまにか。知らず知らずにビール党の大酒飲みになってたりして。大人の旨さを知る。そうやって、みんな大人になっていくのです。
木蓮和尚は、時間が有ればススンデ料理をし。檀家さんや、来客様やご近所様や、幼稚園の父兄やら、ご寄付や贈答もたくさんいただいていろいろな食材に恵まれているけど、ピーマンやら、ナスやら、子どもがあまり好かないものもうまく調理に取り入れる研究をし、時々保護者会で幼稚園のママさんやパパさん達に講演しています。また、お寺の婚活男性に、料理教室もたまにしています。
ベルモやチワワ二人娘は、テーブルマナーを訓練されていたり、一応なんでも好き嫌い無しに食べる様には躾られてはいるものの、
鰻や刺身や梅干しなど、あえて子どもが無理に食べないものに関しては、木蓮和尚は無理矢理食べさせる事もないのだ。と言った感じです。ベルモは、もちろん鰻は大好きです。
「お帰り。。ジャスト19時」木蓮和尚がニッコリ微笑み、対照的に奥様の紫子さんは、手ぶらで帰ってきたベルモを見てガッカリしました。
なにも、土産を買ってこいというのではなくて、てっきり街中に出かけて女の子らしいショッピングにでも目覚めたかもしれない
やっぱり、ベルモも女の子なんだし。幾らお坊さんでも、プライベートは。。と、なにか一つ、リボンだの髪留めだの、ワンピースだキャミソールだ。お洒落なものを
買ってくるんじゃなかろうか、と、ワクワクしていました。が、作務衣で出かけて手ぶらで帰ってきたのにはガッカリ
お金は使わずベルモの貯金は貯まるばかりでこの歳、若いのに貯金BBAだし。使うと言っても、たまに、付き合いで宝くじを買う程度だし。ギャンブルと言えばギャンブルなんだけど。。。あとは、スマホやパソコン代ぐらいで。。。濃紫婆さんやチワワにお小遣いをあげるぐらいだし。。。
紫子さんは少女趣味というかフェミニア。。産んだ
娘は近所に一人いるけど、嫁いで四十歳近いし。孫も、女の子はいても、小学生だし、嫁いでよそ様の外孫の女の子だし。
琥珀と紺、長男と次男にも女の子はいますが、もう大きいし、それにお嫁さんがいるし。遠慮するし。。。
で、歳を取ってから、宇宙人のベルモがやってきてチワワじゃないのは不満だけど、なかなか可愛いじゃないの。そう、拾われた時は暫く粒の様に小さな赤ちゃんだった。。チワワの赤ちゃんより小さくて。。。でも、あの人はいま。。。
デブの肉まんみたいな僧侶がいる。。
初めて見た人には、笑いを堪えて。。顔を見るだけで笑われるし。もう慣れっこだけどね。出ただけで笑われるなんて、お笑い芸人なら箔がつくんだけどさ。
葬式に行って、参列者の子どもが、肉まんが来たと大爆笑され
クレームがきた事もありました。
もー、気にしないもん。
ベルモは、
鼻をかむとき、ティッシュでブヒーブヒやるので、チワワのミーナやココナに、キャハハ豚がいる、ブヒーと、マネされるけど。。それも気にしないもん。
ベルモは、食卓に座ると、木蓮和尚が、「たまには、一人で、って時間も大切じゃのう?」
木蓮和尚は、ベルモに何処へなにをしにいったか、は聞きませんでした。ベルモも、なんとなく、犯罪者でもない俊さんについて、どうなんだろうと調査している事は言えず。。。
「散策みたいにブラブラしてた。たまにはいいかも。さっき、蓮池の主が顔を出してたし。でも、今日の参拝客様たちは、残念ながら蓮池の主の姿が見えなかったみたいね。パッキンさんも見たわ。。」さりげなしに言うと。
「パッキンキンさんは、もしかして、ヘビメタバンドでもやってたんじゃないのかのう。なんか、おそらくパッキンキンさんが、蔵の中のお焚き上げのカツラを盗んでいったみたいじゃが。。?」ギクっと、ベルモがして、
「ま、まあっ、そ、そうね、パッキンキンさん。。。記憶が戻るといいわね。ヘビメタバンドありえるし、もしかしてキンキンの金のカラーギャングでもやってたのかもね。。。」
明日は、木蓮寺にきょうだいのヴィーナスがやってくる。月一の耳掃除を兼ねて
こないだ、神楽町の喫茶店南風で会った時に、木蓮和尚が、焼肉をと約束したから。。。
ウーン。。ホントは。。今日会ったばっかりなんだけど。。。ね。ベルモの肝吸いにチワワのココナの箸が伸びてきたので、ベルモは手をシュルッと伸ばして、「メッ」ココナの腕を掴みました。
「また、お尻パチンするよ」
2020年08月10日
2020年08月06日
マリッジcelebration219記憶のマニマニ。。徒然なるもの。。。
あっ。。。
ベルモは足がすくみました。そう。。。
緋夏さんの姿を見かけて。。情けない話。
そうそう。。ベルモは、緋夏さんに一度命を狙われていました。しかも、この最愛の拠点地木蓮寺で。。。自分では、全然気づかなかったし。結局は、その時は参拝客がたくさんいたので難を逃れましたが。。。
それに、あの時は。。。
後から聞いてビックリした話でしたが。
あっ。。。閉門が近いのか。。緋夏さんは行ってしまいました。でも。。。緋夏さんが木蓮寺に来て佇んでいても、参拝は自由ですから、それだけではなんの罪もなく。。
さすがに、以前みたいにベルモを刺しに来たならともかく。まさかまた、そのために、なんて事は。。。
緋夏さんは駐車場の方へ消えて。。車で来たのか。。あっ、
そうか。以前、俊さんが木蓮寺の人生相談に来て身の上話をし始めて息子のコウちゃんを
3歳でを亡くして、それから奥さんだった緋夏さんは。。。それをきっかけとして運転免許を返納したって話してたわ。。。
そうね。。運転がトラウマになったとかで。
しばらくは、車を見るのもつらくて助手席にも乗れなかったらしい。自分が交通事故を起こしたわけじゃないけど、大事な息子さんを交通事故、しかも轢き逃げで失くしてから、緋夏さんは、息子さんを失くしてから運転恐怖症と診断され
車を運転しなくなったようだ。正式には、運転出来なくなったというべきか。。。なんとか今はもう載せてもらう事はできるらしいけど。。。高齢者でも無いのに、免許をもろもろの諸事情で返納する人もいるらしい。。
ベルモは、
あたしは。。。まだまだ4歳だから、運転免許を取れないけど、
超霊媒体質だから。。もしかしたら将来的に運転は無理かもしれない。
木蓮和尚は、霊感は多少あるけど、自分でコントロールできるから未だに飲んでない時は車に乗ってる。そろそろ。。。高齢者を理由に、和尚から運転免許を取り上げようと思うんだけど。
足として、木蓮夫人の紫子さんは免許が無くて運転できないけど、じゅうぶんに木蓮寺の
住み込みの小坊主さんも許容年齢に達した人には免許はあるし、プルメリア島は公共交通機関やタクシーもあるし。檀家さんや、企業様からのタクシーチケットの贈答もあるのよね。だから、娘として心配で、心配だし、ボチボチ木蓮和尚の運転免許を取り上げて返納させようとこの頃は考えているんだけど、
ただ、木蓮和尚は、飲んで無いなら自分が運転しないと気が済まないタチだし。。
木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんは、息子夫婦に90歳で免許返納させられて、息子である73歳の木蓮和尚は、自分では、まだまだイケる。
だいたい当たり前だけど、飲んだら絶対乗らないし。免許があるのは、ボケ防止にも気分転換にもなるし、メリハリにもなる。例え小坊主さんの運転に乗せて貰ったとて、横からアーダコーダ、運転を指示しそうだし。。。と、のらりくらりと言い訳を繰り返し、まだまだ若いから、と。ベルモの説得をかわしました。
車に乗るお年寄りは、車好きだとなかなか本人は交通の便がいいところに住んでいても、大きな趣味のひとつにもなっているので免許を返納したがりません。
こういう場合は、子どもが心を鬼にして免許を取り上げるべきですが。。。
昔っから、先代和尚の翡翠仁さんも、奥さんの濃紫婆さんも外車に乗っていて。
木蓮和尚も、未だにピンクの外車に乗っています。
それにしても。。
お年寄りと暮らすというのは、ヒヤヒヤするものです。いつなんどき急に。。。電話がなりどうのこーのという緊急電話が掛かってくるかわからないし。
まぁ、ほとんど家族が目が届く自宅が職場みたいなものだけど、木蓮和尚夫妻はともかくも、木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんは、百歳を過ぎていますし。なんかあったら、と。それを心配したらキリがないのですが。
木蓮和尚もよく言っている
人はいつでも誰でも寿命で死ぬ事は確か。死んだらそれが寿命なんだし。
あ。。ボチボチ戻ろうだんだんと参拝客も少なくなっていき。。そんな時、またフワッとハスノカオリが漂ってきました。
あっ。。仏事。。仏様事がやってくるな、と思うと、庭園の蓮池から、金色の龍神の蓮池の主が現れました。
蓮池の主は、
もう遥かいにしえからこの木蓮寺の蓮池に住みついています。帰っていく残り少ない今日の参拝客には、残念ながら蓮池の主の姿が見えないようです。
と、いうのは、ベルモみたいにいつも蓮池の主の姿が見える人と、普段は見えない人でも、近々とおめでたい事がある人が、慶事の象徴として蓮池の主の姿を稀に見る事が出来るからです。
ベルモやお寺関係者のように霊感がある無しではなく普段から蓮池の主の姿が見える人も稀にいて。そうで無い人は、吉兆の前触れとして蓮池の主を見るために、木蓮寺の蓮池にやってきますが、
蓮池の主は、偶然見えるわけで、わざわざ粘ったり下心満々で見に来てもなかなか姿は見えません。蓮池の主は、木蓮寺に龍脈、蓮池に龍穴をつくり、例え蓮池の主の姿が見えなくても、龍穴の蓮池自体縁起が良いとして木蓮寺に参拝客がたくさんやってきました。
「あら、お久しぶり。主さん。」ベルモが久しぶりに顔を見た蓮池の主に挨拶すると、蓮池の主は、「おー、やっと行ったなぁ。ああ、今日は大丈夫じゃ。今日は、あの女が大福を狙って刺しにくるというわけじゃなかったからのう。」蓮池の主が言います。
「ええと。。あー、やっぱり、緋夏さんだったのね。。。」「安心せよ。もうあの女がお前の命を狙うなんてことはしないぞ。でも、前のあの時は。。。あの時は。。殺気だっていたから。。まぁ、万が一のときは。ワシがと思ったんじゃけどな。。」
ベルモは、ネットのエッセイに、お子様を亡くされた親御様に対しての記事を書いて励ましたつもりが、自分は、生き生きした幼児の癖にと、緋夏さんの反感をかったのです。幼くして天国に行って、事件事故に遭われた方々は、魂が非常に綺麗で徳が高いので、世の中を改善や全体的な成長させる為に自分が犠牲になって貢献している。その役目を持ち果たされる目的で生まれてきた、というニュアンスのエッセイをネットに投稿したところ。。。
それを読んだ緋夏さんがカンカンに怒ったのだ
木蓮寺ホームページのベルモの人物紹介も読み
自分はぬくぬくと、裕福な家庭に引き取られて、しかも自分の素質僧侶に沿った家庭でもあり、まるまるとし、自分は生きている癖に
これが、同じような境遇で子どもを亡くした親が書いているなら許せた
なんてクソガキだ自分はのうのうと生きていて、魂がどうのこーのと偉そうに。。徳が高いならお前が死んだらいい。その時、突き止めた轢き逃げの犯人鷹さんの命も狙っていた緋夏さんは、精神のバランスを崩していました。
しかし。。あの時は、蓮池の主も、必死の神通力で緋夏さんを抑えていたのでしょう。
それにしても。。あの人がハリネズミの純ちゃんの産みの親。。。だなんて。とは言え、幼い大事な子どもをある日突然失って、その加害者が謝りもせず。。なら
それは同情しない事もないか。。ベルモはそうとも思いました。
ウー食べすぎたから、寝ると、蓮池の主は、またひと眠りする様です。蓮池の主は、
人や動物、宇宙人などなど生命体が喜んだり、楽しんだり、前向きに生きる感情や喜び、あとは美しい物を見るとか、楽しいワクワクとした人の感情や感性に触れてお腹を膨らませます。
それは、人から一方的に吸い取るのではなく、
それどころか、
いただきました人に、さらなるワクワクしたものをお返ししているのです。じゃ、またねー。。
ベルモは、今度こそ、本宅に戻ろうと。。。
すると。。。
パッキンキンさんが。。。浮かぬ顔でやってきます。珍しくしょんぼりと?
なにか、あったのかしら。珍しい。気分悪いかおで。。だいたいなんにも考えてなさそーにノー天気っぽいのに。
ベルモは気になり、パッキンキンさんに、
「お元気ないですね。。なんか、あったのですか。。」と聞いてみました。
すると、パッキンキンさんは、青い顔をして。。「なんか。。ヤナ。。奴を見たんだよ。。」
「えっ、」
「はじめて見る奴なんだけどー、それでも、嫌な、ムカムカする。。。俺。生きてる頃の記憶は消されてるだろう。。だからさ。。もしかして。生きてる時に、嫌な目にあった奴かもな。」
そう、パッキンキンさんは、生きてる時あまりに横着なので、それがゆえに、生きている時の記憶を罰で消されていました。
もしかして。、パッキンキンさんの、生前の関係者成仏の為の手がかりに
「なんかよう。三十代から四十代の。。、ハリネズミ。。多分、俺も生きてたらそれぐらいだけどー、多分。。なんか。。全然ブスじゃないのにさっき見かけたら嫌な気持ちんなってよう。」
えっ。。。
じゃ、さっき、ハリネズミって。。
緋夏さんでは。。
ベルモは足がすくみました。そう。。。
緋夏さんの姿を見かけて。。情けない話。
そうそう。。ベルモは、緋夏さんに一度命を狙われていました。しかも、この最愛の拠点地木蓮寺で。。。自分では、全然気づかなかったし。結局は、その時は参拝客がたくさんいたので難を逃れましたが。。。
それに、あの時は。。。
後から聞いてビックリした話でしたが。
あっ。。。閉門が近いのか。。緋夏さんは行ってしまいました。でも。。。緋夏さんが木蓮寺に来て佇んでいても、参拝は自由ですから、それだけではなんの罪もなく。。
さすがに、以前みたいにベルモを刺しに来たならともかく。まさかまた、そのために、なんて事は。。。
緋夏さんは駐車場の方へ消えて。。車で来たのか。。あっ、
そうか。以前、俊さんが木蓮寺の人生相談に来て身の上話をし始めて息子のコウちゃんを
3歳でを亡くして、それから奥さんだった緋夏さんは。。。それをきっかけとして運転免許を返納したって話してたわ。。。
そうね。。運転がトラウマになったとかで。
しばらくは、車を見るのもつらくて助手席にも乗れなかったらしい。自分が交通事故を起こしたわけじゃないけど、大事な息子さんを交通事故、しかも轢き逃げで失くしてから、緋夏さんは、息子さんを失くしてから運転恐怖症と診断され
車を運転しなくなったようだ。正式には、運転出来なくなったというべきか。。。なんとか今はもう載せてもらう事はできるらしいけど。。。高齢者でも無いのに、免許をもろもろの諸事情で返納する人もいるらしい。。
ベルモは、
あたしは。。。まだまだ4歳だから、運転免許を取れないけど、
超霊媒体質だから。。もしかしたら将来的に運転は無理かもしれない。
木蓮和尚は、霊感は多少あるけど、自分でコントロールできるから未だに飲んでない時は車に乗ってる。そろそろ。。。高齢者を理由に、和尚から運転免許を取り上げようと思うんだけど。
足として、木蓮夫人の紫子さんは免許が無くて運転できないけど、じゅうぶんに木蓮寺の
住み込みの小坊主さんも許容年齢に達した人には免許はあるし、プルメリア島は公共交通機関やタクシーもあるし。檀家さんや、企業様からのタクシーチケットの贈答もあるのよね。だから、娘として心配で、心配だし、ボチボチ木蓮和尚の運転免許を取り上げて返納させようとこの頃は考えているんだけど、
ただ、木蓮和尚は、飲んで無いなら自分が運転しないと気が済まないタチだし。。
木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんは、息子夫婦に90歳で免許返納させられて、息子である73歳の木蓮和尚は、自分では、まだまだイケる。
だいたい当たり前だけど、飲んだら絶対乗らないし。免許があるのは、ボケ防止にも気分転換にもなるし、メリハリにもなる。例え小坊主さんの運転に乗せて貰ったとて、横からアーダコーダ、運転を指示しそうだし。。。と、のらりくらりと言い訳を繰り返し、まだまだ若いから、と。ベルモの説得をかわしました。
車に乗るお年寄りは、車好きだとなかなか本人は交通の便がいいところに住んでいても、大きな趣味のひとつにもなっているので免許を返納したがりません。
こういう場合は、子どもが心を鬼にして免許を取り上げるべきですが。。。
昔っから、先代和尚の翡翠仁さんも、奥さんの濃紫婆さんも外車に乗っていて。
木蓮和尚も、未だにピンクの外車に乗っています。
それにしても。。
お年寄りと暮らすというのは、ヒヤヒヤするものです。いつなんどき急に。。。電話がなりどうのこーのという緊急電話が掛かってくるかわからないし。
まぁ、ほとんど家族が目が届く自宅が職場みたいなものだけど、木蓮和尚夫妻はともかくも、木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんは、百歳を過ぎていますし。なんかあったら、と。それを心配したらキリがないのですが。
木蓮和尚もよく言っている
人はいつでも誰でも寿命で死ぬ事は確か。死んだらそれが寿命なんだし。
あ。。ボチボチ戻ろうだんだんと参拝客も少なくなっていき。。そんな時、またフワッとハスノカオリが漂ってきました。
あっ。。仏事。。仏様事がやってくるな、と思うと、庭園の蓮池から、金色の龍神の蓮池の主が現れました。
蓮池の主は、
もう遥かいにしえからこの木蓮寺の蓮池に住みついています。帰っていく残り少ない今日の参拝客には、残念ながら蓮池の主の姿が見えないようです。
と、いうのは、ベルモみたいにいつも蓮池の主の姿が見える人と、普段は見えない人でも、近々とおめでたい事がある人が、慶事の象徴として蓮池の主の姿を稀に見る事が出来るからです。
ベルモやお寺関係者のように霊感がある無しではなく普段から蓮池の主の姿が見える人も稀にいて。そうで無い人は、吉兆の前触れとして蓮池の主を見るために、木蓮寺の蓮池にやってきますが、
蓮池の主は、偶然見えるわけで、わざわざ粘ったり下心満々で見に来てもなかなか姿は見えません。蓮池の主は、木蓮寺に龍脈、蓮池に龍穴をつくり、例え蓮池の主の姿が見えなくても、龍穴の蓮池自体縁起が良いとして木蓮寺に参拝客がたくさんやってきました。
「あら、お久しぶり。主さん。」ベルモが久しぶりに顔を見た蓮池の主に挨拶すると、蓮池の主は、「おー、やっと行ったなぁ。ああ、今日は大丈夫じゃ。今日は、あの女が大福を狙って刺しにくるというわけじゃなかったからのう。」蓮池の主が言います。
「ええと。。あー、やっぱり、緋夏さんだったのね。。。」「安心せよ。もうあの女がお前の命を狙うなんてことはしないぞ。でも、前のあの時は。。。あの時は。。殺気だっていたから。。まぁ、万が一のときは。ワシがと思ったんじゃけどな。。」
ベルモは、ネットのエッセイに、お子様を亡くされた親御様に対しての記事を書いて励ましたつもりが、自分は、生き生きした幼児の癖にと、緋夏さんの反感をかったのです。幼くして天国に行って、事件事故に遭われた方々は、魂が非常に綺麗で徳が高いので、世の中を改善や全体的な成長させる為に自分が犠牲になって貢献している。その役目を持ち果たされる目的で生まれてきた、というニュアンスのエッセイをネットに投稿したところ。。。
それを読んだ緋夏さんがカンカンに怒ったのだ
木蓮寺ホームページのベルモの人物紹介も読み
自分はぬくぬくと、裕福な家庭に引き取られて、しかも自分の素質僧侶に沿った家庭でもあり、まるまるとし、自分は生きている癖に
これが、同じような境遇で子どもを亡くした親が書いているなら許せた
なんてクソガキだ自分はのうのうと生きていて、魂がどうのこーのと偉そうに。。徳が高いならお前が死んだらいい。その時、突き止めた轢き逃げの犯人鷹さんの命も狙っていた緋夏さんは、精神のバランスを崩していました。
しかし。。あの時は、蓮池の主も、必死の神通力で緋夏さんを抑えていたのでしょう。
それにしても。。あの人がハリネズミの純ちゃんの産みの親。。。だなんて。とは言え、幼い大事な子どもをある日突然失って、その加害者が謝りもせず。。なら
それは同情しない事もないか。。ベルモはそうとも思いました。
ウー食べすぎたから、寝ると、蓮池の主は、またひと眠りする様です。蓮池の主は、
人や動物、宇宙人などなど生命体が喜んだり、楽しんだり、前向きに生きる感情や喜び、あとは美しい物を見るとか、楽しいワクワクとした人の感情や感性に触れてお腹を膨らませます。
それは、人から一方的に吸い取るのではなく、
それどころか、
いただきました人に、さらなるワクワクしたものをお返ししているのです。じゃ、またねー。。
ベルモは、今度こそ、本宅に戻ろうと。。。
すると。。。
パッキンキンさんが。。。浮かぬ顔でやってきます。珍しくしょんぼりと?
なにか、あったのかしら。珍しい。気分悪いかおで。。だいたいなんにも考えてなさそーにノー天気っぽいのに。
ベルモは気になり、パッキンキンさんに、
「お元気ないですね。。なんか、あったのですか。。」と聞いてみました。
すると、パッキンキンさんは、青い顔をして。。「なんか。。ヤナ。。奴を見たんだよ。。」
「えっ、」
「はじめて見る奴なんだけどー、それでも、嫌な、ムカムカする。。。俺。生きてる頃の記憶は消されてるだろう。。だからさ。。もしかして。生きてる時に、嫌な目にあった奴かもな。」
そう、パッキンキンさんは、生きてる時あまりに横着なので、それがゆえに、生きている時の記憶を罰で消されていました。
もしかして。、パッキンキンさんの、生前の関係者成仏の為の手がかりに
「なんかよう。三十代から四十代の。。、ハリネズミ。。多分、俺も生きてたらそれぐらいだけどー、多分。。なんか。。全然ブスじゃないのにさっき見かけたら嫌な気持ちんなってよう。」
えっ。。。
じゃ、さっき、ハリネズミって。。
緋夏さんでは。。
2020年08月04日
マリッジcelebration218わたしは私。かけがえのない私だから。。。
まさか。。。まさか。。パッキンキンに染めたハリネズミのドクロの入れ墨って。。。
そんな人なかなかいない。。極めて特徴的な。。。ハルさんは俊さんに戻って。。自宅のプルメリアHILLSの二十三階に戻りました。
戻ってきたところでもう離婚して。。誰もいない。。
俊さんは。。。どのみち孤独な運命なのかもしれない。記憶喪失になった自分は。家族がいたのだろうけど、まずは、自分の両親は居なくて施設育ちか、いても離婚して子どもを欲しがらないか。。結婚もしていたかもしれないらしいが。。。
先日ひょんな事で知り合ったハリー君という男の子の異父兄さんが、私にそっくりだと言う。そして、私から去ってしまった妻の緋夏は、私には二人の息子がいるという。
結局、今日も変装して南風にわざわざ出向いたものの。。マスターのグーとはすれ違う。。
二人の息子。。。南風のグーという青年をネット検索したところ。。兄のピース、三歳歳上の神楽町の海底フレンチの料理長だという。
ネットで微笑む
兄のピースは、心なしか、ハリー君に似ていました。
ハリー君の母親という人は、緋夏さんのまたその前の元妻の可能性がある。だけどもなんだか、奥底で、会いたく無いとか、その生活から逃げたいとか、その生活から未練がないという様なものを潜在的に感じました。居場所じゃなかったという予感が。
行方をくらました元妻の緋夏からは連絡は無く、自殺する事は無いから、お願いだから探さないで欲しい。と言われて。。連絡も取れないまま。。家庭的なものに一瞬恵まれても、居場所というものは、尽きぬ打ち寄せる波にさらわれる砂の城の幻想なのだ。。。
人や生命体は、必ずしも家族や家庭に恵まれているとは限らないし、そもそも家庭がない方が幸せな人だっているし。努力して手に入れたところで雲を掴むように儚く消える人もいる。。。
幽霊だの。。神霊だの。。あのお坊さん。。木蓮寺の大福という見習いのお坊さんが、パッキンキンのマッキンキンのドクロ入れ墨のハリネズミの霊を見たという。。
それは。。。
いや。。。幽霊なんているはずないさ。幻覚か。。。幻想さ。。。
でも。。。あんな特徴的なハリネズミはそうそういない。。。あの人は。。死んでいたのか、じゃあ、誰が。。ま、まさか。。
しかし。。。俊さんが、元奥様の緋夏さんに電話したところで、電話は解約されていました。
そして。。。
神楽町、カフェ南風。
もう。。。俊さんは来ないかもしれない。あーあ。。。類稀なる七変化の声を持つわたし。。
モルベ・サワモリ氏は、変装したであろうハルさんこと俊さんの様子がおかしくなり。。俊さんが、サッと帰ってしまい。。どうも。。。
俊さんは、パッキンキンさんの話しが出て動揺したように思えてパッキンキンのマッキンキンのドクロの入れ墨で、海中宮殿に十数年間生前の懲罰にて閉じ込められていたハリネズミ。。。と、
方や、慈愛に満ちて優秀な建築士。記憶喪失で、過去の詳細は、大枠しかわからないけど。。
それでも、モルベ氏は、俊さんを信じたい。仏に仕える身。。。だいたいの、この人はいい人悪い人など、直感する仏眼は備わっていると思ったのに???
まさか。。。俊さんは。。直接の、パッキンキンさんの死因の原因であるわけ。。。ないでしょそんなあの人に限ってあるはずのない。
森沢ベルモは、赤ちゃんの頃に瀕死の状態から蘇り。。。
僧侶になって幾日が過ぎて。。
ある日突然、夢を見て。美しい蓮の花の上に乗っているかと思うと、
天から仏様の声がする。。。赤ちゃんの頃に、本当は死んでいるはずのベルモは、特別仏様が助けたようだ。
そのせいか、元々は三つ子のきょうだいのヴィーナスやミリオンが、赤や青のはっきりとした原色生まれであるのに、ベルモだけは、パステルカラーのレモンイエローになってしまいました。
ある意味でそれは障害なのかもしれません。
瀕死の状態の時は顔色の悪いスライムみたいな水色をしていましたが。。。
蘇り、レモンイエローになった。しかし、本来なら健全であれば原色の黄色の可能性が高い。。
半分片足を霊界に突っ込んでいるようで。
仏様に命をいただいた代わりに、母親の葉月やヴィーナスやミリオン、産まれの家系の皆んなが細くて食べても太らない体質を取り上げられ、ベルモだけ試練を与えられ太りやすく痩せにくい体質になり
ましてや、木蓮寺は肉魚などの禁忌はなく、食べものを粗末にしてはいけない。ベジタリアンも、植物の身を削ったり、生命をいただいているので、生命をいただくなら感謝してなんでも食べないという主義だし。
木蓮和尚は食べるより僧侶の仕事より料理が好き
料理上手や料理好きな女性には全く興味がなく、そんな事よりよく食べる女性が好きなタイプだし。
非常に太りやすい環境。
極端な霊媒体質という業を背負って産まれてきました。
その代わりに仏様は、ベルモに美しい声と、七変化の声帯模写能力や、流麗な文字や高い文章能力や感性と、物質的には、裕福で愛される里親何不自由ない非常に恵まれた環境を与えます。
女の子として育てられるでありましょうが。。。本人は、女らしくないわけじゃないけど、お洒落に興味がなく、結婚願望も全くない筋金入りの独身貴族。。。
里親の木蓮和尚夫人の紫子さんには、ベルモがあまりにも女の子らしいセンスを嫌がり独身主義なので、何度も何度も大泣きされました。
夢で見た。。。わたしが生きている理由。目が覚めたら泣いていたけどあれは。。。あれはきっと仏様の見せた真実だと思う。あれからベルモは、夢で蓮の香りがすると仏様の御告げを見るようになりました。
楽あれば苦あり。。。仏様に支えられながらも、一度は死んだ身。まさに、楽あれば苦ありの業を背負っているのでしょう。
いまどきは、
皆んな細くて可愛いし、女の子は、だいたいおしゃれな子が多い。ベルモも羨ましいとも思う事はあるけれど
所詮は他人事で。。。
友達も、木蓮寺の木蓮幼稚園の生徒さん達も、ウチのチワワのミーナやココナも、皆んないまどきらしい可愛い粒よりの女の子達。。
だけどもベルモは。。。かと言って、わたしはわたしだから。。。
はっボーっとしていたら、もういい時間になってしまった
モルベ・サワモリは、もう行かなきゃと、じゃあ、またな。ワシも酒や珈琲はやめたけど、ここの雰囲気やお客さんもいいからまた来るわな」そう言って、お会計をし帰っていきました。
やれやれアイツは、何をどう考えてあんなヤクザに化けてるんだろうヴィーナスは、帰っていくモルベ・サワモリを見てそう思いましたが、あえてモルベ・サワモリの正体については、気付いていない他の友達には一切言いませんでした。
そう。。福ちゃんも、帰ってしまったハルさん。。あれはどう考えても、マスターを偵察に来た俊さんだとは思いながらも、他の人には、誰一人として正体をバラすわけにはいきませんでした。
友達同士の隠し事は揉め事に発展するものの、ヴィーナスも福ちゃんも、社会で働くいち社会人として、トップに立つ身として言う事じゃない事ぐらいは、社交としてわきまえています。
そして。。木蓮寺。。
夕方、木蓮寺にベルモは素知らぬ顔で帰ってきました。良かったー、カツラの事は全然なんにも言われない。そうよね。。わざわざ早朝から今まで無くなっただけだし。カツラのお焚き上げは最近前回したばかりだし。。
関係者以外立ち入り禁止の裏に周り
ベルモは、あたりをキョロキョロ見渡し、また蔵にそっとアフロのカツラを戻しました。
木蓮寺は、目安日の出から日没まで開門。。。
参拝客は大方帰りまして
夕餉のいい香りがします。ベルモが、本堂に戻ろうとすると。。
あっ。。。
あれは、蓮池の方に。。。
あ。。。あれは、あれは緋夏さんでは
そうです。風の噂では、俊さんの前から離婚届を出して、いろいろあって離婚したらしい
彼女に間違いないわ。。。
いったい何をしに来たというのでしょうか。。。
そんな人なかなかいない。。極めて特徴的な。。。ハルさんは俊さんに戻って。。自宅のプルメリアHILLSの二十三階に戻りました。
戻ってきたところでもう離婚して。。誰もいない。。
俊さんは。。。どのみち孤独な運命なのかもしれない。記憶喪失になった自分は。家族がいたのだろうけど、まずは、自分の両親は居なくて施設育ちか、いても離婚して子どもを欲しがらないか。。結婚もしていたかもしれないらしいが。。。
先日ひょんな事で知り合ったハリー君という男の子の異父兄さんが、私にそっくりだと言う。そして、私から去ってしまった妻の緋夏は、私には二人の息子がいるという。
結局、今日も変装して南風にわざわざ出向いたものの。。マスターのグーとはすれ違う。。
二人の息子。。。南風のグーという青年をネット検索したところ。。兄のピース、三歳歳上の神楽町の海底フレンチの料理長だという。
ネットで微笑む
兄のピースは、心なしか、ハリー君に似ていました。
ハリー君の母親という人は、緋夏さんのまたその前の元妻の可能性がある。だけどもなんだか、奥底で、会いたく無いとか、その生活から逃げたいとか、その生活から未練がないという様なものを潜在的に感じました。居場所じゃなかったという予感が。
行方をくらました元妻の緋夏からは連絡は無く、自殺する事は無いから、お願いだから探さないで欲しい。と言われて。。連絡も取れないまま。。家庭的なものに一瞬恵まれても、居場所というものは、尽きぬ打ち寄せる波にさらわれる砂の城の幻想なのだ。。。
人や生命体は、必ずしも家族や家庭に恵まれているとは限らないし、そもそも家庭がない方が幸せな人だっているし。努力して手に入れたところで雲を掴むように儚く消える人もいる。。。
幽霊だの。。神霊だの。。あのお坊さん。。木蓮寺の大福という見習いのお坊さんが、パッキンキンのマッキンキンのドクロ入れ墨のハリネズミの霊を見たという。。
それは。。。
いや。。。幽霊なんているはずないさ。幻覚か。。。幻想さ。。。
でも。。。あんな特徴的なハリネズミはそうそういない。。。あの人は。。死んでいたのか、じゃあ、誰が。。ま、まさか。。
しかし。。。俊さんが、元奥様の緋夏さんに電話したところで、電話は解約されていました。
そして。。。
神楽町、カフェ南風。
もう。。。俊さんは来ないかもしれない。あーあ。。。類稀なる七変化の声を持つわたし。。
モルベ・サワモリ氏は、変装したであろうハルさんこと俊さんの様子がおかしくなり。。俊さんが、サッと帰ってしまい。。どうも。。。
俊さんは、パッキンキンさんの話しが出て動揺したように思えてパッキンキンのマッキンキンのドクロの入れ墨で、海中宮殿に十数年間生前の懲罰にて閉じ込められていたハリネズミ。。。と、
方や、慈愛に満ちて優秀な建築士。記憶喪失で、過去の詳細は、大枠しかわからないけど。。
それでも、モルベ氏は、俊さんを信じたい。仏に仕える身。。。だいたいの、この人はいい人悪い人など、直感する仏眼は備わっていると思ったのに???
まさか。。。俊さんは。。直接の、パッキンキンさんの死因の原因であるわけ。。。ないでしょそんなあの人に限ってあるはずのない。
森沢ベルモは、赤ちゃんの頃に瀕死の状態から蘇り。。。
僧侶になって幾日が過ぎて。。
ある日突然、夢を見て。美しい蓮の花の上に乗っているかと思うと、
天から仏様の声がする。。。赤ちゃんの頃に、本当は死んでいるはずのベルモは、特別仏様が助けたようだ。
そのせいか、元々は三つ子のきょうだいのヴィーナスやミリオンが、赤や青のはっきりとした原色生まれであるのに、ベルモだけは、パステルカラーのレモンイエローになってしまいました。
ある意味でそれは障害なのかもしれません。
瀕死の状態の時は顔色の悪いスライムみたいな水色をしていましたが。。。
蘇り、レモンイエローになった。しかし、本来なら健全であれば原色の黄色の可能性が高い。。
半分片足を霊界に突っ込んでいるようで。
仏様に命をいただいた代わりに、母親の葉月やヴィーナスやミリオン、産まれの家系の皆んなが細くて食べても太らない体質を取り上げられ、ベルモだけ試練を与えられ太りやすく痩せにくい体質になり
ましてや、木蓮寺は肉魚などの禁忌はなく、食べものを粗末にしてはいけない。ベジタリアンも、植物の身を削ったり、生命をいただいているので、生命をいただくなら感謝してなんでも食べないという主義だし。
木蓮和尚は食べるより僧侶の仕事より料理が好き
料理上手や料理好きな女性には全く興味がなく、そんな事よりよく食べる女性が好きなタイプだし。
非常に太りやすい環境。
極端な霊媒体質という業を背負って産まれてきました。
その代わりに仏様は、ベルモに美しい声と、七変化の声帯模写能力や、流麗な文字や高い文章能力や感性と、物質的には、裕福で愛される里親何不自由ない非常に恵まれた環境を与えます。
女の子として育てられるでありましょうが。。。本人は、女らしくないわけじゃないけど、お洒落に興味がなく、結婚願望も全くない筋金入りの独身貴族。。。
里親の木蓮和尚夫人の紫子さんには、ベルモがあまりにも女の子らしいセンスを嫌がり独身主義なので、何度も何度も大泣きされました。
夢で見た。。。わたしが生きている理由。目が覚めたら泣いていたけどあれは。。。あれはきっと仏様の見せた真実だと思う。あれからベルモは、夢で蓮の香りがすると仏様の御告げを見るようになりました。
楽あれば苦あり。。。仏様に支えられながらも、一度は死んだ身。まさに、楽あれば苦ありの業を背負っているのでしょう。
いまどきは、
皆んな細くて可愛いし、女の子は、だいたいおしゃれな子が多い。ベルモも羨ましいとも思う事はあるけれど
所詮は他人事で。。。
友達も、木蓮寺の木蓮幼稚園の生徒さん達も、ウチのチワワのミーナやココナも、皆んないまどきらしい可愛い粒よりの女の子達。。
だけどもベルモは。。。かと言って、わたしはわたしだから。。。
はっボーっとしていたら、もういい時間になってしまった
モルベ・サワモリは、もう行かなきゃと、じゃあ、またな。ワシも酒や珈琲はやめたけど、ここの雰囲気やお客さんもいいからまた来るわな」そう言って、お会計をし帰っていきました。
やれやれアイツは、何をどう考えてあんなヤクザに化けてるんだろうヴィーナスは、帰っていくモルベ・サワモリを見てそう思いましたが、あえてモルベ・サワモリの正体については、気付いていない他の友達には一切言いませんでした。
そう。。福ちゃんも、帰ってしまったハルさん。。あれはどう考えても、マスターを偵察に来た俊さんだとは思いながらも、他の人には、誰一人として正体をバラすわけにはいきませんでした。
友達同士の隠し事は揉め事に発展するものの、ヴィーナスも福ちゃんも、社会で働くいち社会人として、トップに立つ身として言う事じゃない事ぐらいは、社交としてわきまえています。
そして。。木蓮寺。。
夕方、木蓮寺にベルモは素知らぬ顔で帰ってきました。良かったー、カツラの事は全然なんにも言われない。そうよね。。わざわざ早朝から今まで無くなっただけだし。カツラのお焚き上げは最近前回したばかりだし。。
関係者以外立ち入り禁止の裏に周り
ベルモは、あたりをキョロキョロ見渡し、また蔵にそっとアフロのカツラを戻しました。
木蓮寺は、目安日の出から日没まで開門。。。
参拝客は大方帰りまして
夕餉のいい香りがします。ベルモが、本堂に戻ろうとすると。。
あっ。。。
あれは、蓮池の方に。。。
あ。。。あれは、あれは緋夏さんでは
そうです。風の噂では、俊さんの前から離婚届を出して、いろいろあって離婚したらしい
彼女に間違いないわ。。。
いったい何をしに来たというのでしょうか。。。
2020年07月30日
マリッジcelebration217アザラシの福ちゃんは考える。。?
神楽町福の神楽園。神楽町小学校近くカフェ南風にて。
そ。。。そうだ絶対そうだ、この声は間違いなく俊さんだ。。。
アザラシの
福ちゃんは、近くのテーブルのハルさんと名乗る正体不明の男性がなんとなくこちらを意識しているような空気が伝わってくるのを察しました。
近くの
4人がけのテーブルには、よく見かける常連さん。。お喋りブロッコリーとカワウソ漁師の杉さん。。それは見慣れた風景としても。。
初めて見かける他の2人。
モルベ・サワモリというアフロのヤクザを引退した様な太めな黄色い宇宙人と、目深にキャップを被ったハルさんという男性もグラさんをしていました。。。一見彼は犬風でしたが。。
よく見ればハリネズミかも
アザラシの
福ちゃんは、既に同級生福の神笑〜経営の真珠店の雇われ社長をしていて一度会った人の声は覚えてるし。ハルさんと名乗り変装してるって事は、身元を隠しているわけだ。。マスターに言ってはいけない。
わざわざ、マスターの父親かもしれない俊さんが、変装までして隠れてマスターのお店を偵察しにきたこと。。。
福ちゃんは、南風のマスターの異母弟の名古屋のハリー君と友達になって、あれから時々LINEしています。ハリー君は、もしも異父兄のマスターが父親の俊さんと会うと、ハリー君の家庭がバラバラになるかもしれないという恐怖感を抱いている
ハリー君は、名古屋の地元からプルメリア島に家出した時に、
マスターのグー。。。最初異母兄さんを、グーさんの多分父親らしき俊さんと間違えたようで。
俊さんが、グーさんにあまりにもそっくりな事に驚いて
直感的に母親舞の元旦那さん、すなわちグーの父親は俊さんじゃないかと。俊さんは記憶喪失で、名前と年齢だけを覚えていて43歳。。。
年齢を聞いたら、これは。。。間違いなく。。若い頃、母親の舞の元旦那さんの同い年の。。ピースとグーの父親
母親舞の前の旦那さんについては。。。ハリー君が舞から聞いている情報は、
同い年で、グー兄ちゃんに似てて突然居なくなったって。。それだけ
先日は、
マスターの元に家出した異母弟のハリー君を連れて行ったアザラシの福ちゃんとお別れした後に、喫茶店南風の事務室で、
universalノベリティ俊さんの名刺を落としたハリー君。
なんなの、これ?なんでハリーはこの名刺について俺に言わないのと。
福ちゃんは、マスターに問い詰められハリー君が、どうもマスターの父親らしき俊さんという男性に気付いたらしく。。しかし、それをマスターに知られたら。。
お母さんの舞さんに知らせて、家庭がぐちゃぐちゃになると考えているらしい。
賢いしかんの鋭いハリー君は、ハリー君が、女の子として産まれた妹のココアに比べて舞が男の子のハリー君をずっとココアよりも賢くて優秀なのにも関わらず。。。待遇が全然違うのをヒシヒシ感じているし。
確かにハリー君は、お受験だ、進学だと塾にお金をかなり掛けているのはわかるけど、それも父親未森の実家が跡取りとして手厚く扱っているだけの話し。
ようは、母親の舞は、あれだけ父親の未森の実家の母親や妹。。。姑や出戻りの義姉と仲が悪いくせに、
ハリーの将来に口を出しても全くノータッチどころか喜んで丸投げだし。
ハリーの妹の
ココアはやっと産まれた大事な女の子なのだろう。父親は違うけど、ハリー君には既にピースやグーという兄もいて。。どう考えても、母親の舞は、3歳年下で経営者で初婚、条件が良いから父親の未森と再婚したというぐらいにしか見えません。
それに相反して、母親の舞の前の結婚は、
十代の頃に駆け落ちした、という事はそれほど情熱をかけたのでしょう。
温度差が激しい再婚である事は間違いない事に、幼いながらもハリー君は気付いている、とだから、好きで結婚して突然居なくなった俊さんが、母親の舞の目の前に現れたらなど。。。
福ちゃんはラインやパソコンでハリー君から相談されていました。福ちゃんからすると、周りというか、別居して離れてるけど自分の既婚の兄や姉やら歳上の甥や姪もたくさんいるわけで。
必ずしも熱烈の相思相愛で結婚している人ばかりではないと。。。特に、仕事先の宝石店のお客様のお金持ちの奥様は家同士の結婚や、旦那様に惚れ込まれたりとか。シビアな結婚をしている人も少なくないわけで。。。現実的に。。。
きっと、言っては失礼ながらもハリー君のお母さんの舞さんも、お金持ちで歳下のまぁ結婚していいかなぁぐらいの男性と割り切って再婚したんだろう。それは、突然去られた最初の旦那さんの俊さんに疲れたり、あてつけだったかもしれない。
さかし。。。その記憶喪失の俊さんが、なにか気づき始めたのか世を忍ぶ姿で変装して。。わざわざ。。息子さんであるかもしれないマスターの様子を見にきている。。。
マスターには。。。言ったらダメだ。俊さんは、わざわざ変装してるんだもん。
親子かもしれないマスターと俊さん。。いま、マスターは出かけて不在らしいけど。。こんな近くにいるのに。
でも。。。やっぱり、マスターには言ってはいけない。
それにしてもさ。。モルベ・サワモリって、ヴィーナスが、ベルモちゃんと間違えた爺さんだけど。。
六十三歳にしては。。肌が艶っぽい。ピチピチしてる。。変な人だなぁ。どうせ、ヤクザ上がりなんだろうけど。。。あんまり怖く思えないし。まぁ、芸能人とかヤクザとか、派手な仕事の人だから。。。異常に若く見えるのかもしれないな。。
それから。。。話の流れはどういうわけか、あの、プルメリア島のヴィーナスが番組レポート中に海中宮殿に潜って発見した白骨死体になってきた。
「あの坊さんの言っていた、パッキンキンのマッキンキンの。。。ドクロの墨入りの話しってマジなんかなぁ。でもよぉ。。?霊感だとか、霊視だとか、なんだかんだー、って、日本の警察はそういうの頭固いから取り入れないだろ。」スギさんが言う。「え。。。なんですか、それ。。」と、ハルさんが聞くので。。。
お喋りブロッコリーが、隣のテーブルのヴィーナスを指して、「先日、あちらのヴィーナス先生が、TV番組のレポート中に発見した白骨死体だよ。。プルメリア島の。。」
隣のヴィーナスは、ドリンクをオーダーしたので、メンドクサいのか、テーブルに座ったままで、手をシュルシュルグーンっと伸ばして、オマケのケースからチョコレートと、卵を取っていました。
「あ、ああ。ありましたね、スマホに緊急速報で入ってきましたっけ。。あれが。。」ハルさんが言う。
あっ。。。あの話し。。パッキンキンさんの。。
しかし、モルベ・サワモリはいまモルベ・サワモリなので、モルベ氏も、プルメリア島の住民設定なので、「そーいや物騒な白骨死体ってな。。」と、パッキンキンさんの話をせずに、適当に話しを合わせました。
「パッキンキンドクロ」不思議な空気をハルさんは醸し出しています。。「馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、霊感がある坊さんがいて、その坊さんがさ。なんだっけー、プルメリア島の木蓮寺のデブい。。。まんじゅうみたいな。。肉まんみたいな。。」と。。スギさんが言うので、
モルベ・サワモリが、「ウワッ失礼」と突然怒り出すのでsrc="https://fanblogs.jp/_images_g/f5.png">周囲は唖然としました。モルベ氏は、はっとしたかと思うと。。「あー、ワシャ、昔からお寺が好きで坊さんの悪口は聞きづてならネーんで、バチが当たるぞ、」と、モルベ氏が言うと、スギさんは、
「ご、誤解ですって。肉まんみたいに可愛いって言いたかったんですよ。別にデブや、肉まんが悪いってわけじゃない。デブの動物は可愛いじゃないですか。。。」モルベ氏は気付いていませんでしたが、
ヴィーナスは、必死で笑いをこらえていました。すると、ハルさんが、「ああ。時々TVに映るお坊さんでしょ。そこのヴィーナス先生のきょうだいの。可愛いじゃないですか。」
確かにベルモはヴィーナスのきょうだいとしてたまにTVに映っていたり、ヴィーナスの公式ホームページできょうだいとして、ミリオンと一緒に紹介されています。おおやけに面が割れているし。
実際には、ハルさんが俊さんであれば、木蓮寺の人生相談で、ベルモを見て可愛いと言ったのは確か。
「あの坊さんがよ、こないだこの店に来て、白骨死体の生前の姿を見るって言うんだけどよ。普通はそんな事言い出したら頭おかしいって思うわな。だけど。。。なかなかいないような特徴的な人物を言い出して。しかも、俺、見たことあったんだよ。ピッタリのを。二十年はいかないけど。。あれは、数十年前に。。。」
スギさんが言います。
警察はなかなか心霊とか霊視だとか信用しないが。。。スギさんは、そりゃ本当かもしれないと思ったそうで。
スギさんの幼なじみのお喋りブロッコリーが、
「幽霊ってなんだよ。と、思うんだけどさ。スギも嘘をつくような奴じゃないし。パッキンキンのマッキンキンに染めた。。。まぁ、俺も緑に染めてるし、ドクロの入れ墨のハリネズミって。。。昔そんなん見たって。スギが、入れ墨入れようとしてたから、覚えている、って。。なかなかそんな特徴的な奴はおらんし。覚えてるわなー。。」
「。。。。。。金髪カラーの、ドクロの入れ墨ハリネズミ。。で。。ですか。」
えっ。。。グラさんを掛けているから分かりにくいものの。。ハルさん。。俊さんが動揺している。。気のせい。。かしら
パッキンキンさんの話しを出すと、どうも、ハルさんの様子が。。変では
モルベ・サワモリは、まさか。。俊さん?パッキンキンさんを知っているのでは。。と。
あっ、約束の時間があるので残念だな、今日はマスターもいないし。。でも、美味しかった、また来るよ、と
ソソクサとハルさんは席を立ち行ってしまいました。
やっぱり。。なんか、どうもおかしくないパッキンキンさんの話しが出てから。。急に顔色が悪くなったというか
まさか。。。なにか。。知ってるの?あの穏やかな俊さん。。しかし。。
木蓮寺人生相談では、東京で、夜の街にいたと確か言ってたわ。今の生活を送るまで。。奥さんだった緋夏さんは、キャバ嬢だったとも。。派手な人物と知り合っていても
なんらおかしくはないわ。
2020年07月27日
マリッジcelebration216運命は切り替わり。自然体の方へ動いていき。。
「チラナイ。確かにネーたんにお絵描きした事はあるけど、むかしの話しだもん。」チワワのココナが言います。「そうよ。アタチ達はなんにもしてないわ。ネーたんにお仕置きされて反省したし。」ミーナも言います。
木蓮寺の離れでは、柱にウッスラともうしません、ゆるしてください。とペンで書かれて誰かに消された後があります。多分、ミーナかココナがベルモに叱られた時に書いたのでしょう。
木蓮和尚は、チワワがどうしても手に負えない悪戯をした場合だけは、お尻を叩く事をベルモに許していますが、ベルモが熟睡中に、チワワ2人が頭の後ろに目玉を描いた時は、ベルモがカンカンに怒って警策で、チワワ2人のココナ、ミーナのお尻を叩きました。
達筆流麗な文字を書くベルモの指導で
習字の練習をして、チワワ2人はチワワをチクワと書いて叱られた怨みか、その夜、ベルモがぐっすり寝ているうちを襲って頭に目玉を書き、油性ペンで、クッキリと描かれて
三日間ぐらい消えなかったので、仕方なしにベルモは三日間ズラを被っていましたが、その時もアフロ。禿頭肯定派の木蓮和尚は、わざわざカツラを被らないのでお焚き上げのカツラをかぶっていたのです。
今回も、お焚き上げにあったはずのカツラのひとつが蔵から無くなっているのを掃除していた小坊主の新年と茶色黒が見つけなんでなくなってるんだ
薄い毛に悩み悩んだ人たちが木蓮和尚を頼りにし、木蓮和尚がカツラを取り上げバレるバレるとコソコソするから悪いんです、カツラなど、こんにちはー新型ファッションの帽子でーす。と挨拶して取ってしまいなさい。いろんなカツラを帽子がわりにしとけば、それを脱いで挨拶すりゃ、お洒落とともに天然な笑ネタのひとつになるじゃないですか
イケメンで薄毛に大悩みの男性には、カツラなんかかぶるから顔だけしか見ない薄らパーの馬鹿女も寄ってくるんですよ。頭は薄いよーと最初っから言っておけば、ゴキブリ害虫除けにちょうどいいじゃないですか。顔だけ見て髪の毛を見ないアホが寄ってこないんですから。ハゲですけど何かみたいに余裕を持った方がバレるバレると地獄の日々をクヨクヨするよりどれだけいいか
と、木蓮和尚は、カツラなんか取ってしまえば地獄から天国と、頭の薄い人達の悩みをカツラを取り上げては解決してきましたが、アフロがなくなってるんで、また大福、ベルモじゃないかと。。
木蓮和尚は、まさかまたチワワがベルモの頭に嫌がらせをしたのかと聞いてみたのですが、なんにもしてないもんとミーナもココナも言うのでした。
しかし、ココナが、「なんか、寝てる時に。。。夢かわかんないけど。。男の人がいた男の人の声がちた。。ドレミ、ドレミ、とかマイクテスト、テストとか。。夢かもちれない。」
「ドレミ?ドレミ」木蓮和尚は、ココナが夢を見たのか、それとも、あっ、男の人の声がした、ってそうか。
わかったぞー。最近では木蓮寺にパッキンキンのマッキンキンのハリネズミの魂というか成仏できないパッキンキンのドクロの入れ墨の若いハリネズミの幽霊がふらふらしている事があるが。。そうか、パッキンキンさんが。。
あの人は霊感がある人しか見えなくってチワワのミーナやココナには見えないと思ったが、ココナは実は霊感があるんじゃ。あー、そうか、あのパッキンさんは、パッキンキンに染めてドクロの入れ墨だから、どうせ生前はヘヴィメタバンドでもやってたんちゃう。
で、ドレミ、ドレミとか発生練習してたり、アフロはイメチェンとか、そうか。。多分。。あのパッキンさんが持っていったのか。。
それにしても、ミーナやココナは、ベルモの真似をしてお坊さんになりたいというわりに、お化けが怖いとかお葬式が怖いからと言い出したり。。でも、ココナが霊感があるとしたら。
今は霊の声しか聞こえないかもしれないけど。そのうちお化けが怖いだの言ってられなくなるぞ。どちらかというと。。。白いミーナの方が真面目で坊さんには向いてルンだけどな。小鹿色のココナはお馬鹿だし。
「もう、チビ達を疑うのはやめてくださいよ。可哀想に。。。」木蓮和尚夫人の紫子さんは、チワワ2人を甘やかしています。すぐに、ミーナとココナをムキになってかばいます。
もともと、木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんや、奥様の紫子さんは、前々から小型犬と暮らしたいと希望していましたが、
福の神の都市の神楽町やプルメリア島の
篤志家や資産家には、身寄りない子どもの里親制度を強制ではなく推奨していますが、
木蓮寺代々、里子はダメと言うわけではないけど、小さな小僧さん達を預りの身なので、和尚が里子を養子にすると嫉妬したり、
小坊主さん達は、兄弟が多くて貧しいとか、自らお坊さんに興味があるとか、ヤンチャで手に負えないとか。。。反対に不登校で引きこもるとか。。。事情や理由はまちまちですが、
ぬくぬくと実子として木蓮和尚に育てられている同じぐらいの子どもを見ると嫌な気持ちになるのでは。。と。里子を引き取りませんでしたが、
しかも。濃紫婆さんも紫子さんも、嫁姑が小型犬好きで間違いなく甘やかすに決まってるし。
それでも。。木蓮寺に
ベルモが来てから事情が変わりましたこれも仏様のご縁なのでしょう。あれほど個人的な里親にならない木蓮寺が、木蓮和尚が自らベルモを引き取ると言い出したのです。
濃紫婆さんや紫子さんは、縁起がいいわ。爺さん婆さんがなにげにふと、こっちが欲しいと無理矢理探したわけじゃないのに、
あちらからご縁があってフト飛び込んできた子どもは縁起がいい。桃太郎にしろ、かぐや姫にしろ。
なぜか、ベルモをうちの養女にするから、と木蓮和尚が言い出して
それから今までつっかえていたものが氷解したように。すんなりと、木蓮寺に置き去りにされていた女の子二人のチワワも養女になりました。キャアキャアミーハー
少女のように、濃紫婆さんも紫子さんも大喜びで。
確かにベルモはいい子で、女の子として育てたけど、女の子らしい服は嫌いだし女の子らしい事も嫌いだしどうしてもお坊さんになるというし。あげくは今から既に結婚しない。と言い張るし。
青い顔をしてヘトヘトになって泣く泣く地獄の結婚生活の人生相談に来たりや、欲とドロドロのギラギラの婚活相談に来たりのお寺に来るクライアント達をまのあたりにしたのか。結婚なんかしないからね。と言って、ウチからお嫁に出そうと思ってたのに
と紫子さんを泣かせるし未だに結婚=幸せだとか、結婚するのが普通だと思ってる世代というか人がいるのが、
ベルモには理解できなくて。結婚式を一生に一度の事と平気で言うのにベルモはびっくりしました。
成人式が一生に一度の事って言うのはわかるけどさ。結婚式を一生に一度の事ってどうなのよ。あたしみたいに結婚しない人だっているし。再婚で幸せになる人もいるんだし。いい加減な。。。
それはそうにしても。。。。
ベルモが家にやってきて。。。いままで里子を引き受けていない木蓮寺が里子解禁した、というか。人は誰でもまさか絶対それはないだろうな
みたいな事が、ある日突然知らず知らずに覆される。それに、それなら。。もっと早く気付いてそうしておけば良かったなんてことも。。。
さてさて。。少し離れた神楽町の喫茶店の南風。
な。。なんだか。さっきからあの、ハルさんというグラさんの男性が。。コッチをチラチラ見てくる。。
あっ。アザラシの福ちゃんは、
あーあの体型というか。。グラさんを掛けて目深にキャップをかぶって。。でも。。
隠し通せない慈愛に満ちた雰囲気というか空気感じる。。
し、俊さん
俊さんじゃないかな、あの人。わざわざ身を隠すような格好をしているのがアヤシイ。
俊さんが、息子さんのマスターを。。偵察しに来たんじゃ。。
木蓮寺の離れでは、柱にウッスラともうしません、ゆるしてください。とペンで書かれて誰かに消された後があります。多分、ミーナかココナがベルモに叱られた時に書いたのでしょう。
木蓮和尚は、チワワがどうしても手に負えない悪戯をした場合だけは、お尻を叩く事をベルモに許していますが、ベルモが熟睡中に、チワワ2人が頭の後ろに目玉を描いた時は、ベルモがカンカンに怒って警策で、チワワ2人のココナ、ミーナのお尻を叩きました。
達筆流麗な文字を書くベルモの指導で
習字の練習をして、チワワ2人はチワワをチクワと書いて叱られた怨みか、その夜、ベルモがぐっすり寝ているうちを襲って頭に目玉を書き、油性ペンで、クッキリと描かれて
三日間ぐらい消えなかったので、仕方なしにベルモは三日間ズラを被っていましたが、その時もアフロ。禿頭肯定派の木蓮和尚は、わざわざカツラを被らないのでお焚き上げのカツラをかぶっていたのです。
今回も、お焚き上げにあったはずのカツラのひとつが蔵から無くなっているのを掃除していた小坊主の新年と茶色黒が見つけなんでなくなってるんだ
薄い毛に悩み悩んだ人たちが木蓮和尚を頼りにし、木蓮和尚がカツラを取り上げバレるバレるとコソコソするから悪いんです、カツラなど、こんにちはー新型ファッションの帽子でーす。と挨拶して取ってしまいなさい。いろんなカツラを帽子がわりにしとけば、それを脱いで挨拶すりゃ、お洒落とともに天然な笑ネタのひとつになるじゃないですか
イケメンで薄毛に大悩みの男性には、カツラなんかかぶるから顔だけしか見ない薄らパーの馬鹿女も寄ってくるんですよ。頭は薄いよーと最初っから言っておけば、ゴキブリ害虫除けにちょうどいいじゃないですか。顔だけ見て髪の毛を見ないアホが寄ってこないんですから。ハゲですけど何かみたいに余裕を持った方がバレるバレると地獄の日々をクヨクヨするよりどれだけいいか
と、木蓮和尚は、カツラなんか取ってしまえば地獄から天国と、頭の薄い人達の悩みをカツラを取り上げては解決してきましたが、アフロがなくなってるんで、また大福、ベルモじゃないかと。。
木蓮和尚は、まさかまたチワワがベルモの頭に嫌がらせをしたのかと聞いてみたのですが、なんにもしてないもんとミーナもココナも言うのでした。
しかし、ココナが、「なんか、寝てる時に。。。夢かわかんないけど。。男の人がいた男の人の声がちた。。ドレミ、ドレミ、とかマイクテスト、テストとか。。夢かもちれない。」
「ドレミ?ドレミ」木蓮和尚は、ココナが夢を見たのか、それとも、あっ、男の人の声がした、ってそうか。
わかったぞー。最近では木蓮寺にパッキンキンのマッキンキンのハリネズミの魂というか成仏できないパッキンキンのドクロの入れ墨の若いハリネズミの幽霊がふらふらしている事があるが。。そうか、パッキンキンさんが。。
あの人は霊感がある人しか見えなくってチワワのミーナやココナには見えないと思ったが、ココナは実は霊感があるんじゃ。あー、そうか、あのパッキンさんは、パッキンキンに染めてドクロの入れ墨だから、どうせ生前はヘヴィメタバンドでもやってたんちゃう。
で、ドレミ、ドレミとか発生練習してたり、アフロはイメチェンとか、そうか。。多分。。あのパッキンさんが持っていったのか。。
それにしても、ミーナやココナは、ベルモの真似をしてお坊さんになりたいというわりに、お化けが怖いとかお葬式が怖いからと言い出したり。。でも、ココナが霊感があるとしたら。
今は霊の声しか聞こえないかもしれないけど。そのうちお化けが怖いだの言ってられなくなるぞ。どちらかというと。。。白いミーナの方が真面目で坊さんには向いてルンだけどな。小鹿色のココナはお馬鹿だし。
「もう、チビ達を疑うのはやめてくださいよ。可哀想に。。。」木蓮和尚夫人の紫子さんは、チワワ2人を甘やかしています。すぐに、ミーナとココナをムキになってかばいます。
もともと、木蓮和尚のお母さんの濃紫婆さんや、奥様の紫子さんは、前々から小型犬と暮らしたいと希望していましたが、
福の神の都市の神楽町やプルメリア島の
篤志家や資産家には、身寄りない子どもの里親制度を強制ではなく推奨していますが、
木蓮寺代々、里子はダメと言うわけではないけど、小さな小僧さん達を預りの身なので、和尚が里子を養子にすると嫉妬したり、
小坊主さん達は、兄弟が多くて貧しいとか、自らお坊さんに興味があるとか、ヤンチャで手に負えないとか。。。反対に不登校で引きこもるとか。。。事情や理由はまちまちですが、
ぬくぬくと実子として木蓮和尚に育てられている同じぐらいの子どもを見ると嫌な気持ちになるのでは。。と。里子を引き取りませんでしたが、
しかも。濃紫婆さんも紫子さんも、嫁姑が小型犬好きで間違いなく甘やかすに決まってるし。
それでも。。木蓮寺に
ベルモが来てから事情が変わりましたこれも仏様のご縁なのでしょう。あれほど個人的な里親にならない木蓮寺が、木蓮和尚が自らベルモを引き取ると言い出したのです。
濃紫婆さんや紫子さんは、縁起がいいわ。爺さん婆さんがなにげにふと、こっちが欲しいと無理矢理探したわけじゃないのに、
あちらからご縁があってフト飛び込んできた子どもは縁起がいい。桃太郎にしろ、かぐや姫にしろ。
なぜか、ベルモをうちの養女にするから、と木蓮和尚が言い出して
それから今までつっかえていたものが氷解したように。すんなりと、木蓮寺に置き去りにされていた女の子二人のチワワも養女になりました。キャアキャアミーハー
少女のように、濃紫婆さんも紫子さんも大喜びで。
確かにベルモはいい子で、女の子として育てたけど、女の子らしい服は嫌いだし女の子らしい事も嫌いだしどうしてもお坊さんになるというし。あげくは今から既に結婚しない。と言い張るし。
青い顔をしてヘトヘトになって泣く泣く地獄の結婚生活の人生相談に来たりや、欲とドロドロのギラギラの婚活相談に来たりのお寺に来るクライアント達をまのあたりにしたのか。結婚なんかしないからね。と言って、ウチからお嫁に出そうと思ってたのに
と紫子さんを泣かせるし未だに結婚=幸せだとか、結婚するのが普通だと思ってる世代というか人がいるのが、
ベルモには理解できなくて。結婚式を一生に一度の事と平気で言うのにベルモはびっくりしました。
成人式が一生に一度の事って言うのはわかるけどさ。結婚式を一生に一度の事ってどうなのよ。あたしみたいに結婚しない人だっているし。再婚で幸せになる人もいるんだし。いい加減な。。。
それはそうにしても。。。。
ベルモが家にやってきて。。。いままで里子を引き受けていない木蓮寺が里子解禁した、というか。人は誰でもまさか絶対それはないだろうな
みたいな事が、ある日突然知らず知らずに覆される。それに、それなら。。もっと早く気付いてそうしておけば良かったなんてことも。。。
さてさて。。少し離れた神楽町の喫茶店の南風。
な。。なんだか。さっきからあの、ハルさんというグラさんの男性が。。コッチをチラチラ見てくる。。
あっ。アザラシの福ちゃんは、
あーあの体型というか。。グラさんを掛けて目深にキャップをかぶって。。でも。。
隠し通せない慈愛に満ちた雰囲気というか空気感じる。。
し、俊さん
俊さんじゃないかな、あの人。わざわざ身を隠すような格好をしているのがアヤシイ。
俊さんが、息子さんのマスターを。。偵察しに来たんじゃ。。
2020年07月24日
マリッジcelebration215すれ違い。ああ無情にも。。。
「オーい、ここ、空いとるぞ」モルベ氏は、シュルッと腕を伸ばすと、その変装した俊さんらしき男性に手を振りました。
ビクッと一瞬。俊さんらしき変装した人はしたようなしかし、俊さんは、同席の顔見知りのお喋りブロッコリーとスギさんを見てホッとしたのか。。。
しかしながら。。どこかぎこちなく。。
それもそうだろう。。マスターと。。。奇跡の対面。。
えっしかし、オーダーを取りに来たのは、スタッフの京極君でした。。
「お。。。お、ま、マスターは」モルベ氏が聞くと京極君は、なんだこの人どっかで見たような見てないようなー。。
でも、こんな声はじめてだしっ。思い違い。。だな。。と、「マスターは、青の洞窟へ塩を買いに行きましたよ。」
ドスっな。。。なによーナンダそれ。。。モルベ氏が拍子抜けして思わずズッコケそうになると、「ど、どーしたんですか、大丈夫」スギさんが不思議そうな顔をしてきたので、
「あー、なんでもない。なんでもない。さ、ニーさんも座った、座った。なんだねー、あんたらこの人と知り合いかい」モルベ氏が言うので、スギさんが、「こないだ南風で、珈琲に感動した方だよ。」変装した俊さんらしき男性を相席に向かえると、俊さんは、珈琲をオーダーしました。
「あー。。。は、春、ハルです。こ、こんにちは。」変装した俊さんらしき男性は言います。多分、俊を春夏秋冬の春に見立てて適当にハルとでも名乗っているのでしょう
でも。。また、マスターいないのアホか。感動の親子対面の時に。。と言ってもここは、この人たちには関係ないか。
モルベ氏は、ハルさんに、「オウ、お前さんも、この店にあんまり、慣れてないようだな、ワシャ、モルベ・サワモリ。。日系木星人プルメリア産まれで、最近アメリカから戻ってきたばっかりで。。」
京極君は、モルベ氏とハルさんに、うちは、ドリンクオーダーだと、モーニングタイム以外は、良かったらあのケースから二つ好きなの取っていいから、と、卵やらスイーツやらパンやらサラダやらが置いてあるケースを説明しました。
げっや、ヤバモルベ氏が、入り口を見ると、14時過ぎたばかりなのに。。平日木曜日に。。
ヴィーナスや、シュナ坊やグリと福ちゃんがやってくるではありませんか
ち、ちょっとちょっとちょっと、どういう事よっ、あいつら来るにしても16時頃が妥当な時間だろうに。。。運悪く、モルベ・サワモリ氏とスギさんやお喋りブロッコリーやハルさんの隣のテーブルが開き。。。
すると、ヴィーナスが、モルベ氏を見つけて。。。ギョッとした顔で
「な、何やってんの、ナンダその変なカッコウは。。。ベルモ。な、ナンダ、それ、ヤクザ傷とか。。。」ボー然としてヴィーナスが言うので、
モルベは、ドスの効いた野太い声で
「な、なんだ、ボウズ。誰やねん。ベルモって、ワシャ、モルベ・サワモリ。日系木星人。誰かと勘違いしとるんかいのう。。。こ、これは若い時ヤンチャしとって。」モルベ氏は、ヤクザ傷を押さえながら、
モルベ・サワモリ、63歳、定年退職後ブラブラ遊んでる、と言い出します。
ヴィーナス以外は、
てっきり、モルベ氏はスギさんやお喋りブロッコリーの友達の似たような仲間だと思ったが、今日はじめて南風に来たようです。
ヴィーナス以外、シュナ坊やグリや福ちゃん達は、みんな口を揃えて、「ベルモちゃんのわけがないだろう。。。声が全然違うじゃんよー、まさか、確かに体型は似てるけどさー。」
こんな声、遥かにベルモとは程遠く、それにフラフラした遊び人なんてベルモと真反対です。ベルモなわけない、そんなわけない
ヴィーナスは。。(アイツは。。ベルモは、生態模写が特技なんだって。
名前からしてどー考えても森沢ベルモの文字りだし。。
フラフラの風来坊か遊び人の真似なんか、専門職でもあるまいし。簡単にできる
ま、まぁ、バケるからにはなんかあったんだろ〜おもしろいから知らん顔しとこ。)アホらしーと思いながらも、ヴィーナスは話を合わせ「し、失礼、ミスターサワモリ。あまりに、いい割腹で、知り合いによく似ている人がいたもんだからー。」と謝罪をして。。「ボ、ボウズら、そこの小学校の子か。なんだ、可愛い顔して全員サボりか、まだ授業中だろ、、」とからかうので、
「今週は、三者面談なんだよね。14時で下校。僕やヴィーナスみたいな親と離れて暮らす児童や、グリちゃんみたいな臨時生徒や、シュナ坊みたいな福の神の家の子どもは任意だから関係ないんだよ。それにしても。。。オジサん、ホットミルクは無いわー、ここ喫茶店だけどビールとかも置いてあるんだよ。呑みそうだねー、オジサんさ、あ、車かなぁ。。」アザラシ君が言うので、モルベ氏は、
「か、肝臓悪くしてよう。酒は辞めたな。若い頃はアホみたいに飲んでタンだけど。車はヤンチャして免許取り上げられたし。。。珈琲さえ胃をやられて飲めねーの。。香りだけいただいとく」「皆さん、お酒は飲まないんですね。呑みそうな感じなのに。私は下戸ですけども。」
俊さんが変装したらしきハルさんが言います。
ハルさんは、明らかに、アザラシ君の方をチラチラ見ています。どうも。。。アザラシの福ちゃんを知っているな。。でも、変装してるのか、アザラシの福ちゃんの方は。?ハルさんが俊さんには気付いていない様子です。
「飲まん事ないけど、ここ来てわざわざ酒を飲まなくってもねー」と、お喋りブロッコリーが言うと、スギさんは、「そうそう。ま、ここは、珈琲を楽しむところそれにしても。残念だな、ハルさんは。ついさっき。。マスターが買い物に出かけて。。ハルさんが来るならマスターを引き止めたんだが。来るって予想つかなかっだからなぁ。確かに。。京極君の珈琲もいいけど、マスターのはまたいちだんと。。。」
さっき出たばかりだから、マスターなんだかんだ忙しいしちょっと帰って来ないかも仕事の後の珈琲に。。。系列店の夜風もオープンしたしね。というと、
俊さんらしき。。ハルさんは、ホッとしたような残念そうな複雑な空気を醸し出したのをモルベ氏は見逃しませんでした。
木蓮寺。
「和尚様。。。蔵のお掃除をしましたが、お焚き上げのカツラって、いま3つじゃありませんでしたっけ。。。」小坊主のアメリカンショートヘアの新年と、宇宙人茶色黒が蔵掃除当番をしていて髪の薄い人は悩むんだなぁそうそう、たまにお焚き上げにカツラ持ってくるけど、最近カツラのお焚き上げがあって、いま、3つぐらいじゃね?
薄い毛の人が、カツラがバレるバレると恐怖の日々を送るより、最初からハゲです、って言えば清々しいのにさと、話しながら掃除してたんだけど。
「あ、あれ、二つしかなかったっけ。」と、新年が言えば、茶色黒が、「ウッソー?三つだよ?え。。でも、誰がそんなもん盗むんよ。」と呆れて木蓮和尚に報告しにいきました。
木蓮和尚は、「お焚き上げのカツラが盗まれたって。。。」木蓮和尚は、お坊さんだし、若い頃から、頭をまるめています。先代の木蓮和尚の父親の翡翠仁和尚は、髪もフサフサで痩せていましたが、
木蓮和尚は小さな時に、近所のビジネスマンの髪の薄い男性が、男のハゲなんか、変にカツラでごまかそうごまかそうとアホな事をするからバレたり裏ではみんなハゲだとか、絶対カツラだとかネタにされてるんだ。
そんなもん、悪いことあるかい、最初からハゲですって言えばラクだし、宴会の余興でカツラをかぶって歌えばウケるしハゲなんか自分の笑いのネタにすりゃいーじゃん。みたいに言っていて。
それもソーダ
どうせ、木蓮和尚は、隔世遺伝で、フサフサより髪は薄くなるし、って事で若いウチから将来はお坊さんだし。。。と、頭をまるめました。
「えーその通り、連獅子赤、白、とアフロが奉納してあるはず。。。も。。。もしかして。。もしかしたら、ベルモ。以前寝ているウチに、チワワに頭に油性ペンで落書きされて。。その時はアフロのカツラを勝手にかぶってたけど。。。」木蓮和尚が言うと。。。
「確かにボンバーベッドのカツラがありませんが。。。あ、あの時頭に落書きされてたんですか、三日間ぐらい。。。でも、今回は。。
変ですよね。大福、いつも木曜日公休日なんてわざわざ取らないし。。。ま、まぁ、もちろん公休日に休むのが普通ですけども。」茶色黒も不思議な顔をして言いました。
ビクッと一瞬。俊さんらしき変装した人はしたようなしかし、俊さんは、同席の顔見知りのお喋りブロッコリーとスギさんを見てホッとしたのか。。。
しかしながら。。どこかぎこちなく。。
それもそうだろう。。マスターと。。。奇跡の対面。。
えっしかし、オーダーを取りに来たのは、スタッフの京極君でした。。
「お。。。お、ま、マスターは」モルベ氏が聞くと京極君は、なんだこの人どっかで見たような見てないようなー。。
でも、こんな声はじめてだしっ。思い違い。。だな。。と、「マスターは、青の洞窟へ塩を買いに行きましたよ。」
ドスっな。。。なによーナンダそれ。。。モルベ氏が拍子抜けして思わずズッコケそうになると、「ど、どーしたんですか、大丈夫」スギさんが不思議そうな顔をしてきたので、
「あー、なんでもない。なんでもない。さ、ニーさんも座った、座った。なんだねー、あんたらこの人と知り合いかい」モルベ氏が言うので、スギさんが、「こないだ南風で、珈琲に感動した方だよ。」変装した俊さんらしき男性を相席に向かえると、俊さんは、珈琲をオーダーしました。
「あー。。。は、春、ハルです。こ、こんにちは。」変装した俊さんらしき男性は言います。多分、俊を春夏秋冬の春に見立てて適当にハルとでも名乗っているのでしょう
でも。。また、マスターいないのアホか。感動の親子対面の時に。。と言ってもここは、この人たちには関係ないか。
モルベ氏は、ハルさんに、「オウ、お前さんも、この店にあんまり、慣れてないようだな、ワシャ、モルベ・サワモリ。。日系木星人プルメリア産まれで、最近アメリカから戻ってきたばっかりで。。」
京極君は、モルベ氏とハルさんに、うちは、ドリンクオーダーだと、モーニングタイム以外は、良かったらあのケースから二つ好きなの取っていいから、と、卵やらスイーツやらパンやらサラダやらが置いてあるケースを説明しました。
げっや、ヤバモルベ氏が、入り口を見ると、14時過ぎたばかりなのに。。平日木曜日に。。
ヴィーナスや、シュナ坊やグリと福ちゃんがやってくるではありませんか
ち、ちょっとちょっとちょっと、どういう事よっ、あいつら来るにしても16時頃が妥当な時間だろうに。。。運悪く、モルベ・サワモリ氏とスギさんやお喋りブロッコリーやハルさんの隣のテーブルが開き。。。
すると、ヴィーナスが、モルベ氏を見つけて。。。ギョッとした顔で
「な、何やってんの、ナンダその変なカッコウは。。。ベルモ。な、ナンダ、それ、ヤクザ傷とか。。。」ボー然としてヴィーナスが言うので、
モルベは、ドスの効いた野太い声で
「な、なんだ、ボウズ。誰やねん。ベルモって、ワシャ、モルベ・サワモリ。日系木星人。誰かと勘違いしとるんかいのう。。。こ、これは若い時ヤンチャしとって。」モルベ氏は、ヤクザ傷を押さえながら、
モルベ・サワモリ、63歳、定年退職後ブラブラ遊んでる、と言い出します。
ヴィーナス以外は、
てっきり、モルベ氏はスギさんやお喋りブロッコリーの友達の似たような仲間だと思ったが、今日はじめて南風に来たようです。
ヴィーナス以外、シュナ坊やグリや福ちゃん達は、みんな口を揃えて、「ベルモちゃんのわけがないだろう。。。声が全然違うじゃんよー、まさか、確かに体型は似てるけどさー。」
こんな声、遥かにベルモとは程遠く、それにフラフラした遊び人なんてベルモと真反対です。ベルモなわけない、そんなわけない
ヴィーナスは。。(アイツは。。ベルモは、生態模写が特技なんだって。
名前からしてどー考えても森沢ベルモの文字りだし。。
フラフラの風来坊か遊び人の真似なんか、専門職でもあるまいし。簡単にできる
ま、まぁ、バケるからにはなんかあったんだろ〜おもしろいから知らん顔しとこ。)アホらしーと思いながらも、ヴィーナスは話を合わせ「し、失礼、ミスターサワモリ。あまりに、いい割腹で、知り合いによく似ている人がいたもんだからー。」と謝罪をして。。「ボ、ボウズら、そこの小学校の子か。なんだ、可愛い顔して全員サボりか、まだ授業中だろ、、」とからかうので、
「今週は、三者面談なんだよね。14時で下校。僕やヴィーナスみたいな親と離れて暮らす児童や、グリちゃんみたいな臨時生徒や、シュナ坊みたいな福の神の家の子どもは任意だから関係ないんだよ。それにしても。。。オジサん、ホットミルクは無いわー、ここ喫茶店だけどビールとかも置いてあるんだよ。呑みそうだねー、オジサんさ、あ、車かなぁ。。」アザラシ君が言うので、モルベ氏は、
「か、肝臓悪くしてよう。酒は辞めたな。若い頃はアホみたいに飲んでタンだけど。車はヤンチャして免許取り上げられたし。。。珈琲さえ胃をやられて飲めねーの。。香りだけいただいとく」「皆さん、お酒は飲まないんですね。呑みそうな感じなのに。私は下戸ですけども。」
俊さんが変装したらしきハルさんが言います。
ハルさんは、明らかに、アザラシ君の方をチラチラ見ています。どうも。。。アザラシの福ちゃんを知っているな。。でも、変装してるのか、アザラシの福ちゃんの方は。?ハルさんが俊さんには気付いていない様子です。
「飲まん事ないけど、ここ来てわざわざ酒を飲まなくってもねー」と、お喋りブロッコリーが言うと、スギさんは、「そうそう。ま、ここは、珈琲を楽しむところそれにしても。残念だな、ハルさんは。ついさっき。。マスターが買い物に出かけて。。ハルさんが来るならマスターを引き止めたんだが。来るって予想つかなかっだからなぁ。確かに。。京極君の珈琲もいいけど、マスターのはまたいちだんと。。。」
さっき出たばかりだから、マスターなんだかんだ忙しいしちょっと帰って来ないかも仕事の後の珈琲に。。。系列店の夜風もオープンしたしね。というと、
俊さんらしき。。ハルさんは、ホッとしたような残念そうな複雑な空気を醸し出したのをモルベ氏は見逃しませんでした。
木蓮寺。
「和尚様。。。蔵のお掃除をしましたが、お焚き上げのカツラって、いま3つじゃありませんでしたっけ。。。」小坊主のアメリカンショートヘアの新年と、宇宙人茶色黒が蔵掃除当番をしていて髪の薄い人は悩むんだなぁそうそう、たまにお焚き上げにカツラ持ってくるけど、最近カツラのお焚き上げがあって、いま、3つぐらいじゃね?
薄い毛の人が、カツラがバレるバレると恐怖の日々を送るより、最初からハゲです、って言えば清々しいのにさと、話しながら掃除してたんだけど。
「あ、あれ、二つしかなかったっけ。」と、新年が言えば、茶色黒が、「ウッソー?三つだよ?え。。でも、誰がそんなもん盗むんよ。」と呆れて木蓮和尚に報告しにいきました。
木蓮和尚は、「お焚き上げのカツラが盗まれたって。。。」木蓮和尚は、お坊さんだし、若い頃から、頭をまるめています。先代の木蓮和尚の父親の翡翠仁和尚は、髪もフサフサで痩せていましたが、
木蓮和尚は小さな時に、近所のビジネスマンの髪の薄い男性が、男のハゲなんか、変にカツラでごまかそうごまかそうとアホな事をするからバレたり裏ではみんなハゲだとか、絶対カツラだとかネタにされてるんだ。
そんなもん、悪いことあるかい、最初からハゲですって言えばラクだし、宴会の余興でカツラをかぶって歌えばウケるしハゲなんか自分の笑いのネタにすりゃいーじゃん。みたいに言っていて。
それもソーダ
どうせ、木蓮和尚は、隔世遺伝で、フサフサより髪は薄くなるし、って事で若いウチから将来はお坊さんだし。。。と、頭をまるめました。
「えーその通り、連獅子赤、白、とアフロが奉納してあるはず。。。も。。。もしかして。。もしかしたら、ベルモ。以前寝ているウチに、チワワに頭に油性ペンで落書きされて。。その時はアフロのカツラを勝手にかぶってたけど。。。」木蓮和尚が言うと。。。
「確かにボンバーベッドのカツラがありませんが。。。あ、あの時頭に落書きされてたんですか、三日間ぐらい。。。でも、今回は。。
変ですよね。大福、いつも木曜日公休日なんてわざわざ取らないし。。。ま、まぁ、もちろん公休日に休むのが普通ですけども。」茶色黒も不思議な顔をして言いました。
2020年07月22日
マリッジcelebration214謎の人物、モルベ・サワモリ
木曜日。
珍しくわざわざ休みを取ったベルモは、早朝夜が明けないうちからこっそりと起き出してひんやりとした蔵の中にこれまたこっそりと入って。。。ただいまお焚き上げ用のカツラのアフロを盗み出すと。。。キョロキョロして、バックに詰めました。
連獅子のカツラだと目立つし。。。ここは、仕方ないアフロでいくか。
近々最近少し前にカツラのお焚き上げがあり、今はもう3つ。。。当分カツラのお焚き上げはある程度たまるまでないでしょう
そ知らぬ顔をして、ベルモは、濃紫婆さんと、チワワ2人と一緒にいる離れに戻りました。
まだまだ濃紫婆さんも、チワワのミーナもココナも夢の中です。普段は、四人がこの離れで寝ていて濃紫婆さんは、100歳を超えているので、好きな時に寝たり起きたりしています。
木曜日はベルモの公休日なんだけど、普段は木曜日も木蓮幼稚園に出たりお寺の仕事もしていたりと、自ら休みも動いていて。その代わり、ヴィーナス達きょうだいの集まりや、母親の葉月さんの用事の時には、
木曜日じゃなくてもあらかじめお休みを申請していますが、、
ベルモは、今日は神楽町へお買い物へ行き、ヴィーナスに会ってくると適当に木蓮和尚に言いました。木蓮和尚も紫子夫人も、日頃ベルモが真面目に生活しているので、なんの疑いもなく、
そうなんだ、気をつけて、という感じでした。
ベルモは、まだまだ、濃紫婆さんやチワワ達がぐっすり熟睡しているのを確かめて離れの自分の部屋に入って、
「あーあー、テスト、テスト、ドレミ、ドレミ。。。」オッケー
ベルモは、普段はどこから出しているんだというぐらいに可愛らしい声で、声自慢ですが、
もっと自慢すべきは、特技として七変化にいろんな声を出したり、整体模写
ベルモ達宇宙人は、抜きんでて凄い才能を持っているものがたくさんいますが、ベルモは、習字、文章、音楽です。
普段は可愛い声なのに、ドスの聞いた野太いオッさんの声すら出せるので、
発声練習をして、オッさんの声にコレでよし、と。まだ早いから、二度寝しよう
そして。。。
14時ごろ。。。神楽町中央部、福の神楽園喫茶店南風。。
あと少しでランチ時間も終わるのですが、相変わらず人で賑わっています。カルディ珈琲みたいに、雑貨や珈琲豆やティクアウト製品を買いに来るお客さんもいます。
今日は、常連さんのお喋りブロッコリーも、同級生のカワウソの杉さんもいます、
あ、アレって
南風のマスターが、チラッと見ると、アフロヘアーにグラさんで、頬にヤクザ傷のある。。。。
あ、アレって。。あれは、確か。プルメリア島の木蓮寺の、ヴィーナスの三つ子のきょうだいの。。。ベルモちゃん、では。。ちょっと、ちょっとなんて格好してんだよー。。しかも、一人で。。
「こんにちは。。、い、いらっしゃいませ、、、」マスターが挨拶すると。。。野太い声で、
「お、オウ、は、はじめまして、いい雰囲気の喫茶店だなーと思ってマスター、席、空いてるかな、随分と流行ってるみたいだけど、」
お、オヤッ野太い声で。。。あのベルモならばかなり可愛い声だし。。。はじめまして、、、か。
あの体型は、。。そうだと思うんだけど、声が。。。な。。
じゃあ。この人、ベルモちゃんが変装してるわけじゃないんだこんな男の渋い声。。違うよなぁいくらなんでも。と、マスターは、ハッとして「はじめましてのお客様、ありがとうございます。お席は相席となりますが、よろしいでしょうか。」「お、オウ、相手の人に迷惑じゃないならよろしくな」
マスターは、その宇宙人らしきアフロヘアーのグラさん男を、お喋りブロッコリーとスギさんの席へ案内しました。「悪りぃな、ニーちゃん達、お邪魔さま。」
見かけに似合わず気遣いながら
アフロヘアーは、言います。
お喋りブロッコリーもスギさんも。?アフロヘアーには。。
どっかで会ったような。。。「あ、はじめまして。あの、どっかで、お会いしませんでしたかねここ、初めてなんですか、オタクさまは、」お喋りブロッコリーが言いますと、
「お、ニーちゃんも、結構なアフロヘアーやないかい。」「じ、地毛ですよ。ビジョンブリーゼなんで、あっ、この緑は染めてます。グリーン大好きなんで、」お喋りブロッコリーが言いますと、
「お、そうか。ワシャ、この店初めてなんだけどよう。いい感じだな。あ、ワシャ、モルベ・サワモリアメリカから、プルメリア島へ帰ったばっかりで。アンタら、ここよく来るのかい」
日系宇宙人だとモルベ・サワモリ氏は挨拶すると
サーバーが、ミネラルウォーターとおしぼりを持ってきたので、モルベ氏は、「ホットミルク」と言うと、サーバーもまわりもギョッとしてコケそうになりましたが
「医者に、ブラックは胃に悪いんで止められてる。これだけいい香りなのに残念だなー」と慌てて言い訳をしました。
「いや。俺らも人のこと言えないんだけど、モルベさん。。。なかなかなたたずまいですねー。」スギさんが言うと、「おー、この傷か、若い頃ヤンチャしとってよーも、今は63歳。定年過ぎてちょっとは大人しくなったんだけどー。」
モルベは、ヤクザ傷を押さえながら言いました。
「いい喫茶店でしょ。ウチら、コイツと小学校の時からの仲なんで、たまーにここで会うんだ。俺は漁師で結構朝早くて仕事も早めに終わるし、コイツはクリエイターで仕事はどこでもできるしで。。。」お喋りブロッコリーについてスギさんが言うと、、。。あっ、
お喋りブロッコリーが、「おっ、あの人も来たじゃん。。?この席、四人がけだから呼んでみようか。
」と、言うので。。
モルベ氏もチラッと見ると。。
あっg/f2.png">アレは。。。
それは、目深にキャップをかぶりグラさんをした。。例の俊さんが変装したであろう。。。その人が入ってきます。
ま、マスターがいる。。今日はマスターがいる。。。
2020年07月17日
マリッジcelebration213お洒落なある日の昼下がり。。。
アヤシゲにも。。
ベルモがなにかを企んでる一方で。。、
少し離れた星降り町のフレンチ、ラ・アマピエールでは、
資産家のアマビエの奥様が、このお店で妹が働いているという事でご贔屓の宝石店、パール専門店マーメイドティアーズの
オーナーの笑〜と、笑〜の芸能プロダクションピーチバリエーションズの女優の茶目コ、そしてマーメイドティアーズの社長福ちゃんと秘書の蘭珠さんを招待しました。
アマビエの奥様のティアラさんはヨークシャテリアの資産家のお屋敷でメイドをしていると、お屋敷主人の資産家老夫婦に気立てと縁起良さを気に入られて、その息子さんと知り合い
玉の輿に乗り奥様になりました。
ティアラさんは、笑〜の会社のエステのお客様でもあり宝石店のお客様でもあり
特に、6月生まれなので誕生石の真珠がお気に入りなのと
福の神笑〜の真珠専門店の
マーメイドティアーズの社長アザラシの福ちゃんの兄妹の1番末っ子の妹が、福ちゃんが名づけて同じくティアラという名前なので、
ウチも1番下の妹の名前がティアラなんですよ。僕が名づけましたなんとびっくりな、福ちゃんのお母さんが60歳の時の子どもで、末っ子今3歳なんだけど。さすがにティアラが末っ子、という話を、初めてアマビエのティアラさんがお店に来てお買い物のカードでティアラという名前を見てそう話したら
「あら、真珠は私の誕生石で、笑〜さんの他の宝石店より、ココへ重ね重ね来たかったの。そうなんだ社長さんの妹さんが、社長が名づけてティアラちゃんって言うの」とゴキゲンにアマビエのティアラさんが、なにかとご縁があるわね。とよく来てくれます。
福ちゃんの両親は二年弱前に、福ちゃんが7歳の時に神楽町から南極に帰りましたが末っ子の
ティアラは神楽町に両親がいる時産まれたので、当時は同居していた福ちゃんがティアラと名づけたのです。福ちゃんは兄妹の下から数えて六番目でその下は、7歳、5歳、双子の4歳。末っ子3歳。
すぐ
7歳の妹はアリス。福ちゃんの少し上の兄が冗談で蟻巣と名づけようとして、両親に叱られたものの、そのままアリスになりました。5歳の弟は湘斗。。母親のアヤコが、江ノ島に嫁いだ娘のお産の世話に行ってなんと自分も出産し、湘南で産んだので湘斗にしました。
4歳の双子の男の子は、野球好きの兄が、5歳の弟が湘斗だし、ライトとレフトと名づけました。
で、最後は末っ子のティアラ
福ちゃんが名づけたのは、末っ子のティアラだけです
福ちゃんから下の弟や妹は、全員南極に両親と一緒に帰りましたが、そのうち多分、両親が教育のために、弟や妹の何人かを福ちゃんのいる神楽町に預けたり進学させる可能性が高いようです。
全員南極からそっちに出すのもどうかだけど、神楽町は福の神の街だし、息子の福ちゃんが既に雇われ社長だし
進学や就職に有利だし。兄妹がたくさんい過ぎて親もそれほど子どもに執着しないというか。。そのうち、何人かの進学や住居の相談を親からされそうな気がしてきました。
父親の利武人(リムジン)65歳と母親のアヤコ63歳。。。福ちゃんの親は、親というより爺さん婆さんみたいだし。。。
なんやかやと子どもが弟妹の世話を順番にしたり仕送りしたりやうまく甘えながらたくさんの子どもをつくりました。
父親の
利武人は、仕事の為にやむなく南極に帰りましたが、働いてる兄さん姉さん達は既に家を出ていて、南極にいたり、北海道や東京や横浜や海外にいました。
福ちゃんは、実家に仕送りしていますが、
福ちゃんより歳上で学生の兄や姉は福ちゃんも学費を助けています。
それに福ちゃんは北海道の農家に嫁いだ姉の愛が、ヨークシャテリアと結婚していて毎年の秋の収穫期にはお手伝いに出かけて自分は夏休みをずらして従業員にできるだけみんなと合わせられるように夏休みを取らせてあげたいのでちょうど良いのです。福ちゃんは、きょうだいがたくさんいすぎて、何人かの兄や姉はアザラシではない別の種族と結婚していますし。
バラエティに富んだ伴侶。
犬や雷や妖精やら猫やら。。もちろん両親みたいにアザラシ同士の結婚もあるけど。
北海道のヨークシャテリアの農家に嫁いだ姉の愛さんは、ちょうど福ちゃんの赤ちゃんの頃に面倒をみた双子のミルクとクルミの面倒を見た姉さんなので、ミルクとクルミは自分が世話をした福ちゃんに農業の収穫のお手伝いを頼みました。
報酬は
お金は一応足りているので、福ちゃんは、収穫物のお米やらトウモロコシやジャガイモを送って貰ったり。
滞在している期間は愛さんや義兄さんに運転を教えて貰ったり広い土地で
内緒で運転の練習をしていました。
兄妹みんな持ちつ持たれつ福ちゃんの兄妹はたくさんなので、中には忘れたぐらいであまり顔も思い出せない兄や姉もいます。上の方の姉兄はかなり歳が離れていて実は全然あった事すらない人だっているし。1番歳上はもう四十代だし。兄や姉が散り散りバラバラで全員が集まるなんてよっぽど無いし。。。
縁起でもないけど、親の葬式すら全員集まるかどうか不明だし。
アマビエのティアラさんは女優の
茶目コの大ファンでもあり笑〜は茶目コを連れてきました。
「まぁ、今日はわざわざ来ていただきましてありがとうございます。」アマピエールの従業員で、ティアラさんの妹のジュディさんがにこやかに挨拶をしました。ティアラさんとは仲の良い姉妹らしいです。
「もうね、また、秘書の蘭珠さんがセンスいいのよね。見立てが良くって。それにしても。蘭珠さんは、茶目コさんみたいに歌手か女優にならなかったのかしら。」自分にシャンパン、後は未成年なので、お好きな飲み物を勧めながらティアラさんは言いました。
「いいえ、私は女優なんてとてもじゃなくって」
蘭珠さんは遠慮がちに言うと、オーナーの笑〜は、「蘭珠さんにも、芸能関係。。最初はそっちの方にってスカウトしたんだけど。。。どうしてもダメだってお断りされちゃって。私たち福の神は、福の神の元の天職の採用試験を受けて合格した人たちに素質のある天職を提案するんだけど、ただ芸能人、俳優や女優、タレント活動だけは、公に顔を売る事になるから、スカウトするんだけど、本人が嫌な場合は、他に本人の資質に沿ったお仕事を紹介するのよね。」「なんか、もったいないわね。アタシみたいなのんびりやでも女優してるのに。でも、女優さんって言ったら、それこそ福ちゃんちも誰か一人ぐらいは芸能人イケるんじゃないの。福ちゃんを育ててきた双子のお姉さん達も可愛いし。いま、札幌だったっけ。」茶目コが言いました。
「最近来たよ。旅行に来ててプルメリア島で会ったんだけど。クルミとミルク。僕が赤ちゃんの時に世話してくれたから、いろいろお礼に奢ったら、感激して泣いてたよ。最初は、自分達が世話してた子だから自分達が当たり前みたいに僕に奢ってくれそうだったけどね。なにかさせて、って支払ったら大きくなったのねー、って泣いてた」
「プルメリア島、あ、そうそう。茶目コさん、どうだったの、プルメリア島って言ったら最近。。。社長さんも同居のヴィーナス先生のロケで。。大変だったんでしょ。まだ身元がわからないの、白骨死体でしたっけ。。こんな席で言うのも失礼だけど。。」ティアラさんが言いました。
白骨死体。。。ハリネズミ、若い男性身元不明。。。
楽しそうだなぁ。。なにを話してるんだろうラ・アマピエールの外では、天使のコウちゃんがそっと窓辺から、羨ましげに中を覗いていました。
2020年07月16日
マリッジcelebration212森沢ベルモでゴザイマス。。。
珍しいな。。。ベルモが休みたいって
木蓮和尚は首を傾げました。ベルモの公休日は一応は、木曜日ではあるのですが、なんだかんだと言っても、休みがあってない様なもので、自分から
木曜日もお寺か幼稚園のお手伝いをしていると言うのにね。
デブのくせにジッとしていないんだからなぁ。
たまには休んだらと木蓮和尚や紫子夫人が言うのですが、ベルモは、休日も働きます。
休むのはよほどみんなに合わせての家族旅行か、集まりきょうだいの用事がある時やらで。
木蓮寺幼稚園は赤ちゃんを預ける人もいるので、ベルモが休みも赤ちゃんの世話や、なんだかんだとお寺の仕事をするのに。。。
しかし、本来ならお休みだし。普段から休みまで働いているので。お休みに異存はないし。ハッキリ言って休んでヨシ
じゃ、明日はゆっくりお休みに。と、どこへ何をしにいくのかは木蓮和尚もいちいち聞きませんでした。
あまりにもいちいちどこへ何をどうするなんて聞くのは、幼いながらも立派な社会人のベルモに言う事じゃないし。
木蓮和尚夫人の紫子さんも、「まあっ、も、もしかして、もしかすると。。ベルモ、デートかしら。」紫子さんはウキウキしました。もともとベルモを拾ってお寺で育てる時に、女の子として育てていきたい。と性別不明のベルモを、女の子として育てる事にしたのは紫子さんです。
木蓮和尚夫婦には成人して独立した息子二人がいて、娘さんは近所に嫁いで木蓮幼稚園の先生の中村紅子だけですが、紅子は嫁いでよその人ですし。。
紅子の子どもももう大きいですし。。。別世帯ですし。。。また、可愛い女の子を育ててみたい紫子さんでしたが、ベルモとご縁ができてベルモに、フリルという名前をつけようとしたら赤ちゃんのベルモがギャン泣きして嫌がったので、仕方なく、フランス語の美しいのベル、でベルモにしました。
ベルモは可愛い顔をしながらも見事に、紫子さんの期待を散々裏切りまくり、ピラピラのピンクのフリルやレースの服を嫌がって袈裟ばかり着ているし喋れるようになると、僧侶になるだの、結婚しないだの
まるで、子どもがグレたかのように、紫子さんはウワンウワン泣きじゃくりました。結婚もしない、女らしい職業につかない。フリルという名前にすれば怒って泣くしピンクやフリフリの服は拒否するしそんなベルモが。。。はっ、まさか、とうとう異性に目覚めて私たちに内緒でデートでもするのかしら。マトモに休むなんて
と、いつもと違うベルモの態度に
紫子さんがいうと、木蓮和尚は、「それはないって。。。朝から丼に三倍大盛り飯食って。。。恋煩いはないだろうそれに、まだまだ恋とかどーの、幾ら何でも早いんでないのか。」「いいえ。だって、ベルモの三つ子のきょうだいのヴィーナスちゃんだって。。。チワワの赤ちゃんのチイちゃんって彼女がいるんでしょ。ベルモだって、彼氏ができてもなんらおかしくないわよー」マスコミの噂になってるわよ、とミーハーな紫子さんが言います。
「あ、あれは確か福の神さんちにいる赤ちゃんのチワワが、ヴィーナスを一方的に好いてるってだけなんじゃないの。。彼女とか付き合ってないと思うけど。。まぁ、ベルモがどこへ行こうとたまには一人になりたいとか、買い物ぐらいでもブラっとしたいんじゃないの。。。ホッとこ。。。」
木蓮和尚は、ベルモを
奴も貯金BBAみたいに貯金通帳ばっかり眺めてニヤリとするようになったらおしまいだし。普段からほとんどお金を使わないし、たまにはブラッと買い物でも行こうがそれもいいんじゃないかねぇ?
ベルモは、お給料など銀行振り込みですが、ほとんどお寺や幼稚園に出ずっぱりでお金を使う暇がありません。出かけても、だいたい木蓮和尚と一緒で支払いをする必要もないし。
食べるものは出された物を食べ、贈答やお裾分けや寄付もたくさんあるし。。。
あれ買ってこれ買ってとも言わない。修行が大好きで。たまに、福祉に寄付をする時もありますが。。それでもお金を使わないのでありあまるし。
服は袈裟や作務衣があるし。
気持ち悪いぐらいにオモチャにもお洒落にも興味がありません。
なんだかんだで、ベルモも集団生活で一人になる事が滅多にというかほとんどなく育ちましたが。。。
そして。。当のベルモは。。。
そうだ。。。
ハリネズミの
俊さんが、木蓮寺の人生相談にやって来た時に、あの日は確か木曜日で、木曜日がお休みだ、と言ってた。あの日ベルモは公休日だったものの、いつものように休み関係なしにという感じで、
俊さんの人生相談があったので、それの木蓮和尚についてジッと座って傾聴修行していたのです。ベルモは、自分が名ばかりだけど木曜日休みで、俊さんが、ベルモを見て可愛いと言ったので、よく覚えていたのです。
そして、こないだ、木蓮和尚に神楽町まで法事に出かけた帰りに神楽町の喫茶店南風に立ち寄り
あの時、緊急に用事が出来たと変装したような多分俊さんは帰ってしまった。見かけたあの人。
あれは絶対俊さんだわ、間違いない。木蓮和尚と一緒に南風へ行った。
あの日も木曜日だった。
入れ墨のカワウソのオッチャンと緑のオッチャンが、
前にマスターがいない時に、変装した俊さんが南風の珈琲を飲んで感激して泣いていた、と言ってた。
あの日帰りしな俊さんらしき男性を見かける前に、南風のマスターが、常連さんに、
ぜひそんな感激して泣いてくれたぐらいなお客さんに逢いたかったのに。あの日第三木曜日は、珈琲のセミナーがあって、他店のマスター達と切磋琢磨に集まってスペシャルな珈琲の会議をするので、マスターは、不在だったみたいに話してたけど。。。
って事は、やっぱりその時も俊さんは、木曜日に南風に現れて。変装して現れたのは、自分の身を隠したいから。。。俊さんは、もしかして、南風のマスターのグーさんが、息子。。。とか、る近しい関係という事に気付いたのかもしれない。
俊さんは
記憶が戻ったのかしら。。。それとも。。。記憶は戻らないものの、
年代は違うけど、
あまりにそっくりな人がいて、もしかしたら俊さんは、自分の記憶を取り戻すキーマンかと感じてマスターに変装して近づこうとするのか。。
きっとまた、俊さんは、南風にやって来る。。。
それも木曜日の可能性が高い
そうに違いないわと、ベルモは考えました。幼稚園の仕事がひと段落ついて、生徒を送り出すと僧侶の仕事前の
休憩中、ベルモは、こっそりとお焚き上げ用のカツラがある部屋に忍び込みました。
出来れば。。。普段のわたしと全然違うイメージになるのがいい。
カツラのお焚き上げは髪の薄い人や、禿げているのがコンプレックスで前向きに生きられない人が、木蓮和尚に相談に来ますが、
木蓮和尚が、大胆にも相談者の被っているカツラを取り上げて、頭が薄いのは隠そう隠そうとするから違和感をもたれて怪しまれたりコソコソ言われるのです。
頭が薄いのは自然です。生まれつきです。それのなにが悪いんでしょうか
と、最初からもう禿げてますよとそれを魅力にしてしまえばいいのです。
木蓮和尚にそう言ってもらいたくて、何人か、時々カツラを取り上げてお焚き上げしにくる人がいました。
木蓮寺は婚活寺でも有名ですが、髪の毛に無理をしないお寺でも有名です。相談者はスッキリした顔で帰っていき
ありがとうございましたと、嬉し涙を流して感激し
すがすがしくも。パァッと明るい顔で帰っていきます。
最初っから、禿げている前提なら怖いものはなし。
ある程度たまるとお焚き上げだけど。。。
連獅子と、アフロか。。。
ただいま。。。カツラは、いまのところは、赤と白の連獅子と、アフロ。。。どうも派手な頭なんだけど。
赤、白、アフロ。。。三択かぁ。。
いずれにしても。。。派手ねぇ。。これじゃ
ベルモは、お焚き上げに集まったカツラをジッと見つめました。
木蓮和尚は首を傾げました。ベルモの公休日は一応は、木曜日ではあるのですが、なんだかんだと言っても、休みがあってない様なもので、自分から
木曜日もお寺か幼稚園のお手伝いをしていると言うのにね。
デブのくせにジッとしていないんだからなぁ。
たまには休んだらと木蓮和尚や紫子夫人が言うのですが、ベルモは、休日も働きます。
休むのはよほどみんなに合わせての家族旅行か、集まりきょうだいの用事がある時やらで。
木蓮寺幼稚園は赤ちゃんを預ける人もいるので、ベルモが休みも赤ちゃんの世話や、なんだかんだとお寺の仕事をするのに。。。
しかし、本来ならお休みだし。普段から休みまで働いているので。お休みに異存はないし。ハッキリ言って休んでヨシ
じゃ、明日はゆっくりお休みに。と、どこへ何をしにいくのかは木蓮和尚もいちいち聞きませんでした。
あまりにもいちいちどこへ何をどうするなんて聞くのは、幼いながらも立派な社会人のベルモに言う事じゃないし。
木蓮和尚夫人の紫子さんも、「まあっ、も、もしかして、もしかすると。。ベルモ、デートかしら。」紫子さんはウキウキしました。もともとベルモを拾ってお寺で育てる時に、女の子として育てていきたい。と性別不明のベルモを、女の子として育てる事にしたのは紫子さんです。
木蓮和尚夫婦には成人して独立した息子二人がいて、娘さんは近所に嫁いで木蓮幼稚園の先生の中村紅子だけですが、紅子は嫁いでよその人ですし。。
紅子の子どもももう大きいですし。。。別世帯ですし。。。また、可愛い女の子を育ててみたい紫子さんでしたが、ベルモとご縁ができてベルモに、フリルという名前をつけようとしたら赤ちゃんのベルモがギャン泣きして嫌がったので、仕方なく、フランス語の美しいのベル、でベルモにしました。
ベルモは可愛い顔をしながらも見事に、紫子さんの期待を散々裏切りまくり、ピラピラのピンクのフリルやレースの服を嫌がって袈裟ばかり着ているし喋れるようになると、僧侶になるだの、結婚しないだの
まるで、子どもがグレたかのように、紫子さんはウワンウワン泣きじゃくりました。結婚もしない、女らしい職業につかない。フリルという名前にすれば怒って泣くしピンクやフリフリの服は拒否するしそんなベルモが。。。はっ、まさか、とうとう異性に目覚めて私たちに内緒でデートでもするのかしら。マトモに休むなんて
と、いつもと違うベルモの態度に
紫子さんがいうと、木蓮和尚は、「それはないって。。。朝から丼に三倍大盛り飯食って。。。恋煩いはないだろうそれに、まだまだ恋とかどーの、幾ら何でも早いんでないのか。」「いいえ。だって、ベルモの三つ子のきょうだいのヴィーナスちゃんだって。。。チワワの赤ちゃんのチイちゃんって彼女がいるんでしょ。ベルモだって、彼氏ができてもなんらおかしくないわよー」マスコミの噂になってるわよ、とミーハーな紫子さんが言います。
「あ、あれは確か福の神さんちにいる赤ちゃんのチワワが、ヴィーナスを一方的に好いてるってだけなんじゃないの。。彼女とか付き合ってないと思うけど。。まぁ、ベルモがどこへ行こうとたまには一人になりたいとか、買い物ぐらいでもブラっとしたいんじゃないの。。。ホッとこ。。。」
木蓮和尚は、ベルモを
奴も貯金BBAみたいに貯金通帳ばっかり眺めてニヤリとするようになったらおしまいだし。普段からほとんどお金を使わないし、たまにはブラッと買い物でも行こうがそれもいいんじゃないかねぇ?
ベルモは、お給料など銀行振り込みですが、ほとんどお寺や幼稚園に出ずっぱりでお金を使う暇がありません。出かけても、だいたい木蓮和尚と一緒で支払いをする必要もないし。
食べるものは出された物を食べ、贈答やお裾分けや寄付もたくさんあるし。。。
あれ買ってこれ買ってとも言わない。修行が大好きで。たまに、福祉に寄付をする時もありますが。。それでもお金を使わないのでありあまるし。
服は袈裟や作務衣があるし。
気持ち悪いぐらいにオモチャにもお洒落にも興味がありません。
なんだかんだで、ベルモも集団生活で一人になる事が滅多にというかほとんどなく育ちましたが。。。
そして。。当のベルモは。。。
そうだ。。。
ハリネズミの
俊さんが、木蓮寺の人生相談にやって来た時に、あの日は確か木曜日で、木曜日がお休みだ、と言ってた。あの日ベルモは公休日だったものの、いつものように休み関係なしにという感じで、
俊さんの人生相談があったので、それの木蓮和尚についてジッと座って傾聴修行していたのです。ベルモは、自分が名ばかりだけど木曜日休みで、俊さんが、ベルモを見て可愛いと言ったので、よく覚えていたのです。
そして、こないだ、木蓮和尚に神楽町まで法事に出かけた帰りに神楽町の喫茶店南風に立ち寄り
あの時、緊急に用事が出来たと変装したような多分俊さんは帰ってしまった。見かけたあの人。
あれは絶対俊さんだわ、間違いない。木蓮和尚と一緒に南風へ行った。
あの日も木曜日だった。
入れ墨のカワウソのオッチャンと緑のオッチャンが、
前にマスターがいない時に、変装した俊さんが南風の珈琲を飲んで感激して泣いていた、と言ってた。
あの日帰りしな俊さんらしき男性を見かける前に、南風のマスターが、常連さんに、
ぜひそんな感激して泣いてくれたぐらいなお客さんに逢いたかったのに。あの日第三木曜日は、珈琲のセミナーがあって、他店のマスター達と切磋琢磨に集まってスペシャルな珈琲の会議をするので、マスターは、不在だったみたいに話してたけど。。。
って事は、やっぱりその時も俊さんは、木曜日に南風に現れて。変装して現れたのは、自分の身を隠したいから。。。俊さんは、もしかして、南風のマスターのグーさんが、息子。。。とか、る近しい関係という事に気付いたのかもしれない。
俊さんは
記憶が戻ったのかしら。。。それとも。。。記憶は戻らないものの、
年代は違うけど、
あまりにそっくりな人がいて、もしかしたら俊さんは、自分の記憶を取り戻すキーマンかと感じてマスターに変装して近づこうとするのか。。
きっとまた、俊さんは、南風にやって来る。。。
それも木曜日の可能性が高い
そうに違いないわと、ベルモは考えました。幼稚園の仕事がひと段落ついて、生徒を送り出すと僧侶の仕事前の
休憩中、ベルモは、こっそりとお焚き上げ用のカツラがある部屋に忍び込みました。
出来れば。。。普段のわたしと全然違うイメージになるのがいい。
カツラのお焚き上げは髪の薄い人や、禿げているのがコンプレックスで前向きに生きられない人が、木蓮和尚に相談に来ますが、
木蓮和尚が、大胆にも相談者の被っているカツラを取り上げて、頭が薄いのは隠そう隠そうとするから違和感をもたれて怪しまれたりコソコソ言われるのです。
頭が薄いのは自然です。生まれつきです。それのなにが悪いんでしょうか
と、最初からもう禿げてますよとそれを魅力にしてしまえばいいのです。
木蓮和尚にそう言ってもらいたくて、何人か、時々カツラを取り上げてお焚き上げしにくる人がいました。
木蓮寺は婚活寺でも有名ですが、髪の毛に無理をしないお寺でも有名です。相談者はスッキリした顔で帰っていき
ありがとうございましたと、嬉し涙を流して感激し
すがすがしくも。パァッと明るい顔で帰っていきます。
最初っから、禿げている前提なら怖いものはなし。
ある程度たまるとお焚き上げだけど。。。
連獅子と、アフロか。。。
ただいま。。。カツラは、いまのところは、赤と白の連獅子と、アフロ。。。どうも派手な頭なんだけど。
赤、白、アフロ。。。三択かぁ。。
いずれにしても。。。派手ねぇ。。これじゃ
ベルモは、お焚き上げに集まったカツラをジッと見つめました。
2020年07月12日
マリッジcelebration211かもしれないし。すべてはそれがベストなのだから。。。
ラ、アマピエール、
福の神のタチバナのフレンチのお店のひとつ。星降り町。
最近できたお店で、メインスタッフがだいたいアマビエ。
そのアマピエールに向かう一台の白いリムジン。
福の神笑〜や、女優の茶目コが乗ってる
わぁわぁキャーキャー小学生達が嬉しそうに道ゆく真っ白なリムジンに手を振りました。
外車に轢き逃げされて。。。外車は忌み嫌うはずだったのに。。
それでも。。。
天使のコウちゃんは、なにげなく。。神楽町からリムジンについてきてしまって。今日もお姉ちゃんの純ちゃんに会いに行く勇気はありませんでした。木蓮寺のベルモと相談がてらに話しても、ベルモは、本人の好きにしたらいい。。と言います。本人にの事は本人が決めるのが当たり前なのでしょう。
ベルモは、いま修行中で、木蓮寺の人生相談では、ただお話しを傾聴するだけの修行中です。別にだからというわけではありませんが、ベルモは、自分の思い通りにやったら後悔しないでしょ。やらなきゃ良かったなんて言っても、
他人から言われてやった後悔と自分がやろうと思ってやった後悔とでは。。。言うまでもなく後悔の次元が違うのです。
本当に本人の事は本人が決める事だし。変えられるのは自分だけだし。
突き放すのではなく、本人の事は本人が決めるべきだと言うのです。
ただ、ベルモは、コウちゃんには正直にコウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんについては答えてくれます。
純ちゃん。。。お姉ちゃんは、ベルモが言うには優しくて明るいし、素直で素敵な女の子だそうで、
コウちゃんは、きっとお姉ちゃんは、良いお母さんに恵まれたんだろうな。僕のお母さんは優しい人だったけど。。
だけど。。コウちゃんの胸が熱くなります。コウちゃんは。。母親の緋夏さんに狂気のようなものを感じていました。
あのままコウちゃんが亡くならずに元気ならもう小学校高学年です。コウちゃんは。。。
見てはいけないと思いながらも。。。
目を閉じて。。
もしもの世界を想像しました。なんとなく、パラレルワールドというか、もしも、コウちゃんが生きていたらと。。ボーっと胸にそれが浮かんでくるのです。
もしもコウちゃんが、いま、生きていたとしたら。。。
コウちゃんはきっと。。緋夏さんから強いプレッシャーをかけられていたのでしょう。
緋夏さんが、コウちゃんの為に。。。お受験だの、あんな子と友だちになったらダメだの。。。お菓子はダメ、この漫画はダメだの。。。
それはそれはもう、息が詰まる。。何の為に生きているんだろうと。そんな人生が浮かんでくるのです。
幾つももしもの別世界があると言うのですが、有力なもしものコウちゃんが生きていればの世界では。。。
すっかり緋夏さんに支配された様な世界と、
気持ちを切り替えて。。。
かろうじてもうひとつの世界観は。。
緋夏さんの重圧に
すっかりグレて手のつけようがなくなったコウちゃんだったので、コウちゃんは、もうそれ以上は。。。
もしもの仮想世界を見るのをやめました。
はっ、
もしかしたら。。
緋夏さんは、母親になってはいけない人だったかもしれないし。
コウちゃんは、3歳で亡くなって幸せだったかもしれないし。生きていなくて良かったのかな。。
お姉ちゃん、純ちゃんは、緋夏さんの異母姉さんの環さんに育てられて実は最高に幸せだったかもしれません。
そうなんだ。。。すべてはこれでよかったんだ。。
運命というのは残酷なようで、実は、これで良かったんだというようにできているのかもしれない。。。
コウちゃんは、小さくて亡くなる運命だったんだ。
コウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんは、ベルモの話しだと、お兄ちゃんも弟もいて
お兄ちゃんも弟も環さんの実子ですが、それよりも、純ちゃんの方が両親と仲良くて
環さん夫婦もずっと女の子を欲しがっていたようです。環さんの旦那さんの邦彦さんは、婿養子で、男ばかりの三兄弟の末っ子だし。純ちゃんは、将来は、兄弟がいるけど、お嫁さんが来たら両親と同居はいまどき無理でしょうし、
婿養子じゃなくても、純ちゃんが将来的に両親と同居したいほど、育ての両親とはうまくいっているみたいで。純ちゃんは、赤ちゃんの頃から環さんのところへ来たので、特別養子縁組で、
環さん夫婦には実の娘として籍に入っています。
最近までずっと。。環さんと邦彦さんを本当の両親だと思っていたようですが、とあるハプニングから、純ちゃんは、家出した環さんの異母妹で、叔母さんだと思っていた
緋夏さんが産みの母親だと言う事を知ります。しかしながら、純ちゃんは、自分を捨てた緋夏さんを拒否して
轢き逃げされた
コウちゃんの復讐に勘違いして狙った環さんのお母さんの峰さんをかばって緋夏さんに刺された環さん。。
コウちゃんは、ベルモにどうして純ちゃんが緋夏さんを嫌って拒絶しているのか教えてほしいとお願いしました。ベルモは、コウちゃんがそこまで言うのならとニュートラルに
純ちゃんについて話されて。
結局は。。。
実の母親から顔も見たくないと
嫌われて捨てられた純ちゃんは、愛された弟のコウちゃんが羨ましいし、
亡くなったコウちゃんは、生きていて健全で仲の良い裕福で兄弟もいてのびのび育てられ進学までした前途洋洋な姉の純ちゃんが羨ましい。。。
お互いがお互いを羨ましい。。。
やっぱり。。。亡くなる事が、
コウちゃんは、悲しい事に自分がなぜ小さなうちから亡くなったのか。。。亡くなる事がベストだった。。。なぜか、自分を轢き逃げしたあのお婆さん。。。鷹さんという人に
感謝する気持ちにすらなってきました。
福の神のタチバナのフレンチのお店のひとつ。星降り町。
最近できたお店で、メインスタッフがだいたいアマビエ。
そのアマピエールに向かう一台の白いリムジン。
福の神笑〜や、女優の茶目コが乗ってる
わぁわぁキャーキャー小学生達が嬉しそうに道ゆく真っ白なリムジンに手を振りました。
外車に轢き逃げされて。。。外車は忌み嫌うはずだったのに。。
それでも。。。
天使のコウちゃんは、なにげなく。。神楽町からリムジンについてきてしまって。今日もお姉ちゃんの純ちゃんに会いに行く勇気はありませんでした。木蓮寺のベルモと相談がてらに話しても、ベルモは、本人の好きにしたらいい。。と言います。本人にの事は本人が決めるのが当たり前なのでしょう。
ベルモは、いま修行中で、木蓮寺の人生相談では、ただお話しを傾聴するだけの修行中です。別にだからというわけではありませんが、ベルモは、自分の思い通りにやったら後悔しないでしょ。やらなきゃ良かったなんて言っても、
他人から言われてやった後悔と自分がやろうと思ってやった後悔とでは。。。言うまでもなく後悔の次元が違うのです。
本当に本人の事は本人が決める事だし。変えられるのは自分だけだし。
突き放すのではなく、本人の事は本人が決めるべきだと言うのです。
ただ、ベルモは、コウちゃんには正直にコウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんについては答えてくれます。
純ちゃん。。。お姉ちゃんは、ベルモが言うには優しくて明るいし、素直で素敵な女の子だそうで、
コウちゃんは、きっとお姉ちゃんは、良いお母さんに恵まれたんだろうな。僕のお母さんは優しい人だったけど。。
だけど。。コウちゃんの胸が熱くなります。コウちゃんは。。母親の緋夏さんに狂気のようなものを感じていました。
あのままコウちゃんが亡くならずに元気ならもう小学校高学年です。コウちゃんは。。。
見てはいけないと思いながらも。。。
目を閉じて。。
もしもの世界を想像しました。なんとなく、パラレルワールドというか、もしも、コウちゃんが生きていたらと。。ボーっと胸にそれが浮かんでくるのです。
もしもコウちゃんが、いま、生きていたとしたら。。。
コウちゃんはきっと。。緋夏さんから強いプレッシャーをかけられていたのでしょう。
緋夏さんが、コウちゃんの為に。。。お受験だの、あんな子と友だちになったらダメだの。。。お菓子はダメ、この漫画はダメだの。。。
それはそれはもう、息が詰まる。。何の為に生きているんだろうと。そんな人生が浮かんでくるのです。
幾つももしもの別世界があると言うのですが、有力なもしものコウちゃんが生きていればの世界では。。。
すっかり緋夏さんに支配された様な世界と、
気持ちを切り替えて。。。
かろうじてもうひとつの世界観は。。
緋夏さんの重圧に
すっかりグレて手のつけようがなくなったコウちゃんだったので、コウちゃんは、もうそれ以上は。。。
もしもの仮想世界を見るのをやめました。
はっ、
もしかしたら。。
緋夏さんは、母親になってはいけない人だったかもしれないし。
コウちゃんは、3歳で亡くなって幸せだったかもしれないし。生きていなくて良かったのかな。。
お姉ちゃん、純ちゃんは、緋夏さんの異母姉さんの環さんに育てられて実は最高に幸せだったかもしれません。
そうなんだ。。。すべてはこれでよかったんだ。。
運命というのは残酷なようで、実は、これで良かったんだというようにできているのかもしれない。。。
コウちゃんは、小さくて亡くなる運命だったんだ。
コウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんは、ベルモの話しだと、お兄ちゃんも弟もいて
お兄ちゃんも弟も環さんの実子ですが、それよりも、純ちゃんの方が両親と仲良くて
環さん夫婦もずっと女の子を欲しがっていたようです。環さんの旦那さんの邦彦さんは、婿養子で、男ばかりの三兄弟の末っ子だし。純ちゃんは、将来は、兄弟がいるけど、お嫁さんが来たら両親と同居はいまどき無理でしょうし、
婿養子じゃなくても、純ちゃんが将来的に両親と同居したいほど、育ての両親とはうまくいっているみたいで。純ちゃんは、赤ちゃんの頃から環さんのところへ来たので、特別養子縁組で、
環さん夫婦には実の娘として籍に入っています。
最近までずっと。。環さんと邦彦さんを本当の両親だと思っていたようですが、とあるハプニングから、純ちゃんは、家出した環さんの異母妹で、叔母さんだと思っていた
緋夏さんが産みの母親だと言う事を知ります。しかしながら、純ちゃんは、自分を捨てた緋夏さんを拒否して
轢き逃げされた
コウちゃんの復讐に勘違いして狙った環さんのお母さんの峰さんをかばって緋夏さんに刺された環さん。。
コウちゃんは、ベルモにどうして純ちゃんが緋夏さんを嫌って拒絶しているのか教えてほしいとお願いしました。ベルモは、コウちゃんがそこまで言うのならとニュートラルに
純ちゃんについて話されて。
結局は。。。
実の母親から顔も見たくないと
嫌われて捨てられた純ちゃんは、愛された弟のコウちゃんが羨ましいし、
亡くなったコウちゃんは、生きていて健全で仲の良い裕福で兄弟もいてのびのび育てられ進学までした前途洋洋な姉の純ちゃんが羨ましい。。。
お互いがお互いを羨ましい。。。
やっぱり。。。亡くなる事が、
コウちゃんは、悲しい事に自分がなぜ小さなうちから亡くなったのか。。。亡くなる事がベストだった。。。なぜか、自分を轢き逃げしたあのお婆さん。。。鷹さんという人に
感謝する気持ちにすらなってきました。