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2021年01月03日
藤原先生、これからの働き方について教えてください。
リクルート社から民間人校長へと転身し、教育界で革新的な挑戦をし続ける著者が、21世紀の「成熟社会」を生き抜くための働き方を講義する1冊。20世紀の「成長社会」の特徴は、ひとことで言えば「みんな一緒」という感覚が強かった社会。それに対し、現在の「成熟社会」とは、「それぞれ一人一人」に細分化されていく社会。「みんな一緒」の成長社会から「それぞれ一人一人」の成熟社会へ。これが理解できると、ビジネスチャンスの見つけ方も変わります。
2つの仕事を組み合わせることで、付加価値の高いレアな仕事≠創造することができるということ。 今やアロマセラピストもネイルアーティストもごまんといますが、真っ先に始めた先駆者はほんの一握りのレアな存在で、大いに稼いだはずです。彼らはレアな仕事をゼロから創造≠オたのではなく、既存の仕事を組み合わせることで、レアな仕事を編集≠オたことも注目したい点です。
今の仕事を漫然と続けていても、付加価値は上がらないということ。 あなたには、まず、時間が必要なはずです。新しいステージにステップアップするためには、時間に余裕を持ってチャレンジすることが大切ですから。
正解が出るまで100回の会議を積み重ねるのはムダ。まずは小さく始めてしまってから、100回修正を続ける。この姿勢こそ、市場に受け入れられる商品にスピーディにたどり着く王道です。自分の頭の中で、知識・技術・経験のすべてを組み合わせて、そのときそのときの状況の中でもっとも納得できる「解」を導き出す能力のことを情報編集力と呼び、これからの時代はそれがとても求められる。アイディアを出したり、イノベーションを起こしたりするには、正解主義から修正主義に頭を切り替えなければならない。それによって情報編集力を鍛える。とにかく正解したいというマインドを捨てる。ミスしちゃいけないという呪縛から自由になる。そうすると修正主義が身についていく。
ナンバーワン営業マンは全社員が注目するできる人≠ナすから、その人事を見たとたん、みんな「これからは採用や人事が大事なんだ」と気がつきます。すると、ツボを押して一点突破したかのように、一瞬にして社員の意識が変わるのです。
自分を肯定できない、セルフエスティームが低い若い人を支えるためには、「ナナメからのコミュニケーション」が有効です。日本では昔から、「ナナメの関係」がとても大事にされてきました。親ではなく、お兄さん、お姉さん、おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんなど、「利害関係のない第三者」からサポートを受けて、知らぬ間に癒やされたり、励まされたり、勇気づけられていた。
【感想】
これからは「正解主義」から「修正主義」の時代。この本で最も衝撃を受けたのはこの一節だった。確かに今の日本人は最初から完璧な正解を求めすぎている部分はあると思うし、それが逆に自らの首を絞めている気もする。とにかく間違った答えでもいいからすぐに行動し、修正を続けていくという姿勢は必ずこれからの時代に必要になってくる。リクルート時代の、優秀な社員を人事に異動させたエピソードも面白かった。これから人事配置などする立場になった時、大いに参考にさせてもらう!笑
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魔法のコンパス 道なき道の歩き方
常識の先を歩く“発想力”と“実行力”で芸人の枠を超え、天才クリエイター・絵本作家としても大活躍の著者。型破りな手法で30万冊の大ベストセラーとなった「えんとつ町のプペル」は映画化もされ、大ヒット上映中。ビジネスのヒントが満載の一冊!
★向かい風はボーナスステージ
人生を賭けるほどの「問い」を見つけるには、居心地の悪い場所に立つ必要がある。言い換えると、居心地の悪い場所にいた方が、「問い」を見つけやすい。
とにもかくにも、「問い」を持つ。問いが落ちている場所に行く。皆がいるような整地された場所にはあまり落ちていないから、居心地の悪い場所を選ぶ。
★実は情報そのものに価値は無く、お金を払う事に価値がある
お金を払う事のメリットは、「失敗の買い物にしたくないから、お金を払ったものの良い部分を必死に探そうとする」ということ。本にしても、会食にしても、身銭を切ることでそこから何かを学ぼうとする。
★ネタバレと確認作業
人は未体験のものに出会えた瞬間に感動するけど、そのくせ、未体験のも野には、あまりお金や時間を割こうとはしない。お金や時間を割いて、その場所に足を運ぶ同期はいつだって確認作業で、つまりネタバレしているものにしか反応していない。
そもそも旅行も確認作業である。ネットや旅行のパンフレットで見た美しい景色を確認しているに過ぎない。確かにネタバレは感動を削ぐ要素が含まれているけど、どうやら厄介なことに人はネタバレしているものにしか反応しない。人は冒険しないのだ。
★戦争がなくならない理由
戦争がなくならない理由。それは人間の中に「好き」という感情があるから。そんなものがあるから、好きなものを他人から奪ってしまう。好きなものを奪ったものを憎んでしまう。好きな人を戦争で亡くしたら、それを奪った相手、国を憎み、負の連鎖は続いていく。だから戦争はなくならない。
★セカンドクリエイターに求められるのは、待ち合わせ場所
全国各地にある寂れた商店街で、一番最後まで生き残るのはスナックで、理由は魚屋さんや肉屋さんのようにコンテンツを売っているのではなく、そこで過ごす時間や体験を売っているから。
スナックの強みは待ち合わせ場所であることで、国民全員が情報発信できるようになったセカンドクリエイター時代に求められるのは、間違いなく待ち合わせ場所だ。
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