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2020年06月07日

夢をかなえるゾウ

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小栗旬と古田新太でドラマ化もされ、だいぶ前に話題になった自己啓発本のテイストの入った小説。なんと、200万部のベストセラーにw
「成功法則書を読んでも人が成功しないのはなぜか?」この疑問に対する1つの解答を用意したのがこの1冊である。主人公は「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマン。そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れ、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活を始めるwガネーシャは自分のいう事を聞けば、必ず成功すると断言し、主人公への講義が始まる!!!


成功しないための1番の要素は、人のいう事を聞かないこと。成功するような自分に変わりたいと思って、でも今までずっと変われへんかったってことは、それはつまり、自分の考え方にしがみついとるっちゅうことやんか」


「世のなかの人をもっと喜ばせたいっちゅう気持ちを素直に大きくしていくことが大事やねん。そやから寄付すんねん。自分はとにかく人を喜ばせたいし、助けたい。そういう人間になることや」


「テレビのコンセントを抜いたら、テレビを見たくなっても、一度立ち止まるやろ。そしたら、今までよりテレビを見んようになる可能性は高くなる。もっと言えば、テレビを捨ててしまえば見られへんようになるわな。だってないんやもん。見ようがないやん。いや、わしはテレビは捨てなあかん言うてるわけやないで。ええか?ワシが言いたいのはな、自分がこうすると決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ない環境を作らなアカンちゅうことや。ただ決めるだけか、具体的な行動に移すか。それによって生まれる結果は全く違ってくるんやで」


ナポレオン・ボナパルト君も言うてはります。人はその制服の通りの人間になる、と。服装が人の意識に与える影響は見逃せません。自分に自信の持てる服を身につければ、行動や言動も変わると言われとります」


「ウォルマートの創始者・サム・ウォルトン君は自分の店にいるよりライバルの店にいる時間の方が長かったと言われるくらい研究熱心だったんや。ウォルトン君は自分がやった事の大半は他人の模倣だと公言しとるで。お客さんのために、模倣するねん。分かったか?」


自分が、これや!て思える仕事を見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨てでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、恋人や家族が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事間違えたら、それこそ一生棒に振ることになるで



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2020年06月06日

会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかも知れない

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ご無沙汰しております。久しぶりの投稿。最近、株式投資にハマっていてあまり読書が出来ていない!笑
今回取り上げるのは株式市場でも今ノリにノッている「サイボウズ」という会社の社長が書いたこの本。


サイボウズとは、働き方改革という言葉が浸透し始めたキッカケにもなった会社で、社長が育休を3回取得、副業は原則OK、働きがいのある会社ランキング1位(2017年、女性部門)。元は、離職率28%の「ブラック企業」だったサイボウズが、いかにして変貌を遂げたのか?それをサイボウズの社長自ら教えてくれている、という一冊。


管理人も株を始めて初めてサイボウズ、という企業を知ったけどとにかくここ最近の株価の上昇率がエグい。業績も右肩上がり。この株で大儲けした人は多いんだろうな・・・羨ましいw
このサイボウズ、どんな会社かというとクラウドサービスをサブスクリプション(月額定額制)で提供している会社。なんと2万社以上がサイボウズのクラウドサービスを契約している。


この本の序盤の方にこんな一説がある。
私たちは会社のため、という言葉を何気なく使ってしまいます。この言葉は、我々が思考停止していることの表れで、実態と乖離しています
一昔前は、安定した企業に入り、定年までその会社で働き続ける終身雇用制、という労働形式が当たり前だった。しかし今は東芝やシャープのような大企業ですら経営が傾く時代。「会社のため」だけに働くというのは危険である、と作者の青野さんは言っている。


◆売上の大きい会社は顧客からお金を巻き上げている、という見方

売上の大きい大企業ほど、日本では好まれる。それは、日本人は安定したものが大好きだから。しかし、売上が全てではない。LinuxというOSを作っているリーナス・トーバルズという人は、無料で全世界にソフトウェアを提供している。インターネットのサーバーはほとんどLinuxだし、金額にすると途轍もない価値を生み出している。しかし、我々は無料で使わせてもらっている。なぜ無料なのか?それは、開発に必要なお金を世界中から回ってくる寄付で賄っているから。このように、売上をあげなくても世界に貢献している団体、人はたくさんいる


Wikipediaも同じようなモデルである。今まででWikipediaを使ったことがない人なんてほとんど存在しないと思うけど、我々はWikipediaを無料で使用させてもらっている。これもまた世界中から集まる寄付によって成り立っている。なくなったら困る物には、お金が集まるんです。Wikipediaの登場で貧富の差に関係なく、様々な知識が得られるようになったことを考えれば、Wikipediaの登場は革命的だったと言わざるを得ない!!!


◆赤字の会社が悪い、とは限らない!?

これも個人的に衝撃的だった考え方。莫大な利益をあげ、国にたくさん税金を納めている会社こそ、いい会社!という考えは、間違い。そもそも、税金が本当に国民のために正しく使われているかといえば、最近の政治とか見てると特に疑問です(失笑)政治家なんて見えないとこでどんなことしてるか分からないし。


サイボウズはなんと、利益を出さないようにしている。税金が正しく使われているか分からないのなら、払う税金を少なくして、様々な慈善活動に充てる。自社メディアを立ち上げて情報発信したり、問題提起するためにワーキングマザーの動画を制作したり、働き方改革のアニメを作ったり、地域創生イベントを開催したり。自分たちが納得いくことにお金を投入し、社会に貢献するという考え方。これは個人的に目から鱗だった。。この社長の考え方、好きすぎる!
政府に任せるより、自分たちがやった方がうまく社会を変えれる自信がある。だから、サイボウズは働き方改革を国に先立って進めてきた。そして、働き方改革の典型的な企業と知られるまでになった。


正直言って、政府が税金を正しく使えているとは到底思えない現状がある限り、サイボウズのように法人税をたくさん払うくらいなら、自分たちで慈善活動などを行って、社会に貢献しよう!という企業がどんどん増えてくると思います。思考停止して、政府に献金する時代は終わりにするべき。


◆デジタル・ディスラプター

デジタル・ディスラプターとは、最新のデジタル技術を駆使し、既存事業者が築いてきたビジネスモデルを破壊し、新たなモデルの創造者になること。最近の例で言えば、Uberはタクシー業界のディスラプターだし、Airbnb(エアビーアンドビー)はホテル業界のディスラプターといえる。ディスラプターの事業展開スピードが速いのは、社外の人やモノを取り込んでいくから。サイボウズもまた、この1つになろうとしている。



いやー、サイボウズ、何となく名前だけ知ってたけどこの本を読んで青野社長のことがかなり好きになりましたね笑
既に株価は高騰してるけど、まだまだ伸びるんですかね?今から買うのはちょっと怖いけど、サイボウズの株価、追いかけてみたいと思います。


会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。 [ 青野慶久 ]

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