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2021年07月11日
東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣
「才能」でも「素質」でもなく、「習慣」で僕はここまできた。そう自負しています。天才&ィ理学者のアインシュタインは、「天才とは努力する凡才のことである」という言葉を残していますが、僕もこの言葉に全面的に同意します。
物理学の用語に「減衰」というものがあります。物質の強度などが徐々に減少していくことを意味します。実は、僕たちの頭の中でもつねに減衰は起きていて、もともとあるものよりも受け取れる分量は少なくなります。「1を聞いて 10を知る」どころか、 10を聞いても半分くらいしか理解できないのが普通です。
一方で、「ノートを取らない」と決めてしまえば、「この場で覚えなければ」という緊張感もあって、一生懸命頭を使います。先生の話を聞いてその場で理解しながら授業を受けられます。
個人的な感覚では、高密度の勉強をするためには、3日に1日くらいは休みが必要です。
誰にとっても、今後の人生で一番若いのは「今」なのです。だから、学び始めるタイミングも今が一番いい。 問題は、時期ではなく「先延ばし」にあるのだと僕は考えています。
僕は、あまり再読をしません。再読する時間があるなら、その分、新しい1冊を読むようにしています。「新しい考え方」を身につけるためには、読む内容も新しいほうがいいと思っているからです。
神谷美恵子さんの『生きがいについて』(みすず書房)は、再読するたびに新しい刺激をもらっています。
まず、スマホのアプリを整理して、動画をすぐに見られないようにしました。ゲーム系のアプリも全部消しました。そして、代わりに入れたのがキンドルです。スマホを出しているときにはキンドルで電子書籍を読むようにしたのです。
外出先では、スマホはカバンの中に入れておきます。ズボンや上着のポケットだと、無意識のうちに取り出して見始めてしまうからです。 要するに、スマホについては「手の届くところに置かない」という状況をつくるようにしています。
僕自身、貴重な1分1秒を生きているわけですから、あとから振り返って「何をしていたかわからない時間」をつくらない、ということを心がけつつ、毎日を送るようにしています。 この「何をしていたかわからない時間」というのは、「頭を使っていない時間」と言い換えてもいいかもしれません。
演劇や映画でも、人と一緒だと感想を述べ合わなければならない空気があります。それよりも、「どこがとくに印象に残ったか」「それはなぜか」のように、自分と対話する時間を大事にしたいと思っています。
いずれにしても大事なのは、「休日にやりたいことや行きたいところを決めておく」ことでしょう。それをしておかないから、ついゲームなどに手を伸ばし、それで1日が終わってしまうのだと思います。
【感想】
開成高校で高校生クイズで優勝、その後現役で東京大学の最難関と言われる理科V類に現役合格。クイズなどのメディアにも数多く登場し、天才の名を欲しいままにしている筆者。しかし筆者が言うには、生まれつき天才だったわけじゃなく、努力する習慣だったり、思考方法などを工夫して今の地位まで上り詰めたのだという。授業中はノートを取らず、その場で全て記憶する、意識的にスマホを見る時間を減らすよう工夫するなど、他の人がしないような習慣を積み重ねることで他者と差をつけ、今の地位を築いたというのが驚きだった。
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2021年07月02日
2025年、人は「買い物」をしなくなる
注文した商品をすぐに届けてくれる Amazonや、レストランの料理を家まで持ってきてくれる Uber Eats(ウーバーイーツ)、レンタルビデオ店に行かなくても映画やドラマが見られる Netflix(ネットフリックス)などが代表例だ。彼らは「面倒くさい」を解消しながら、日本でも市場の主導権を握ろうとしているのだ。
子どものころからSNSに慣れ親しんできたSNSネイティブ≠フ世代が成人し、購買力を持つようになるのだ。 こうした変化が進展していくことで、人々は間違いなく「買い物をしなくなる」。 もちろん、お金を支払って何かを買うことがなくなるわけではない。なくなるのは、これまでの買い物におけるさまざまなプロセスだ。店に行くことや、現金を用意すること、商品の現物を見ること、さらには商品を自分で選ぶことも含まれる。これまで当たり前だったプロセスが次々に省略され、そのうち「買い物をしている」という感覚さえなくなっていくのだ。
デジタルシェルフとは、ショッピングサイトの商品一覧のように、物理的な棚がデジタル上に置き換わっていくことも意味するが、本書および私の会社(株式会社いつも.)が考える定義では、その言葉をより広い意味で捉えている。 ここでいうデジタルシェルフとは、「世の中の電子化が進む中で、日常の身の回りにある、ありとあらゆるものがシェルフ(商品棚)になること」を意味する。
「買う」という行為は、思いのほか面倒くさい。 まず、店に行かないといけない。そのための身支度も整えないといけない。店に行くまでには電車に乗ったり、車を運転したり、自分の足で歩いたりする。 店に着いたら今度は売り場を探さないといけない。目的の売り場に着いても、類似商品がたくさん並んでいる。そこから自分が求めているものを選ぶのも、けっこう大変だ。品質や機能をチェックしたり、値段を見たりと、比較検討することはいろいろある。 買うものが決まったらレジの列に並び、ようやく支払いを済ませる。買った商品を家に持ち帰るまでも買い物だ。 モノを買うためのプロセスを分解すると、買い物とは、そうした面倒なことの積み重ねだということがわかる。
アメリカでは、ショップ店員の採用については、Instagramのフォロワーの数の多い人を採用する流れも出てきている。影響力のある店員は「プロ店員」としてますます市場価値が高まる。そして、すでにそうした店員の引き抜きも始まっている。店員は商品陳列やレジ係という時代は終わり、プロの販売を求められるのだ。
アメリカではもはや、価格の比較サイトが入り込む余地がないほど価格の最適化が進んでおり、ウォルマートがAmazonを価格追跡して最安値で販売しているのは有名だ。日本もそのような流れになることは間違いないだろう。
現在は多くのハイブランドも、「Unboxing(アンボクシング)」=「届く瞬間、箱を開ける瞬間のユーザー体験」を最も重要視している。そのため「イケてる箱をどうつくるか」ということが新しいテーマにもなっているのだ。
EC発の人気ヘアケアブランド「BOTANIST(ボタニスト)」は最高級シリーズでは1本4980円という高価なシャンプーながら一人一人に合わせたパーソナライズシャンプーとして大人気だ。
Awayのヒットは、「旅行中にキャリーケースを開かなくてもスマートフォンを充電できる」という点で、ユーザーの共感を得られたからだろう。重要だったのは、商品をヒットさせたストーリーだ。既存の商品は高価なものと安価なものの二極化していたため、そこにビジネスチャンスを見出したのだ。
まずストーリーにおいて何を作ったかは重要ではなく、なぜそれを作ったか、そしてどのように作ったか、という事である。そしてストーリーの長さも重要だ。半日でつくられるものより、1週間、1か月t時間がかかるものほど、人々の共感は強くなりやすい。そして同じものでも、たくさんのプロセスを見せた方が共感を得やすい。
サブスクの進んでいる中国では、ピアノのサブスクにピアノの先生がついてくる。また、子どもが鍵盤をどう叩いたかをアプリで記録して、実際の先生が見てアドバイスしてくれるサービスもあれば、AIが指導してくれるものもある。
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