2020年08月24日
最後の医者は桜を見上げて君を想う
久しぶりに読んだ小説だったけど、レビューで評価が高いだけあってストーリー、メッセージ性がしっかりしていて楽しめて、感動した。この小説の煽り文句は以下のとおり。
あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対照的な二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
重版が繰り返され、25万部を売り上げたヒット作とのこと。読む価値はあると思います!!!仮に自分が余命宣告をされた時、どっちの医者の話に従うのだろう、と考えさせられました。少しでも寿命を延ばすため、すべてを犠牲にして、延命治療を続けるのか。」自分らしさを優先し、寿命を早めてでも、後悔のないよう自由に生きるのか。これ、究極の選択だと思う。
この小説で印象に残った一節をいくつか紹介!!!
「自ら死を受け入れることが出来た時、人は死に勝利したと言えませんか」
「死に振り回されると、往々にして生き方を失います。生き方を失った生は、死に等しいのではないでしょうか。逆に、生き方を維持して死ぬことは、生に等しいとは言えないでしょうか」
「目の前に、死が感じられる。死が降り注いでいる。俺は今、望んで死を全身に浴びているんだ。 生きるために」
「後で死ぬ人は、みんなの死を見届けるのが仕事。先に死ぬ人は、みんなに死を見せつけるのが仕事」
「病院に必要とされる医者よりも、患者に必要とされる医者の方が大事だ」
「命の価値はその『長さ』ではなく『使い方』にあるわけだろう? 僕が決めた命の使い道を、君なら最優先にしてくれると思ったけれど」
「患者さんは自分で決断して、この世を去っていくんだ。それを悲しいだとか、悔いが残るだとか言ったら……患者さんに失礼じゃないか。僕に、そんなことを思う権利はない。そう、考えてはいけないんだ。
「必ず訪れる死の前では、全ての医療は時間稼ぎだよ、福原。だったら、せめて患者の望みを叶えよう」
最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫) [ 二宮敦人 ] 価格:715円 |
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