2020年06月22日
キーエンス流経営術
一般的な知名度はそこまで高くないものの、日本の企業ではトヨタに次ぐ2位の時価総額を誇る大企業・キーエンス。そのキーエンスで18年間勤務した著者が書いた1冊で、キーエンスがなぜこれほどまでの企業になったのかのヒントが詰まっている。
◆キーエンス、どんな企業?
営業利益率が50%超え。これは製造業という業界において、驚異的な数字と言える!!ちなみに電機業界の有名企業と比較するとファナックが16%、日本電産が9%。キーエンスがいかに突出した利益率を叩き出しているか分かる。
平均年収が2100万超え!!キーエンスと言えば、高年収でとにかく有名な企業。2400人いる従業員の平均年収はなんと2100万円・・・異次元過ぎて凄いですねw 羨ましい!! 業績も毎年10%近く伸ばし続けており、まさに化け物企業と言っても過言じゃない。
◆なぜここまで業績が凄い?
キーエンスのビジネス領域は、製造業を対象とした自動化・制御機器・測定機器の提供。これ以外にも新しい分野へのチャレンジ(ジャストシステムのM&Aや新規AIソフトウェア分野への参入)も実施している。この分野を選択していることが大きな業績を上げる要因。その理由は、以下の通り
@顧客(製造業企業)がビジネスをする上で必要となるものを販売
ABtoBビジネスである
Bあらゆる業種で通用し、国内のみならず世界で販売可能
→BtoB(Business to Business)とは法人が法人を相手にするビジネスのこと。だから一般人向けのCMなどは制作しておらず、一般的にはそこまで知名度がない。
接待をすることもされることも禁止されている。あくまで商品やサービスを通じて、正々堂々とビジネスをする。商社の営業マンが飲みに連れて行ってくれるからとかいうような判断は許されない。したがって、そもそも接待を受けないというルールを徹底してる。
◆自社工場を持たない
キーエンスでは商品の製造ラインを自社で持たない。すべて外部の委託先工場に任せてしまう。iPhoneやiPodを販売するAppleが、開発設計はアメリカカルフォルニア州で行い、生産は中国の工場に任せるというスタイルが2000年以降に有名になったが、キーエンスでは創業当時からこのようなスタイルを貫いている。 キーエンスの取り扱う商品は、ものによりますが全体的に数が多くない。月あたり数10台〜数万台程度。また売れ行きにより波もあるので、生産調整をやりやすい外注の方が都合がいい。工場を自社で運営すると、1台あたりのコストは極限まで下げられるかもしれないが、逆に工場の維持、そこで働く社員など別の管理費が発生し無駄が多くなる可能性もある。そして、注文があった場合は即日発送するというルールも徹底している。
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