2024年02月02日
【目撃】ホホジロザメの新生児、初の記録️
ホホジロザメの研究と撮影には、これまで多くの時間とお金が費やされてきたが、出産を目撃した者はだれもいなかった。しかし、米国カリフォルニアで生まれたての可能性がある個体が記録され、1月29日付けで学術誌「Environmental Biology of Fishes」で報告された。
2023年7月9日、映像作家のカルロス・ガウナ氏と個体生物学者のフィリップ・スターンズ氏は、ドローンを使ってサンタバーバラ沖のサメを追っていた。彼らはすでに大型のホホジロザメ数匹を映像に捉えていたが、そのときまったく予想外のものが水の底から浮かび上がってきた。
「その日の終わり近くになって、この奇妙な見た目のホホジロザメが現れたんです。二人とも度肝を抜かれました」と、米カリフォルニア大学リバーサイド校の博士課程に在籍するスターンズ氏は言う。
2023年7月にドローンによって撮影された約1.5mの赤ちゃんザメは、薄い白色の膜で覆われているのですが、これこそが新生児の印とのこと。
もしかすると、大人のサメで皮膚病を患っているという可能性もなきにしもあらずと研究者たちは述べていますが、おそらく生まれたてでまだ胚葉で覆われている可能性のほうが高いと考えられてるそうです。
今回発見された赤ちゃんザメは、成体よりもはるかに小さく、子宮から出たばかりのような小ささだったとのことです。もちろん捕まえたわけではないので、この赤ちゃんザメが新生児であることを示す兆候は見た目で探るのみですが、2つの兆候がありました。
ひとつめは体を覆っている白っぽい膜。研究者たちはこの淡い膜は、子宮内物質でできていると推測しています。研究の共著者であるPhillip Sternes氏によると、妊娠中のメスのホホジロザメは子宮乳と呼ばれる液体を生成し、それをお腹の中にいる赤ちゃん胚が摂取します。また胚は、この液体だけでなく母親の子宮内にいる他の卵も食べてしまうそうです。
そしてふたつめの兆候は、丸みを帯びた未発達の背びれの形状。その背びれは、かつて発見されたすでに死亡している妊娠したサメの内部で見つかった未生のサメの背びれに似ていたことから、映像のサメが新生児である可能性が高まったとのことです。
「ホホジロザメ」(英: Great White Shark)は、サメの一種であり、その特徴的な白い腹部から名前がついています。学名は「Carcharodon carcharias」です。以下は、ホホジロザメに関するいくつかの特徴や情報です。
■**姿勢と外観:** ホホジロザメは大型のサメで、流線型の体型を持ち、強靭な筋肉と大きな背びれを備えています。特に腹部が白く、これが一般的な和名や英名の由来です。
■ **大きさ:** 成体のホホジロザメは一般的に4メートルから6メートル以上に達することがあり、最大で約7メートル以上に成長することも報告されています。
■**分布:** ホホジロザメは世界中の海洋に広く分布しています。さまざまな気候帯に生息し、冷たい水域から温暖な水域までさまざまな環境に適応しています。
■**食性:** ホホジロザメは肉食性であり、主に魚類やアザラシ、アザラシの仲間、クジラのカーカスなどを捕食します。非常に強力な顎と歯を持ち、獲物を噛み砕くことができます。
■ **生態と行動:** ホホジロザメはしばしば海洋の上層部を漂い、潜水して獲物を襲うことが知られています。また、海中の温度や塩分の変化に適応でき、さまざまな環境で生息しています。
■**保護の必要性:** ホホジロザメは過剰な漁業や乱獲、フィンソープなどの需要により、一部の地域で個体数が減少しています。国際的な保護の対象となっており、多くの国で漁獲制限や保護活動が行われています。
まとめ
ホホジロザメは海洋生態系において重要な存在であり、その保護は海洋生態系全体のバランス維持に寄与しています。
よくニュースにあがり耳にすることの多いホホジロザメですが、習性や生存期間についてほとんど知られていないのです。この赤ちゃんがそれを知る鍵となるかもしれません。
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