神社の桜には霊力: ホラー好きのフライマン

2014年05月06日

神社の桜には霊力

黄金週間も今日６日で終わり、明日からの仕事再開に向けて体を休める人も多いと思う。桜前線は順調に北上して、あとは道北や道東の端を残すばかり。札幌の桜も満開で、すでに散り始めたソメイヨシノもあちこちで見られる。
日本人にとって桜は、春を表わす代名詞となっている一方、外国人から好奇の目で見られる独特の思い入れは、日本人の心の底にある「いさぎよさ」と「はかなさ」を表わしている。

他方で「桜の木の下には死体が埋められている」など、縁起のよくない話もあるが、「桜は霊的な力を持つ樹木」という言い伝えが全国各地域に残っている。花見で有名な東京・上野公園は、どの桜の木を取り上げても樹皮が真っ黒だ。これは、かつての幕府軍（彰義隊）と官軍との上野の山の戦いで、何千何万という多くの血が流された。その恨みから黒い樹皮となった、と言う人もいる。
　
　また、神社仏閣に植えられている桜は、古木だけではなく、まだ小さな樹木でも鮮やかな花を咲かせる。特に、よく手入れされた神社の参道の桜は、歩いてみると分かるが、本来南向きで伸びていく枝が、方角に関係なく本殿の方向に枝がなびいていく姿が良く見られる。果たしてこれが霊験あらたかな証とはならないが、桜で有名な神社は参道から本殿への道が清清しさで満ちているのは確かだ。近所にある、桜の咲く神社でも同じ清清しさを感じることができると思う。桜の散る前に、一度その霊気を感じることを勧める。

満開を迎えた札幌の桜。冬が長いために、道産子の桜への思い入れはどこよりも深い