雪代で釣りにならず: ホラー好きのフライマン
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2014年05月02日

雪代で釣りにならず

 カレイやホッケの春告げ魚が日本海で本番を迎える一方、道央圏でのトラウトフィッシングは、雪代が本格化して本流での釣りは6月まで待たなければならない状況。そうした中で現在、大型トラウトを狙って湖や海岸でのルアーやフライフィッシングに足を運ぶ人が増えている。札幌近郊の湖は支笏湖が虹鱒とブラウンの季節を迎えた。その後、アメマスが本格化するのはいつもの傾向。山深いダム湖はようやく氷も開いたが、落ち着いて釣りができるのは6月に入ってからだ。
 
 雪代の影響を受けない涌水河川は、山岳渓流の増水と濁りが収まるまで多くの釣り人が押しかける。苫小牧の小糸魚川や錦多峰川、白老の飛生川、敷生川、アヨロ川などは虹鱒や岩魚、アメマスを狙って入渓者が相次いでいる。釧根地区や十勝の河川はアメマスや虹鱒がすでに本格化して大物が釣れている様子。道央圏の釣人からみれば羨ましい限りだ。

 今年は海岸線でのトラウトフィシングが好調で、ルアーやフライロッドを抱えて遠征する人も多いようだ。海アメマスや、海岸でのサクラマスフィッシングは歴史が浅いために、次から次へと新しいポイントが開拓されてきている。地元の釣人でも初めて知った釣場は数え切れない。例えば、函館・大森浜や箸別川の流れ込む増毛沿岸、幌川や千代志別川の流れ込む雄冬沿岸などでアメマスやサクラマスがサーフで釣れると分かったのはそれほど遠くない昔だ。
 
 こうしたサーフでのトラウトフィッシングが雪代で釣りのできない期間、河川の代わりに人気を集めていくものと思われる。サーフでのフライフィッシングは、日常的に湖でフライを行っている人は違和感が少ないだろうが、渓流を中心に行ってきた者にとっては大きく異なる。波に負けない、距離の稼げるダブルハンドが大前提だ。ただ、実際に海フライを行うものは、島牧海岸や松前町の海岸でロッドを振る姿をよく見かけるが、絶対数は少ない。ことサーフのトラウトフィッシングはルアーの独壇場と言ってもいい。ただ、活性の鈍い真冬にはルアーよりもフライに軍配が上がるものと思われる。一度、チャレンジしてみては。
 
 先週から今週にかけての近況。余市川に再チャレンジも、雪代による増水と濁りで釣にならず。帰りの小樽高島漁港で40センチのヤリイカをエギングでゲット。ヤリイカ狙いの人が夕方にかけて集まっている。


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