車上荒らしに注意: ホラー好きのフライマン
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2014年04月24日

車上荒らしに注意

5月を目前にして、冬眠から目覚めた熊の出没が相次いでいる。渓流釣りを趣味とするものにとって、熊と遭遇する機会をゼロにすることは、釣りを行わないことに等しい。ただ、こちらの存在を認識させることで遭遇する確率を下げる方法はいくらでもある。熊鈴や笛、ラジオ、爆竹などの音の出る防熊グッズは、渓流に立ち入る場合は絶対に必要だ。
 この冬眠から目覚めた熊以上に警戒しなければならないのが「車上荒らし」だ。今月、支笏湖に釣りに行ったときに、自分もよく駐車する苔の洞門に近い国道脇で、ガラス破片が散乱しているのを目撃した。そこは交通量の激しい場所で、「車上荒らしも目撃されやすいので、まさか自分の車は狙われないだろう」と駐車する者は考える。しかし泥棒は、道路から見えない助手席の窓を割って中のものを盗んだのだろう。
 
 車上荒らしに会わないためによく言われるのが「座席には物を置かないこと」と「多くの車が駐車している場所に駐車すること」「防犯ブザーなどの設置」も欠かせない。さらに付け加えれば「誰からも人目につくところに駐車すること」が上げられる。車上あらしに会わない場所として「道路から見えないところに駐車する」という人がいる。逆に見れば、誰にも目撃されないために、泥棒しやすい条件を作っていることになる。
 
 車上荒らしに遭った経験は無いが、それらしき人間を間近に目撃したことがある。さっぽろ湖から朝里峠方向に向かっていくと小樽内川が流れており、シーズンには多くの釣り人で賑っている。さっぽろ湖のインレットから500メートルほどいった「白井橋」の下で釣りをした時のこと。車は道路から少し奥に入った、走っている車から確認できないところに駐車した。1時間ほどして、車に戻るために橋の横を登りあがると、自分の車の中を覗き込んでいる者がいる。こちらに気付いたのか、そ知らぬ顔をしてそそくさと止めてあったランドクルーザーに乗って朝里峠方向に走り去った。30才代中ごろの小太りの男で、釣人らしいたたずまいをしていた。しばらくして、釣場を移動するために国際スキー場の近くまでいくと、例のランドクルーザーが道路わきの空き地に駐車、小太りの男も乗っていた。それが果たして車上荒らしなのかは分からないが、奴らも狙う車を見定めて、何度も同じコースを通っては車の様子を見ているのではないだろうか。
 「支笏湖の釣りは好きだが、車上荒らしに遭ってから釣りに集中できなくなった。それで支笏湖には足が遠のいた」という話を聞いた。これは支笏湖だけの問題ではないが、後で泣くことのないように最低限の予防策は備えておきたい。


 苔の洞門の正門からそう遠くない場所に散乱していた自動車のガラス。助手席側に集中しており、窓を破られたものと考えられる
苔の洞門新




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