支笏湖でのダブルハンドの必要性 : ホラー好きのフライマン
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2014年03月08日

支笏湖でのダブルハンドの必要性 

20年ちかくルアー釣りを行ってきて、フライフィフィッシングに転向したのが5年前。
鳥の羽などで作ったドライフライは、ポイントに打ち込むことのできる技量が必要だが、それさえできれば水の流れに乗せるだけで、基本的に動かす必要はない。自分みたいな横着な人間には、フライが向いていると考えたことが動機となった。

しかし、奥が深く未だに目標としたレベルにはほど遠い。まともに、ダブルホールキャストを作ることができないにも関わらず、今度はダブルハンドへの挑戦を開始した。実際にフライを行うものは分かるだろうが、ダブルハンドを必要とする場面は、川の本流や海、湖などに限られている。例えそれが湖であっても、ほとんどはシングルハンドで間に合う。

それを分かっていながら敢えて挑戦したのは、支笏湖での悔しい思いからだ。ひとつは美笛川河口での出来事。強い向かい風の中、シューティングヘッドの威力は半減して、20メートルも飛ばすことができなかった。これは致命的だった。その場には、ダブルハンドを扱うものが2〜3人いた。いずれもスぺイキャストで軽く振り出して、約40メートル先のブレイクラインに届く距離を稼いでいた。結果は見えていた。こちらは、殆んどあたりはなかったが“2本手”の連中は虹鱒やアメマスを何本も釣り上げる。

もうひとつは、同じ支笏湖で大型ブラウンの回遊するコースとして知られる「苔の洞門前」で体験したこと。この場所はポイントが近くにあり、渇水期でもなければ20メートルラインでも、回遊する60センチ越えの大型ブラウンが釣れる。夕まずめには、背びれを出しクルージングする姿が見られ、沖では大型魚特有の3メートルを越えるライズが頻繁に見られる。

その日は、30メートルほど先のブレイクラインで、めったに見られないほどのライズともじりが集中。風がなく、シューティングヘッドでぎりぎり届く距離だが、ポイント内でリトリーブできる範囲は僅かしかない。一度大きなあたりがあったが、ライズは沖に沖にと移動してシングルでは追いかけることができなくなった。この時、ダブルハンド竿の必要性を痛切に感じた。今年はもっとうまく扱い、この雪辱を果たしたいと思っている。
 下の写真はアキスコのダブルハンドロッドARGF1511。大場所での活用で人気が高い


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