千歳の出来事ーその2 : ホラー好きのフライマン
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2014年03月07日

千歳の出来事ーその2 

 2月22日のブログ「北海道・千歳の出来事」の中に記載した「円形マンション」の写真をアップする。
――千歳では、千歳駅そばの「円形マンション」が心霊スポットとして知られているらしい。先だって仕事で千歳に行ったついでにこのマンションに立ち寄った。場にそぐわない10階建ての概観は異様だが、霊感がゼロで相変わらず何も感じなかった。ただ、1階のテナントとして入居していた訪問介護ステーションは引っ越したようで、空き事務所となっていたのが気にかかる――
 これが前回載せた内容。そもそも、以前からあった怪異の噂を元にこのマンションをモデルとした話が小説化され、その後竹書房の「超」怖い話シリーズで知られるホラー作家・加藤一さんが2013年に刊行した実話ホラー「地鎮災」に掲載した。「地鎮災」では、マンションが建築される30年近く前の病院だった頃の出来事を、当時の院長家族から聞き込んで、現在に至る怪異を解き明かした。
 今回、写真をアップするにあたり、半年振りにこのマンションを訪れたが、中に入った訳でもないので、自分が体験した出来事を上げることはできない。しかし、過去にどのような怪異があったのか、興味があるのならば「地鎮災」を読んでみるといい。
この場に立ってみて「圧迫感がある」「空気が重い」など、ここを訪れたものが述べているようなことは、霊感ゼロの自分には感じ取れない。もしかしたら、すでに除霊されたのかも知れない。ただ、マンションと周りの家屋との調和が取れていないということを一層強く感じた。先にも書いたとおり、「場にそぐわない」ということだ。
低層家屋の密集する中に、高層のビルが建つことで景観のバランスが崩れる。そのときにその場で感じた不安定感が「圧迫感がある」「空気が重い」という感覚となったのではないか。同じような建物にまつわる怪異として、霜島ケイさんの東京・練馬区の「三角マンション」の話を読んだことがある。ホラーというよりも、風水を根底にしたオカルトに近い内容だ。この円形マンションと同じく、中で起きた怪異とともに概観から受ける印象も話を増幅させる要因なのだろう。

半年ぶりに訪れた千歳駅そばの円形マンション。周りの建物を圧倒する高さが威圧感を感じさせるのだろう

千歳・円形マンション









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