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2018年10月08日
リヒャルト嫌いが語る「身代わり伯爵の結婚」 清家 未森(せいけ みもり)の感想。
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下町のパン屋の看板娘・ミレーユ。
果たしてその正体は、伯爵である双子の兄・フレッドの影武者――身代わり伯爵だったのだ!
身代わり伯爵シリーズ 二巻目。
再び失踪した兄・フレッドの代わりに、またもや登城することになったミレーユ。
今回の事件は、呪詛返しが得意なお姫様から、フレッドが求婚されたことから始まる。
お姫様の権力を狙う不届き者から、ミレーユは彼女を守り切れるのか?
フレッドの立てた肝試しは成功するのか?
そして、ミレーユはフレッドの親衛隊から無事逃れられるのか?
ミレーユの活躍に期待です!
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ラブコメ度は2巻も安定。
新キャラが続々登場して、1巻目よりもさらに賑やかに!
変人度もさらにアップ!
まともな人が見当たらないのに物語が成り立っているのがすごいです。
唯一の良心(と思われる)リヒャルトも背負っている謎をチラ見させています。
個人的には、1巻でめでたく結ばれたリディエンヌが、
婚約者である王太子についてつぶやいた一言がツボです。
ないがしろにされてしまえ、ジーク。
お勧め度 ☆☆☆☆
お気に入り度 ☆☆☆☆
ネタバレを読む ↓
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2018年10月04日
普通じゃないミステリー! 「その可能性はすでに考えた」 井上 真偽(いのうえ まぎ)感想。
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ある新興宗教団体が暮らしていた村で起きた集団自殺。
十数年の時を経て、事件の生き残りの少女が、探偵事務所を訪れる。
幼い頃の最後の記憶は、仲の良かった少年に命を救われた記憶。
しかし、その少年の首は、すでに切り落とされていた――?
これは、ある探偵との推理対決。
彼は、あらゆる可能性を否定する。
現実に起こりうる全ての可能性を否定したとき、
そこに残るのは、たった一つの奇蹟だと信じて……。
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奇蹟にこだわる探偵は、上苙 丞(うえおろ じょう)。
青髪、オッドアイ、真っ赤な上衣と、奇抜な外見の変人です。
彼は謎を解く探偵ではなく、
残された証拠から、「刺客」が構想するストーリーを否定し、
不可能犯罪を立証する探偵です。
どんなに無茶なトリックに見えても可能性さえあればOKという不利な条件の中、
フーリンという金貸しの相棒(?)とともに、
推理によって相手のストーリーを否定していくその先に見えてくるのは、
果たして本当に奇蹟なのか?
そして、そこまで奇蹟にこだわる理由とは?
――こんな推理小説もあるんだなあと、新鮮さを感じながら読むことができました。
確かに、今までに無かったミステリーです。
事件の顛末を推理するのは「刺客」側であって、
主人公の探偵は、それを証拠に基づいた推理でたたきつぶしていくわけですね。
どんでん返しもあったりして、構成も凝っていると思います。
けれど、依頼人が語ったストーリーを細かいところまで覚えていないと、
否定する糸口の端すら見つけられないので、ミステリとしての面白さはあまり感じられなかったかな、と。
何度もページをめくって最初に戻り、読み直しと確認を要求されました(笑)。
これぞ、読書の醍醐味ですね。
ただし、もう少し記憶力と頭の良さが欲しいと思った小説(笑)。
お勧め度 ☆☆☆
お気に入り度 ☆☆☆
ネタバレを読む ↓
2018年10月02日
一人で家にいるのが怖くなる……「収穫祭」 西澤 保彦(にしざわ やすひこ)
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首尾木(しおき)村は寂れた村だ。
特に、「ぼく」こと「大月 省路(おおつき しょうじ)」が住む北西区には、
たった5世帯、14人しかいない。
だから、ここにいる住人は、皆、顔見知りだ。
大型の台風が接近しているある日、ぼくは、隣町である南白亀(なばき)町へ映画を見に行った。
その帰り、すれ違った住人達や橋の様子が気になっていたとき、
同級生の小久保 繭子(こくぼ まゆこ)の悲鳴が響き渡る。
この声が、首尾木村惨殺事件の始まりを告げたのだった。
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暴力、殺人、性描写が苦手な人はやめた方がいいです。
かなり激しく、最初から最後までまんべんなくあると言っても過言では無い。
かく言う私も、かーなーり苦手なので、
正直、「なんでこの本読んだんだろう?」と不思議に思いました(笑)。
事件が起こるまでは、はっきり言って面白くないです。
住人や家族や友達、村の紹介などがだらだらと続きます。
途中で何度か投げだそうかと思いました(笑)。
けれど、事件が起こってからは、その残酷さと不可解さに先が気になりますし、
怖くて動悸が激しくなりました。
家の中に誰かが潜んでいて、襲ってくるんじゃないかとびくびくしたのは久しぶりです。
5部構成になっていますが、1部終わるたびに衝撃の結末。
さすが、実力派な作家さんだけあって、
こういう話がとても苦手な私でも、最後まで読まされてしまいました。
こんなに分厚いのに……。
苦手なので☆は少ないですが、嫌いじゃない方はぜひどうぞ。
お勧め度 ☆☆
お気に入り度 ☆
ネタバレを読む ↓
2018年09月27日
リヒャルト嫌いが語る「身代わり伯爵の冒険」 清家 未森(せいけ みもり)の 感想。
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ミレーユは、自他共に認めるパン屋の看板娘。
パン屋を大きくすることを夢見て、祖父と母と三人で暮らしている。
顔がそっくりな双子の兄もいるのだが、彼は幼い頃に貴族の養子として引き取られてしまった。
しかし、文通は欠かさない。
そんな彼から、ある日、重大な手紙が届いた。
ある令嬢と駆け落ちをするというのだ!
その令嬢は国王陛下の花嫁候補、こんなことがバレたら一族郎党の危機となる。
はたして、ミレーユは兄の身代わりの伯爵として、王宮に潜り込むことになる。
変人だらけの王宮で、ミレーユは無事に役目を果たせるのか……?!
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ライトノベル。女性向き。
でも男性が読んでも楽しめるかもしれない。
笑いあり、涙……は特になく(笑)、気軽に読めて楽しいお話です。
美男も美女もたくさん出てきますが、大体みんな変人です。
そんな彼らに振り回されながらも、
マイペースで勝ち気で何事にもまっすぐなお人好しミレーユが立ち向かっていく様はけっこう爽快(笑)。
心とか頭とか疲れたときに読むと、前向きな元気を分けてくれる気がします。
ほどよい胸キュン(笑)もあって、ラブコメが好きな方にはオススメです。
お勧め度 ☆☆☆☆
お気に入り度 ☆☆☆☆
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WEB小説サイトの新しい形!【ネット文庫 星の砂】
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2018年09月26日
「つばさものがたり」 雫井 脩介(しずくい しゅうすけ) 感想。
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「天使が見える」という甥っ子・叶夢(かなむ)。
病気を患い、実家へ戻ってきたパティシエ・小麦(こむぎ)。
小麦が、母と亡き父の夢であるケーキ屋を開く決意をしたことから、
叶夢やその父・代二郎(だいじろう)や、その母・道恵(みちえ)らの人生が大きく変わり出す!
すでに味もわからない状態の小麦、変わった言動の叶夢との距離が掴めない代二郎、
焦り始めた小麦の厳しさに抵抗を感じ始める道恵に、叶夢にしか見えない天使・レイ……。
家族だからといって、何もかも通じるわけじゃない。
けれど、お互いを支え合って、一つの目標に向かって進んでいく……。
きらきらした天使や小麦を中心に語られていく、
普通の人たちの、優しくて強い物語。
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病気を隠しながら孤軍奮闘する小麦と、
彼女を取り巻く人たちがやさしくあたたかくて、とてもいい話でした。
かと言って、フィクションみたいな優しさではなくて、
ちゃんと弱い部分もある、等身大の「人間」という感じです。
弱い部分も、強い部分も、優しい部分も、悪い部分もそれぞれあって、
それでも家族のため、誰かのために何かしたいという思いを捨てきれない。
特に代二郎が良い味を出していて、
小麦・叶夢・レイ・代二郎の組み合わせが結構お気に入りです。
病魔にむしばまれ、体調を崩していく小麦が、
それでも生きよう、もっと頑張りたいと思う気持ちには心打たれました。
何でこの世に病気なんてあるんだろう、
何で小麦がこんな苦しい目に遭わなければならないんだろう。
きっと、誰もが思うこの世の理不尽さに胸が苦しくなりながら、
小麦がどうか幸せになれますように、
みんなの思いが届きますように、と祈りながら読み終えました。
読み終えても、小麦はきらきら輝いているように感じます。
天使の奇蹟、人の強さを信じたくなるお話でした。
お勧め度 ☆☆☆☆
お気に入り度 ☆☆☆☆
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2025年02月14日
「庭で飼うはじめてのみつばち ホビー養蜂入門」 監修:中村 純(なかむら じゅん) 編著:和田 依子(わだ よりこ)の感想。
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養蜂を志す人の入門書!
養蜂の生活、はちみつの種類、ミツバチや蜂蜜について、養蜂を始める前に知っておくべき事を写真と文章で丁寧に解説!
養蜂体験や博物館などの情報も掲載しています。
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本当に入門書、という感じです。
ミツバチの基本的な生態から、用意したい必須の道具などが紹介してあります。
欲を言えばもっと大きな写真や図を元に、どこが何という名前でどのようにつかうのかが書かれてあると良かったかと思います。
はちみつについての情報が多く、レンゲやクローバーなどの花によって、はちみつの色や味がどのように違うか、細かく解説してあるのが特徴です。
蜂蜜好きの方は、自分好みの一品を探すよすがにもできそうです。
お勧め度 ☆☆☆
お気に入り度 ☆☆☆