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2023年01月24日

【行動経済学・心理学】FXをする上で知っておきたい行動経済学・心理学

日銀のイールドカーブコントロールは概ね正常に機能。短期金利引き上げのサプライズはなし。


昨日1月23日(月)は日銀が5年物共通担保オペを実施。
事前告知していたもののオファー額1兆円に対して応札3、1兆円と需要が多い結果となったため円安が大きく進行しましたね。

正直、ドル円もそうですがクロス円を取引しているトレーダーは難しい局面ですよね。
通貨によってはまだまだ週足で見て一目均衡表の基準線に到達しつつある状態。

日銀の買いオペ(金融緩和の後押し)姿勢と投機筋との攻防がボラティリティを生んでる様に感じます。
市場は、昨年12月22日の長期金利拡大(0.25〜0.25)を実質利上げと見なしたため次回の会合にもサプライズを期待して円買いが濃厚でしたが蓋を開けてみると短期金利=政策金利は現状維持。

全員一致で融緩和を継続して行う姿勢を示した訳で、円買い、円絡みのショート勢は苦しい思いをすることになったと思います。

現在、1月24日の日経平均は393、15プラスと心理的節目の2万7千円を上回りして終えています。
今後は、1月31日〜2月1日のFOMCに注目か。

FXのトレーダースキル向上について考える

さて話は変わりますがFXのトレードスキルを向上させるために皆さんはどの様な取り組みをされていますか?
ある人はテクニカル分析を学び、ある人はファンダメンタルズを学びと十人十色ですし、どちらが正解ということでもないと思います。

トレードスキルを向上させていくためには自分自身のトレードと向き合い、ABA分析(どんなときに何をして結果どうなったか)やリフレクション(出来事の振り返り、他者および環境を振り返る、自己について振り返る)を取り入れてPDCAサイクルで改善していくことが出来ます。

ローソク足は大衆心理を反映しているものであり、買い手・売り手の勢力争いの結果が記録されています。
このローソク足一本、一本に投資家の喜びや悲しみが刻まれ、それはやがて共通認識とも言えるパターンを形成して行きます。

パターン分析(フォーメーション分析とも言う)には、相場の継続を表すコンティニュエーション型(フラッグ・ペナント)相場の反転を表すリバーサル型(V字型・Wトップ、Wボトム、ソーサーボトム等)があり
多くの個人投資家はそれらが表示されていくチャートを見て優位性・再現性が期待できるところでを探して
リスクリワードを確認しポジションメイクしていく訳ですが、当然これは原則であり、例外なポジションメイクが存在します。

例外なポジションメイクを別の言い方ですると・・・
感情や本能に無意識に支配され動かされたポジションメイクと言えると思います。

例外なポジションメイク=感情や本能に無意識に支配され動いてしまったもの

今回は人間が本能的に起こしてしまう行動や抱いてしまう感情について、行動経済学・心理学から何故そのような行動・感情になるのかを知り本能や感情を認知し正しい行動が出来る様に学んで行きたいと思います。
無計画なナンピンや、ロット上げをした経験がある方は発見があると思いますのでご一読下さい!!

心理学.png


負けトレードが続いた時に意識したいブレークイーブン効果

トレードをしているとどうしても負けが続いてしまう時がありますよね。
またそんな時は損失を挽回しようとリスクリワードを考えずにリスク追求的になってしまう。
つまり損がなかった状態に戻したいとリスクを取りにいくことをブレークイーブン効果と言ったりします。

また例えばレンジ相場で上方向にレンジブレイクしたため買いポジションを作ったものの、それはダマシで
すぐに下降トレンドが発生したとします。損切りを入れていなかったためなんとか建値に近づくのを待ちました。何とか建値で売ることが出来ました。これも一種のブレークイーブン効果だと思います。

損を帳消しするために無意識のうちに自分の都合の良いトレード結果をイメージしてリスクの度合いを考えずにポジションを作る様な経験がある方は、「ん?待てよ。自分はブレークイーブン効果に惑わされていないだろうか。本当に優位性・再現性があるところでトレード出来る状態だろうか」と認知して行動した方が仮に負けたとしても検証可能なトレードであるため今後のトレードスキル向上に役立つはずです。

比較的簡単に利益を積み上げた後のトレードで意識したいハウスマネー効果

自分の思惑通りに相場で勝ち続けている状態に陥りやすい状態です。
分かりやすく言うと、パチンコや競馬などのギャンブルでたまたま勝った10万円があったとします。
所謂あぶく銭と言うやつです。ご経験がある方なら分かると思いますがこういったあぶく銭は、負けてもどうせなかったお金だったと思おうという考えからリスク追求的な行動をとってしまうというものです。

相場分析が功を奏したのか、たまたまの要人発言で勝てたのか。それは個々のトレーダーのみ知ることですが
いずれにしても勝ちが続くと資金は増えて行きます。

こうなると、自分がまるで相場を理解した様に感じることもありますが、勝って兜の緒を締めよと同じで
調子に乗ってlot数を上げてしまったり、ナンピンを何度も重ねたりしない様に注意しましょう。

特に勝ちやすかったと感じた相場は特に注意が必要だと思います。
相場は刻々と変化していること、ヘッジファンドや大口が狙って仕掛けてくる可能性が上がっているかもしれないと注意しましょう。
以前からお伝えしているV波動なんかはそれに該当します。

外出時や時間が限られている時に意識したいプロスペクト理論

これまで紹介したブレークイーブン効果、ハウスマネー効果は初めて聞いた方も居られたかもしれませんが、
プロスペクト理論についてはFXの教本などでも良く紹介されているのでご存じの方も多いと思います。

プロスペクト理論は価値関数と確立加重関数という2つの柱で構成されています。
細かいことはさておきシンプルに意識しておきたいのは、同じ規模の利益と損失があった場合
損失の方を約2倍〜2、25倍重く受け止めるというものです。


これには損失を回避したいという損失回避性も影響しています。
また相場に大きいトレンドやボラティリティが発生した場合、予期せぬ大きな損を抱えたり被る場合があります。こういった場合は心的ダメージが体感3倍以上に感じると思います。損失が大きいとそれ以上かもしれません。フラッシュクラッシュやコロナショックなど想定外のボラティリティが発生する場合もあるため
外出する際や時間がない時はこういったことも考えトレードを控えるなどして常に冷静な状態で環境認識を行ってトレードをするようにしましょう。

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