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2019年03月30日

文章能力の低下…?

以前と比べて、文章が上手く書けなくなっている感じがします。

これから復職して研究報告書も論文もたくさん書いていきたいのにどうしよう…。。

でも落ち込んでいても仕方がないので、明るく前向きに過ごすことを忘れずにブログを書いていきたいと思います(^_-)-☆

私がブログを再開してから見てくださっている方々、本当にいつもありがとうございます!

文章は書き続けていれば慣れていくと思うので、これからも仕事や育児の合間に少しずつでもブログを書いていきたいと思います。


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2019年03月29日

☆産後10〜1年1ヶ月:婦人科受診と保育園入園

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先月にY医師から婦人科受診を進められたので、出産した産院で気分の落ち込みについて相談しました。

婦人科ではF医師から加味逍遥散という漢方薬を処方してもらい、授乳を再開して良いと言われたので喜んで服用しました。

加味逍遥散のPMDDに対する研究報告としては、30人中19人(63.3%)のPMDD患者でうつ病の症状が改善し、14人(46.7%)の患者は寛解状態に至ったとのことでした。

私の場合、5か月間服用した結果は「少し症状がマシになったかな?」という程度でした。

それまで抑うつ症状が月に10日程度だったのが、加味逍遥散を服用してからは5日程度になったので、確かに一定の効果はあったのかもしれません。

また、この頃子供の保育園が始まることになり、最初はちゃんと対応できるかとても不安でしたが、夫に協力してもらって何とか準備を進めて無事に入園式を迎えることができました。

慣らし保育の期間はまだ育休中だったので、毎日の保育園の準備や送り迎えに心の余裕が持てて良かったと思います。

この頃からは月経周期が比較的安定してきて、気分が落ち込んできそうな時期が予想できたので、体調がつらい日は夫に代わりに送り迎えに行ってもらうなどして乗り切っていました。

保育園入園の1ヵ月後に無事職場復帰を果たし、だんだんと仕事も育児もある程度はできているかもしれないという自信がついてきて、加味逍遥散の効果もあったのか症状は落ち着いてきました。


【参考文献】
Yamada, K., & Kanba, S. (2007). Effectiveness of kamishoyosan for premenstrual dysphoric disorder: Open‐labeled pilot study. Psychiatry and clinical neurosciences, 61(3), 323-325.


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2019年03月28日

産後うつ病の薬と授乳の可否

精神科医には「うつ病の治療薬を服用している間は授乳してはいけません。」と言われたのですが、科学データベース上ではどのように記載されているのか自分でも調べてみようと思いました。

以下の情報はLactMedというアメリカNIH(国立衛生研究所)の科学データベースの中から、私が前回の記事で処方された薬についてまとめたものです。

レクサプロ(一般名:エスシタロプラム)

抗うつ薬。1日20mgまでの服用では母乳中の濃度は低く、母乳育児中の乳児(特に生後2か月以降)に対して有害作用は認められない。

ロラゼパム

抗不安薬。他のベンゾジアゼピン系薬よりも母乳中の濃度が低く、消失時間も速い。通常の服用量では母乳育児中の乳児に対して有害作用は認められない。

ゾルピデム

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬。母乳中の濃度が低く消失時間も速いので、母乳育児中の乳児に対して有害作用は認められないと予想される。

上記の薬は私が服用していたものですが、今思うと授乳を中止しなくても良かったのかもしれないと思います。

しかし当時は落ち込み症状が酷く、医師や周囲の意見に反論はできませんでした。

単に母乳中に薬の成分が移行するだけでは乳児に対して有害作用はなく、閾値以下の濃度では悪影響が現れる心配はないと思うのですが、そこまで理解してくれる精神科医はまだ少ないのかもしれません。


【参考文献】
LactMed(https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/lactmed.htm


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2019年03月27日

☆産後9ヶ月:精神科医から「抑うつ状態」と言われる

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先月の月経が終わった後、半月くらい経ってから次の月経が来ました。

「あれ、いつもより月経が来るのが少し早いかな…?まあ出産後に月経が再開したばかりだし、まだ月経周期が不安定なのかな?」

しかし約1週間後に再び気分が落ち込み、気力が湧かなくて何もできなくなってしまいました。

「いったいどういうことなの!?月経は関係なくて、本当は私はただのうつ病なの?」

私はすっかり混乱してしまい、たまたま実家から遊びに来ていた両親に当たり散らしてしまいました。

私「私急におかしくなったんだよ!もう子育ても何にも出来なくなったんだよ!」

父「お前は急に何を言っているんだ。いい加減にしろ!」

母「Ayako、落ち着いて。今までも育児できてたしこれからもできるよ。孫のママはAyakoだけなんだよ。」

2人とも必死に私をなだめようとしてくれましたが聞き入れられませんでした。

そして夕方、両親は仕事があるので泣く泣く実家に帰ってしまい、再び子供と2人きりになりました。

私「もうどうしたら良いのか本当に分からない。今日は祝日だから保健師さんに電話することもできない。私なんかが母親になっちゃいけなかったんだ。誰かもっと良い人がこの子のママになってくれないかな…。

思いつめた私は、気が付くと子供を毛布にくるんで家の外に飛び出してしまいました。

しかし祝日に子供を助けてくれそうな場所がどこにも見つからず、しばらくして家に帰ってきました。

ちょうど夫も帰ってきて、私を一目見て「これはやばい状態だ」と判断し、すぐに仕事を2〜3日休んで私に付き添う決断をしてくれました。

また翌日保健師さんに連絡したところ、この前とは別のK病院の予約をしてくれたので、私と夫と一緒に行ってきました。

Y医「これは深刻な抑うつ状態ですね。薬を出すのできちんと飲んでゆっくり休みましょう。薬を飲んでいる間は授乳をしてはいけません。」

私「今まで寝ながらの授乳しかできていなかったのに、授乳もできなくなったら本当にママ失格じゃないですか…?」

Y医「まずはご自身が病気を治すことが先決です。元気になればまた元のように育児できるようになるでしょう。

この時に処方されたのは、

  • レクサプロ10mg

  • ロラゼパム0.5mg

  • ゾルピデム酒石酸塩5mg

でした。

しかし受診してから1週間後、再び気分の落ち込みがすっかりなくなったのです。

Y医「どうして急に症状が消えたのでしょうか?まあこれで治療は必要ないという事で良いのでしょうかね。」

私「月経周期に連動して症状が重くなったり消えたりしているので、PMDDの可能性はないでしょうか?」

Y医「専門でないので良く分かりませんが、月経周期が関連していそうなら一度婦人科で相談した方が良いですよ。」

Y医師はPMDDの事はあまりご存じないようで、ここで精神科の治療は一旦終了しました。


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2019年03月26日

☆産後8ヶ月:一旦実家に帰るも2週間で帰宅

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M病院の精神科受診後は特に何事もなかったかのように普通に過ごせていた私ですが、最初のうつ症状が現れてから約1ヶ月後にまた急に気分が落ち込んでしまい、布団から起き上がれなくなってしまいました。

私はすぐに実家の母に電話で泣きながら相談し、先月の事もあって私の体調をすごく心配していた母は

一旦一緒に実家に帰ろう。お父さんとお母さんが一緒にいた方がAyakoのことも孫のことも支えてあげられると思うし、何よりお母さんが心配だからAyakoのそばにいたいよ。」

と言ってくれて、その日はたまたま母の仕事が休みだったためすぐに新幹線で私の家に駆けつけてくれました。

私は新幹線の距離を移動する自信がなくて不安でしたが、荷物の準備も子供の世話も全て母がやってくれて、しばらく私と子供は実家でお世話になることになりました。

母はすぐに実家近くの精神科O病院の受診予約をしてくれましたが、予約が混んでいたので受診日は実家に帰って2週間後とだいぶ遅くなってしまいました。

実家では子供のご飯もお風呂も両親がお世話を引き受けてくれて、私はずっと布団に横になったきりで子供が遊んでいるのを眺めていたり、時々寝ながら授乳するくらいでした。

「いい年して両親にすごく迷惑をかけてしまっている。私は本当に何もできていない。私なんかママになる資格なんてなかったのに、どうしてこの子のママになってしまったんだろう。先月に気分転換すれば良いと教えてもらったのに、全然前向きになれずに布団に寝たきりだ。私は本当に何もかもダメだな…。」

いくら布団の中にいても気持ちを前向きに切り替えることができず、食欲も動く意欲も湧かなくて、子供のお世話をしなきゃいけないと気持ちが焦るばかりで体は全然動かない。

ただただ自分の惨めさ、情けなさ、ダメさ加減に絶望し布団の中で泣き続けていました。

そんな日が6日ほど続いたある日、たまたま父が昼ご飯にスパゲティを作って持ってきてくれたのを見て

「あれ…?何となく食べれそうな気がする…?」

と気づき、それまでほとんど食欲がなかったのに、そのままの勢いでスパゲティを1皿完食できてしまったのです!

その後は急に気分が上向いて普段通りに生活できるようになり、ついさっきまでどうしてあんなに落ち込んでいたのか良く分からなくなりました。

私「お母さん、どうして急に体調が悪くなったり良くなったりするんだろうね?」

母「この前調子が悪くなった時はちょうど1ヵ月前でその直後に月経が来たし、今回も数日間調子の悪い日が続いた後に月経が来るのとほぼ同時に元気になったし…。もしかして先月月経が再開したから月経周期と何か関係があるんじゃないの?」

私「あ、そういえばそうだね!月経が再開する時に女性ホルモンのバランスが大きく変わるらしいから、ホルモンバランスに異常が起きて気分の浮き沈みが激しくなったのかもしれないね!

私の母は薬剤師で、薬学専門の母と生物学専門の私だからこそ、気分の落ち込み症状が現れて2回目ですぐに月経周期との関連性に気づけたのかもしれません。

O病院を受診する頃にはすっかり元の元気な状態に戻っていたので担当の医師とは雑談をするだけで終わりましたが、念のため月経との関連について相談してみました。

医「それは確かに月経前症候群(Pre-menstrual Syndrome:PMS)のちょっと酷いタイプかもしれないね。月経前に気分が落ち込んだりイライラしたりは女性なら良くあることですよ。でもたまにすごく思い詰めて自殺してしまう人もいるから気をつけてね〜。」

PMSで亡くなってしまう人もいるのになんだか軽い言い方だな…(-_-;) とは思いましたが、とりあえずその時は普通の状態だったのであまり気にせず、O病院受診後に家に帰ることにしました。

しかしこの翌月、私は本当に「もう自分は死ぬしかない……!」という所まで追い詰められてしまったのです。


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2019年03月25日

☆産後7ヶ月:突然うつ症状が現れる

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(毎日楽しく書けていた育児日記が突然書けなくなりました。)

私の場合、産後0〜6ヶ月頃までは特に何の異変もありませんでした。

初めての授乳や睡眠不足に悩みながらも自分なりに克服できたし、研究職は実験記録を付けるのが日課なので育児日記も毎日楽しく書き続けていられたし、両親は新幹線で3時間ほどの遠方に住んでいながらも初孫フィーバーで1・2か月に1回は泊まりに来てくれていました。

日中は夫の帰りが遅く子供と2人きりでしたが、頻繁に子育てセンターに遊びに行ったり子供向けイベントに出かけて行ったりして、いろんな人たちとの交流を楽しめていたと思います。

そんな日常が一変したのは、産後7か月頃にいつも通り両親が遊びに来た時のことでした。私達家族の様子を見て、母が

「出産から半年経ってだいぶ子育てに慣れてきたね、ちゃんと子育てできているね」

と言ってくれたのですが、普段なら気にも留めないような言葉に私は変な違和感を覚えました。

「あれ、私できてる……?本当に……?」

その後両親が実家に帰った後もずっと同じことを考え続け、次第に、というか急激に思考がネガティブな方向に追い詰められていきました。

「私本当にできてた……?家事は夫に任せきりで料理も掃除も全然ちゃんとできてないよ?子供は身長も体重もまだ成長曲線より下の方で、私が作ったご飯を食べてくれない時もあるよ?今までそれなりにできてると思ってたけどよく考えたら私の勘違いで、本当は私何もできてなかったんじゃないの……?

本当は私は何もできていない、という焦燥感が急に強くなって今まで普通にできていたはずの子供のお世話が急にできなくなり、焦る気持ちが強くなるばかりで体が動かず、布団から起き上がれなくなりました。

布団に横になりながら子供に授乳する以外何もできなくなって、仕事中の夫にも遠方の両親にも助けを求めることができずにどうしたら良いか分からなくなった私は、藁にも縋る気持ちで自治体の保健師さんに電話を掛けました。

「私おかしいんです!家事も子供のことも急に何もできなくなりました!どうか助けて下さい!」

私の住んでいた地方の田舎部では夫婦の両親がどちらも遠方に住んでいるケースは珍しく、子供の健診の時に保健師さんが親身になって私達親子を気遣ってくれていたことを思い出し、必死に電話で相談しました。

保健師さんはすぐに家に駆けつけてくれ、とりあえず子供を安全なベビーサークルの中に入れて子供と遊んでくれつつ、布団に寝たきりのままの私の話を真剣に聞いてくれました。

保「もしかしたら産後うつ病の症状かもしれません。近所の保育園の一時保育を利用して、とにかくお子さんと離れてAyakoさんご自身がゆっくり休める時間を作りましょう。旦那さんやご両親にもすぐに連絡して状況を伝えましょう。近隣の精神科ですぐに予約の取れそうなところがあるか探してみますね。」

保健師さんはとても優しくて、的確な判断を下してくれました。その日の午後は保健師さんに付き添ってもらって近所の保育園に一時保育をお願いし、その翌日は夫が朝の子供の準備から保育園への送り迎え、夜の寝かしつけまで全面的に引き受けてくれました。

落ち込み症状が現れてから5日後には、保健師さんのおかげで精神科のM病院のH医師の予約が取れ、診察を受けられることになりました。

その診察前には何故か少し落ち込みが和らいでいたので、「自分がどんな時にどういう風に気分が落ち込んだり、焦ったり、布団から起き上がれなくなったりしてしまうのか」を自分なりに分析してルーズリーフ両面1枚にまとめて持っていき、先生に見せました。

H医「これだけ冷静に自分の症状が分かっているし、きっと育児の疲れが出たのでしょう。あまり焦らず思いつめずに、自分なりの気分転換が出来れば大丈夫だと思います。」

診察の帰り道ではすっかり気分が晴れて、単に気分転換を上手くできるようになったら良いだけなのか〜♪と普段通りの心理状態に戻り、普通に育児ができるようになっていました。

この診察を受けた日にちょうど出産後初めての月経が来ました。この月経が私の産後うつ病の症状と大きく関わっていたのですが、この産後7ヶ月の時点ではまだそのことに気づいていませんでした。


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2019年03月24日

うつ症状が再び悪化してしまいました

3週間ほど前から再びうつ症状が悪化してしまい、ここ2・3日でようやく子供の送り迎えができるくらいに回復しました。

それまではまたずっと布団に寝たきりで、やっと元気になれたと思ったのに…とこの先が不安で泣いてしまったり、午後になるまでなかなか起きれず生活リズムが狂ってしまったり、何もする気力が湧かなくて最低限のご飯しか食べることが出来ず、辛かったです。

どうして急にまた調子が悪くなってしまったのだろう…?元の元気な状態に戻れたのが嬉しくてはしゃぎすぎ?それか単に気分の浮き沈みが激しいだけで本当は寛解状態じゃなかった?

うつ病の科学的知識を得ようと努力しても自分自身の症状すらなかなか現状を把握できず、精神科医と相談しながらなのに、良い状態が思うように続かない日々がもどかしいです。

とりあえずは絶対に焦らず、無理をせず、気長に自分の病気と向き合っていきたいと思います。

ブログ記事も無理のない範囲でマイペースに更新していくつもりですので、今後もよろしくお願いいたします。


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産後うつ病・PMDDとは

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産後うつ病とは、現在の日本国内では一般的に「出産後1年以内に発症するうつ病」を指し、産後ママの発病率は10〜17%と言われています。

主な症状としては産後に気分の落ち込みや興味・喜びを感じにくくなるといった抑うつ感、疲労が溜まる、睡眠障害、不安・罪悪感等があり、重症化すると「この場から消えたい」「死にたい」と思ってしまうほど(希死念慮)、精神的に追い詰められてしまいます。

早い人では妊娠中や出産直後から抑うつ的な症状が出始め、産後3ヵ月頃に最も発症する人が多く、出産直後〜産後7ヵ月頃までは「産後うつ病のハイリスク期間」と考えられています。

産後うつ病に関しては最近TVドラマや様々なメディアで取り上げられたり、母子手帳と一緒に自治体からパンフレットが配られたりして、世間の認知度や関心が高まっていると感じます。

一方、月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)についてはまだあまりご存じない方も多いのではないでしょうか。

PMDDとは、月経の始まる直前の週に著しい抑うつ感や不安・情緒不安定、激しい怒りといった症状が現れるけれど月経が終わる頃には落ち着いてくる、いわば「月経周期に伴って症状が重くなったり軽くなったりするうつ病」で、発病率は月経のある女性の3〜8%と言われています。

月経のある女性であれば月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)ならご存知の方も多いと思いますが、月経前にお腹が痛くなったり多少イライラしてしまったりといったPMSの症状レベルでなく、他のうつ病と同じように「死にたい」と思ってしまうくらい辛い症状が毎月毎月繰り返されるのがPMDDの怖さだなと思います。

産後うつ病とPMDDに共通するのは、どちらも女性ホルモンバランスの急激な変動や、ストレ スとなりうる様々なライフイベント(出産・育児等含む)が発病に大きく関連する、という点です。

私の場合は、産後7ヵ月頃の月経が再開する直前に最初の抑うつ症状が現れ、以後月経周期と連動して周期的に抑うつ症状が現れていたので、産後うつ病なのかPMDDなのかなかなか判断がつきませんでした。

複数の精神科や婦人科を受診した後、やっと正式に「産後うつ病」と精神科医に診断されたのは産後1年3ヵ月頃のことです。

産後うつ病の症状が酷かった頃、私はずっとこの本の元になったブログ記事を熟読して勇気づけられていました。

私とは発症や治療の経過が異なるけれど、とてもリアルな産後うつ病の体験記としてぜひ多くの方に読んでいただきたい1冊です。


【参考文献】
ミィの脱産後うつブログ(https://datsu-sangoutsu.com/
若松美貴代, 中村雅之, 春日井基文, 肝付洋, & 小林裕明. (2018). 妊娠期からの周産期メンタルヘルス支援と今後の課題. 鹿児島大学医学部保健学科紀要, 28(1), 21-30.
岡野禎治. (2009). 産後うつ病と育児支援. 精神経誌, 111, 432-439.
大坪天平. (2017). 精神科からみた PMS/PMDD の病態と治療. 女性心身医学, 22(3), 258-265.


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2019年03月23日

発がん性に関する科学者と一般人の認識の差

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(「緑の安全推進協会 農薬の安全性Q&A」より。がんの原因として考えている要因について、一般主婦と英国国立がん研究所のがんの疫学研究者に各々アンケートを取った結果。)

学生時代の講義で印象に残っている話題の一つに、「がんの疫学研究者と一般の主婦の考え方の間にはかなり認識の違いがある」、というものがありました。

参考文献にも示す通り、日本人のがんの主な原因は「喫煙・過度な飲酒・塩分摂りすぎ・肥満・野菜不足」等のごくありふれた生活習慣による部分が大きいです。

しかし一般の主婦の方々は、例えば農薬や食品添加物のような「人工的なもの、普段馴染みの薄いもの」を過剰に怖がる傾向にあるような気がします。

これは、個人的には研究者側が正しい情報を積極的に発信していない事が主な原因だと思っています。

以前の日本毒性学会の講演で中央労働災害防止協会の福島先生がおっしゃっていたのですが、

化学物質の毒性は過大評価も過小評価もせずに「正しく怖がる」

ことがとても大切だと思います。

産業界は毒性の過小評価に気をつけるべきですが、一般の方々は先入観にとらわれずに身の回りの毒性を適切に理解できているかどうか、気をつけてもらえたら良いのではないでしょうか。


【参考文献】
公益社団法人 緑の安全推進協会 農薬の安全性Q&A(http://www.midori-kyokai.com/yorozu/qa.html
石原淳子, & 津金昌一郎. (2017). 成人期 (2) 食・栄養とがん予防: 日本のエビデンスの現状と解決に向けた方向性. 保健医療科学, 66(6), 590-602.


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posted by Ayako at 18:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康全般

母乳をあげたいと思うのは「宗教」なのか?

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できるだけ人工粉ミルクを使わずに母乳で子供を育てたい、と周囲の人達に言うと「母乳は大変だし母乳にこだわり過ぎる必要はない」とよく言われます。

「母乳神話」「母乳スパルタ教」のように、子供に母乳をあげたい願いはどこか宗教のように思われてしまう場合もある気がします。

だけど私としては、「ヒトの母乳=普通の食事、人工粉ミルク=栄養剤の点滴」のようなものだと考えています。

例えば出生直後の私の子供のように吸う力が弱くて自力で母乳を飲めない場合、「栄養剤の点滴」を与えて新生児が栄養不足にならないよう注意深く見守っていくことはとても重要です。

そして成長に伴って吸う力が強くなってきたら、ほんの少しずつでも良いので「普通の食事」を食べられるように子供に練習してもらい、最終的には「栄養剤の点滴」を卒業して「普通の食事」だけで十分に栄養が取れるようになるのが理想です。

参考文献にもありますが、どんなに科学技術が進歩しても、人工粉ミルクがヒトの母乳と同じ品質になる日は来ません。

ママと子供が住んでいる各環境に応じてヒトの母乳は常に免疫系成分が最適化されており、どんな環境でも子供の健康を守るために役立ってくれます。

ただ現代の人工粉ミルクも大変品質が良くなってきているので、何らかの理由で子供が母乳を飲めない場合は安心して人工粉ミルクを代替栄養源として使ったら良いと思います。


【参考文献】
ちょっと理系な育児ブログ(https://rikei-ikuji.com/?p=7048https://rikei-ikuji.com/?p=7045


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posted by Ayako at 18:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 母乳育児
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東京大学農学部、同大学院農学生命科学研究科修士課程修了。メーカーの研究所に就職して以来様々なバイオ研究に従事し、製品開発につなげたり論文を書いたりしてきました。
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