2019-2024Asterlist
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世界保健総会で決議された母乳育児の国際基準
粉ミルクの缶には、必ず明記しなければならない2つの事項があるのをご存知でしょうか？
日本政府は、各メーカーへ2項目の記載を指導しました。
＜粉ミルク缶への表示義務＞
⑴ 「乳児にとって母乳が最良である」
⑵ 「医師、栄養士等の相談指導を得て指導することが適切である」
WHO（世界保健機関）年次総会には、世界各国の代表者が出席しますよね。
じつは、WHOには、母乳育児にかんする国際基準があったのです。
各国の代表者たちは、母乳育児の国際基準を承認しています。
1981年には、118カ国が承認しました。
1994年には、なんと187カ国が満場一致で承認しました。
＜WHO年次総会＞
◆ 母乳育児の国際基準を承認した国
⑴ 1981年：118カ国が承認
↓
⑵ 1994年：187カ国が承認
（満場一致）
もちろん日本政府も承認しました。
しかし、もっと厳しく各機関を指導をしなければならないようです。
（世界保健機関）：
「政府は、医療機関にしかるべき措置をとるように指導しなければなりません」
国際基準の内容は、ママの母乳育児を邪魔しないように配慮された決まりごとでした。
具体的には、母乳代用品の宣伝・広告方法が規制されました。
ぜひ、母乳育児の国際基準10カ条をご覧ください。
母乳育児の国際基準（10カ条）
国際基準には、母乳代用品のマーケティングでの決まりごとが10カ条ありました。
※ マーケティング：宣伝・広告・販売・流通方法
＜母乳代用品の国際規準10カ条＞
⑴ 消費者一般にたいして、母乳代用品の宣伝・広告をしてはいけない
⑵ 母親に、試供品を渡してはいけない
⑶ 保健施設や医療機関を通じて製品を売り込んではならない、これは人工乳の無料提供、もしくは低価格の販売も含まれる
⑷ 企業は、セールス員を通じて母親に直接売り込んではならない
⑸ 保健医療従事者に贈り物をしたり、個人的に試供品を提供したりしてはならない、保健医療従事者は、母親に決して製品を手渡してはならない
⑹ 赤ちゃんの絵や写真を含めて、製品のラベル（表示）には人工栄養法を理想化するような言葉、あるいは絵や写真を使用してはならない
⑺ 保健医療従事者への情報は、化学的で事実に基づくものであるべきである
⑻ 人工栄養法に関する情報を提供するときには、必ず、母乳育児の利点を説明し、人工栄養法のマイナス面、有害性を説明しなければならない
⑼ 乳児用食品として不適切な製品、例えば加糖練乳を乳児用として販売促進してはならない
⑽ 母乳代用品の製造業者や流通業者は、その国が「国際規準」の国内法制を整備していないとしても、「国際規準」を遵守した行動をとるべきである
母乳育児の国際基準は認知されているのか
母乳育児の国際規準は、どれくらいの方々がご存知なのでしょうか？
新潟青陵大学看護学科の浦崎貞子さんは、110名の母親にアンケートを取っています。
＜人工乳に関するアンケート＞
⑴ 質問
・出生後1ヶ月までに人工乳を使用しましたか？
回答：71％ はい
：29％ いいえ
⑵ 質問
・「はい」と答えた方ヘ
人工乳をどこで入手しましたか？
回答：84％ 病・産院からの無料サンプル
：16％ 自分で購入した
返報性の法則とは
人間は、相手から受けた行為に対して必ず恩返しをしようとする心理が働きます。
「返報性の法則」です。
無意識のうちに、購買意欲が高まってしまいます。
商品を使い続けてしまうのです。
藤原竜也さん主演で実写映画化されたのが、「賭博黙示録カイジ」です。
「賭博黙示録カイジ」は、講談社から発売されている福本伸行先生の漫画作品です。
物語は、950万円の借金を抱えたカイジが主人公です。
カイジは、地下の労働施設で働いていました。
給料は、1円の1/10ほどの価値であるペリカでの支給です。
日当は、3万5000ペリカ（3500円）です。
そこから、借金返済額2万ペリカ（2000円）がさし引かれます。
さらに、施設利用料と食費代の1万1500ペリカ(1150円)が天引きされます。
残りは3500ペリカ（350円）です。
カイジは、一日外出券50万ペリカ(5万円)を貯めるのが夢でした。
理由は、地上で一発ギャンブルをして借金を完済したかったからです。
一カ月を働き終えたカイジは、91000ペリカ（9100円：月26勤務）を貯金していました。
そこへ、カイジが働くＥ班の大槻（おおつき）班長がやってきます。
大槻班長
「フフ・・・」
カイジ
「え・・・？」
大槻班長
「外出券だろ・・！」
「考えることは一緒だ・・！」
「わしも最初そうだった」
「となりゃあ・・」
「こんなとこで使っちゃあいられねぇよな」
「氣持ちはわかるよ」
カイジ
「・・・・・・」
大槻班長
「けど・・・・」
「無理はいけねえ」
「無理は続かない・・・」
「自分を適度に許すことが」
「長続きのコツさ・・・！」
カイジ
「は・・・？」
大槻班長
「わしのおごりだ」
「カイジくん初給料のお祝いさ」
「金は取らねぇよ」
カイジ
班長・・・
シュワシュワシュワ
涙が出る・・・！
「かぁ～っ！」
犯罪的だっ・・・！
うますぎるっ・・！
引用元：賭博黙示録カイジ
：作者 福本伸行
：出版社 講談社
大槻班長から手渡されたのは、ギンギンに冷えたビールでした。
500ｍｌでも350ｍｌでもなく135ｍｌの超ミニ缶です！
そこからのカイジは、毎日豪遊する生活が続きます。
ビール、ポテトチップス、柿ピー、焼き鳥・・・。
あっという間に91000ペリカ（9100円)が無くなってしまいました。
「授乳」→「断乳」 → 「卒乳」への経緯
「断乳」と「卒乳」が世の中に広がっていった経緯があります。
昔は、小学生まで母乳を飲んでいたお子さんがいらっしゃいました。
2001年には、母子健康手帳に「断乳」の記載がされました。
すると、なぜか保健士さんが「一歳をすぎたらおっぱいをやめるように」と指導するようになりました。
「断乳」は、自分の意思であるのに対して、「卒乳」は決まりごとのように感じてしまいます。
母乳育児を長く続ける利点
母乳育児は、子どもの医療費を削減できるのは間違いありません。
理由は、人工栄養よりも母乳育児で育った子どもが病氣にかかりにくいからです。
＜母乳育児に対しての人工栄養はリスクがある＞
⑴ アレルギー・湿疹 約 2.0～7.0倍
⑵ 耳の感染症 約 3.0倍
⑶ 胃腸炎 約 3.0倍
⑷ 髄膜炎 約 3.8倍
⑸ 尿路感染症 約 2.6～5.5倍
⑹ 1型糖尿病 約 2.4倍
⑺ 乳幼児突然死症候群 （SIDS）約 2.0倍
⑻ 肺炎・下気道感染症 約 1.7～5.0倍
⑼ 炎症性腸疾患 約1.5～1.9倍
⑽ ホジキン病 約1.0～6.7倍
（出典：米国小児科学会編「母乳育児のすべてーお母さんになるあなたへ」メディカ出版）
WHO・ユニセフの母乳育児十カ条
WHO（世界保健機構）・ユニセフは、母乳育児を成功させる取り組みを発表しています。
＜母乳育児成功のための十カ条＞
⑴ 母乳育児についての基本方針を文書にする
また、関係するすべての保健医療スタッフに周知徹底する
⑵ この方針を実施するために必要な技能を全ての関係する保険医療スタッフにトレーニングする
⑶ 妊娠した女性すべてに母乳育児の利点とその方法に関する情報を提供する
⑷ 産後30分以内に母乳育児が開始できるように母親を応援する
⑸ 母親に母乳育児のやり方を教える
母と子が離れることが避けられない場合でも母乳分泌を維持できるような方法を教える
⑹ 医学的に必要が無い限りは、新生児に母乳以外の栄養や水分を与えない
⑺ 母親と赤ちゃんが一緒にいられるように、終日母子同室を実施する
⑻ 赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけの授乳を勧める
⑼ 母乳で育てられている赤ちゃんに人工乳首や「おしゃぶり」を与えない
⑽ 母乳育児を支援するグループ作りを後援して、産科施設の退院時に母親を紹介する
厚生労働省が母乳育児を推進した結果
1975年当時、日本の厚生労働省は、母乳育児にたいして3つのスローガンを発表していました。
＜母乳促進スローガン＞
⑴ 出生後1.5ヶ月までは、母乳のみで育てる
⑵ 3ヶ月までは、できるだけ母乳のみで頑張る
⑶ 4ヶ月以降も、安易に人口ミルクに切り替えない
ママたちは、スローガンの通りに行動するのが普通ですよね。
結果は、どうなったでしょうか？
厚生労働省は、授乳期におこなった栄養方法を調査していました。
各年度別の2ヶ月、3ヶ月の授乳期におこなった栄養方法のデータです。
■ 0 ～ 4歳児の保護者への調査年度
⑴ 昭和 60年度
⑵ 平成 7年度
⑶ 平成 17年度
■ 0 ～ 2歳児の保護者への調査年度
⑴ 平成 27年度
授乳期の栄養方法
（出典：厚生労働省 平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要より）
平成27年度（2015年）は、3ヶ月目の人工栄養が減り母乳栄養が急激に増えています。
また、平成7年度（1995年）前からは、ジワリジワリと人工栄養が減少しています。
いったい何が原因だったのでしょうか。
母乳育児をみんなで支援する環境
前章でもお伝えしました。
ご存知の通り、1994年は、世界保健総会（WHO年次総会）で187カ国が満場一致で母乳育児に対する国際基準が可決した年です。
1994年以降、世界各国は、母乳育児の認識を深め、人工栄養は減少していきました。
187カ国の政府は、満場一致で母乳育児を保護・推進・支援する国際基準に同意しました。
日本の厚生労働省も、世界保健総会（WHO年次総会）の国際基準に賛成しました。
厚生労働省は、2007年に「授乳・離乳の支援ガイド」を発表しています。
母親が母乳育児へ移行しやすい環境を整える指針が発表されました。
母乳育児を成功させる5つのポイントは、さらに3つに分けられています。
＜母乳育児を成功させる5つのポイント＞
【妊娠中】
⑴ すべての妊婦さんや、その家族とよく話し合いながら、母乳で育てる意義とその方法を教えましょう
【出産後から退院まで】
とくに出産直後については、医療従事者がかかわる中で、安全性に配慮した支援をおこないましょう
⑵ 出産後は、できるだけ早く一緒にいられるように支援しましょう
⑶ 出産後は、母親と赤ちゃんが終日一緒にいられるように支援しましょう
⑷ あかちゃんが欲しがるときや、母親が飲ませたいときには、いつでも母乳を飲ませられるように支援しましょう
【退院後】
⑸ 母乳を継続するために、母乳不足感や体重増加不良などへの専門的支援、困ったときに相談できる場所づくりなど、社会全体で支援しましょう
日本の労働基準法第67条では、1歳未満（1歳を含むそれ以下の年齢）の乳幼児を育てる女性は、一回最低でも30分の育児時間を一日2回取得することができます。
もちろん、その時間には搾乳（さくにゅう）も含まれます。
母乳は、生きた細胞の集まりです。
冷凍しなくても数日間は、冷蔵庫で保存が可能です。
世界中の職場では、国際規準の賢いママが国際規準の子どもを育てています。
子どもを最善な位置からスタートさせるママは、国際規準の母乳育児です。
【PR】
1996年12月にアメリカ航空宇宙局（NASA）は、マース・パスファインダーという技術で火星探査機を打ち上げました。
マース・パスファインダーとは、バーチャルリアリティー技術を使ったプロジェクトです。
火星に到着した小型探査機の立体映像がNASAの管制センターへ送られてきます。
NASAの職員は、映像を見ながら遠隔操作で小型探査機を操縦するわけです。
バーチャルリアリティーは、脳をだます技術です。
ＶＲゴーグルの映像は、脳が三次元的空間の奥行を計算しているからこそ錯覚をおこします。
映画の「THE MATRIX 」（ザ・マトリックス）では、脳にプラグを指して映像体験をしていましたよね。
バーチャルリアリティーは、高所恐怖症の治療に使われるほどリアルな体験です。
仮想建築の中には、エレベーターやバルコニーがあります。
位置センサーをつけた被験者は、実際にある手すりにつかまった感覚刺激を受けながら治療が始まります。
合計７回の治療セッションで高所恐怖症傾向が改善した例があります。
なぜ人間の脳は、ニセモノとわかっていながら高い臨場感を生じさせるのでしょうか。
それは、脳がコンピューターのように五感から入ってきた信号を、ただ分析しているにすぎないからです。
では、3D体験をしている人の脳波は何波なのでしょう。
母語を高速習得する赤ちゃんは、デルタ波（0.5～3Hz）をだしています。
脳波の種類によっては、学習効果が期待できるのです。
じつは、平面図形と立体図形を見ているときの脳波を測定する実験が行われています。
被験者は、裸眼の視力が1.0の女性3人が参加しました。
実験結果は、平面図よりも三次元図を見ていたときの方が前頭部と頭部の中央付近にシータ波の電位が高く発生していました。
シータ波の周波数は約4～8Hzの脳波です。
眠りかけ～深いリラックスの状態です。
大阪大学工学部工作センター長だった政木和三教授は、シータ波が記憶に適しているとおっしゃっています。
実験の脳電図でシータ波が強く出現していた部位の前頭葉は、ワーキングメモリーを担当し、頭頂葉は空間感覚と指示の決定をおこなっています。
やはり、VRゴーグルは、学習効果が期待できます。
VRゴーグルの注意点としては、目の調節機能による眼精疲労です。
目の疲労原因は、両眼のピント位置が合わなくなることです。
あまり夢中になりすぎたりしてVRゴーグルを長時間使用することは、眼球の協調運動が阻害される恐れがあります。
義務教育である小学校～中学校の一単位の授業時間は45分です。
文部省の授業時数等に関する学校教育法施行規則及び学習指導要領の規定によりって45分と決まっています。
ということは、お子さんがVRディスプレイを使用する際は、最低でも45分に一回は休憩をはさむことが望ましいことになります。
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公式サイトには「連続30日間・毎日30分で楽に英語力を引き上げる」と記載されています。
VRゴーグルは、一日30分を推奨しています。
逆に時間を規制されることによって、毎日やりたくてしょうがなくなってしまいます。
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実際に【スマートチューター】を行った方の評価は・・・？
＜スマートチューターの実績＞
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