2007年11月02日
■街路に残る城郭の痕跡
■街路に残る城郭の痕跡
現在残る本丸内堀を除く堀はすっかり埋め立てられ、写真から往時を想像することは難しい。しかし、当時の絵図を重ねてみると、堀や城下町の街路のほとんどが今も痕跡を残しているのが分かる。
堀の中で一番分かりやすいのは、小早川秀秋が築いた外堀(二十日堀)で、中心部を南北に貫く柳川筋がその名残である。また中堀は天満屋の西側の街路に、二の丸外周の内堀はオランダ東通りにその跡を留めている。また城下町の外堀内の街路はそのほとんど全てが今も道路として残っており、岡山市の原型が城下町建設時に完成されていたことが窺えよう。