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2020年10月18日
ブログ移転・リニューアル中です♪
移転先
↓↓↓
「ケア育児」
サイトを訪れて下さった方が、より必要な情報にアクセスしやすいように整え、
内容もより分かりやすく、さらにお役に立てるようにとリライトしています。
(現在進行中)
難病児と医療的ケア児の育児のなかから得られた、日々の生活に必要な実質的な知識や技術なんかを発信していくことで、それを必要としている誰かに届くかもしれない。
そう思って新たなウェブマガジンをゆっくり育てていきたいと思っています。
こちらのサイトの削除の予定はありませんので、ブックマークいただいている方はそのままで大丈夫です♪
よろしければ、新しいWebサイトの方もよろしくお願いします♪
2020年06月14日
感染症対策のためのオンライン授業の拡大を
それと並行して、
新型コロナウイルスの影響によって、やむを得ず学校へ行くことができない児童生徒の学びを保証するためオンライン授業が実施されることになりました。
オンライン授業の対象となるのは、
・基礎疾患(本人または家族)があるため登校していない児童生徒
・感染の心配を理由に登校していない児童生徒
となります。
オンライン授業は新型コロナウイルス感染症対策のための緊急措置であり、上記の児童生徒を対象として学習機会の保証を行うものだそうです。
とはいえ、家庭で視聴できるのは現段階では「授業の一部」なので、教室組とオンライン組で格差が出ないように工夫する必要がありそうですね。
でも、自宅に居ながら、教室と同じ速度で学習ができるという点はすばらしいです。
対象を「コロナの影響で学校来れない人」だけにとどめず、
・障害児、医療的ケア児、病児など、通学が困難な人
・一時的な入院などを理由に欠席が続く人
・いじめなどを理由に不登校になった人
などにも拡大できればいいのに。
もちろん、学校における対面指導やお友達とのかかわりを通して人間性を育んだり、知力・体力を身に付けたりすることは大事です。
でも、行きたくてもいけない人が、不利益ばっかり生じていた状態をそのままにしていてはいけないと思う。
今は仕事だってリモートで行う時代。
学校だけにとらわれず、学ぶ場所が選択できるようになれば、子どもたちも親も救われるというケースが増えるかもしれない。
一定の枠は必要だと思うけれど、私がオンライン授業の話を聞いたとき、いろんな可能性が広がるなって嬉しくなった。
コロナをきっかけに、いろんな常識が変わっていく。
これまで学校へ行けなかった子たちが、ちゃんと「義務教育」としての教育をうけられるようになったらいいな。
2020年05月11日
感染症対策!医療機関受診時におすすめのグッズご紹介
私も気管切開をしている次男の外出をなるべく控えたり、私自身が買い物などでウイルスを拾ってこないように気を付けたりして、日々できることに取り組んでいます。
でも、そうはいっても医療的ケア児ならではの避けられない外出があります。
それは【医療機関の受診】です。
私も2日前、次男の眼科のオペの日程決めのため、大学病院で受診をしてきました。
病棟に入る前には、全員が検温のチェックを受け、予約患者のみの対応ということだったので、普段に比べて外来の患者数はかなり少ないように感じました。
それでも、感染症が流行している時期は、感染症にかかっている(けれども潜伏期間で症状が出ていない)方も少なからず受診されているはず。
病院のどこかでウイルスに触れた手や飛沫で感染してしまうかも…という怖さは感じますよね。
そこで、ウイルスの付着を防ぐ目的で、新たな対策グッズを購入。
価格:1,899円 |
これだと、顔をすっぽり覆うことができるので、以下のようなメリットがありますよ。
1 ウイルスの付着した手で顔を触るのを防げる
2 ウイルスを含んだ飛沫を顔に浴びるのを防げる
3 マスクなどでガードできない気切部をカバーできる
はい!ここ大事!3番にアンダーライン!!
そうなんです。気切っ子にとってどこよりもガードしたい、気切部を覆うことができるのです。
かぶってみるとこんな感じ。
喉の部分も隠れます!!
ちなみに、こんな感じのフェイスシールド付き帽子、たくさんの種類が出回っているのですが、おススメはシールドが取り外しできるもの☆
一体化しているものだと、帽子だけ洗いたいとか、シールドだけアルコール除菌したいとかいう時に面倒です。
もっと言えば、取り外しの方法は「マジックテープ」よりも「ファスナー」の方がおススメです!
使ってみた感想は…、なんといっても安心感が違う!
もちろん、この帽子をかぶっていたとしても、知らないうちに手や衣類にはウイルスが付いてしまうこともあるはずです。
でも、中の子どもはおそらくクリーンなまま(笑)
しっかり手洗いして、体内にウイルスが取り込まれないようにすれば、感染のリスクはかなり減らせるはず。
もし自身が感染していたとしても、ここまでやっていれば飛沫をまき散らすなんてこともないはずです。
一回使ってみると、もうこれなしでは人混みに出たくない感じ。
数ある対策グッズの中でも、かなりおすすめの逸品ですよ☆
帰宅したら、こちらのチャーミストスプレーをシュッと吹きかけて置くとさらに安心です。
私も玄関先に置いておいて、帰宅時に衣類や帽子にシュッとしています(^^)
大変な時期ですが、頑張って乗り切っていきましょうね!
2020年01月31日
新型コロナウイルス対策におすすめな除菌剤【購入できます!】
日本でも感染者が出始めてきており、もはや対岸の火事とは言えない状況ですよね。
医療的ケア児のご家族の方は普段から感染症対策には気を配っておられるかと思いますが、現在は感染症対策グッズもほとんど売り切れ状態で、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
私も今日、ドラッグストアに買い物に行ってきたのですが、マスクは在庫ゼロ、手指消毒薬も日本薬局方の消毒用エタノールがかろうじて残っているだけ、といった状況でした。
ネットでも情報収集していますが、ほとんど全滅ですね。
ネットではマスクの価格が高騰していっているのも気になります。
本当に必要な人のところに届いているのならいいのですが…。
ネットでも在庫切れが多くみられる感染症対策グッズですが、私が愛用している感染症対策の除菌剤
ウイルス除去率99%チャーミスト
は、公式サイトでまだ購入することができます。
今後品薄になることも予想されますが、もし医療的ケア児のお子さんやそのご家族の方で必要な方がいらっしゃれば、こちらから注文できます。
私のおススメの使い方は、帰宅時のドアノブの消毒です。
外から来たウイルスを家の中で広げないようにすることができます。
もちろん衣類に着いたウイルスも除菌できます。
医療機関などでも使用されている除菌剤なので、効果はお墨付きです。
基礎疾患のあるお子さんの感染リスクを少しでも減らすために、是非お使いくださいね。
2019年10月10日
保育園通園が決まったらすること3つ!B通園に必要な機器や物品を手配しよう!
そういえば長男の入園の時は、3月の頭ごろからせっせと入園グッズの手作り(絵本バッグやコップ袋など)にいそしんでいたような気がしますが、今回の医療的ケア児の次男の入園準備では手作りグッズはとにかく後回し!時間があればやろう、ぐらいのこだわりのなさ(笑)。
そもそも、利用申請が認められてから入園までの期間が短かったので、通園に必要な機器の準備や、物品をどうするかなど、あちこちと話し合ったり、手配するだけで精一杯。
(それでも間に合わなかったものも、実はいくつかあります…)
私が気管切開児の次男の入園直前にどんなものを準備したのか、参考までにご紹介しますね。
保育園への入園が決定するまで、自宅での生活が中心だった次男。
自宅であれば、体調に多少の急変があってもすぐに対応できる環境が整っています。
保育園という新しい環境であっても、お互いが安心して過ごせるようになるために、こうした環境整備は絶対に必要ですよね。
特に命にかかわるような重要なものほど、早めの準備や点検、使用方法の周知が必要です。
最初のうちは毎日保育園に持って行っていたけど、今は保育園に置かせてもらっているという物品をご紹介します!
自宅には酸素濃縮装置と、移動用の酸素ボンベが置いてあります。
これらは主に肺炎になりかけの時や、高熱で酸素の供給が追い付いていないときなんかに使用しています。
リスク管理のためにも、酸素ボンベは絶対に必要なので、最初のうちは毎日酸素ボンベを携帯していました。
でも、重いし、酸素ボンベのカートで片手が完全にふさがってしまう。
なので、酸素機器の業者さんや保育園の園長先生と相談して、ボンベを1つ保育園に置かせていただくことにしました。
行き帰りの荷物が1つ減っただけで、ものすごい解放感!
しかも、酸素ボンベを使用するためには定期的な点検が必要となりますが、点検も業者さんが直接園まで行ってやってくれるのでとっても助かっています。
そうそう、酸素ボンベを業者さんに依頼するときは、バルブと人工鼻用のマスクもお忘れなく!
私は最初、業者さんに念を押されたにもかかわらず、なぜか自信満々に「ボンベだけお願いします!」と言ってしまって大失敗。バルブが届くまでしばらく自宅の酸素を持って行きました…。
アンビューバッグ。できれば使用するような事態になってほしくないですが、緊急時のことを考えると必要ですよね。
アンビューバッグ自体は軽いですが、持ち歩くとなると結構かさばります。
こちらも最初のうちは毎日自宅から保育園に持って行きました。
でも、荷物が多い!というストレスと、万が一忘れてしまった時に何かあっては困る!という理由から、保育園用に新たに1個買い足すことにしました。
アンビューバッグは基本的には自分で直接購入することはできないため、医療機関を通して注文をすることになります。
でも、ここで1つ注意が必要!
病院によって出入りしている業者が違うので、業者によっては自分が欲しい種類のものが取り扱われていないということもあるのです。
私の場合、最初はかかりつけの委員にアンビューの見積もりを依頼しました。
その結果、料金はおよそ9,000円。
命を守るためだから、高くても仕方がないかなぁ…と思っていたのですが、たまたまその直後に入院した病院で「念のため」と見積もりを依頼したら、こちらはなんと3,000円!
値段は倍以上違うのに、機能的には何ら変わりはありません。
当然3,000円のアンビューを購入。
こんなこともあるので、かならず見積もりは2つ以上取るようにすると安心ですね。
サチュレーションモニター
夜間の就寝時、サチュレーションモニターを使用している次男。
自宅でのお昼寝では、わざわざモニターはつながないけれど、さて、保育園でのお昼寝はどうしよう。
モニターをつないでいれば、急な体調不良も気づきやすくなる。でも、モニターつなぐとなったら、他のお友達の興味をひいてしまったり、邪魔になってしまうようなこともあるかも…。
いろいろと考えはしましたが、結局、据え置き型のモニターはやめにして、携帯用のパルスオキシメーターを持たせることに。
パルスオキシメーターは小児用で持ち運びしやすいもの(小児用アダプターが不要なもの)を購入。
おススメはこちらです。
【送料無料】小池メディカル 小児用 パルスオキシメーター サーフィンPOミニ くま 動脈血酸素飽和度測定 脈拍数測定 価格:16,276円 |
このパルスオキシメーター、くまだけじゃなくてカエルやブタもあるんですよ。
うちは次男の希望でくまにしました(^^)。
で、このパルスオキシメーター、他の緊急用品と一緒に常に看護師さんに持ち歩いてもらうことにしました。
園庭で遊んでいるときになにかあっても、すぐに駆け付けられるように、必要なものは携帯してもらうようお願いしたのです。
そして、こちらの携帯用のショルダーバッグを看護師さん用に準備。
価格:1,980円 |
パルスオキシメーター、予備のカニューレ2つ(サイズ違いのもの)、潤滑剤、手指消毒薬、人工鼻の予備がきれいに入る丁度よい大きさでしたよ。
保育園に置かせてもらっている物品とは別に、保育園に行く時に必ず持ち運びするものもあります。
気管切開している子に欠かせない、アレです(笑)。
毎日持ち運びして、毎日自宅に帰って洗浄して、次の日のためにセッティング。
吸引器は毎日フル稼働。
だから、軽くて持ち運びしやすく、さらにお手入れが楽なものが一番です。
スマイルキュート KS-501 電動鼻水吸引器 鼻吸い器 お手入れ簡単な鼻水吸引キット付【送料無料】【ラッキーシール対応】 価格:13,200円 |
スマイルキュートは、3電源対応なのでバッテリーを入れれば園外活動にも持って行けます。
重い吸引器を持ち歩くストレスを考えたら、「保育園用」と割り切って、使い勝手の良いものを準備するのもありだと思います。
そして、この吸引器を持ち運ぶケースも必要。
ビスク ZELTレジャーカブ ソフトクーラーバッグM 保冷 行楽バッグ ピクニックバッグ 保冷バッグ大 moyakko 価格:3,960円 |
クーラバッグは中がクッション素材だし、万が一通水用の水などをこぼしても大丈夫なのでおススメですよ!!
私もこのシリーズ使っていますが、吸引器、通水用の水、吸引カテーテル入れのドレッシングボトル、アルコール綿など、一通り収納して持ち運べます。
毎日必要というわけではないけれど、体調の悪い時や冬場などに出番が多くなりそうなのが吸入器。
保育園などの外出先では、コードレスの吸入器一択です。
電池で稼働できるものは災害対策としてもおススメなので、一台あると安心です。
【週末限定 セール価格】オムロン 公式 メッシュ式 ネブライザ NE-U150 家庭用 吸入器 喘息 ネブライザー 送料無料 価格:23,000円 |
これだと吸入液の量が少なくても(インタールやパルミコートなど2mlのものでも)、ほぼ全量吸入できます。
コンプレッサー式のものだと、どうしても少し噴霧されないまま残ってしまうんですよね…。
液の無駄がないし、規定量をちゃんと吸入できますよ。
保育園生活に必要なものの中には、手帳や小児慢性の日常生活用具給付が使用できるものがあります。
もしこれらを使用して申請する場合、申請から受け取りまでに1か月程度かかることもあります。
新たに医療機器やケアに必要な物品を手配されるという方は、できるだけ早めに取り掛かっておくと安心ですよ。
他にもまた思い出したら追加していきますね。
2019年10月01日
保育園通園が決まったらすること3つ!A保育士さん向けのマニュアルを作ろう!
今回は、医療的ケア児が一般の保育園への通園が決まったらすること3つ!のうちの2つ目をご紹介します!
実はこれ、医療的ケア児の保育モデル事業の対象になるかどうかを検討する「観察保育」の時にも一度提出しているのですが…、内容を少しバージョンアップさせて、保育士さん向けのマニュアルへと改訂を行いました。
保育園内で医療的なケアを行うのは看護師さんですが、実際に保育の現場で医療的ケア児と関わるのは保育士さん。
でも、保育士さんは医療的ケア児なんて見たこともないという方がほとんど。
看護師さんに分かりやすく、かつ怖がらせないようにというのを心がけ、写真をたくさん使った資料を作成しました。
実際に手渡したマニュアルはこれです!
モザイクかけていますけど、満面の笑顔でほほ笑む次男が写っています。
吹き出しには「よろしくお願いします!」の言葉入り。
ちょっとあざといかな、と思ったんですが、可愛さをふんだんにアピール(笑)。
「手に取ってみようかな」と保育士さんに思ってもらえるように。
マニュアルの内容については、それぞれのお子さんによって伝えたいことが違うと思うので、お子さんに必要な内容を項目立てて説明していただけたらと思います。
一例として、気管切開児の次男用に作成したマニュアルの項目をご説明しますね!
病気の特徴を簡単に。できるだけ医療用語は避けて説明しました。
発音しづらい音や、言葉が伝わらないときの代替方法について。
首回りに注意が必要である点を記載。水遊びに配慮が必要だとか、汚れた手で触るのがダメだとか。
カニューレの構造、カニューレホルダー、人工鼻、Yガーゼの説明を写真と共に。
ケアに必要な道具一式を目的別にリストアップ。
痰のチェックの仕方や、人工鼻を交換するタイミング、自己排痰で痰を出した時の手順とか
注意して様子を見てもらいたい状況、看護師さんに見てもらいたいこと、母親に連絡してほしいことや急変時の対応など。
再挿管の仕方とコツ。酸素吸入の流量など。
緊急時に必要な情報と緊急連絡先。何かあった時にこのページを見ながら電話がかけられるように。
ざっと項目だけ説明しましたが、1項目1ページぐらいのボリューム感です。
とにかく見やすく!文章ばかり多いと読む気を失くしてしまうので、適度に写真や図解を入れると良いです。
渡したマニュアルは登園が始まる前に保育士さんたちに読んでもらい、不明点などがあれば質問してもらうようにしました。
そして、登園が始まってからは、このマニュアルを職員室と教室に一部ずつ置いてもらっています。
お互いに慣れてくれば、マニュアルを保育士さんたちが使用する頻度は減っていくのかもしれません。
でも、いざという時に落ち着いて対応してもらうため、「医療的ケア児」の保育が始まるという最初の不安を取り除くためには、マニュアル的なものがあると安心かなと思います。
あと、新しい保育士さんが次男のクラスを担当するときなんかにも活用できますしね!
よかったら、作ってみて下さいね。
2019年09月11日
保育園通園が決まったらすること3つ!@実際の医療的ケアを看護師さんに経験してもらおう!
集団の中でお友達と遊び、規則正しく毎日を送る生活がよほど次男にはあっているのか、熱を出す頻度もぐんと減りました。体も強くなってきたように感じます。
昨年までは、週に一度の通所すら半分も通えないくらい頻回に熱を出していたのに、ずいぶん成長したもんです。
さて、そんなわけで医療的ケア児保育モデル事業の恩恵を余すことなく受けている次男ですが、今回は保育園の利用が決まってから実際に通園がスタートするまでの間のことをご紹介しようと思います。
内容は…、「医療的ケア児」というよりは「気管切開児」にかなり寄った内容になりますが(^^;)
幼稚園や保育園などの大きな集団に医療的ケア児が初めて入るときに、準備として行っておいた方がいいかなと思うことを3つご紹介します!
まず、今回は「@実際の医療的ケアを看護師さんに経験してもらおう!」から。
次男は気管切開をしている医療器ケア児なので、看護師さんが行う医療的ケアは主に喀痰吸引です。
でも、医療的ケアの範囲って、法律なんかでぎっちり規定されているわけではないので、まずはお子さんに対するケアのどこまでが「医療的行為」にあたるのかを確認しましょう。
私は当初、看護師さんが行う医療的ケアの範囲を以下のように考えていました。
・吸引器を使用した痰の吸引
・カニューレ抜管時の再挿管(あくまでも緊急時のみ。通常は医師が行う行為です。)
・日常の健康チェックや緊急時の対応
・医師の指示が出たときのみ、吸入薬の吸入
でも、実際に保育園の看護師さんが行う医療的ケアの範囲は、こうなりました。
・吸引器を使用した痰の吸引
・カニューレ抜管時の再挿管(あくまでも緊急時のみ。通常は医師が行う行為です。)
・日常の健康チェックや緊急時の対応
・母親が希望した時に、吸入薬の吸入
・自己排痰でカニューレから排出した痰の拭き取り
赤字にしたところが追加・変更となっています。
当然これには理由があるわけでして…。
まず・母親が希望した時に、吸入薬の吸入についてですが、通常は吸入が必要になるたびに、医療機関を受診して「●●の吸入を何回して下さい」という指示を貰い、それを保育園に提出してから、看護師さんに吸入をお願いします。
でも、次男の場合「他に症状はないけど、なんか痰が固い」という時もよくあって、それまでは「母親の判断で(ちゃんと医師からOKもらっています)」吸入薬を選択したり、回数を増やして調整したりしています。
できれば、「あ、今日は痰が固いんで、お昼寝中に一回吸入入れてもらえますか〜?」なんて感じになれば最高。
第一、指示を貰うためだけに小児科を受診してたら、午前中まるまる潰れてしまいます…。(小声)
そこで、主治医と看護師さんたちと、私で三者会議。(正確には3人じゃないけど)
その結果、解決策として、吸入薬=塗り薬と同等の扱いにしよう!となりました。
と言っても、なんのこっちゃ、ですよね(笑)
通常、保育園で薬を使ってもらう場合には、必ず「与薬依頼書」というものが必要になります。
で、この与薬依頼書には「塗り薬用」と「それ以外」の2種類あります。
塗り薬用は、利用するお薬が原則1種類に限定されておりますが、与薬依頼書の提出は初回のみでOKです。
(それ以外のお薬は、使用期間中毎日提出が必要)
次男の場合、もともと一日4回の吸入を行っていたのを通園に伴って3回に減らすことにしたのですが、「やっぱり減らすときつそうだった」ということに備えて、「必要時に使用」という使い方ができるようにしてもらったんですね。
手続きが楽になるから…ということもありますが、痰が固くてカニューレ内で詰まった…なんてことになると命にもかかわるので、リスク管理のためにも、塗り薬と同等の扱いで吸入薬が使えるようになると、お互いに助かるということで、このようになりました。
それからもう一点。医療的ケアの範囲が想定と違っていたところは、
・自己排痰でカニューレから排出した痰の拭き取り となります。
私は当初、「せき込んでカニューレから出した痰の拭き取りは医療的行為ではない」と認識していた(by 有識者会議での委員各位の発言)のですが、園では以下の理由から、「痰の拭き取りも医療的行為として、看護師のみ行う」としたそうです。
理由は主に2つです。
・人工鼻の着脱や痰の拭き取りの際に、カニューレ抜管や、菌の付着などのリスクを減らすため
・他の園児の前でカニューレを触ることで、子どもたちの興味をひいてしまうのを防ぐため
…確かに、理由を聞いてみると、納得です。
痰がすぐ詰まってしまうので、近くにいる大人がさっと対応してくれれば助かるな〜と思っていたのですが、保育園の集団の中では、私がいつも対応している状況とはそもそも環境が違います。
決まった人が、決まったやり方で、きちんと対応してくれるということが、事故や感染の防止につながるんだなぁ…と感心。
と、ここまででケアの範囲を確認したところで、(長くなってすみません)
いよいよ、看護師さんと一緒に医療的ケアの実際の方法の確認です!
特に痰の吸引は、一人一人やり方が違うので、手順を丁寧に確認します。
看護師さんには、実際に私が吸引するとことを見てもらって、基本的には同じやり方で実施してもらうようにお願いしました。
念のため、カテーテルを喉に入れる長さや、吸引圧など、正確な数字が必要なものはマスキングテープに記入して吸引器にペッタン。誰が見ても、一目でわかるようにしています。
吸引器使用後の通水や、アルコール綿での拭き方なんかも、いろいろな流儀(笑)があるようですが、家でのやり方に合わせてもらいます。
まあ、吸引や吸入の手順は、看護師さんならそれほど難しくないと思うので、「この方法でやっている目的」さえ押さえていれば大丈夫かと思うんですけどね。
次男にとっての重要項目、「肉芽を作らない」「感染症を予防する」という目的に叶う方法であれば。
でも、こればっかりは慎重にならざるを得ない、という医療的ケアも現実問題、気管切開児には存在します。
言わずもがな、「カニューレの再挿管」です。
カニューレが外れたとき=一刻を争う緊急事態。
ここで、おろおろしたり、慌ててしまって操作が雑になったりすると、大変困ったことになってしまいます。
なので、緊急時ではなく、通常の状態でのカニューレの挿管を看護師さんたちにはぜひ経験しておいてもらいたい。保育園への通園が決まった時から、そんな風に私は考えていました。
次男の場合、2週間に1回、カニューレを新しものに交換しているので、そのタイミングで、カニューレ交換を看護師さんたちに見学してもらえるよう予定を組ませてもらうことに。
カニューレ交換は、通常は医師か家族が行うものなので、看護師さんは経験のない方がほとんどなんだそうです。
今回は、念のため主治医の立会いの下で、カニューレの交換を行いました。
看護師さんたちもカニューレ交換の様子を動画で撮ったり、たくさん質問してくれたりして、なんだか安心できました。
次の機会には、医師の立会いの下で看護師さんにカニューレの交換をしてもらうような手筈となりました。
長くなりましたが、次はAへ続きます。
割引クーポンの期限が5日間だったので、あわてて注文(笑)
2019年09月04日
【身障手帳・日常生活用具給付】償還払いで吸引器を購入する方法
「前倒しで身体障害者手帳の日常生活用具給付を再申請しました」
今回は、この時に購入した吸引器についてのお話です。
約5年前、次男がGCUから退院するときに購入して、ずっとお世話になっていた吸引器はこちら。
新鋭工業のスマイルケアです。
スマイルケアは在宅で使用する吸引器としてはとても優秀で、機能的にも充実しています。
据え置き用として使用するには他の機種と比べてもコスパよくてイチ押し!です。
ただ、外出時に持ち出すにはちょっと重い。
本体の重量は3キロなのですが、これに吸引に必要なもろもろの道具を入れたりすると結構な重量になりますので、吸引器セットを担いで外出するのはかなりの重労働。
吸引器セットを入れたバッグを斜め掛けして、医療的ケア児の外出グッズを詰め込んだカバンをさらに腕にかけ、そのうえ子どもの手を引いて歩くなんて、ほとんど苦行です。
そのため、最近では外出用はスマイルケアよりもコンパクトで、持ち運びしやすい吸引器を利用している方も多いのでは。
私も最近の外出はもっぱらベビースマイルばかり。
そうした事情から、今回は、自宅据え置き用としても、外出時の持ち出し用としても使用できる小型の吸引器を購入したいと思って以下の条件を満たす吸引器を探してみました。
・持ち運びに耐える軽さ
・お手入れが簡単
・給付金額の範囲内で購入できる
ということで、最終的な候補に挙がったのはこの2機種です。
左:新鋭工業 スマイルキュート
右:日東産業株式会社 べべキュア
早速、市内の医療機器取扱業者に電話して、それぞれの見積書をお願いしたいと伝えたのですが…、ここで一つ問題が。
上記の2機種は、いずれもオンラインでのみ販売されている「鼻水吸引器」であるため、医療機器メーカーでは取り扱いができないとのことです。
市内の指定業者をランダムに選んで複数の業者に聞いてみたところ、全く同じ回答であったことから、業者を通しての購入の線はつぶれてしまいました。
通常の手帳の日常生活用具給付制度では、市の指定業者「2社」以上から相見積もりを取って窓口に提出し、安い方から購入するということになっています。
見積もりが取れない=申請できない。
困ったな…と、思いつつ、とりあえず役所の窓口に相談。
すると、業者から見積もりが取れない場合、償還払いでの購入なら可能(な場合もある)との返事が。
償還払いとは、介護サービスや医療サービスの利用者が、費用をいったん全額支払い、その後自治体などに申請して払い戻しを受けることを言います。
つまり、吸引器を一旦自分で購入した後市に償還を請求、助成分を振り込んでもらうという形になります。
ただ、ここでまたしても問題が(涙)。
鼻水吸引器として販売されている小型の吸引器は、種類によっては「喀痰吸引器」としては認められないケースもあるようです。
鼻水吸引器の場合、吸引圧等が通常の喀痰吸引器と同等程度であっても、使用目的が「鼻水の吸引」である以上は喀痰吸引器としては申請できません。
具体的には、医療機器添付文書に「痰の吸引」を目的とした吸引器であることが記載されており、取扱説明書に吸引カテーテルを用いた痰の吸引方法などが明記されている必要があるのです。
そのため、いくら管理医療機器であっても、用途として「鼻水の吸引」しか書かれていないものは、手帳の給付申請はできず、自費購入のみとなります。
そこで、各メーカーに連絡して、医療機器添付文書や取扱説明書を確認してもらったところ、こちらは痰の吸引も想定した仕様であるということが分かりました。
【鼻水吸引キット付セット】スマイルキュート 《営業日当日出荷》《送料無料》電動鼻水吸引器 鼻水吸引機(電動鼻吸い器・鼻みず取り器・鼻水取り器) 価格:14,800円 |
念のため、日常生活用具給付の決定権を持つ、市の担当者にも確認。
償還払いで購入OK!とのお墨付きをもらえました!
早速、スマイルキュートを販売している店舗(オンライン販売のみなので、ネットの販売店です)2社に見積もりを依頼。
ちなみに、見積もりをお願いするときは、本体の見積もりだけでなく、忘れずにバッテリーやケーブル等の必要物品の見積もりも作ってもらうようにします。
これを入れていないと、バッテリー等は自費購入しなくてはならなくなりますから、気を付けて下さいね!
見積もりが届いたら、申請書とともに自治体の担当部署に提出し、給付認定が下りるのを待って、吸引器を一旦自費で購入します。
うちの市では「助成券」に業者の方で記入する項目があったので、助成券を郵送して記入を依頼しました。
必要項目を記入して、納品の時に商品と領収書、助成券を一緒に送ってもらうと、お互い手間が省けていい感じです。
吸引器が納品されたら、領収書と助成券を持って、再び役所へ。
今度は償還の申請を行います。
今回は、自己負担1割、助成額9割となりましたので、購入した商品の9割額を償還してもらうように依頼。
償還認定が下りたら、指定の口座に助成分が振り込まれるという流れです。
償還払いの申請の流れや、医療機器認定の基準も自治体によって異なることがあるかもしれません。
償還払いでの購入を検討されている方は、事前に自治体や医療機器のメーカーに確認されることをおススメします。
2019年09月02日
前倒しで身体障害者手帳の日常生活用具給付を再申請しました
今日は身障手帳の日常生活用具給付を、用具の耐用年数前に再申請した話をしたいと思います。
次男が身体障害者手帳を取得したのは今から約5年前になりますが、手帳取得と同時に在宅生活に必要な「喀痰吸引器」「ネブライザー」を日常生活用具給付制度を使って購入しました。
ご存知の方も多いと思うので詳細な説明は省略しますが、この給付制度を使うと、自治体で決められた基準額の範囲内であれば、多くは一割負担(家庭の所得にもよりますが)で医療機器などを購入することができます。
そして、それぞれの日常生活用具には「耐用年数」というものが定められており、基本的には耐用年数内の給付の再申請はできません。
でも、ですね。
医療的ケア児を育てている方はお分かりかと思いますが、医療的ケア児は想定されている使用範囲以上に医療機器を酷使します。体調が悪くなれば、吸引器は一日何十回と使用します。ネブライザーも24時間3時間おきに使い続けることもあります。それだけ、医療的ケア児の生活は医療機器に依存しているといってもいいかもしれません。
となると、当然耐用年数前に本体に故障や不具合が生じたり、消耗品である医療機器のパーツを頻繁に自費購入しなくてはならなくなります。
わが家では、吸引器、吸入器ともに在宅生活3年目で故障しました。
いずれも耐用年数は5年と定められています。
でも、これらがなくては、次男の在宅生活は成り立たない。
仕方なく、自費で下位の機種を自費で購入してなんとかしのいでいました。
でも、5年の耐用年数まであと半年という時期になって、またしても吸引器が故障。
あと半年なのに…また買い替え?(涙)
いや、でも、あと半年なんだから、むしろ申請を前倒しできるんじゃないか…?
ということで、役所に電話して聞いてみました。
すると、吸引器や吸入器などのように、それがなくては命に関わるような医療機器の場合は、耐用年数前でも再申請ができるということが分かりました。
知らなかった…!
(というか完全に見落としていた…(^^;)
早く知っていれば、自費購入せずに済んだのに〜。
ただし、耐用年数前の再申請には必ず医師の意見書が必要とのことです。
ちなみに、今回は吸引器と吸入器の両方を再申請したのですが、意見書1枚に2つ分の申請に必要な内容を書いてもらいました。
意見書代がかかる医療機関もあるので、一枚分にして節約したかったんですよね。
でも結局、お願いした病院では意見書代は不要とのことでした。
手帳の日常生活用具給付は、各自治体によって申請方法が異なるかもしれませんので、再申請の際にはお住まいの自治体で一度確認なさってくださいね。
そうそう、今回は吸引器の方は「償還払い」で購入しましたよ。
償還払いについては、別の記事で改めて説明したいと思います。
2019年08月21日
無印良品のポリプロピレンバケツ、吸引器の消毒にピッタリ!
私の場合、吸入器やシリンジなどの各パーツは、哺乳瓶消毒に使っていた専用のケースに入れて消毒しているのですが、吸引器のパーツを同じ容器に入れて消毒することに何となく抵抗があって…。
これまでは吸引瓶にキッチンハイターを薄めて入れて、その中に直接こまごました吸引器のパーツを入れて消毒・殺菌していました。(いつもながら大雑把)
でも最近、無印良品のポリプロピレンバケツが吸引器の消毒にピッタリ!ということに気が付いたので、ここでご紹介しますね。
早速ですが、消毒中の写真です。
全部すっぽり入ります。
このバケツが吸引器パーツの消毒におススメな理由は2つあります!
医療器具の消毒をするとき、消毒薬を必要な濃度に調整する必要がありますよね。
うちは現在、顆粒タイプの消毒薬を使っていますが、この顆粒を水で溶かして約3.6リットルに調整する必要があります。
この無印のバケツは、内側に1リットルごとに目盛りが付いているので、大まかな量を目で測りながら消毒薬を作れます。
使ってみて便利だな〜と思ったのが、バケツのフタ。
消毒している間、フタをしておけるので見た目も気にならないですし、子どもたちにいたずらされる心配もない。
使わないときもフタをして収納しておけば、バケツの中身が汚れずに済みますしね。
あと、フタをするとスタッキングもできるので、収納にも使えます。
値段もフタ付きで590円とお手ごろです。
無印週間に会員価格で購入すれば10%オフなので、さらにお買い得!
わが家にも消毒用と掃除用と2つありますが、重宝していますよ。
シンプルなデザインなので、出しっぱなしにしていても大丈夫。(笑)
おススメです(^^)