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2019年09月01日

眼瞼黄色腫

眼瞼黄色腫 xanthelasma



眼瞼黄色腫は全ての黄色腫の中で最も一般的であり,50歳以上の者に認められることがあるが,脂質異常症とは無関係である.このため家族性高コレステロール血症の診断基準には用いられていない.但し,子供や若年成人に認められる場合はこのような遺伝性疾患の検索をした方が望ましい.

眼瞼黄色腫は上眼瞼,下眼瞼,内眼角に局在して現れる無痛性のクリーム色の多形性丘疹または丘斑である.月や年単位でゆっくりと大きくなる.

眼瞼黄色腫は家族性高コレステロール血症や家族性V型高脂血症と結び付けられて考えられることがあるが,約半数以上の患者で脂質異常が見出されない.しかし,内服加療しているものでは検査値は修飾されていると考えるべきである.脂質異常症と関連が考えられる場合には遺伝性と続発性の鑑別を要する.続発性脂質異常症の場合には胆汁性肝硬変,糖尿病,甲状腺機能亢進症,慢性腎不全,アルコール依存症,単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)などの内科的疾患やベータブロッカー,エストロゲンの内服について精査を要する.

治療


眼瞼黄色腫は再発することが珍しくない.外科的切除,レーザー,電気凝固術,トリクロロ酢酸と言った治療選択肢がある.











posted by Alice at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床医学
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