2019年01月25日
生殖細胞と減数分裂
生殖細胞に認められる減数分裂(meiosis)は二倍体(2n)の細胞から半数体(n)の細胞を生み出す過程と考えられる.すなわち,卵原細胞(卵祖細胞)またはB型精原細胞(精祖細胞)が減数分裂を経て配偶子(卵または精子)を得る過程である.この過程は第1減数分裂と第2減数分裂という2つの連続した分裂から起こる.第1減数分裂に先立ってDNA量はDNA複製により倍増されて4nとなる.第1減数分裂を経て2つの各々の細胞のDNA量は2nとなる.続いて第2減数分裂ではDNA複製が起こらずに,細胞分裂による染色体の分配が起こる.その結果,4つの各々の細胞(配偶子)のDNA量はnとなる.第2減数分裂の前にDNA複製が起こらない点が体細胞分裂と異なる.
減数分裂が体細胞分裂(mitosis)ともう一つ異なる点は,第1減数分裂の過程で交叉(cross over)という現象が認められることである.交叉の過程で母父由来の相同染色体どうしの間で相同なクロマチドの交換が起こる.交叉に先立って正確にクロマチドを交換するために相同染色体どうしが同じ遺伝子座や座位を隣合わせるという対合(synapsis; pairing)という現象が認められる.この整然とした対合の過程ではコヒーシンというタンパク質が重要な働きを担っている.
減数分裂が体細胞分裂(mitosis)ともう一つ異なる点は,第1減数分裂の過程で交叉(cross over)という現象が認められることである.交叉の過程で母父由来の相同染色体どうしの間で相同なクロマチドの交換が起こる.交叉に先立って正確にクロマチドを交換するために相同染色体どうしが同じ遺伝子座や座位を隣合わせるという対合(synapsis; pairing)という現象が認められる.この整然とした対合の過程ではコヒーシンというタンパク質が重要な働きを担っている.
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