この事件が起きてしまったイベント会場では、観客席とコースの間にはカラーコーンしかなかったそうです。
つまりこの事件の原因は、「ゴーカートは暴走しない」という前提で作られたコースのせいだと思います。
この事件のように、「絶対に失敗しない」「想定外の動きをすることはない」という前提で物事を進めることができれば、かかるコストは安くなると思います。
観客とコースの間に防護壁ではなくカラーコーンを置いた方がコストが低くて済むことは確かでしょう。
でも、その万が一のコストをかけないと今回のように人命が失われるという重大事故に発展してしまうのだと思います。
そういう万が一の場合に備えるというのが、お金がかかる部分なんだと思います。
JR福知山線横転事故などを受けて導入が進んだATSや、交通事故発生時幼児が車外に投げ出されたことが頻発して義務化されたチャイルドシートや、通園バス園児死亡を受けて導入が検討されているブザーやセンサーなどの安全装置などなど。
コストはかかったとしても「人間はミスをするもの」「事故は絶対に起きるもの」という前提で、できる限りの安全対策が必要なのだと思います。
例えその安全装置が一度も使われなかったとしても「コストをかけなきゃよかった」ではなく、使わなくて済んだことを喜ぶべきなんでしょうね。
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