2023年は京都、徳島、大阪、小倉へ、2024年は新潟、京都、小倉へ行き「どの駅前の光景も似ていて没個性」と感じた。お馴染みのファーストフード店と専門店チェーンがありどこでも同じサービスとショッピングが楽しめる。このこと自体は便利だが、時間とお金をかけて来たのにまるで東京都内を見ている様で観光客として物足りなかった。
駅前開発を担当したデベロッパーはスクラップ&ビルドの集客力の高い施設を中心とした企画を提案するからどこも画一化するのだろうと勝手に思っていた。
24/01/17(水)に掲載された「ファスト風景化」の記事を読んだところ、こう思うのは東京都内を知っている関東圏民の身勝手なのかと気付かされた。
参考:地方都市の「ファスト風景化」勝手に憂う人の病理
https://toyokeizai.net/articles/-/728097
そう分かってもそれぞれの土地の歴史や強みを活かした再開発方法もあるだろうに、と思う。歴史ある建物を活かしたり建物のデザインをその土地の歴史に合わせたりと検討すべきことは幾つもありそうだ。
アキバ再開発計画を聞くとアキバの個性を作って来た強みを殺し没個性化させてしまう悪手で反対の声があがるのも当然だと思っている。それだけに地方都市の没個性化には関係者の芸の無さと東京信仰が透けて見える様な気になるのだろう。
参考:「サブカル聖地」アキバ再開発に噴出する反対の声
https://toyokeizai.net/articles/-/715383?display=b
今後日本の人口は減少していくのにデベロッパーは高度成長時代と同じ発想で投資による集客力ばかり考えており、一体どこと客人を奪い合おうとしているのか良く分からない。政治家は任期の4年単位でしか物事を考えられないし企業活動も5か年計画といった目先しか見ていないから人口減少が進むのも仕方ないのだろう。
ファスト風景化のお陰で日本のどこに暮らそうと駅前施設のリアル店舗とネットショップのお陰で不便を感じずに済みそうだ。もっとも地方には東京ビッグサイトと幕張メッセがなく日帰りでコミケとワンフェスへ行けないのは痛い。やはり関東地方は便利で私は離れられそうにない。(^_^;;