ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』で宗教がホモサピエンス(現生人類)の集団をまとめるのに役立っているという説が語られている。
宗教により「共通の信念と価値観の共有」「集団の結束とアイデンティティの強化」「信頼と協力の促進」が行われ「大規模な集団の形成」されるようになり「社会秩序の維持」に役立ったという話だ。
24/08/20(火)NHK BSP4Kにて『ダークサイドミステリー』「古代メキシコ「いけにえ」3000年の謎 〜死と生のふしぎな世界〜」が放送された。
参考:古代メキシコ「いけにえ」3000年の謎 〜死と生のふしぎな世界〜
https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/QL4WN82YLG/
「世界四大文明」は歴史の授業で学んだが、「世界一次文明」として「メソアメリカ文明(オルメカ文明)」が含まれているとは知らなかった。
メソアメリカ文明において「いけにえ」は現代倫理観による「いけにえ」とは異なり「殉教者」と言った意味合いが強いと専門家が説明していた。日本の「即身仏」に近い意味合いもあるらしい。
その宗教儀式も王による権力集中と政治目的により意味合いが異なってきて今で言う「いけにえ」という「人柱」的性格が強まったと言う。
それにしてもメソアメリカ文明において世界創造の神話を"神が自らの男性器を傷つけその血で世界を造った"と最初に語った人は、その話が数千年も信じられ、それが原因で多くの生贄が捧げられることになるとは想像もしていなかったことだろう。
それを言ったらキリストも己の信者が十字軍遠征やホロコーストを起こすとは思ってもいなかった…いや天にまします我らの父は全てを見通していたに違いない。
参考: 日本人が知っている「世界四大文明」は欧米では通じない!…「日本特有の教科書用語」が生まれた「驚きの理由」
https://gendai.media/articles/-/120165?imp=0
番組内で現代社会にもその利便性を得るための生贄になる人がいるという意見も出て交通事故が指摘された。現代人が現代文明を信仰していると考えればその様な比喩もあり得そうだ。
参考: チャイルドシートの使用 身長1m50cm未満の子どもに拡大 JAF
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240822/k10014556221000.html
事故の犠牲者を減らそうとJAFが身長150cm未満の子供にもチャイルドシート利用を勧めると言う。身長によりシートベルト位置がお腹や首に当たらないようにとの意図を聞くと、では150cm未満の大人はどうすべきなのかと心配になる。