現在NHK BSプレミアムで毎週木曜日に放送されている『ダークサイドミステリー』だが、20/05/28(木)は何故か『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』の再放送に置き換わっていた。
サブタイトルに『科学史 闇の事件簿』とある通りこの番組もダークサイドを扱っており、現代科学の利便性を享受している裏側に数多くの犠牲があったことを知り毎回深慮しつつ視聴している。今回再放送に選ばれたのは「ビタミン×戦争×森鴎外」だ。
当時陸軍では多くの兵士が脚気で死亡していた。エリート医者の森鴎外はドイツへ留学し細菌感染症説を唱え調査していたが、海軍の担当者から栄養不足が原因であるとの報告書を間違っていると論破し、農学者鈴木梅太郎の米ぬかの中に脚気を治す栄養素があるという論文も無視した為、陸軍では数万の兵士が脚気で死亡した。東大医学部もこの論文の価値を見抜けずビタミン発見で日本初のノーベル賞受賞を逃したと語られていた。
番組では、世の中のパラダイムが変わる時にはエリート意識や権威、縦割り組織はその変化に対応出来ない。もっと別分野の専門家たちと意見を交換すべきと説明していた。
参考:「選「ビタミン×戦争×森鴎外」」
https://www.nhk.jp/p/ts/11Q1LRN1R3/episode/te/3K7LLJV6P3/
20/05/25(月)の「緊急事態宣言」解除で、新型コロナ対策に”日本モデルの力”を示したと語った人がいたが、それは事実だろうか。PRC検査数は少ないから科学的な根拠に乏しく、それこそ「日本には妖怪アマビエがいるから」と言ってくれた方が安心出来そうな話だったりする。(^_^;;
余りに忖度する役人が多いものだから、宣言解除まで感染者数を減らそうと、感染が疑われる人たちの検査を遅らさせていた。解除後検査を行い陽性者数を毎日平均的に小出ししているのかもしれない…と疑ってしまう始末。
そこにタイミングの良い番組内容に驚いた。これは絶対狙って再放送しただろう。番組内容以上にその放送意図が興味深く面白かった。