FMエアチェックをradikaで行っているが、パソコンを立ち上げておく必要があり、他のことに夢中になっていてうっかり録音を忘れることがここ数回あった。やはり専用機を使いタイマーセットしておけば確実に録音出来るようにしたい。そこでICラジオレコーダーについて調べて見た。
私がICラジオレコーダーに求める仕様は次の通りだ。
1)PCM 44.1kHz/16bitでFMを録音出来る。
2)FM外部アンテナ端子がある。
3)ウィークリーでタイマーセットが出来る。
4)メモリーカードを増設出来る。
検索してみたところ次の様なモデルが候補としてあがった。
1.ポータブルラジオレコーダー ソニー ICZ-R51
高音質MP3 192kbps FM録音、FMラジオ用アンテナ接続ケーブル付属、曜日設定録音予約可能、メモリースティックデュオ/SDメモリーカードスロット搭載で1.5万円前後だ。録音フォーマット以外は要件を満たしている。
2.ポータブルラジオレコーダー ソニー ICZ-R100
2月上旬発売予定で価格は2万円前後。仕様はICZ-R51と同じ様だがマイク録音のみリニアPCMが可能となった。
3.ラジオサーバー オリンパス PJ-35
高音質MP3 44.1kHz/128kbps FM録音、スピーカー付きアンテナステーション同梱、曜日指定録音予約可能、microSD/microSDHC(32GBまで対応)スロット搭載で2.4万円前後だ。
4.ラジオレコーダー パナソニック RF-DR100
高音質MP3 192kbps FM録音、AMループアンテナ端子のみ、曜日指定録音予約可能、SDカードスロット搭載で1万円前後だ。
5.ICレコーダー パナソニック RR-RS150
高音質MP3-128kbps FM録音、スピーカークレードルにFM外部アンテナ端子あり、曜日指定録音予約可能、microSD/microSDHCスロット搭載で1.3万円前後だ。
6.ラジオ付きICレコーダー ロジテック LIC-RR100
LPCM:44.1Khz/16ビット(.WAV/Stereo)録音可能、外部AMアンテナ(別売)接続用端子(Φ2.5mm)のみ、日時指定録音予約のみ、microSD(SDHC)カードスロット搭載で6千円前後だ。PCM録音可能だがそれ以外の性能は家電メーカーに劣るようだ。
7.ラジオ付ボイスレコーダー ケンコートキナ REGXIA ICR-021
高音質HPモード FM録音、イヤホンがFMアンテナ替わり、曜日指定録音予約可能、外部メモリースロットなしで6千円前後だ。PDFのマニュアルを読んだがHPモードのビットレートを見つけられなかった。日をまたいだ予約が出来ない等使い勝手は家電メーカーに劣るようだ。
メモリーカードも安くなっているのだからFMくらいはPCM録音出来ても良いのにと思う。もっともラジオとレコーダーの音質性能から判断した結果のMP3 192kbps仕様なのかもしれない。こうして仕様を比較すると据え置きならソニー ICZ-R51、ポータブルならパナソニック RR-RS150が良さそうだ。もう少し検討してみよう。
価格comを見ていたら”ラジカセ”という商品ジャンルが残っていた。殆どのモデルにカセットテープデッキは搭載されていないのにこの名称はないだろう。(笑)
【関連リンク】
『ラジオレコーダー対決 音質、機能重視派はオリンパス』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0803L_Y3A101C1000000/
『第504回:MP3圧縮で、どんな音が失われるのか』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20120423_528570.html
2014年01月30日
2013年09月27日
ソニー進撃の「Hi-Res AUDIO」新製品発表!私が気になる4機種はコレ
9/26(木)ソニーは国際コンシューマエレクトロニクス展(IFA)2013で発表したハイレゾ対応新製品の日本国内発売を発表した。「Hi-Res AUDIO」ロゴを貼付して高品位なオーディオ体験を提供していくという。製品数が結構多いので私が気になった製品を選んでチェックしてみた。
1. HDDオーディオプレーヤー『HAP-Z1ES』
HAP-Z1ESは10/26(土)発売予定で税抜き価格21万円だ。ネットワークプレーヤーのNASやPCオーディオのUSB DACドライバー設定の手間を省くために1GBのHDDを内蔵したプレーヤーとなる。
この製品コンセプトはオリーブ・メディア社Olive 6HD・4HD・3HD デジタルミュージック・サーバーを思い出す。こちちらの製品は光学ドライブを内蔵していて単体でCDからのリッピングが行えたが、HAPシリーズは専用のPCアプリケーションを使いPC内の音源をHDDに自動でコピーするそうだ。この操作性の良し悪しがHAPの評価を左右しそうだ。
「DSDリマスタリングエンジン」で様々な音源をDSD信号に変換して高音質再生するという技術はEMM Labs社のMDAT(マイトナー・デジタル・オーディオ・トランスレータ)信号処理やプレイバック・デザインズ社の「AK Design : Audio DAC Module」と通ずるところがありそうだ。CDのPCM 44.1kHz/16bitがどこまで高音質になるのか興味深い。
2. ステレオインテグレートアンプ 『TA-A1ES』
TA-A1ESは10/26(土)発売予定で税抜き価格21万円だ。ソニーが高級ステレオプリメインアンプを出すのは2006年11月のTA-FA1200ES以来となるのだろうか?アナログ広帯域パワーアンプ搭載でUSB DACも内蔵しておらずカタログスペック的にはどこが「Hi-Res AUDIO」対応なのだろうと思ってしまった。(汗)
3. ウォークマン® 『NW-ZX1』
携帯音楽プレーヤーと書かず商品名で理解してもらえるブランド名の強さは流石だ。もっとも私の知人はソニーのアイポッドと呼んでいる。(冷汗)
ハイレゾ音源WAV 192kHz/24bit、FLAC 192kHz/24bit、Apple Lossless 192KHz/24bit、AIFF 192KHz/24bitに対応、「DSEE HX」192KHz/24bitアップコンバート機能搭載と音質面ではiPodに対して大きく水をあけた。もっともiPodの方はiPhoneとiPod touchで音楽再生以外のゲームや映像を楽しめることを強調している。
4. リニアPCMレコーダー 『PCM-D100』
2.8MHz/1bitのDSDと192kHz/24bitのリニアPCMの録音・再生に対応したポータブルレコーダーで11/21(木)発売予定、価格は10万円前後になるようだ。懐かしの「デンズケ」ブランドの生録レコーダーがあっても良いと思うのだが、マイク内蔵では相応しくないらしい。
次は是非TASCAM DA-3000の様な据え置き型ハイレゾレコーダーを発売して欲しい。その時にはFMエアチェック用にタイマースタンバイ機能をお忘れなく。
「mora」でのハイレゾ音源販売開始だけでなくハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と「OTOTOY」とも連携するという話でソニーの本気が伝わってくる。4Kテレビの販売好調で体験してもらえば売れると自信を持ち、「Hi-Res AUDIO」の「空気感や臨場感」を知ってもらおうと考えているようだ。
AV Phileでない知人と話していていつも感じることは「百聞は一見にしかず」の意味は知識だけではなく、音質と画質においても通ずると言うことだ。うるさい電気店店頭で「Hi-Res AUDIO」を理解してもらうのは難しいのではないかと心配してしまう。(汗)
【関連リンク】
『高品位なオーディオ体験を実現するハイレゾリューション対応商品を全面展開』
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201309/13-127/
『テレビ、復活の狼煙か?』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130918/253599/?n_cid=nbpnbo_bv_ru
1. HDDオーディオプレーヤー『HAP-Z1ES』
HAP-Z1ESは10/26(土)発売予定で税抜き価格21万円だ。ネットワークプレーヤーのNASやPCオーディオのUSB DACドライバー設定の手間を省くために1GBのHDDを内蔵したプレーヤーとなる。
この製品コンセプトはオリーブ・メディア社Olive 6HD・4HD・3HD デジタルミュージック・サーバーを思い出す。こちちらの製品は光学ドライブを内蔵していて単体でCDからのリッピングが行えたが、HAPシリーズは専用のPCアプリケーションを使いPC内の音源をHDDに自動でコピーするそうだ。この操作性の良し悪しがHAPの評価を左右しそうだ。
「DSDリマスタリングエンジン」で様々な音源をDSD信号に変換して高音質再生するという技術はEMM Labs社のMDAT(マイトナー・デジタル・オーディオ・トランスレータ)信号処理やプレイバック・デザインズ社の「AK Design : Audio DAC Module」と通ずるところがありそうだ。CDのPCM 44.1kHz/16bitがどこまで高音質になるのか興味深い。
2. ステレオインテグレートアンプ 『TA-A1ES』
TA-A1ESは10/26(土)発売予定で税抜き価格21万円だ。ソニーが高級ステレオプリメインアンプを出すのは2006年11月のTA-FA1200ES以来となるのだろうか?アナログ広帯域パワーアンプ搭載でUSB DACも内蔵しておらずカタログスペック的にはどこが「Hi-Res AUDIO」対応なのだろうと思ってしまった。(汗)
3. ウォークマン® 『NW-ZX1』
携帯音楽プレーヤーと書かず商品名で理解してもらえるブランド名の強さは流石だ。もっとも私の知人はソニーのアイポッドと呼んでいる。(冷汗)
ハイレゾ音源WAV 192kHz/24bit、FLAC 192kHz/24bit、Apple Lossless 192KHz/24bit、AIFF 192KHz/24bitに対応、「DSEE HX」192KHz/24bitアップコンバート機能搭載と音質面ではiPodに対して大きく水をあけた。もっともiPodの方はiPhoneとiPod touchで音楽再生以外のゲームや映像を楽しめることを強調している。
4. リニアPCMレコーダー 『PCM-D100』
2.8MHz/1bitのDSDと192kHz/24bitのリニアPCMの録音・再生に対応したポータブルレコーダーで11/21(木)発売予定、価格は10万円前後になるようだ。懐かしの「デンズケ」ブランドの生録レコーダーがあっても良いと思うのだが、マイク内蔵では相応しくないらしい。
次は是非TASCAM DA-3000の様な据え置き型ハイレゾレコーダーを発売して欲しい。その時にはFMエアチェック用にタイマースタンバイ機能をお忘れなく。
「mora」でのハイレゾ音源販売開始だけでなくハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と「OTOTOY」とも連携するという話でソニーの本気が伝わってくる。4Kテレビの販売好調で体験してもらえば売れると自信を持ち、「Hi-Res AUDIO」の「空気感や臨場感」を知ってもらおうと考えているようだ。
AV Phileでない知人と話していていつも感じることは「百聞は一見にしかず」の意味は知識だけではなく、音質と画質においても通ずると言うことだ。うるさい電気店店頭で「Hi-Res AUDIO」を理解してもらうのは難しいのではないかと心配してしまう。(汗)
【関連リンク】
『高品位なオーディオ体験を実現するハイレゾリューション対応商品を全面展開』
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201309/13-127/
『テレビ、復活の狼煙か?』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130918/253599/?n_cid=nbpnbo_bv_ru
2013年08月31日
9/20(金)発売のマルチチャンネル・アナログプリアンプNuForce MCP-18は息の長い製品になる!?
8/29(木)マルチチャンネル・アナログプリアンプNuForce MCP-18が発表された。9/20(金)発売税込価格12.6万円だ。7月発売のオールデジタルプリアンプ・プロセッサAVP-18(税込価格13.2万円)がデジタル入力端子しか搭載していないのに対しMCP-18はアナログRCAとXLR端子しか搭載していない。
高音質のアナログマルチチャンネル出力端子を持つ高級プレーヤーやレコーダーとの接続を前提したモデルだ。またXLR ステレオ入力×1 系統、RCA ステレオ入力×1 系統も備えているのでピュアオーディオの音質にも妥協したくないAV両立システムを組もうというニーズにも応えてくれる。
このプリアンプはアナログに徹しているだけにAVP-18よりずっと長く使い続けることが出来そうだ。ただしAVP-18のオートマルチチャンネルルーム補正ソフトウェアは搭載されていないので、マルチチャンネルの調整はチャンネルごとに手動で減衰させたりプレーヤー側で設定したりする手間は掛かる。
AVアンプ誕生の時から映像信号は音質に悪影響を与えると言われ続けてきた。それならば映像機器接続用端子を備えたビジュアルプリアンプと音響機器接続用端子を備えたオーディオプリアンプの2台に分ければ音質は向上する筈と考えていた。こうすれば映像機器の端子や音声フォーマットが変わったらビジュアルプリアンプのみを買い替えれば良いので長期的に見てコストは抑えられる。ニューフォースのHome Theater Products Line upはこのコンセプトで開発されたと考えると共感出来る製品構成だ。
もっともこのシステムの場合マルチチャンネル・パワーアンプはRCA×8系統とXLR×8系統の入力端子を搭載している必要がある。ビジュアルプリアンプはRCAで、オーディオプリアンプはXLRで接続しておきトリガー端子により自動的に切り替えられる。そうでないと使い勝手が悪過ぎる。
この点9/4(水)発売マルチチャンネル・パワーアンプNuForce MCA-20(税込価格25.6万円)は入力RCA×8 系統しか搭載していないので2台のプリアンプを使い分けるのは難しい。この点は残念だが、ここまで五月雨的に新製品が発表されていることを考えると入力端子を強化して、この2台のプリアンプを使い分けられるマルチチャンネル・パワーアンプが登場するのではないか。そんなことを期待してしまう。(笑)
【関連リンク】
『MCP-18 Multi-Channel Analog Preamplifier』
http://www.nuforce.jp/hometheater/products/mcp18.html
高音質のアナログマルチチャンネル出力端子を持つ高級プレーヤーやレコーダーとの接続を前提したモデルだ。またXLR ステレオ入力×1 系統、RCA ステレオ入力×1 系統も備えているのでピュアオーディオの音質にも妥協したくないAV両立システムを組もうというニーズにも応えてくれる。
このプリアンプはアナログに徹しているだけにAVP-18よりずっと長く使い続けることが出来そうだ。ただしAVP-18のオートマルチチャンネルルーム補正ソフトウェアは搭載されていないので、マルチチャンネルの調整はチャンネルごとに手動で減衰させたりプレーヤー側で設定したりする手間は掛かる。
AVアンプ誕生の時から映像信号は音質に悪影響を与えると言われ続けてきた。それならば映像機器接続用端子を備えたビジュアルプリアンプと音響機器接続用端子を備えたオーディオプリアンプの2台に分ければ音質は向上する筈と考えていた。こうすれば映像機器の端子や音声フォーマットが変わったらビジュアルプリアンプのみを買い替えれば良いので長期的に見てコストは抑えられる。ニューフォースのHome Theater Products Line upはこのコンセプトで開発されたと考えると共感出来る製品構成だ。
もっともこのシステムの場合マルチチャンネル・パワーアンプはRCA×8系統とXLR×8系統の入力端子を搭載している必要がある。ビジュアルプリアンプはRCAで、オーディオプリアンプはXLRで接続しておきトリガー端子により自動的に切り替えられる。そうでないと使い勝手が悪過ぎる。
この点9/4(水)発売マルチチャンネル・パワーアンプNuForce MCA-20(税込価格25.6万円)は入力RCA×8 系統しか搭載していないので2台のプリアンプを使い分けるのは難しい。この点は残念だが、ここまで五月雨的に新製品が発表されていることを考えると入力端子を強化して、この2台のプリアンプを使い分けられるマルチチャンネル・パワーアンプが登場するのではないか。そんなことを期待してしまう。(笑)
【新製品】NuForce AVP-18ニューフォース AVプリ 価格:132,300円 |
【関連リンク】
『MCP-18 Multi-Channel Analog Preamplifier』
http://www.nuforce.jp/hometheater/products/mcp18.html
2013年08月26日
Nuforce AVプリアンプAVP-18に最適なマルチチャンネル・パワーアンプMCA-20 9/4(水)発売!
6/29(土)に開催された「aVACホームシアター大商談会2013サマー」で視聴したNuforce AVプリアンプAVP-18のパフォーマンスは素晴らしかったので、セットとなるマルチチャンネル・パワーアンプを用意して欲しいと7/3(水)のレポートに書いた。当然ニューフォースも準備していたようで8/23(金)にマルチチャンネル・パワーアンプNuForce MCA-20が発表された。9/4(水)発売税込価格25.6万円だ。
7月発売のオールデジタルプリアンプ・プロセッサAVP-18は税込価格13.2万円だからセットで38.8万となる。比較対象は2011年9月発売のONKYO AVコントロールセンターPR-SC5509(B)26.3万円+9chパワーアンプPA-MC5501(B)21万円のセット47.3万円と2010年10月発売のMarantz AVプリアンプAV7005 20万円+5chパワーアンプMM7055 13.7万円+2chパワーアンプMM7025 8.4万円のセット42.1万円だろうか。
両社のAVセパレートアンプは発売から2年以上経っているので価格comで調べて見るとオンキヨーは33万円、マランツは25万円から購入出来るようだ。パワーアンプはともかくAVプリの機能の進化は早いので、正直この価格でもお買い得とは言い辛い。この予算で今年の一体型AVアンプの新製品を買った方が、音質はともかく機能の豊富さでは満足出来そうだ。(汗)
久々のセパレートAVアンプの新製品AVP-18+MCA-20は注目されるだろう。AVP-18はHDオーディオデコーディングに特化しており流行のネットワークオーディオやハイレゾ音源再生機能が無い為、HDMIのバージョンアップやBD音声フォーマット、サラウンドフォーマットの追加が無い限り陳腐化せずに済みそうだ。
MCA-20はReference V3 シリーズ由来の技術で278W×8ch(4Ω)とハイパワーのデジタルパワーアンプだ。重量も9.7kgと写真で見るより意外と物量が投入されているようだ。端子類に高級感がないのは残念だが実用性重視は米国のメーカー的だ。
ニューフォースのパワーアンプが初めて日本で発売された時、その音の良さが話題になった。と同時に電源の質やケーブルによっては実力が発揮出来ないとも聞いた。そういった使いこなしの難しさは新製品が出る度に改良されたとの話なので、このモデルでは心配する必要はないだろう。
今までニューフォースの音を聴いたことがないので是非AVP-18とMCA-20の組み合わせで視聴してみたい。そう思わせる新製品だ。
【関連リンク】
『NuForce MCA-20』
http://www.nuforce.jp/pdf/MCA-20-ja.pdf
7月発売のオールデジタルプリアンプ・プロセッサAVP-18は税込価格13.2万円だからセットで38.8万となる。比較対象は2011年9月発売のONKYO AVコントロールセンターPR-SC5509(B)26.3万円+9chパワーアンプPA-MC5501(B)21万円のセット47.3万円と2010年10月発売のMarantz AVプリアンプAV7005 20万円+5chパワーアンプMM7055 13.7万円+2chパワーアンプMM7025 8.4万円のセット42.1万円だろうか。
両社のAVセパレートアンプは発売から2年以上経っているので価格comで調べて見るとオンキヨーは33万円、マランツは25万円から購入出来るようだ。パワーアンプはともかくAVプリの機能の進化は早いので、正直この価格でもお買い得とは言い辛い。この予算で今年の一体型AVアンプの新製品を買った方が、音質はともかく機能の豊富さでは満足出来そうだ。(汗)
久々のセパレートAVアンプの新製品AVP-18+MCA-20は注目されるだろう。AVP-18はHDオーディオデコーディングに特化しており流行のネットワークオーディオやハイレゾ音源再生機能が無い為、HDMIのバージョンアップやBD音声フォーマット、サラウンドフォーマットの追加が無い限り陳腐化せずに済みそうだ。
MCA-20はReference V3 シリーズ由来の技術で278W×8ch(4Ω)とハイパワーのデジタルパワーアンプだ。重量も9.7kgと写真で見るより意外と物量が投入されているようだ。端子類に高級感がないのは残念だが実用性重視は米国のメーカー的だ。
ニューフォースのパワーアンプが初めて日本で発売された時、その音の良さが話題になった。と同時に電源の質やケーブルによっては実力が発揮出来ないとも聞いた。そういった使いこなしの難しさは新製品が出る度に改良されたとの話なので、このモデルでは心配する必要はないだろう。
今までニューフォースの音を聴いたことがないので是非AVP-18とMCA-20の組み合わせで視聴してみたい。そう思わせる新製品だ。
【関連リンク】
『NuForce MCA-20』
http://www.nuforce.jp/pdf/MCA-20-ja.pdf
2013年08月25日
FMエアチェックに使える?ステレオマスターレコーダーTASCAM DA-3000発売!
麻倉怜士先生の「デジタル閻魔帳」『物欲の夏、買って後悔しないアイテムとは? (オーディオ編)』を読んでいたらTASCAM DA-3000が紹介されていた。アナログ入力信号をPCM 192kHz、DSD 5.6MHzで録音出来る上にA/D & D/Aコンバーターとしても使えると言う。
FMエアチェックをしたくてもカセットデッキ、DATデッキ、MDデッキと次々と録音メディアは移り変わり今ではほとんどこれらのオーディオ機器と録音媒体が売られていない。FMラジオ内蔵のICレコーダーを使うしかないのかと思っていた所に据え置き型ステレオマスターレコーダーが発売されると言うのだから注目せずにいられない。
プロ用機器に留守録機能はないだろうと思いつつ仕様を確認するためホームページを見ると、取扱説明書がアップされていたので一通り目を通してみた。
取扱説明書22ページの「不慮の電源遮断について」の説明の中に”本機能は、録音中に外部タイマーなどで電源を切るなどといった使用を想定した機能ではありません。”と書かれている。アナログ録音やデジタルでもリアルタイムでメディアに記録しているのであればタイマーによる電源オフでも既に録音済みの内容に問題は生じない。
どうやらDA-3000はデータをバッファに溜め25秒ごとにファイルへ書き込む方式の様で、タイミングによってはファイル破損の危険性があると言う。これではタイマー録音には使えない。残念だ。
28ページの「シンク録音」機能は留守録に使えそうな機能と期待していた。DA-3000は電源を入れたまま録音ポーズ状態にして置き、タイマーでFMチューナーの電源が入り音声が入力されたと同時に録音開始する。これならばファイル破損の心配もない。録音番組が終わりチューナーの電源が落ちて無音状態になれば5秒後にまた録音待機状態になると言う。問題は消費電力が24Wということだ。
33ページの「録音時間について」で録音モード別の1GB当りの録音時間が表になっている。FM放送の”音声信号の最高周波数は15kHz”なのでPCM 48kHz/24bitモードで十分だ。その場合32GBのSDカードを使えば29時間以上録音できる。
PCMやDSDで録音しておけばバックアップも取れるしパソコンがあれば再生も出来る。機械的動作がないので壊れにくいしSDカードは今しばらく入手に困ることはないだろう。過去の録音機器とは比べ物にならない便利さと録音データの寿命の長さを保証してくれそうだ。
58ページの「定格」によると記録メディアSDHCカードは32GBまで、CFカードは64GBまで対応とある。USBメモリーからの再生も可能なのでハイレゾプレーヤーとしても使える。
業務用モデルなのに実売価格は10万円前後と聞くと安いと思ってしまう。実際AV Phileの注目は高くONKYO DIRECTでは既に”※人気製品のためお届けにはお時間を頂く場合がございます。”と赤文字表示になっている。
DA-30000にタイマー機能を内蔵して留守録に使える民間機器として発売してくれないだろうか。そんなモデルが発売されれば迷わず購入する。この製品の人気を見て他社から同機能のレコーダーが発売されればオーディオ業界も面白くなるだろう。テレビの全録レコーダーがあるくらいなのだからどこかのメーカーにラジオの全録レコーダーを開発してもらいたいくらいだ。
【関連リンク】
『TASCAM DA-3000』
http://tascam.jp/product/da-3000/overview/
『アナログ由来のPCオーディオ機器? TASCAM「DA-3000」』
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1307/29/news088_3.html
FMエアチェックをしたくてもカセットデッキ、DATデッキ、MDデッキと次々と録音メディアは移り変わり今ではほとんどこれらのオーディオ機器と録音媒体が売られていない。FMラジオ内蔵のICレコーダーを使うしかないのかと思っていた所に据え置き型ステレオマスターレコーダーが発売されると言うのだから注目せずにいられない。
プロ用機器に留守録機能はないだろうと思いつつ仕様を確認するためホームページを見ると、取扱説明書がアップされていたので一通り目を通してみた。
取扱説明書22ページの「不慮の電源遮断について」の説明の中に”本機能は、録音中に外部タイマーなどで電源を切るなどといった使用を想定した機能ではありません。”と書かれている。アナログ録音やデジタルでもリアルタイムでメディアに記録しているのであればタイマーによる電源オフでも既に録音済みの内容に問題は生じない。
どうやらDA-3000はデータをバッファに溜め25秒ごとにファイルへ書き込む方式の様で、タイミングによってはファイル破損の危険性があると言う。これではタイマー録音には使えない。残念だ。
28ページの「シンク録音」機能は留守録に使えそうな機能と期待していた。DA-3000は電源を入れたまま録音ポーズ状態にして置き、タイマーでFMチューナーの電源が入り音声が入力されたと同時に録音開始する。これならばファイル破損の心配もない。録音番組が終わりチューナーの電源が落ちて無音状態になれば5秒後にまた録音待機状態になると言う。問題は消費電力が24Wということだ。
33ページの「録音時間について」で録音モード別の1GB当りの録音時間が表になっている。FM放送の”音声信号の最高周波数は15kHz”なのでPCM 48kHz/24bitモードで十分だ。その場合32GBのSDカードを使えば29時間以上録音できる。
PCMやDSDで録音しておけばバックアップも取れるしパソコンがあれば再生も出来る。機械的動作がないので壊れにくいしSDカードは今しばらく入手に困ることはないだろう。過去の録音機器とは比べ物にならない便利さと録音データの寿命の長さを保証してくれそうだ。
58ページの「定格」によると記録メディアSDHCカードは32GBまで、CFカードは64GBまで対応とある。USBメモリーからの再生も可能なのでハイレゾプレーヤーとしても使える。
業務用モデルなのに実売価格は10万円前後と聞くと安いと思ってしまう。実際AV Phileの注目は高くONKYO DIRECTでは既に”※人気製品のためお届けにはお時間を頂く場合がございます。”と赤文字表示になっている。
DA-30000にタイマー機能を内蔵して留守録に使える民間機器として発売してくれないだろうか。そんなモデルが発売されれば迷わず購入する。この製品の人気を見て他社から同機能のレコーダーが発売されればオーディオ業界も面白くなるだろう。テレビの全録レコーダーがあるくらいなのだからどこかのメーカーにラジオの全録レコーダーを開発してもらいたいくらいだ。
【関連リンク】
『TASCAM DA-3000』
http://tascam.jp/product/da-3000/overview/
『アナログ由来のPCオーディオ機器? TASCAM「DA-3000」』
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1307/29/news088_3.html
2013年08月07日
パイオニアAVアンプSC-LX87/LX77は9月下旬発売予定!前モデルとの違いは?
本日8/7(水)パイオニアAVアンプSC-LX87とLX77の日本発売が発表された。9月下旬発売でLX87が税込35万、LX77が税込26.1万だ。定価は前モデルより2万円弱値上がりしている。
6月のLX57発表で予想された通りの仕様強化となっており、昨年のLX86/LX76との主な違いは、
1) ダイレクト エナジーHDアンプの最適化
2) ESSテクノロジー社のSABRE32 Ultra DAC採用
3) AUDIO SCALER 搭載(Hi-bit32 Audio Processing/Up-sampling/Digital Filterによる音楽コンテンツハイレゾリューション化)
4)DSD音源2.8/5.6MHzネイティブ再生対応
の4点だ。
ソニーやデノンが搭載しているネットワークハブ機能は今モデルも搭載していない。DACの変更でLX57の音は変わっていたがLX87はどう高音質化されるのか興味は尽きない。
『AVアンプ仕様一覧』PDFを見るとLX87とLX77の主な違いはパワーアンプ出力以外では、
1) 7.1chマルチチャンネル入力
2) USB DAC機能とリアUSB 入力端子
3) 専用チューンの電源トランスを搭載
4) コンポーネントビデオ出力端子
の4点のようだ。この点は歴代モデルと同じ差別化だ。
昨年のSC-LX56登場からパイオニアの秋モデルの仕様が簡単に予想出来るようになってしまい新鮮な驚きが無くなってしまった。ヤマハのAVENTAGE3モデルの様にSCシリーズは3機種同時発表の方が良いように思える。
一方BDプレーヤーはBDP-LX55以降、SCシリーズとペアになる価格帯のモデルは発売されていないが、今年も期待出来そうにない。LX55はオッポやデノンの最新ユニバーサルBDプレーヤーと比較すると機能的に見劣りするが、AVアンプとのペアで考えると意外とその差は小さくなる。AVアンプに開発リソースを集中することは適切な戦略の様だ。
ここまで音質向上に注力した成熟AVアンプであればSC-LX90から買い替えても後悔しないと思いつつ、「ドルビーアトモス」サラウンドモードの追加や「次世代HDMI規格」の噂を聞くとその発表まで待ってみたくなる。まあ2014年4月の消費税アップが確実になれば6年ぶりに買い替える気にもなるだろう。(笑)
【関連リンク】
『パイオニアAVアンプSC-LX87』
http://pioneer.jp/components/avamp/lx87/index.html
『AIR Studiosテクニカルディレクターに聞く、パイオニア「SC-LX87/77」の音作り』
http://www.phileweb.com/interview/article/201308/07/184.html
6月のLX57発表で予想された通りの仕様強化となっており、昨年のLX86/LX76との主な違いは、
1) ダイレクト エナジーHDアンプの最適化
2) ESSテクノロジー社のSABRE32 Ultra DAC採用
3) AUDIO SCALER 搭載(Hi-bit32 Audio Processing/Up-sampling/Digital Filterによる音楽コンテンツハイレゾリューション化)
4)DSD音源2.8/5.6MHzネイティブ再生対応
の4点だ。
ソニーやデノンが搭載しているネットワークハブ機能は今モデルも搭載していない。DACの変更でLX57の音は変わっていたがLX87はどう高音質化されるのか興味は尽きない。
『AVアンプ仕様一覧』PDFを見るとLX87とLX77の主な違いはパワーアンプ出力以外では、
1) 7.1chマルチチャンネル入力
2) USB DAC機能とリアUSB 入力端子
3) 専用チューンの電源トランスを搭載
4) コンポーネントビデオ出力端子
の4点のようだ。この点は歴代モデルと同じ差別化だ。
昨年のSC-LX56登場からパイオニアの秋モデルの仕様が簡単に予想出来るようになってしまい新鮮な驚きが無くなってしまった。ヤマハのAVENTAGE3モデルの様にSCシリーズは3機種同時発表の方が良いように思える。
一方BDプレーヤーはBDP-LX55以降、SCシリーズとペアになる価格帯のモデルは発売されていないが、今年も期待出来そうにない。LX55はオッポやデノンの最新ユニバーサルBDプレーヤーと比較すると機能的に見劣りするが、AVアンプとのペアで考えると意外とその差は小さくなる。AVアンプに開発リソースを集中することは適切な戦略の様だ。
ここまで音質向上に注力した成熟AVアンプであればSC-LX90から買い替えても後悔しないと思いつつ、「ドルビーアトモス」サラウンドモードの追加や「次世代HDMI規格」の噂を聞くとその発表まで待ってみたくなる。まあ2014年4月の消費税アップが確実になれば6年ぶりに買い替える気にもなるだろう。(笑)
【関連リンク】
『パイオニアAVアンプSC-LX87』
http://pioneer.jp/components/avamp/lx87/index.html
『AIR Studiosテクニカルディレクターに聞く、パイオニア「SC-LX87/77」の音作り』
http://www.phileweb.com/interview/article/201308/07/184.html
2013年08月02日
『ガイアの夜明け』で紹介されたスペックの新製品プリメインアンプRSA-888発売決定!
13/06/04(火)放送『ガイアの夜明け』で紹介されたスペックの新製品プリメインアンプRSA-717EX(予価20万円台)が正式に発表された。国内型番RSA-888、税抜き価格285,000円で8/29(木)発売予定だ。
輸出モデルと型番が変わるのは良くある話なので不思議には思わないが何故”888”なのか。末広がりの”八”ではなく、社内試聴会で拍手が出たのでニコ動のコメントでお馴染みの拍手の”888”を採用したと想像しているが事実はどうなのだろうか。(笑)
スペックのプリメインアンプの特徴である 1)PWM方式デジタルパワーアンプ 2)高音質オーディオ用パーツ 3)高品質パーツ 4)木材インシュレーター に加えて ”888”では 5)初のスイッチング電源採用 6)横幅35cmコンパクトサイズの密閉構造 という特徴がある。
番組を見ていて上位モデルに比べてかなり小さくなったと思ったが、実際横幅が9cmも短い。他のコンポとサイズが合わないのが気になる人もいるだろう。
競合機種として日本のオーディオメーカーから30万円前後のプリメインアンプは4モデルか発売されている。
1)アキュフェーズE-260(304,500円):AAVA方式ボリューム・コントロール、音量レベルメーター搭載、リモコン付属
2)ラクスマンL-550AX(330,000円):純A級動作増幅回路採用、アナログメーター搭載、リモコン付属
3)トライオードTRX-88PP(32万円前後):Aクラス真空管アンプ、リモコン付属
4)デノンPMA-SA11(実売価格26万円前後):大電流型増幅素子UHC-MOS採用
オーディオ機器は音が肝とはいえ使い勝手を考えるとスピーカー端子や入力端子の数が多い方が便利だ。その点でこの4モデルの方がコストパフォーマンスは優れている。
これら老舗メーカーの物量アナログモデルに対し、最新デジタルパーツを採用しコストを抑えつつ、音質を練り上げ付加価値を付けると言う製品展開は米Nu forceを思い起こさせる。SPECが日本のニューフォースになれるか、このRSA-888の成否が握っている。その想いがこの型番にも込められている(かもしれない)。
【関連リンク】
『スペックRSA-888』
http://www.spec-corp.co.jp/audio/rsa-888/index.html
『RSA-717EX』
http://www.phileweb.com/news/audio/201305/21/13317.html
輸出モデルと型番が変わるのは良くある話なので不思議には思わないが何故”888”なのか。末広がりの”八”ではなく、社内試聴会で拍手が出たのでニコ動のコメントでお馴染みの拍手の”888”を採用したと想像しているが事実はどうなのだろうか。(笑)
スペックのプリメインアンプの特徴である 1)PWM方式デジタルパワーアンプ 2)高音質オーディオ用パーツ 3)高品質パーツ 4)木材インシュレーター に加えて ”888”では 5)初のスイッチング電源採用 6)横幅35cmコンパクトサイズの密閉構造 という特徴がある。
番組を見ていて上位モデルに比べてかなり小さくなったと思ったが、実際横幅が9cmも短い。他のコンポとサイズが合わないのが気になる人もいるだろう。
競合機種として日本のオーディオメーカーから30万円前後のプリメインアンプは4モデルか発売されている。
1)アキュフェーズE-260(304,500円):AAVA方式ボリューム・コントロール、音量レベルメーター搭載、リモコン付属
2)ラクスマンL-550AX(330,000円):純A級動作増幅回路採用、アナログメーター搭載、リモコン付属
3)トライオードTRX-88PP(32万円前後):Aクラス真空管アンプ、リモコン付属
4)デノンPMA-SA11(実売価格26万円前後):大電流型増幅素子UHC-MOS採用
オーディオ機器は音が肝とはいえ使い勝手を考えるとスピーカー端子や入力端子の数が多い方が便利だ。その点でこの4モデルの方がコストパフォーマンスは優れている。
これら老舗メーカーの物量アナログモデルに対し、最新デジタルパーツを採用しコストを抑えつつ、音質を練り上げ付加価値を付けると言う製品展開は米Nu forceを思い起こさせる。SPECが日本のニューフォースになれるか、このRSA-888の成否が握っている。その想いがこの型番にも込められている(かもしれない)。
【関連リンク】
『スペックRSA-888』
http://www.spec-corp.co.jp/audio/rsa-888/index.html
『RSA-717EX』
http://www.phileweb.com/news/audio/201305/21/13317.html
2013年02月04日
マランツが決定版ネットワークオーディオプレーヤーNA-11S1を戦略価格で2月下旬発売!
2/4(月)マランツが創業60周年記念モデル USB-DAC/Network Audio Player NA-11S1を発表した。2月下旬発売予定で税抜き33万円だ。発表会で「戦略価格」「決定版」との発言があったと報道されている。
確かに2013年2月4日現在のネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACに必要とされている機能と音源フォーマットに全て対応している上に、オーディオハードとしての作り込みを見ると33万円という値段は安い。12/12/22(土)に『PCオーディオに手を出さない7つの理由』という記事を書いた私でも、これは「欲しい!」と思わされてしまう。
特徴は大きく以下の3項目にまとめられる。
1)USB DAC機能 (DSD、192kHz/24bit PCM、アシンクロナス伝送、iPod/iPhoneデジタル接続対応)
2)DLNA 1.5 対応ネットワーク機能(最高192kHz/24bit、インターネットラジオ対応)
3)「コンプリート・アイソレーション・システム」等のノイズ対策とサウンドチューニング
私の記憶ではネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACの2つの製品をここまで完璧に一体化したモデルはこのNA-11S1が最初だと思う。まあ音源フォーマットではPCM 384kHzやDSD 5.6MHzに対応したDACは既にあるが、対応フォーマットの多さではNA-11S1が優っている。
音質評価は今度のレポートを楽しみにするとして現時点で私が気にしている項目が2点ある。
1) Marantz Remote Appの使い勝手
リンのDSは音質だけでなくコントローラーとしてのKINSKY desktopの操作性の良さは魅力と聞く。Marantz Remote Appはどうなのか。iTunesにある最新版はバージョン 3.0.6でカスタマーレビューを読むと「頑張って!」「update期待」という評価の様だ。オーディオメーカーはソフト開発に慣れてはいないと言え残念な状況だ。これではせっかく音とハードが良くても足を引っ張ってしまう。
2)ファームウェアのアップデートは可能か?
デジタルフォーマットの進歩は速い。リンのDSは今まで何度もアップデートを行い対応するフォーマットの追加から音質アップまで行ってきた。ヤマハのネットワークプレーヤーNP-S2000も13/01/30にファームウェアをVer.3.00にアップデートされたばかりだ。
現在マランツでは「NA7004の無料AirPlay対応」購入キャンペーンを行っているので期待していいとは思うものの、NA-11S1が息の長い製品になるのか、1年後にはNA-11S2が発売されてしまうのか、どこまでファームウェアのアップデートで対応出来るのかが気になる。
あとはNA-11S1とペアになるSACDトランスポートが発売されれば一層製品の魅力が高まるので期待したいところだ。
【関連リンク】
『プレスリリース』
http://www.marantz.jp/jp/News/Pages/PressReleaseDetails.aspx?PRID=29
『Marantz Remote App』
https://itunes.apple.com/jp/app/marantz-remote-app/id388917986?mt=8
確かに2013年2月4日現在のネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACに必要とされている機能と音源フォーマットに全て対応している上に、オーディオハードとしての作り込みを見ると33万円という値段は安い。12/12/22(土)に『PCオーディオに手を出さない7つの理由』という記事を書いた私でも、これは「欲しい!」と思わされてしまう。
特徴は大きく以下の3項目にまとめられる。
1)USB DAC機能 (DSD、192kHz/24bit PCM、アシンクロナス伝送、iPod/iPhoneデジタル接続対応)
2)DLNA 1.5 対応ネットワーク機能(最高192kHz/24bit、インターネットラジオ対応)
3)「コンプリート・アイソレーション・システム」等のノイズ対策とサウンドチューニング
私の記憶ではネットワークオーディオプレーヤーとUSB-DACの2つの製品をここまで完璧に一体化したモデルはこのNA-11S1が最初だと思う。まあ音源フォーマットではPCM 384kHzやDSD 5.6MHzに対応したDACは既にあるが、対応フォーマットの多さではNA-11S1が優っている。
音質評価は今度のレポートを楽しみにするとして現時点で私が気にしている項目が2点ある。
1) Marantz Remote Appの使い勝手
リンのDSは音質だけでなくコントローラーとしてのKINSKY desktopの操作性の良さは魅力と聞く。Marantz Remote Appはどうなのか。iTunesにある最新版はバージョン 3.0.6でカスタマーレビューを読むと「頑張って!」「update期待」という評価の様だ。オーディオメーカーはソフト開発に慣れてはいないと言え残念な状況だ。これではせっかく音とハードが良くても足を引っ張ってしまう。
2)ファームウェアのアップデートは可能か?
デジタルフォーマットの進歩は速い。リンのDSは今まで何度もアップデートを行い対応するフォーマットの追加から音質アップまで行ってきた。ヤマハのネットワークプレーヤーNP-S2000も13/01/30にファームウェアをVer.3.00にアップデートされたばかりだ。
現在マランツでは「NA7004の無料AirPlay対応」購入キャンペーンを行っているので期待していいとは思うものの、NA-11S1が息の長い製品になるのか、1年後にはNA-11S2が発売されてしまうのか、どこまでファームウェアのアップデートで対応出来るのかが気になる。
あとはNA-11S1とペアになるSACDトランスポートが発売されれば一層製品の魅力が高まるので期待したいところだ。
【関連リンク】
『プレスリリース』
http://www.marantz.jp/jp/News/Pages/PressReleaseDetails.aspx?PRID=29
『Marantz Remote App』
https://itunes.apple.com/jp/app/marantz-remote-app/id388917986?mt=8
2012年12月22日
私がPCオーディオに手を出さない7つの理由
昨日キーボードの赴くまま書いていたら「PCオーディオから距離を置いている」話まで飛んでしまった。(笑)
うっかり物欲に負けてUSB DACを買ってしまわないよう自分への枷として2012年の現在のPCオーディオに関する私の考えをまとめておこうと思う。
理由1:PCにトラブルがつきもの
昨夜の話の通り仕事でPCのトラブルに悩まされることがある。その上家で音楽を聴こうとしてPCのトラブルに巻き込まれるのは勘弁だ。プレーヤーのトレイにCDを乗せれば良い音が楽しめる。こうでなければ心が休まらない。
理由2:AVアンプで対応するのが合理的
仮にPCオーディオを始めてUSB DAC導入したとする。そのDACがアナログステレオ出力端子しか持っていない場合は、SC-LX90の「192kHzサンプリングレートコンバーター」で再び192kHzに変換されてしまう。ならばAVアンプでハイレゾ音源を扱うのが一番音の鮮度が良い。またAVアンプの音の方が支配的でUSB DACの音の個性が味わえないだろう。
理由3:AVアンプの買い替えを検討中
11/09/15(木)の記事にもしたがSC-LX90の買い替えをここ数年考えている。買い替えれば当然USB DAC機能とネットワークオーディオ機能は搭載しているモデルになるので今USB DACを買うのは二重投資になり無駄になる。
理由4:PCオーディオ再生中のノイズが怖い
色々なオーディオイベントPCオーディオを聴いていると時々音飛びに遭遇する。PCオーディオ用にチューニングしたPCでも完全に防ぐことは難しい。DSD再生でもノイズの問題が取りざたされている。大きな音で再生中に興醒めする程度で済めば良いが、もしスピーカーユニットが故障でもしたら修理代が痛い。
理由5:PCオーディオ専用に新しいPCが必要
今動くPCは2台あるがネット接続必須なのでウイルス対策ソフト導入は当然のこと、PCオーディオ用にチューニングすることは現実的でない。となるともう1台専用に購入する必要がある。その予算があればAVアンプの買い替えやネットワークオーディオプレーヤー購入予算に回したいと思ってしまう。
理由6:PCオーディオは進化中
DSDネイティブ再生が可能になる等PCオーディオの進化はまだまだ止まらない。今急いで導入して新規格に対応していない等で悔しい思いをしたくないのでもう少し規格が落ち着くまで注視していたい。
理由7:キラーソフトがない
結局今すぐ聴いてみたいハイレゾ音源がなければ、こう色々理由を上げて待つことが出来る。現状はCD、SACDやBDでも発売されている音源が殆どなので積極的に導入を考える気持ちになれない。まあSACDとDVD-Aもそんなこと言っていたら欲しいソフトを買い損ねて悔しい思いをしている。DRMフリーのハイレゾ音源が手に入るうちに購入だけはしておいた方が良いかも知れない。(苦笑)
これだけ理由を上げて"AV仕分け"をしておけばUSB DACを衝動買いすることはないだろう。(笑)
うっかり物欲に負けてUSB DACを買ってしまわないよう自分への枷として2012年の現在のPCオーディオに関する私の考えをまとめておこうと思う。
理由1:PCにトラブルがつきもの
昨夜の話の通り仕事でPCのトラブルに悩まされることがある。その上家で音楽を聴こうとしてPCのトラブルに巻き込まれるのは勘弁だ。プレーヤーのトレイにCDを乗せれば良い音が楽しめる。こうでなければ心が休まらない。
理由2:AVアンプで対応するのが合理的
仮にPCオーディオを始めてUSB DAC導入したとする。そのDACがアナログステレオ出力端子しか持っていない場合は、SC-LX90の「192kHzサンプリングレートコンバーター」で再び192kHzに変換されてしまう。ならばAVアンプでハイレゾ音源を扱うのが一番音の鮮度が良い。またAVアンプの音の方が支配的でUSB DACの音の個性が味わえないだろう。
理由3:AVアンプの買い替えを検討中
11/09/15(木)の記事にもしたがSC-LX90の買い替えをここ数年考えている。買い替えれば当然USB DAC機能とネットワークオーディオ機能は搭載しているモデルになるので今USB DACを買うのは二重投資になり無駄になる。
理由4:PCオーディオ再生中のノイズが怖い
色々なオーディオイベントPCオーディオを聴いていると時々音飛びに遭遇する。PCオーディオ用にチューニングしたPCでも完全に防ぐことは難しい。DSD再生でもノイズの問題が取りざたされている。大きな音で再生中に興醒めする程度で済めば良いが、もしスピーカーユニットが故障でもしたら修理代が痛い。
理由5:PCオーディオ専用に新しいPCが必要
今動くPCは2台あるがネット接続必須なのでウイルス対策ソフト導入は当然のこと、PCオーディオ用にチューニングすることは現実的でない。となるともう1台専用に購入する必要がある。その予算があればAVアンプの買い替えやネットワークオーディオプレーヤー購入予算に回したいと思ってしまう。
理由6:PCオーディオは進化中
DSDネイティブ再生が可能になる等PCオーディオの進化はまだまだ止まらない。今急いで導入して新規格に対応していない等で悔しい思いをしたくないのでもう少し規格が落ち着くまで注視していたい。
理由7:キラーソフトがない
結局今すぐ聴いてみたいハイレゾ音源がなければ、こう色々理由を上げて待つことが出来る。現状はCD、SACDやBDでも発売されている音源が殆どなので積極的に導入を考える気持ちになれない。まあSACDとDVD-Aもそんなこと言っていたら欲しいソフトを買い損ねて悔しい思いをしている。DRMフリーのハイレゾ音源が手に入るうちに購入だけはしておいた方が良いかも知れない。(苦笑)
これだけ理由を上げて"AV仕分け"をしておけばUSB DACを衝動買いすることはないだろう。(笑)
2012年08月09日
パイオニアAVアンプSC-LX86/LX76の日本発売発表!何故今年は1か月早い?
6/13(水)の記事で取り上げたパイオニアAVアンプSC-LX86とLX76の日本発売が本日8/9(木)発表された。9月中旬発売でLX86が税込33.3万、LX76が税込24.5万だ。6/13(水)の記事で抜けていた機能は「DSD音源のUSBメモリー入力対応」くらいと欧州の発表通りの仕様となっている。
『AVアンプ仕様一覧』PDFを見るとLX86とLX76の違いはパワーアンプ出力以外では、
1) 7.1chマルチチャンネル入力
2) USB DAC機能とリアUSB 入力端子
3) 専用チューンの電源トランスを搭載
の3点のようだ。なおLX85に付属していた電波(RF)式リモコンはLX86/76共にオプションになってしまった。
私的に気になったのは、LX85は昨年10月中旬発売だったのに今年は9月中旬と1か月前倒しとなっている。これは7/12(木)のヤマハRX-Ax020シリーズ発表の時にも感じた違和感だ。こちらは発表が昨年より6週間早くなっているが発売は昨年同様9月からとなっている。
オンキヨーも11/09/16発売のTX-NA5009後継機のTX-NR5010を7月中旬に発売している。何故3社とも今年は冬ボーナスシーズン向けハイエンドモデルの発売が例年より早いのか。
どうやら原因は「次世代HDMI規格」の発表時期にありそうだ。本格的な4K対応機能強化等が見込まれることもあり、規格が発表された時点でHDMI1.4対応AVアンプは旧規格モデルになってしまう。新製品の商機を逃すまい、1か月でも商品寿命を延ばそうとこういった日程になっているのだろう。
なお「4K映像パススルー出力対応」モデルは「次世代HDMI規格」を考慮していると考えられる。4K信号をそのまま通してくれるのであれば端子の繋ぎ替えやケーブル配線経路の見直しは必要ないだろう。
さて残るはソニーだが去年は9月「CEDIA Expo」でTA-DA5700ESを発表し日本発売は11/12/10だった。このスケジュールではTA-DA5800ES(?)は短命に終わってしまいそうだ。業績等を鑑みると今年は現行モデルのまま乗り切るという選択肢もありえそうだ。(汗)
まったくデジタル物は旬が短過ぎる。メーカーも開発コストが回収できないまま在庫処分になっては商売にならないだろう。HDMI1.3対応AVアンプに泣いている私としては残念ながら今年もAVアンプの買い替えは見送ることになりそうだ。
【関連リンク】
『SC-LX86』
http://pioneer.jp/components/avamp/lx86/index.html
『AVアンプ仕様一覧』
http://pioneer.jp/components/avamp/spec.pdf
『【CES】次世代HDMIで4K対応を強化へ。'12年後半に規格化』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120112_503700.html
『AVアンプ仕様一覧』PDFを見るとLX86とLX76の違いはパワーアンプ出力以外では、
1) 7.1chマルチチャンネル入力
2) USB DAC機能とリアUSB 入力端子
3) 専用チューンの電源トランスを搭載
の3点のようだ。なおLX85に付属していた電波(RF)式リモコンはLX86/76共にオプションになってしまった。
私的に気になったのは、LX85は昨年10月中旬発売だったのに今年は9月中旬と1か月前倒しとなっている。これは7/12(木)のヤマハRX-Ax020シリーズ発表の時にも感じた違和感だ。こちらは発表が昨年より6週間早くなっているが発売は昨年同様9月からとなっている。
オンキヨーも11/09/16発売のTX-NA5009後継機のTX-NR5010を7月中旬に発売している。何故3社とも今年は冬ボーナスシーズン向けハイエンドモデルの発売が例年より早いのか。
どうやら原因は「次世代HDMI規格」の発表時期にありそうだ。本格的な4K対応機能強化等が見込まれることもあり、規格が発表された時点でHDMI1.4対応AVアンプは旧規格モデルになってしまう。新製品の商機を逃すまい、1か月でも商品寿命を延ばそうとこういった日程になっているのだろう。
なお「4K映像パススルー出力対応」モデルは「次世代HDMI規格」を考慮していると考えられる。4K信号をそのまま通してくれるのであれば端子の繋ぎ替えやケーブル配線経路の見直しは必要ないだろう。
さて残るはソニーだが去年は9月「CEDIA Expo」でTA-DA5700ESを発表し日本発売は11/12/10だった。このスケジュールではTA-DA5800ES(?)は短命に終わってしまいそうだ。業績等を鑑みると今年は現行モデルのまま乗り切るという選択肢もありえそうだ。(汗)
まったくデジタル物は旬が短過ぎる。メーカーも開発コストが回収できないまま在庫処分になっては商売にならないだろう。HDMI1.3対応AVアンプに泣いている私としては残念ながら今年もAVアンプの買い替えは見送ることになりそうだ。
【関連リンク】
『SC-LX86』
http://pioneer.jp/components/avamp/lx86/index.html
『AVアンプ仕様一覧』
http://pioneer.jp/components/avamp/spec.pdf
『【CES】次世代HDMIで4K対応を強化へ。'12年後半に規格化』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120112_503700.html