折角検索してきてくれたのに殆ど情報が無いままでは申し訳ないので、今回は私の[所有ハード]の中でS-HE100のお話をしたい。なおこの記事を書くにあたって『オーディオの足跡』ホームページの情報で記憶を再確認させて頂いた事をお断りしてしておく。
「大変参考になりました。有益なホームページをありがとうございます。」
私のコンポーネントステレオスピーカーデビューはデンオンS-300だ。学生の時親にかってもらったもので1台29,800円だった。メカニカル2ウェイ16cmユニット搭載のバックロードホーンスピーカーで1975年頃だったと思う。本当はビクターVICTOR FB-5(1台57,000円)が欲しかったのだがあっさり却下された記憶がある。(笑)
http://audio-heritage.jp/DENON/speaker/s-300.html
このスピーカーを17年も使っていたものの再生周波数が50Hz〜20kHzとユニット性能の弱さが気になり買い替えることにした、S-HE100(1台148,000円)は1992年6月発売とのことだから購入したのはその年の冬のボーナス時期だったと思う。
http://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/speaker/s-he100.html
選択した理由は次の通りだ。
1) 再生周波数 28Hz〜30KHzと低音と高音の伸びの良さ
2) 25cmダブルウーファーによる豊かな低音の量感
3) 仮想同軸による音像の定位の良さ
4) コンプレッションホーンドライバーによる音離れの良さ
5) 出力音圧レベル96dBという効率の良い鳴りっぷり
6) デザインとレディッシュダークブラウンカラーの仕上げの良さ
自宅で初めてS-HE100の音を聴いた時の驚きは今でも忘れることは出来ない。
「S-300が鳴らしていたのは音楽では無く、ただコーン紙がペコペコと空気を前後に動かしているだけだった。この17年間何を聴いていたのだろう。」
本当にそう思った。約5倍の価格差とはいえS-HE100の音楽性豊かな再生音に感動した。
欠点と言えば効率が高い為ツイーターからアンプの残留ノイズ(?)が聞こえてしまうことだろう。これはMarantz PM-90、Pioneer VSA-AX10とSC-LX90の3台のアンプで聴いても同じ結果だった。
特に大きな不満があった訳ではないが16年経過して浮気心が疼いて来たこととDVD-AやSACDを再生するのにもっと高音域の再生周波数が欲しいと思うようになり、新しいスピーカーを検討し始めて約3.5倍の価格のS-1EXに憧れる様になった訳だ。
S-1EXと聴き比べて初めて分かったS-HE100の弱点は10/05(水)の記事に書いた通りだ。
S-1EX-LTDが2008年9月に導入されるまでS-HE100は16年間私の為に歌ってくれた。幸せな第二のスピーカー人生を歩んで欲しいと思いつつ引き取り手がおらずこの3年間廊下に放置したままになっている。(汗)
ところで何故今”S-HE100”が検索されているのだろう。それが謎だ・・・。
2011年12月14日
2011年12月12日
パイオニアS-3EX-T:購入
折角検索してきてくれたのに殆ど情報が無いままでは申し訳ないので、今回は私の[所有ハード]の中でS-3EX-T購入に至る経緯をお話したい。
2008年頃私はS-1EXとS-3EXを比較検討して悩んでいた。この場合、特に問題になるのは大きさと価格だ。
S-1EX:422 mm (W) × 1283 mm (H) × 609 mm (D)/66 kg (1台) 63.0万円(当時52.5万)
S-3EX:350 mm (W) × 1224 mm (H) × 541 mm (D)/48 kg (1本) 39.9万円(当時36.8万)
サイズ的にも価格的にもS-3EXが導入し易いのは確かだ。
幸いなことにこの2本のスピーカーの情報は価格コムのレビューやPhile Webコミュニティ、そしてブログやホームページに視聴レビューがあり大変参考になった。面白いことにこれらの情報を大雑把にまとめると次の2通りに分類される。
1) S-1EXとS-3EXの個性は異なり両方とも素晴らしいスピーカーだ。
2) S-1EXを聴いてしまうとS-3EXの音質には満足出来ない。
2)の感想を述べている人達は結果的にS-1EXやS-2EXのユーザーになっている。どこかのオーディオ雑誌の記事で読んだ記憶があるがパイオニアの技術者も「ベリリウムの音を聴いてしまうともう戻れない」といったことを語っていたのでCSTドライバーのトゥイーターの素材がセラミックグラファイトか、ベリリウムかといった点が評価の差に繋がっていると考えられる。
まあこのように評価が二分していて決断しあぐねている時、2008年9月S-1EX-LTD展示品という掘り出し物に遭遇して悩んでいたことも忘れて購入してしまった訳だ。(笑)
『ステレオ音楽再生強化だけのつもりだったS-1EX-LTDだが“ローレライ”に魅入られて音の渦の中に飲み込まれてしまった私は2ヶ月も経たないうちにセンタースピーカーをS-7EX+CP-7EXに置き換えたくなり始めた。』と書いたのは10/06(木)の記事の通り。
その時にはS-HE100(1992年6月発売・1本148,000円)をサラウンド用として使っていたのだが折角フロント側の音色と位相が合うのにサラウンド側が異なるのは気持ち悪いなあと思い始めていた。そこにS-3EX展示品をお安くするとのセールがあり、最後に背中を押したのは『2009年4月1日価格変更のお知らせ』だった。値上がりするなら安い内に買おう!こうして2008年12月にセンタースピーカーと一緒にサラウンドスピーカーのリプレイスと相成った。
ここまで読んで下さった賢明な読者の皆様は「あれ?S-3EX展示品が何故S-3EX-Tに化けたんだ?」と不思議に思ったことだろう。当初はお安い展示品のS-3EXを賢く買うつもりだったのだが、S-1EX-LTDのクリアビーチとS-7EXのダークブラウンで既にカラーの統一が出来ないのであれば「ここはチェリーブラウンのS-3EX-Tを買ってEXシリーズ3色揃えてしまいましょう」とバカなことを思いついてしまったのだ。(苦笑) これも“ローレライ”に魅入られた者の運命かもしれない。(爆)
これでS-1EXとS-3EXを自分の耳で聴き比べてネットの評価について自分なりの結論を出した、と書きたいのだがS-3EXは3本脚でバランスが悪い上にスパイク受けが小さく動かし難い。正確に距離を測り設置したスピーカーを動かすのは躊躇うしバナナプラグ等を使っておらずスピーカーケーブルの繋ぎ替えも面倒ということで未だに兄弟対決が実現していない。そのうちやってみたい内容なのだが・・・。
ただひとつ今いえることはSC-LX90のエンハンスド・ステレオ・サラウンドモードで鳴っているS-3EX-TはS-1EX同様に美しい音楽を聴かせてくれるので、これは良い勝負になりそうだ、ということだけだ。
2008年頃私はS-1EXとS-3EXを比較検討して悩んでいた。この場合、特に問題になるのは大きさと価格だ。
S-1EX:422 mm (W) × 1283 mm (H) × 609 mm (D)/66 kg (1台) 63.0万円(当時52.5万)
S-3EX:350 mm (W) × 1224 mm (H) × 541 mm (D)/48 kg (1本) 39.9万円(当時36.8万)
サイズ的にも価格的にもS-3EXが導入し易いのは確かだ。
幸いなことにこの2本のスピーカーの情報は価格コムのレビューやPhile Webコミュニティ、そしてブログやホームページに視聴レビューがあり大変参考になった。面白いことにこれらの情報を大雑把にまとめると次の2通りに分類される。
1) S-1EXとS-3EXの個性は異なり両方とも素晴らしいスピーカーだ。
2) S-1EXを聴いてしまうとS-3EXの音質には満足出来ない。
2)の感想を述べている人達は結果的にS-1EXやS-2EXのユーザーになっている。どこかのオーディオ雑誌の記事で読んだ記憶があるがパイオニアの技術者も「ベリリウムの音を聴いてしまうともう戻れない」といったことを語っていたのでCSTドライバーのトゥイーターの素材がセラミックグラファイトか、ベリリウムかといった点が評価の差に繋がっていると考えられる。
まあこのように評価が二分していて決断しあぐねている時、2008年9月S-1EX-LTD展示品という掘り出し物に遭遇して悩んでいたことも忘れて購入してしまった訳だ。(笑)
『ステレオ音楽再生強化だけのつもりだったS-1EX-LTDだが“ローレライ”に魅入られて音の渦の中に飲み込まれてしまった私は2ヶ月も経たないうちにセンタースピーカーをS-7EX+CP-7EXに置き換えたくなり始めた。』と書いたのは10/06(木)の記事の通り。
その時にはS-HE100(1992年6月発売・1本148,000円)をサラウンド用として使っていたのだが折角フロント側の音色と位相が合うのにサラウンド側が異なるのは気持ち悪いなあと思い始めていた。そこにS-3EX展示品をお安くするとのセールがあり、最後に背中を押したのは『2009年4月1日価格変更のお知らせ』だった。値上がりするなら安い内に買おう!こうして2008年12月にセンタースピーカーと一緒にサラウンドスピーカーのリプレイスと相成った。
ここまで読んで下さった賢明な読者の皆様は「あれ?S-3EX展示品が何故S-3EX-Tに化けたんだ?」と不思議に思ったことだろう。当初はお安い展示品のS-3EXを賢く買うつもりだったのだが、S-1EX-LTDのクリアビーチとS-7EXのダークブラウンで既にカラーの統一が出来ないのであれば「ここはチェリーブラウンのS-3EX-Tを買ってEXシリーズ3色揃えてしまいましょう」とバカなことを思いついてしまったのだ。(苦笑) これも“ローレライ”に魅入られた者の運命かもしれない。(爆)
これでS-1EXとS-3EXを自分の耳で聴き比べてネットの評価について自分なりの結論を出した、と書きたいのだがS-3EXは3本脚でバランスが悪い上にスパイク受けが小さく動かし難い。正確に距離を測り設置したスピーカーを動かすのは躊躇うしバナナプラグ等を使っておらずスピーカーケーブルの繋ぎ替えも面倒ということで未だに兄弟対決が実現していない。そのうちやってみたい内容なのだが・・・。
ただひとつ今いえることはSC-LX90のエンハンスド・ステレオ・サラウンドモードで鳴っているS-3EX-TはS-1EX同様に美しい音楽を聴かせてくれるので、これは良い勝負になりそうだ、ということだけだ。
2011年12月07日
スサノオは30万円でアップグレードの夢を見るか?
グーグルの検索キーワードに”SC-LX90”を入力すると”SC-LX90 後継機”と”SC-LX90 アップグレード”が選択肢として表示される。それだけ期待して検索している人がいるということだろう。9/15(木)の記事通り私も勿論その一人だ。20万円以下の料金なら今直ぐにでも申し込むつもりだ。
だがこの10月11月のイベントに参加して評論家やメーカー説明員の色々な話を聞いて考えをまとめてみると私の中でだたひとつの結論に辿り着いた。「SC-LX90の後継機は出ずアップグレードもない!」
そう結論付けた理由を挙げていこう。
1)10/25(火)の記事:大橋先生のお話”「AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」”
2)12/04(日)の記事:説明員のお話”「10万円以上のモデルについて新しいブランド名AVENTAGEを付けました。海外では下位モデルもあるのですが日本のAVアンプ市場は小さく売り分けが難しいのでこの3モデルに限定しました」”
3)12/05(月)の記事:説明員のお話”「AVP-A1HDとAVC-A1HDは現行製品なので3D対応等のアップグレードを実施して販売を継続します。(2007年年末に)各社からフラグシップモデルが発売されましたが、この厳しいデフレ経済下でアップグレードを行うのは当社だけです。」”
4)HiVi12月号P48の山本浩司氏のトレンド分析:”AVセンター売り場がもうひとつ盛り上がらないという声をよく聞く”(中略)“4〜5年前の50万円以上の製品の内容・音質がその半額で実現されているというのが実感だ。”
5)Phile Webコミュニティ2011年11月05日の日記:“SC-LX90の後継機に関する情報がなにかしら聞けるのではないかと思ったことなのですが、それについては本田氏は「全く期待しないほうが良い」とのお言葉でした。”
6)Phile Webコミュニティ2011年11月13日の日記:“銀座のときは、パイオニアのLX85を開発したエンジニアの方もいらして、色々と話を聞きました。今のところLX90の後継機の計画は無いようです。”
7)価格.comのAVC-A1HD の2011/10/30クチコミ掲示板:“パイオニアのスサノオも、バージョンアップ企画があったそうです。ところが、お客様負担額が30万。という事で立ち消えになったそうです。”
つまり市場の小さな日本は勿論、欧州ユーロ危機で世界的に景気の先行き不透明な現状では新たなフラグシップモデルを出すリスクは取れない、せいぜい現行販売機種をアップグレードして継続販売するのが関の山と言うことになる。確かにアップグレード料金が30万だったらアバックで新製品に買い換えた方が安い。
[SC-LX85特価27万]−[SC-LX90通常買取価格17万]―[リシアター下取査定アップ額3万]=[リシアター交換差額7万]
これでは企画が潰れる筈だ。デノンのアップグレード料金12万円というのは現行機種の販売予定数も入れての量産効果でこの金額となったのだろう。
デジタル機器はとにかく足が速い。私が2008年にSC-LX90を購入した際に「HDMI Ver.1.3a、Dolby Pro Logic IIx、DTS Neo:6に対応していれば4〜5年は困らないだろう」と考えたのだが3年後には既に「HDMI Ver.1.4a、Dolby Pro Logic IIz、DTS Neo:X対応」が当たり前になっている。次々と新しい規格が出てきて商品が陳腐化してしまうのでは買うタイミングが読めず買い控えにも繋がってしまう。
スマートフォン普及で旧モデルでもバージョンアップで最新の機能が使えるのが当然とユーザーが思うようになったらAV機器も現在の様な売り切り販売方法ではまずいのではないか。LINN DSの様にDACを使わずFPGAによるデジタルアナログ変換を行う、ボード交換を前提とした筐体設計を行う等ユーザーが1年後に悔しい思いをしないで済むような製品作りが求められていると思う。それがしいては”AVセンター売り場の活性化”に繋がるはずだと私は思う。
だがこの10月11月のイベントに参加して評論家やメーカー説明員の色々な話を聞いて考えをまとめてみると私の中でだたひとつの結論に辿り着いた。「SC-LX90の後継機は出ずアップグレードもない!」
そう結論付けた理由を挙げていこう。
1)10/25(火)の記事:大橋先生のお話”「AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」”
2)12/04(日)の記事:説明員のお話”「10万円以上のモデルについて新しいブランド名AVENTAGEを付けました。海外では下位モデルもあるのですが日本のAVアンプ市場は小さく売り分けが難しいのでこの3モデルに限定しました」”
3)12/05(月)の記事:説明員のお話”「AVP-A1HDとAVC-A1HDは現行製品なので3D対応等のアップグレードを実施して販売を継続します。(2007年年末に)各社からフラグシップモデルが発売されましたが、この厳しいデフレ経済下でアップグレードを行うのは当社だけです。」”
4)HiVi12月号P48の山本浩司氏のトレンド分析:”AVセンター売り場がもうひとつ盛り上がらないという声をよく聞く”(中略)“4〜5年前の50万円以上の製品の内容・音質がその半額で実現されているというのが実感だ。”
5)Phile Webコミュニティ2011年11月05日の日記:“SC-LX90の後継機に関する情報がなにかしら聞けるのではないかと思ったことなのですが、それについては本田氏は「全く期待しないほうが良い」とのお言葉でした。”
6)Phile Webコミュニティ2011年11月13日の日記:“銀座のときは、パイオニアのLX85を開発したエンジニアの方もいらして、色々と話を聞きました。今のところLX90の後継機の計画は無いようです。”
7)価格.comのAVC-A1HD の2011/10/30クチコミ掲示板:“パイオニアのスサノオも、バージョンアップ企画があったそうです。ところが、お客様負担額が30万。という事で立ち消えになったそうです。”
つまり市場の小さな日本は勿論、欧州ユーロ危機で世界的に景気の先行き不透明な現状では新たなフラグシップモデルを出すリスクは取れない、せいぜい現行販売機種をアップグレードして継続販売するのが関の山と言うことになる。確かにアップグレード料金が30万だったらアバックで新製品に買い換えた方が安い。
[SC-LX85特価27万]−[SC-LX90通常買取価格17万]―[リシアター下取査定アップ額3万]=[リシアター交換差額7万]
これでは企画が潰れる筈だ。デノンのアップグレード料金12万円というのは現行機種の販売予定数も入れての量産効果でこの金額となったのだろう。
デジタル機器はとにかく足が速い。私が2008年にSC-LX90を購入した際に「HDMI Ver.1.3a、Dolby Pro Logic IIx、DTS Neo:6に対応していれば4〜5年は困らないだろう」と考えたのだが3年後には既に「HDMI Ver.1.4a、Dolby Pro Logic IIz、DTS Neo:X対応」が当たり前になっている。次々と新しい規格が出てきて商品が陳腐化してしまうのでは買うタイミングが読めず買い控えにも繋がってしまう。
スマートフォン普及で旧モデルでもバージョンアップで最新の機能が使えるのが当然とユーザーが思うようになったらAV機器も現在の様な売り切り販売方法ではまずいのではないか。LINN DSの様にDACを使わずFPGAによるデジタルアナログ変換を行う、ボード交換を前提とした筐体設計を行う等ユーザーが1年後に悔しい思いをしないで済むような製品作りが求められていると思う。それがしいては”AVセンター売り場の活性化”に繋がるはずだと私は思う。
2011年10月22日
パイオニアS-1EX-LTD EP.3:設置
10/05(水)の記事と順番は逆になってしまったがS-1EXの設置について語ろうと思う。
S-1EXの外形寸法は422×1283×609mm(幅×高さ×奥行き)、重量は66kgととても1人で手に負える大きさと重さではなかったので配達時に設置をお願いした。料金は15,000円だったと記憶している。
箱から出して運送用毛布の上に寝かせてスパイクを取り付ける。立ててスパイク受けに乗せる時には私も手伝ったので最終的には大人3名いないと安全な設置は厳しいだろう。この時設置方法を見ていたのが後にS-3EXを1人で設置する時に役立ったのだから勉強料としたら安いものだったと言える。
S-1EXには大型のスパイク受けが付属しているが叩けばキンキンと鳴るから音質的には良いとは思えない。ただしカグスベール等を貼るとスピーカーの位置決めに調整しやすいので大きいことはいいことだ。これがS-3EXとS-7EXに付属している小型スパイク受けだと滑らせているうちにカグスベールがずれて不便で仕方ない。
同じS-1EXを愛用している人達は足元に何を使っているのだろうか?とググってみると”J1プロジェクト ICP 大型ハイブリッドタイプB50HB/2P”(2個1組税込7,350円)とか”AIRBOW METAL-BUBBLE/L”(1個税込6,000円)の名前が見つかった。S-1EXの場合だと計8個必要なのでトータルで結構良い値段になってしまう。そこで私はサンシャインのメタルスペンサーL(4枚入り税込7,875円)を選択した。これなら2セットで実売価格14,000円弱で済んでしまう。
メタルスペンサーは叩いてもまったく響かない。これは効果が期待出来そうだ。実際スパイク受けを付属のものからメタルスペンサーLに交換したところ付帯音が無くなりS/Nが良くなった様に聴こえる。結構音質が改善されて満足だ。
ただスパイク受けとして企画されたアクセサリーではないので位置を固定できないのが不便だ。その為震度5の地震ではスペンサーから外れて66kgの体重でダンスされてしまいフローリングの床にスパイクの痕が幾つも残ってしまった。スパイクを受ける物がないものか?と探していたところPhile-webコミュニティで硬貨をインシュレーターとして使う日記が掲載されておりそのアイディアを拝借させてもらった。
スパイク受けとして5円玉の穴の大きさがちょうど良い。ここで昨日10/21日(金)の記事の”被害はオーディオ用のインシュレーターとして使うつもりで集めていた5円玉8個”に繋がる訳だ。(笑) 今日警察に届けて現場検証は終わった。被害額は40円でも済んだが窓格子を壊されておりその修理費が発生するのでやはり痛い被害になりそうだ。(涙)
S-1EXの外形寸法は422×1283×609mm(幅×高さ×奥行き)、重量は66kgととても1人で手に負える大きさと重さではなかったので配達時に設置をお願いした。料金は15,000円だったと記憶している。
箱から出して運送用毛布の上に寝かせてスパイクを取り付ける。立ててスパイク受けに乗せる時には私も手伝ったので最終的には大人3名いないと安全な設置は厳しいだろう。この時設置方法を見ていたのが後にS-3EXを1人で設置する時に役立ったのだから勉強料としたら安いものだったと言える。
S-1EXには大型のスパイク受けが付属しているが叩けばキンキンと鳴るから音質的には良いとは思えない。ただしカグスベール等を貼るとスピーカーの位置決めに調整しやすいので大きいことはいいことだ。これがS-3EXとS-7EXに付属している小型スパイク受けだと滑らせているうちにカグスベールがずれて不便で仕方ない。
同じS-1EXを愛用している人達は足元に何を使っているのだろうか?とググってみると”J1プロジェクト ICP 大型ハイブリッドタイプB50HB/2P”(2個1組税込7,350円)とか”AIRBOW METAL-BUBBLE/L”(1個税込6,000円)の名前が見つかった。S-1EXの場合だと計8個必要なのでトータルで結構良い値段になってしまう。そこで私はサンシャインのメタルスペンサーL(4枚入り税込7,875円)を選択した。これなら2セットで実売価格14,000円弱で済んでしまう。
メタルスペンサーは叩いてもまったく響かない。これは効果が期待出来そうだ。実際スパイク受けを付属のものからメタルスペンサーLに交換したところ付帯音が無くなりS/Nが良くなった様に聴こえる。結構音質が改善されて満足だ。
ただスパイク受けとして企画されたアクセサリーではないので位置を固定できないのが不便だ。その為震度5の地震ではスペンサーから外れて66kgの体重でダンスされてしまいフローリングの床にスパイクの痕が幾つも残ってしまった。スパイクを受ける物がないものか?と探していたところPhile-webコミュニティで硬貨をインシュレーターとして使う日記が掲載されておりそのアイディアを拝借させてもらった。
スパイク受けとして5円玉の穴の大きさがちょうど良い。ここで昨日10/21日(金)の記事の”被害はオーディオ用のインシュレーターとして使うつもりで集めていた5円玉8個”に繋がる訳だ。(笑) 今日警察に届けて現場検証は終わった。被害額は40円でも済んだが窓格子を壊されておりその修理費が発生するのでやはり痛い被害になりそうだ。(涙)
2011年10月06日
パイオニアS-7EX+CP-7EX EP.1:購入と音質
S-HE100(1992年6月発売・1本148,000円)をメインで使っていた時はセンタースピーカーとしてパイオニアS-A77VT(2004年11月発売・1本68,250円)を床置きスタンドで設置して使用していた。この構成は音質的に良い組み合わせだったと思っていた。
ステレオ音楽再生強化だけのつもりだったS-1EX-LTDだが“ローレライ”に魅入られて音の渦の中に飲み込まれてしまった私は2ヶ月も経たないうちにセンタースピーカーをS-7EX+CP-7EXに置き換えたくなり始めた。映画の台詞を受け持つセンターの音質の弱さに不満を覚えるようになったのだ。この気持ちに止めを刺したのは『2009年4月1日価格変更のお知らせ』だった。値上がりするなら安い内に買おう!こうして2008年12月にセンタースピーカーのリプレイスと相成った。
S-7EX購入前にネットで色々情報収集を試みたが本当に情報は少ない。Phile-webコミュニティには使用者が何人もいる筈だがレビューはない。S-1EXとは大きな差だ。(苦笑) 他にネットで見掛けたのは和室でS-7EXを2本立ててメインスピーカーとして使用している写真ぐらいだった。ということで購入検討中の人に少しでも役立つ情報を提供出来たらと思いレビューをまとめてみた。
付属品は 1)グリルネット 2)センタースピーカー用ベース 3)スパイク×4 4)保証書 だ。箱を開けて驚かされるのは大きくて重くて立派な作りの”センタースピーカー用ベース”だ。かなりコストが掛かっているように思われる。これはS-7EXを床置きする時に使用するベースなのだがラウンドエンクロージャーに対応してS-7EXを水平に置ける様になっているだけの板だ。CP-7EXと組み合わせて使う場合は不要。本体を固定することも出来ないので、このベースを使えば他社の汎用スピーカースタンドを使えるといったこともない。縦置き様のスタンドにもならない。
実はスピーカースタンドCP-7EXの方が早く届いたので試しにS-A77VTをセットしてみたのだが大幅に音質が向上して驚かされた。床面の音の反射がかなりセンターの音質を劣化させると実感した。そのことを考えてもS-7EXを付属のセンタースピーカー用ベースに乗せて床置きするなんて宝の持ち腐れだ。こんな付属品は除いて値段を下げるべきだと思う。
CP-7EXとの組み合わせの評価となるが肝心の音質はCST(Coherent Source Transducer)同軸スピーカー採用により台詞のリアリティが向上する。もちろんS-1EXと音色は統一され音の位相もバッチリ合い映画が何倍も楽しく観られるようになる。SACDやDVD-Aのマルチチャンネル再生の時にもボーカルを受け持ち大活躍してくれる。S-1EXをメインで使用している人にとってセンターはこれしかないと言える納得の音だ。続きを読む...
ステレオ音楽再生強化だけのつもりだったS-1EX-LTDだが“ローレライ”に魅入られて音の渦の中に飲み込まれてしまった私は2ヶ月も経たないうちにセンタースピーカーをS-7EX+CP-7EXに置き換えたくなり始めた。映画の台詞を受け持つセンターの音質の弱さに不満を覚えるようになったのだ。この気持ちに止めを刺したのは『2009年4月1日価格変更のお知らせ』だった。値上がりするなら安い内に買おう!こうして2008年12月にセンタースピーカーのリプレイスと相成った。
S-7EX購入前にネットで色々情報収集を試みたが本当に情報は少ない。Phile-webコミュニティには使用者が何人もいる筈だがレビューはない。S-1EXとは大きな差だ。(苦笑) 他にネットで見掛けたのは和室でS-7EXを2本立ててメインスピーカーとして使用している写真ぐらいだった。ということで購入検討中の人に少しでも役立つ情報を提供出来たらと思いレビューをまとめてみた。
付属品は 1)グリルネット 2)センタースピーカー用ベース 3)スパイク×4 4)保証書 だ。箱を開けて驚かされるのは大きくて重くて立派な作りの”センタースピーカー用ベース”だ。かなりコストが掛かっているように思われる。これはS-7EXを床置きする時に使用するベースなのだがラウンドエンクロージャーに対応してS-7EXを水平に置ける様になっているだけの板だ。CP-7EXと組み合わせて使う場合は不要。本体を固定することも出来ないので、このベースを使えば他社の汎用スピーカースタンドを使えるといったこともない。縦置き様のスタンドにもならない。
実はスピーカースタンドCP-7EXの方が早く届いたので試しにS-A77VTをセットしてみたのだが大幅に音質が向上して驚かされた。床面の音の反射がかなりセンターの音質を劣化させると実感した。そのことを考えてもS-7EXを付属のセンタースピーカー用ベースに乗せて床置きするなんて宝の持ち腐れだ。こんな付属品は除いて値段を下げるべきだと思う。
CP-7EXとの組み合わせの評価となるが肝心の音質はCST(Coherent Source Transducer)同軸スピーカー採用により台詞のリアリティが向上する。もちろんS-1EXと音色は統一され音の位相もバッチリ合い映画が何倍も楽しく観られるようになる。SACDやDVD-Aのマルチチャンネル再生の時にもボーカルを受け持ち大活躍してくれる。S-1EXをメインで使用している人にとってセンターはこれしかないと言える納得の音だ。続きを読む...
2011年10月05日
パイオニアS-1EX-LTD EP.2:音質
09/20(火)の記事の続きとしてS-1EXの音質について語ろうと思う。
設置後すぐにVSA-AX10(10iアップデート済み)で鳴らしてみた。最初に音を聞いた時にはS-HE100との違いが分からなかった。(冷汗) パイオニアのスピーカーとしてフラットでモニター的な音が脈々と受け継がれてきたからそう聞こえたのだが、「120万と29.6万のスピーカーが同じ!?」と一瞬青くなったのは事実だ。(苦笑)
2曲、3曲と聴いているうちにS-1EXの凄さが分かってきた。SC-LX90に交換してもその考えは変わらなかった。
1)分解能が高い。綺麗に楽器が分離して鳴り響く。
2)定位が良い。歌手と楽器の位置がはっきりと分かる。
3)S/Nが良い。余計な響きが付かず音の余韻が綺麗に消えて行く。
4)CST同軸ドライバーが凄い。ボーカルを生々しく再現してくれる。
価格コムやPhile-webコミュニティに書かれているレビュー1つ1つに同感してしまう恐るべきスピーカーだ。私的にS-HE100との音の違いを料理で表現するとこうなる。
「S-HE100は鍋料理の美味しさかな。料理(音質)は美味しいけど具(楽器)は混在してしまい素材そのものの良さは分からなくなってしまう。」
「S-1EXは懐石料理だ。1品1品の料理(音質)は美味しいし、その器(楽器)も目(耳)を楽しませてくれる。しかもコース料理(音楽)として完成している。」
これでS-1EXの音の素晴らしさを分かってもらえるだろうか?
私はオーディオ・リファレンスCDとして1990年に手に入れた「SONY TECHNO FAIR ANNIVERSARY ALBUM」というゴールドCDを良く聴く。22トラック目に「鳥の楽園〜セイシェル」という浜によせる波と数々の鳥の声を録音したものが収録されている。この時は部屋を暗くして目を瞑って聴いていたがまるで浜辺に立っているようで、途中大波が寄せるその瞬間には反射的に足を上げてしまった。色々なスピーカーで聴いて来たがこんなことは初めてだった。(笑)
このスピーカーで音楽を聴いているとスタジオやライブ会場の雰囲気まで伝わってきて2つのスピーカーユニットから再生される音にここまで情報が刻まれているのかと驚いてしまう。それを再現できるこのスピーカーが凄いのか、それともその音からこれだけの情報を聞き分ける人間の聴覚が凄いのか、とオーディオから大脳生理学的な話まで考えさせられてしまう程だ。(笑)
こうして我が家のS-1EX-LTDにはニックネームが2つ付いた。1つ目は”イタコ”。既に鬼籍に入ってしまったミュージシャンを目の前に呼び寄せてくれるからだ。カレン・カーペンターのボーカルを実に魅力的に聴かせてくれる。
2つ目は“ローレライ”。この音に魅入られるとセンタースピーカーにはS-7EXを、リアスピーカーも同じEXシリーズで揃えたくなってしまう。魔性の音を奏でて人を音の渦の中に飲み込むこのスピーカーにはピッタリの名前だと思う。(爆)
最後にS-1EXの弱点もちゃんと指摘しておこう。
1)グリルネットの骨組みの開口率が低く音質に不利だ。なおS-3EXではユニット前はネットのみと改善されている。
2)グリルネットとパーフェクト・タイムアラインメント・デザインのフロント・キャビネットの間に隙間があり埃が付き易い。こちらもS-3EXではグリルネットがカーブしており隙間が無くなった。
3)フット4本でスパイクの高さ調整が難しい。もっともこのお陰で震度5でも倒れなかったのだから文句は言えない。
09/30(金)の記事に書いた通り、TAD-E1-WNが発表されたことで再びS-1EXが注目されて、そのパフォーマンスの高さが見直されると思っている。果たしてこのまま生産終了となってしまうのだろうか・・・。
設置後すぐにVSA-AX10(10iアップデート済み)で鳴らしてみた。最初に音を聞いた時にはS-HE100との違いが分からなかった。(冷汗) パイオニアのスピーカーとしてフラットでモニター的な音が脈々と受け継がれてきたからそう聞こえたのだが、「120万と29.6万のスピーカーが同じ!?」と一瞬青くなったのは事実だ。(苦笑)
2曲、3曲と聴いているうちにS-1EXの凄さが分かってきた。SC-LX90に交換してもその考えは変わらなかった。
1)分解能が高い。綺麗に楽器が分離して鳴り響く。
2)定位が良い。歌手と楽器の位置がはっきりと分かる。
3)S/Nが良い。余計な響きが付かず音の余韻が綺麗に消えて行く。
4)CST同軸ドライバーが凄い。ボーカルを生々しく再現してくれる。
価格コムやPhile-webコミュニティに書かれているレビュー1つ1つに同感してしまう恐るべきスピーカーだ。私的にS-HE100との音の違いを料理で表現するとこうなる。
「S-HE100は鍋料理の美味しさかな。料理(音質)は美味しいけど具(楽器)は混在してしまい素材そのものの良さは分からなくなってしまう。」
「S-1EXは懐石料理だ。1品1品の料理(音質)は美味しいし、その器(楽器)も目(耳)を楽しませてくれる。しかもコース料理(音楽)として完成している。」
これでS-1EXの音の素晴らしさを分かってもらえるだろうか?
私はオーディオ・リファレンスCDとして1990年に手に入れた「SONY TECHNO FAIR ANNIVERSARY ALBUM」というゴールドCDを良く聴く。22トラック目に「鳥の楽園〜セイシェル」という浜によせる波と数々の鳥の声を録音したものが収録されている。この時は部屋を暗くして目を瞑って聴いていたがまるで浜辺に立っているようで、途中大波が寄せるその瞬間には反射的に足を上げてしまった。色々なスピーカーで聴いて来たがこんなことは初めてだった。(笑)
このスピーカーで音楽を聴いているとスタジオやライブ会場の雰囲気まで伝わってきて2つのスピーカーユニットから再生される音にここまで情報が刻まれているのかと驚いてしまう。それを再現できるこのスピーカーが凄いのか、それともその音からこれだけの情報を聞き分ける人間の聴覚が凄いのか、とオーディオから大脳生理学的な話まで考えさせられてしまう程だ。(笑)
こうして我が家のS-1EX-LTDにはニックネームが2つ付いた。1つ目は”イタコ”。既に鬼籍に入ってしまったミュージシャンを目の前に呼び寄せてくれるからだ。カレン・カーペンターのボーカルを実に魅力的に聴かせてくれる。
2つ目は“ローレライ”。この音に魅入られるとセンタースピーカーにはS-7EXを、リアスピーカーも同じEXシリーズで揃えたくなってしまう。魔性の音を奏でて人を音の渦の中に飲み込むこのスピーカーにはピッタリの名前だと思う。(爆)
最後にS-1EXの弱点もちゃんと指摘しておこう。
1)グリルネットの骨組みの開口率が低く音質に不利だ。なおS-3EXではユニット前はネットのみと改善されている。
2)グリルネットとパーフェクト・タイムアラインメント・デザインのフロント・キャビネットの間に隙間があり埃が付き易い。こちらもS-3EXではグリルネットがカーブしており隙間が無くなった。
3)フット4本でスパイクの高さ調整が難しい。もっともこのお陰で震度5でも倒れなかったのだから文句は言えない。
09/30(金)の記事に書いた通り、TAD-E1-WNが発表されたことで再びS-1EXが注目されて、そのパフォーマンスの高さが見直されると思っている。果たしてこのまま生産終了となってしまうのだろうか・・・。
2011年09月20日
パイオニアS-1EX-LTD EP.1:購入
パイオニアS-1EX-LTD が我が家に届いたのは2008年10月4日午後だった。そろそろ4年目に入るが、今でも腰を据えてじっくり聴くと音の良さを再確認出来て飽きることは無い。
S-1EXは2005年10月発売だから今年で6年目の息の長いモデルとなる。発売当初から高音質とコストパフォーマンスの良さが話題となった。といっても定価はペアで105万円(税込)とおいそれと手が出せる値段では無く価格コムやPhile-webコミュニティのレビューを読んでは憧れるスピーカーだった。
(※注:2009年4月1日価格変更により126万円となっている)
何と言ってもデザインが良い。パーフェクト・タイムアラインメント・デザインは1975年発売のTechnics 7(SB-7000)や1976年発売のSONY SS-G7等の”リニアフェイズ”スピーカー理論に惚れた者にとっては納得できる理想の形だった。
そしてCST(Coherent Source Transducer)同軸スピーカーは仮想同軸スピーカーシステムのパイオニアS-HE100を愛聴している私に取って後継機種に搭載されるべきユニットだった。
清水の舞台から飛び降りる覚悟もなく3年経った2008年9月のある日、中古でも出品されていないかとググったら展示品のS-1EX-LTDがヒットした。しかも価格は40%OFFとなっている。慌ててその店に電話して在庫を確認して予約を入れたのだった。
こうして運良く安く憧れのスピーカーを手に入れることになったのだが、これが後々まで続く散財の発端となったのだからまったく「人生万事塞翁が馬」だ。(苦笑)続きを読む...
S-1EXは2005年10月発売だから今年で6年目の息の長いモデルとなる。発売当初から高音質とコストパフォーマンスの良さが話題となった。といっても定価はペアで105万円(税込)とおいそれと手が出せる値段では無く価格コムやPhile-webコミュニティのレビューを読んでは憧れるスピーカーだった。
(※注:2009年4月1日価格変更により126万円となっている)
何と言ってもデザインが良い。パーフェクト・タイムアラインメント・デザインは1975年発売のTechnics 7(SB-7000)や1976年発売のSONY SS-G7等の”リニアフェイズ”スピーカー理論に惚れた者にとっては納得できる理想の形だった。
そしてCST(Coherent Source Transducer)同軸スピーカーは仮想同軸スピーカーシステムのパイオニアS-HE100を愛聴している私に取って後継機種に搭載されるべきユニットだった。
清水の舞台から飛び降りる覚悟もなく3年経った2008年9月のある日、中古でも出品されていないかとググったら展示品のS-1EX-LTDがヒットした。しかも価格は40%OFFとなっている。慌ててその店に電話して在庫を確認して予約を入れたのだった。
こうして運良く安く憧れのスピーカーを手に入れることになったのだが、これが後々まで続く散財の発端となったのだからまったく「人生万事塞翁が馬」だ。(苦笑)続きを読む...
2011年09月16日
3D放送で速報テロップが流れれば
「字幕テロ」と呼ばれ録画マニアに恐れられているニュース速報テロップ。楽しみにしていた番組放送中に流れてガッカリしたことは1度や2度はあるだろう。
では3D放送中に速報テロップが流れるとどうなるのかご存知だろうか?現時点の3D放送は4番組しかなく1週間の放送時間は115分ほど。1週間は10,080分なので放送に占める割合は1.1%しかない。そこに速報が流れる確率はかなり低いと言えるだろう。日本総人口約1億2800万人とはいえども見た人はかなり少ないだろう。
4月11日放送の<3D☆3D(サンデー・サンデー)>「元気ロケッツSP」でそれは起きた。地震速報が流れたのだ。
私はリアルタイムではなく録画したものを3Dで観ていたのだが突然「速報表示の案内」が表示されて驚いた。速報テロップは通常2D放送をうっかりサイド・バイ・サイド方式で表示してしまった時と同様に横伸び重なって表示されている。
3Dモードを解除して2Dで見れば普通に読めるが何故テロップもサイド・バイ・サイドで放送しないのだろうか。まあ現実的な理由は放送局側のテロップ装置が対応していないからなのだろうが、では何故「3Dモード解除の案内」は対応しているのだろう。速報テロップフラグを見てTV側で表示しているのだろうか?仕組みが気になる現象だ。
その後「元気ロケッツSP」は再放送してくれたので無事コレクション出来たが、このテロップ入りは激レアなのでこれも保存しておこうと思う。
続きを読む...
では3D放送中に速報テロップが流れるとどうなるのかご存知だろうか?現時点の3D放送は4番組しかなく1週間の放送時間は115分ほど。1週間は10,080分なので放送に占める割合は1.1%しかない。そこに速報が流れる確率はかなり低いと言えるだろう。日本総人口約1億2800万人とはいえども見た人はかなり少ないだろう。
4月11日放送の<3D☆3D(サンデー・サンデー)>「元気ロケッツSP」でそれは起きた。地震速報が流れたのだ。
私はリアルタイムではなく録画したものを3Dで観ていたのだが突然「速報表示の案内」が表示されて驚いた。速報テロップは通常2D放送をうっかりサイド・バイ・サイド方式で表示してしまった時と同様に横伸び重なって表示されている。
3Dモードを解除して2Dで見れば普通に読めるが何故テロップもサイド・バイ・サイドで放送しないのだろうか。まあ現実的な理由は放送局側のテロップ装置が対応していないからなのだろうが、では何故「3Dモード解除の案内」は対応しているのだろう。速報テロップフラグを見てTV側で表示しているのだろうか?仕組みが気になる現象だ。
その後「元気ロケッツSP」は再放送してくれたので無事コレクション出来たが、このテロップ入りは激レアなのでこれも保存しておこうと思う。
続きを読む...
2011年09月15日
パイオニアAVアンプSC-LX90の憂鬱
各社からAVアンプの新製品の発表が続いたので、そろそろ所有製品であるパイオニアSC-LX90のレビューを書いておこうと思う。
購入は2008年10月1日だ。2002年7月に購入したVSA-AX10(10iアップデート済み)からの置き換えとなる。どうやら私は数年に一度発作的に散財したくなるようでこの時も一気に、
1)パイオニア S-1EX LTD
2) パイオニアSC-LX90
3)パナソニック DMR-BW930
を購入している。目的は「噂のBD HDサラウンドを自宅で思い切り楽しみたい!」ということだ。
2007年冬に各社からフラグシップAVアンプが発表され色々と機種を検討していたのだがパイオニア・ユーザーだけにどうしてもLX90に惹かれてしまう。ICE powerアンプ、フルバンド・フェイズコントロール、Advanced MCACCが奏でるスピード感のあるサウンドを自宅で聴いてみたいと思っていた。
しかしLX90には、
1)デカイ[W440mm×H247mm×D479mm]
2)重い[35.5kg]
3)高い[88万円]
の三重難があり購入に躊躇い1年後の新製品情報を待っていた。
2008年9月、待ちに待ったLX81の発表があったがその仕様は私を失望させた。安っぽい筐体に金メッキ端子なしというのは所有しても喜びを感じられずAX10ユーザーの選択肢には成りえないモデルだった。ということで消去法的な選択でLX90を購入した。(汗)
気に入った点
1)HDサラウンドでやっとDVDの圧縮音声から開放された。
2)HDMI接続でTV放送のAAC音声が高音質になり、つまらないと感じていた番組も音の良さで楽しめるようになった。
3)エンハンスド・ステレオ・サラウンドモードは全部のスピーカーから同じ音楽を流せるのでエージングに便利だ。
4)iPod専用入力端子にケーブルが付属しておりiPodの音楽を高音質で楽しめる。
不満な点
1)プリ部の発熱が多い。
2)リモコンのボリュームの感触がAX10より劣る。
3)ビデオスケーラー機能によりアナログ映像の切り替えがAX10より遅い。
4)フロントUSB端子の近くにトランスがあるようでUSBメモリが磁力で吸い付けられる。音質的に悪影響がありそうだ。(苦笑)
フロントSP交換の半日後にアンプも交換したことで、正当な音質評価は出来なかった。音質向上の貢献の殆どをS-1EXに持っていかれてしまった可哀想な立場のアンプだ。(冷汗)
そして今やHDMI1.4には対応していないし音質的にもLX83に負けたと聞く。前モデルは42万+5万(アップグレード料金)で6年使えたので同じ減価償却費をLX90に期待すると11年間使い込まないと行けない。デジタル機器ではありえない年数だ!アップグレードサービスが行われないのであればいつ縁を切るか決断しなければならない。i.LINK端子は欲しいし憂鬱な悩みだ・・・。
購入は2008年10月1日だ。2002年7月に購入したVSA-AX10(10iアップデート済み)からの置き換えとなる。どうやら私は数年に一度発作的に散財したくなるようでこの時も一気に、
1)パイオニア S-1EX LTD
2) パイオニアSC-LX90
3)パナソニック DMR-BW930
を購入している。目的は「噂のBD HDサラウンドを自宅で思い切り楽しみたい!」ということだ。
2007年冬に各社からフラグシップAVアンプが発表され色々と機種を検討していたのだがパイオニア・ユーザーだけにどうしてもLX90に惹かれてしまう。ICE powerアンプ、フルバンド・フェイズコントロール、Advanced MCACCが奏でるスピード感のあるサウンドを自宅で聴いてみたいと思っていた。
しかしLX90には、
1)デカイ[W440mm×H247mm×D479mm]
2)重い[35.5kg]
3)高い[88万円]
の三重難があり購入に躊躇い1年後の新製品情報を待っていた。
2008年9月、待ちに待ったLX81の発表があったがその仕様は私を失望させた。安っぽい筐体に金メッキ端子なしというのは所有しても喜びを感じられずAX10ユーザーの選択肢には成りえないモデルだった。ということで消去法的な選択でLX90を購入した。(汗)
気に入った点
1)HDサラウンドでやっとDVDの圧縮音声から開放された。
2)HDMI接続でTV放送のAAC音声が高音質になり、つまらないと感じていた番組も音の良さで楽しめるようになった。
3)エンハンスド・ステレオ・サラウンドモードは全部のスピーカーから同じ音楽を流せるのでエージングに便利だ。
4)iPod専用入力端子にケーブルが付属しておりiPodの音楽を高音質で楽しめる。
不満な点
1)プリ部の発熱が多い。
2)リモコンのボリュームの感触がAX10より劣る。
3)ビデオスケーラー機能によりアナログ映像の切り替えがAX10より遅い。
4)フロントUSB端子の近くにトランスがあるようでUSBメモリが磁力で吸い付けられる。音質的に悪影響がありそうだ。(苦笑)
フロントSP交換の半日後にアンプも交換したことで、正当な音質評価は出来なかった。音質向上の貢献の殆どをS-1EXに持っていかれてしまった可哀想な立場のアンプだ。(冷汗)
そして今やHDMI1.4には対応していないし音質的にもLX83に負けたと聞く。前モデルは42万+5万(アップグレード料金)で6年使えたので同じ減価償却費をLX90に期待すると11年間使い込まないと行けない。デジタル機器ではありえない年数だ!アップグレードサービスが行われないのであればいつ縁を切るか決断しなければならない。i.LINK端子は欲しいし憂鬱な悩みだ・・・。
2011年08月31日
HDMI1.3のAVアンプで3Dソフト再生を試してみた
3D TV普及の為ソニー、パナソニック、他数社はBSデジタル放送で3D番組放送の提供をしてくれている。3D番組の可能性を確認する意味でも以下の4番組を見逃すのはもったいない。せっせと録画してBDに焼いている。
1)BSフジ <3D★3D>(サンデー・サンデー) 毎週日曜日24:00〜24:30
2)BS-TBS THE世界遺産3D GRAND TOUR 毎週土曜日17:30〜18:00
3)BS朝日 Panasonic 3D Music Studio 毎週日曜日23:45〜24:00
4)BS11 3D紀行\ 東京水上散歩【総集編】 毎週日曜日17:45〜18:00
放送はサイド・バイ・サイド(Side By Side)方式なので横解像度が半分になる。画質的に不利なので必ずDRで録画保存している。
私の使用しているPioneer SC-LX90はHDMI ver.1.3対応のAVアンプなので3D映像伝送には対応していない。ずーっとそう思っていたのだが3D放送番組をBDに焼くためTH-L37DT3で再生しつつCMをカットしていたら「3D信号を検出しました。」という表示が出ることに気がついた。
試しにリモコンの[3D]ボタンを押すと、確かに3D映像となった。もっともパナ用の3Dメガネはまだ買っていないので画像のブレ具合でそう判断しただけなのだが。(苦笑)
では市販の3D BDソフトはどうなるのだろう。試しにフレーム・パッキング(Frame Packing)方式のソフトを再生してみた。
見事に粉砕。やはりAVアンプはHDMI ver.1.4に対応していないと駄目だと認識すると共にサイド・バイ・サイド方式の互換性に感心した。
ここでパイオニアにSC-LX90のハードウェア/ソフトウェアアップグレード要望したい。
『デノンは2011/02/16、2007年10月発売のフラッグシップAVアンプ「AVC-A1HD」とプリアンプ「AVP-A1HD」のハードウェア/ソフトウェアアップグレードを10月に実施すると発表した。アップグレードによりHDMIの3Dに対応。さらに上方向など最大11.1chまで拡張するサラウンドアルゴリズム「Audyssey DSX」やドルビープロロジックIIXz、自動音場補正機技術「Audyssey MultEQ XT32」に対応する。』
というニュースを聞いてからずーっとパイオニアも同様のサービスを行ってくれないか期待しているのに未だ音沙汰無い。VSA-AX10では2回もアップグレードを行ってくれた実績があるので安心して今回も同社のフラグシップモデルを購入したのだ。ファンの信頼に応えて欲しい。切にそう願う。
続きを読む...
1)BSフジ <3D★3D>(サンデー・サンデー) 毎週日曜日24:00〜24:30
2)BS-TBS THE世界遺産3D GRAND TOUR 毎週土曜日17:30〜18:00
3)BS朝日 Panasonic 3D Music Studio 毎週日曜日23:45〜24:00
4)BS11 3D紀行\ 東京水上散歩【総集編】 毎週日曜日17:45〜18:00
放送はサイド・バイ・サイド(Side By Side)方式なので横解像度が半分になる。画質的に不利なので必ずDRで録画保存している。
私の使用しているPioneer SC-LX90はHDMI ver.1.3対応のAVアンプなので3D映像伝送には対応していない。ずーっとそう思っていたのだが3D放送番組をBDに焼くためTH-L37DT3で再生しつつCMをカットしていたら「3D信号を検出しました。」という表示が出ることに気がついた。
試しにリモコンの[3D]ボタンを押すと、確かに3D映像となった。もっともパナ用の3Dメガネはまだ買っていないので画像のブレ具合でそう判断しただけなのだが。(苦笑)
では市販の3D BDソフトはどうなるのだろう。試しにフレーム・パッキング(Frame Packing)方式のソフトを再生してみた。
見事に粉砕。やはりAVアンプはHDMI ver.1.4に対応していないと駄目だと認識すると共にサイド・バイ・サイド方式の互換性に感心した。
ここでパイオニアにSC-LX90のハードウェア/ソフトウェアアップグレード要望したい。
『デノンは2011/02/16、2007年10月発売のフラッグシップAVアンプ「AVC-A1HD」とプリアンプ「AVP-A1HD」のハードウェア/ソフトウェアアップグレードを10月に実施すると発表した。アップグレードによりHDMIの3Dに対応。さらに上方向など最大11.1chまで拡張するサラウンドアルゴリズム「Audyssey DSX」やドルビープロロジックIIXz、自動音場補正機技術「Audyssey MultEQ XT32」に対応する。』
というニュースを聞いてからずーっとパイオニアも同様のサービスを行ってくれないか期待しているのに未だ音沙汰無い。VSA-AX10では2回もアップグレードを行ってくれた実績があるので安心して今回も同社のフラグシップモデルを購入したのだ。ファンの信頼に応えて欲しい。切にそう願う。
続きを読む...