「イベントの間のカメラ、ビデオ撮影、録音は禁止とさせていただきます。」
美しい女性のイベントコンパニオンのアナウンスでプレゼンテーションが始まった。例年ソニーの試聴会は機能プレゼンテーションが中心になっているので今年は幾つ説明するのだろうと思いながら、早めに整理券を手に入れておき良い席に着いた。
「オーディオ・ホームシアター展2012」【詳細版】レポート第3回は「 F6-5:ソニー試聴室」だ。ソニーだけは撮影録画録音禁止というアナウンスがある上に部屋を暗くされてしまうのでリアルタイムにメモを取り難い。終わる頃まで曲名を覚えていられない程度の記憶力を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
15:30〜16:15 F6-5:ソニー試聴室 AVアンプTA-DA5800ES
機器構成はAVアンプ:TA-DA5800ES(27.3万)+BDレコーダー:BDZ-EX3000 (実売価格19万)+SACDプレーヤー:SCD-XA5400ES(17.6万)+プロジェクター:VPL-VW1000ES(168万)+フロントスピーカー:SS-NA2ES (19.9万)+センタースピーカー:SS-NA8ES(15.7万)+サラウンドスピーカー:SS-NA5ES (13.6万)×4本+サブウーファー:SA-NA9ES (19.9万)+NAS QNAPだ。今年はSA-NAESシリーズが完成したことでスピーカーシステムが一新されて9.1chとなっていた。
試聴曲と視聴映像は以下の通り。
1) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78『雨の歌』
2)192kHz/24bitハイレゾ音源(曲名失念)
3)マルチチャンネルFLAC音源(曲名失念)
PCオーディオブームを踏まえ今年は「USB-DAC機能」と「高音質ハブ型高速ネットワークエンジン」が中心のプレゼンとなっていた。音質に注力したハブをAVアンプが内蔵している利点としてNASと直結出来ることを力説した。5800から未使用ポートの回路停止が可能になったことや小型静音ファンは回路保護用なので回ることはまずないと言う説明が聞けた。
音質を考慮していないPC用のハブを使うデメリットを理解しているのならVAIOブランドでネットワークオーディオ用「高音質スイッチングハブ」を発売すればニーズを掘り起こしてヒット商品になるだろうにと思わずにいられなかった。
4)BD「世界侵略:ロサンゼルス決戦」から「ガソリンスタンド爆破」のシーン
5)BD「NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演」よりチャイコフスキー作曲「交響曲第6番 悲愴」
ソニーもNHKエンタープライズの小林悟朗氏を偲んで小澤征爾作品が上映された。担当者はTA-DA5400ES(2008/11/20発売)の開発中でHDMIの音の悪さに苦労していた頃に初めて小林氏と会いBD-ROMの音について色々話し合ったと言う。「勿論今はHDMIの音が悪いことなんてないです」とちゃんとフォローも忘れなかった。
機能デモが整理され映像に集中して楽しめられる様になったのが嬉しい。今年の5800はLX86に負けず劣らず良い音だと感じたのはスピーカーシステムがSA-NAESに統一されて9.1chの音質が底上げされたことが大きいようだ。「バーチャルフロントハイ」も使用する必要がなくなり音の鮮度が上がって聴こえる。効果音の情報量が増えサラウンド感も良好だ。それだけにリアパネルが金メッキ端子でないことがチープに見えて残念だ。
2012年11月10日
【詳細版】音展2012『パイオニアSC-LX86試聴室は50インチから147インチにグレードアップ!』
「オーディオ・ホームシアター展」【詳細版】レポート第2回は「 F5-6:パイオニア試聴室」だ。特に撮影録画録音禁止というアナウンスはなかったが、録音していないので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
10/19(金)14:00〜15:05 F5-6:パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX86 山本浩司氏
今年も整理券を配っていたので13時に配布が始まると同時に2回目の良い座席位置を希望してもらっておいた。最前列の左端には山本氏の知人が座っていた様だった。
機器はAVアンプ:SC-LX86、プレーヤー:BDP-LX55、フロントSP:S-1EX×2、センターSP:S-7EX、リアSP:S-3EX×2、サラウンドバックSP:S-3EX-T×2、サブウーファー:S-W1EX×2、プロジェクター:ビクターDLA‐X90R、スクリーン:キクチ147インチ、オーディオラック:B-PM1000の7.2chハイエンドシアター構成だ。ラックにあるBDP-LX91は万が一のバックアップ用なのだろうか?
AVアンプ以外は昨年と同じ構成だと思っていたが、【詳細版】を書くにあたって昨年の記事を読みなおしたら部屋が専用となったことで7.2chに大スクリーンと大幅に豪華になっていることに今更ながら気付いた。(汗)
パイオニア担当者がルームチューニング後Advanced MCACCのフロントアラインで設定した後に耳でEQ設定を行い微調整したとの説明があった。山本氏は3世代に渡りパイオニアのAVアンプを使ってきて今はSC-LX85を愛用しているが、先日自宅でLX86を試聴して着実な進歩を確認したので入れ替えを検討していると話した。
試聴曲は以下の通り。
1)USBメモリのハイレゾ音源:リンレコードから(曲目不明)
2)NASのハイレゾ音源:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」
リンのハイレゾ音源はステージ収録なのだろう。舞台の広さからコーラスの立ち位置までまるで見えるかのように聴かせてくれる。LX86のステレオ再生の実力の高さを確認出来た。
視聴映像は以下の通り。
3)WOWOWエアチェック:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」を使い「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能のオフ/オン比較試聴
4)TOTO BD-ROMライヴから「アフリカ」を使い「オートフェイズコントロールプラス」機能のオフ/オン比較試聴
5)「ジョイフルノイズ」から「マン・イン・ザ・ミラー」の合唱シーン
6)「借りぐらしのアリエッティ」から「初めての台所と少年・翔の部屋」のシーン
7)「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」からチャプター05「クレムリン大爆発」のシーン
8)「サイトウ・キネン・フェスティバル2007」より「ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」
読者から「そんなに沢山BD-ROMは買えないのでBSで録画した映画のAAC音声を高音質で聴かせてくれるAVアンプを紹介して欲しい」と言った要望があったことを明かし「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能を紹介した。「オートフェイズコントロールプラス」は低音が締まりグルーブ感も出て効果が分かり易い。
「ジョイフルノイズ」は教会の特有の響きがリアリティを感じさせ徐々に熱くなっていくコーラスのノリが楽しい。「アリエッティ」はサラウンドのショウケースといった音作りで虫の声や夜の家の環境音を聴き分ける面白さがある。「ゴースト・プロトコル」の爆発はサブウーファー2本ということもあり一瞬床が揺れたと思うような迫力に驚かされた。それが原因か不明だがその直後LX55が無信号状態になってしまい電源を入れ直すトラブルがあった。(冷汗)
LX85と比較試聴した訳でないので正直進歩度合は分かり難いが相変わらず音の良いAVアンプでUSB-DAC機能も付きPCオーディオへの対応も万全だ。SC-LX90とのリプレースを検討したいところだがiLINK端子が無くなることでペアとなるユニバーサルBDプレーヤーも欲しいし、次世代HDMIも気になるので今年も踏み切れそうにない。
最後は10/07(日)に急逝されたNHKエンタープライズの小林悟朗氏を追悼して、故人が手掛けた「サイトウ・キネン・オーケストラ」のBDが使用された。小林氏から初めてクラシックBDソフトを制作するに当たり相談を受けたと言う思い出話を山本氏が語った。
帰宅後購入してあった『「幻想」&「巨人」 小澤征爾・サイトウ・キネン・オーケストラ~ [Blu-ray]』のクレジットを見ると確かに小林氏の名前がある。素晴らしいBDソフトを残してくれたことを感謝するとともにご冥福をお祈りする。
10/19(金)14:00〜15:05 F5-6:パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX86 山本浩司氏
今年も整理券を配っていたので13時に配布が始まると同時に2回目の良い座席位置を希望してもらっておいた。最前列の左端には山本氏の知人が座っていた様だった。
機器はAVアンプ:SC-LX86、プレーヤー:BDP-LX55、フロントSP:S-1EX×2、センターSP:S-7EX、リアSP:S-3EX×2、サラウンドバックSP:S-3EX-T×2、サブウーファー:S-W1EX×2、プロジェクター:ビクターDLA‐X90R、スクリーン:キクチ147インチ、オーディオラック:B-PM1000の7.2chハイエンドシアター構成だ。ラックにあるBDP-LX91は万が一のバックアップ用なのだろうか?
AVアンプ以外は昨年と同じ構成だと思っていたが、【詳細版】を書くにあたって昨年の記事を読みなおしたら部屋が専用となったことで7.2chに大スクリーンと大幅に豪華になっていることに今更ながら気付いた。(汗)
パイオニア担当者がルームチューニング後Advanced MCACCのフロントアラインで設定した後に耳でEQ設定を行い微調整したとの説明があった。山本氏は3世代に渡りパイオニアのAVアンプを使ってきて今はSC-LX85を愛用しているが、先日自宅でLX86を試聴して着実な進歩を確認したので入れ替えを検討していると話した。
試聴曲は以下の通り。
1)USBメモリのハイレゾ音源:リンレコードから(曲目不明)
2)NASのハイレゾ音源:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」
リンのハイレゾ音源はステージ収録なのだろう。舞台の広さからコーラスの立ち位置までまるで見えるかのように聴かせてくれる。LX86のステレオ再生の実力の高さを確認出来た。
視聴映像は以下の通り。
3)WOWOWエアチェック:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」を使い「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能のオフ/オン比較試聴
4)TOTO BD-ROMライヴから「アフリカ」を使い「オートフェイズコントロールプラス」機能のオフ/オン比較試聴
5)「ジョイフルノイズ」から「マン・イン・ザ・ミラー」の合唱シーン
6)「借りぐらしのアリエッティ」から「初めての台所と少年・翔の部屋」のシーン
7)「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」からチャプター05「クレムリン大爆発」のシーン
8)「サイトウ・キネン・フェスティバル2007」より「ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」
読者から「そんなに沢山BD-ROMは買えないのでBSで録画した映画のAAC音声を高音質で聴かせてくれるAVアンプを紹介して欲しい」と言った要望があったことを明かし「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能を紹介した。「オートフェイズコントロールプラス」は低音が締まりグルーブ感も出て効果が分かり易い。
「ジョイフルノイズ」は教会の特有の響きがリアリティを感じさせ徐々に熱くなっていくコーラスのノリが楽しい。「アリエッティ」はサラウンドのショウケースといった音作りで虫の声や夜の家の環境音を聴き分ける面白さがある。「ゴースト・プロトコル」の爆発はサブウーファー2本ということもあり一瞬床が揺れたと思うような迫力に驚かされた。それが原因か不明だがその直後LX55が無信号状態になってしまい電源を入れ直すトラブルがあった。(冷汗)
LX85と比較試聴した訳でないので正直進歩度合は分かり難いが相変わらず音の良いAVアンプでUSB-DAC機能も付きPCオーディオへの対応も万全だ。SC-LX90とのリプレースを検討したいところだがiLINK端子が無くなることでペアとなるユニバーサルBDプレーヤーも欲しいし、次世代HDMIも気になるので今年も踏み切れそうにない。
最後は10/07(日)に急逝されたNHKエンタープライズの小林悟朗氏を追悼して、故人が手掛けた「サイトウ・キネン・オーケストラ」のBDが使用された。小林氏から初めてクラシックBDソフトを制作するに当たり相談を受けたと言う思い出話を山本氏が語った。
帰宅後購入してあった『「幻想」&「巨人」 小澤征爾・サイトウ・キネン・オーケストラ~ [Blu-ray]』のクレジットを見ると確かに小林氏の名前がある。素晴らしいBDソフトを残してくれたことを感謝するとともにご冥福をお祈りする。
2012年10月26日
【詳細版】音展2012『TAD』1,837.5万のフルシステムは「Air Studios」の響き!
記事のバランスを考え今日は音展の話をしよう。
10/19(金)秋葉原に着いたのは11時過ぎ。秋葉原UDX会場で受け付けを済まして、まずは「A-4:タワーレコード」で『中森明菜/BEST(紙ジャケット&SACD/CDハイブリッド仕様)』でもないかと探したが勿論無かった。(涙) 帰りにヨドバシAkibaに寄ったが当然無く、石丸電気ソフト館はその店自体が無くなっていた。(汗)
閑話休題
急いで富士ソフトアキバプラザ会場へ向かい6Fへ登ったら「パイオニア/TADルーム」がなく、ここで初めて公式ガイドブックを見て5Fだと判明した。TADの1回目のデモは既に11時から始まっており2回目の整理券をもらおうかと思っていたら受付で空席があると言われたので入ることにした。
「オーディオ・ホームシアター展」【詳細版】レポート第1回は「 F5-9:TAD試聴室」だ。特に撮影録画録音禁止というアナウンスはなかったが、録音していないので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
10/19(金)11:30〜12:00 F5-9:TAD試聴室 チーフエンジニア:アンドリュー・ジョーンズ氏
デモ機材はスピーカー:TAD-R1 MK2(367.5万)×2、プリアンプ:TAD-C600(315万)、パワーアンプ:TAD-M600(262.5万)×2、SACDプレーヤー:TAD-D600(262.5万)、他にMacBook AirとUSB DAC(機種不明)を使用していた。
展示商品としてはTAD-CR1 MK2、TAD-E1、TAD-C2000,TAD-M2500があった。オールTADリファレンスシステムと言っても流行のPCオーディオ用USB-DACが無いのでD600にその機能を搭載するか単体コンポで発売する計画があるのかもしれないと感じた。
後半の試聴曲は以下の通り。一応アーチスト名は書き留めたのだが検索しても該当者が見つからないので不明となった。(冷汗)
1)女性ジャズボーカル(曲名不明)
2)クラシック(曲名不明)
3)スタジオマスター音源(曲名不明)
4)「アンデッシュ・ヴィークほか/アバ-ジャズ」から1曲
5)女性ボーカル曲(曲名不明)
6)女性ボーカル曲(曲名不明)
7)フュージョン(曲名不明)
8)イエロー(アーチスト名不明)
「Air Studios」で録音された曲を中心に使用していた。2曲目を紹介しながら「リファレンス・レコーディング社のキース・ジョンソンはCR1をモニタースピーカーとして使用している。」とか、丁度来日していたジャズ・ピアノ・トリオがこのTADのシステムを聴いて帰る時にCDをプレゼントしてくれたので4曲目に掛けよう、といった業界的な話題が多かったのが印象に残った。
「Air Studios」の生収録を聴いているので、その音を再現するといった音決めに大変役立っているという点を強調して何度も語っていた。確かに3曲目はハイレゾ音源ということもあるが、まるでスタジオ収録に立ち会っている様なリアリティを感じることが出来た。最後に2曲ダイナミックレンジの広い激しい曲が掛かったが、低音の歯切れの良さと力強さにさすがフル・テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ・システムと感心させられた。
初日第1回目のデモとはいえ通訳しながらの試聴で流れが悪かったのは残念だ。途中からの参加で席が一番後ろだったこともあり、もう1度冒頭から参加しようと思いつつその機会を逸してしまったのが心残りだ。これは『2012東京インターナショナルオーディオショウ』でリベンジすることにしよう。
10/19(金)秋葉原に着いたのは11時過ぎ。秋葉原UDX会場で受け付けを済まして、まずは「A-4:タワーレコード」で『中森明菜/BEST(紙ジャケット&SACD/CDハイブリッド仕様)』でもないかと探したが勿論無かった。(涙) 帰りにヨドバシAkibaに寄ったが当然無く、石丸電気ソフト館はその店自体が無くなっていた。(汗)
閑話休題
急いで富士ソフトアキバプラザ会場へ向かい6Fへ登ったら「パイオニア/TADルーム」がなく、ここで初めて公式ガイドブックを見て5Fだと判明した。TADの1回目のデモは既に11時から始まっており2回目の整理券をもらおうかと思っていたら受付で空席があると言われたので入ることにした。
「オーディオ・ホームシアター展」【詳細版】レポート第1回は「 F5-9:TAD試聴室」だ。特に撮影録画録音禁止というアナウンスはなかったが、録音していないので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
10/19(金)11:30〜12:00 F5-9:TAD試聴室 チーフエンジニア:アンドリュー・ジョーンズ氏
デモ機材はスピーカー:TAD-R1 MK2(367.5万)×2、プリアンプ:TAD-C600(315万)、パワーアンプ:TAD-M600(262.5万)×2、SACDプレーヤー:TAD-D600(262.5万)、他にMacBook AirとUSB DAC(機種不明)を使用していた。
展示商品としてはTAD-CR1 MK2、TAD-E1、TAD-C2000,TAD-M2500があった。オールTADリファレンスシステムと言っても流行のPCオーディオ用USB-DACが無いのでD600にその機能を搭載するか単体コンポで発売する計画があるのかもしれないと感じた。
後半の試聴曲は以下の通り。一応アーチスト名は書き留めたのだが検索しても該当者が見つからないので不明となった。(冷汗)
1)女性ジャズボーカル(曲名不明)
2)クラシック(曲名不明)
3)スタジオマスター音源(曲名不明)
4)「アンデッシュ・ヴィークほか/アバ-ジャズ」から1曲
5)女性ボーカル曲(曲名不明)
6)女性ボーカル曲(曲名不明)
7)フュージョン(曲名不明)
8)イエロー(アーチスト名不明)
「Air Studios」で録音された曲を中心に使用していた。2曲目を紹介しながら「リファレンス・レコーディング社のキース・ジョンソンはCR1をモニタースピーカーとして使用している。」とか、丁度来日していたジャズ・ピアノ・トリオがこのTADのシステムを聴いて帰る時にCDをプレゼントしてくれたので4曲目に掛けよう、といった業界的な話題が多かったのが印象に残った。
「Air Studios」の生収録を聴いているので、その音を再現するといった音決めに大変役立っているという点を強調して何度も語っていた。確かに3曲目はハイレゾ音源ということもあるが、まるでスタジオ収録に立ち会っている様なリアリティを感じることが出来た。最後に2曲ダイナミックレンジの広い激しい曲が掛かったが、低音の歯切れの良さと力強さにさすがフル・テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ・システムと感心させられた。
初日第1回目のデモとはいえ通訳しながらの試聴で流れが悪かったのは残念だ。途中からの参加で席が一番後ろだったこともあり、もう1度冒頭から参加しようと思いつつその機会を逸してしまったのが心残りだ。これは『2012東京インターナショナルオーディオショウ』でリベンジすることにしよう。
2012年10月19日
【速報版】オーディオ・ホームシアター展2012で10試聴室+αをハシゴしてみた
今日10/19(金)「オーディオ・ホームシアター展」(音展2012)が開幕した。有給休暇をもらって東京秋葉原へ見学に行き、予定表を見ながら各試聴室を回って見た。今日は速報版として各社の内容を短くまとめてみたい。
昨年と異なりパイオニアとTADは部屋が分かれて5Fになっているのでフロア案内を見て探してしまった。両社とも座席指定整理券を配っているので早くもらえば良い席で聴くことが出来る。ソニーは入場順番整理券を配布しているのでこちらも良い席は早い者勝ちだ。
11:30〜12:00 F5-9:TAD試聴室 チーフエンジニア:アンドリュー・ジョーンズ氏
通訳しながらの試聴で流れが悪かったのが残念だ。ダイナミックレンジの広い激しい曲が掛かったが、低音の歯切れの良さと力強さにさすがフルテクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズシステムと感心させられる。
12:15〜12:40 7F:音の歴史館
「この製品が発売された年に入社した」とか「○○さんは今年定年だ」とか「これは良い製品だった」といった会話が漏れ聞こえてきてまるで業界関係者の同窓会会場みたいな雰囲気だった。(笑)
13:10〜13:50 F5-7:ゴールドムントジャパン試聴室 Mimesis 27.8+Telos 280, Telos 350
初めて聴くゴールドムントは木目細かくS/Nの良い音でsoulutionと似た傾向があるのは同じスイス製だからなのだろうか。B&W802Diaがこんなに優しく音楽を奏でるのは初めて聴いた気がする。アンプの違いを見事に聴かせるところはさすがモニタースピーカーと言われる所以だ。
14:00〜15:05 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX86 山本浩司氏
試聴曲と視聴映像は以下の通り。10/07(日)に急逝されたNHKエンタープライズの小林悟朗氏を追悼して最後に「サイトウ・キネン・オーケストラ」のBDが使用された。
1)USBメモリのハイレゾ音源:リンレコードから(曲目不明)
2)NASのハイレゾ音源:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」
3)WOWOWエアチェック:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」を使い「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能のオフ/オン比較試聴
4)TOTO BD-ROMライヴから「アフリカ」を使い「オートフェイズコントロールプラス」機能のオフ/オン比較試聴
5)「ジョイフルノイズ」から「マン・イン・ザ・ミラー」の合唱シーン
6)「借りぐらしのアリエッティ」から「初めての台所と少年・翔の部屋」のシーン
7)「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」からチャプター05「クレムリン大爆発」のシーン
8)「サイトウ・キネン・フェスティバル2007」より「ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」
リンのハイレゾ音源はステージ収録なのだろう。舞台の広さからコーラスの立ち位置までまるで見えるかのように聴かせてくれる。「オートフェイズコントロールプラス」の効果も分かり易い。相変わらず良いAVアンプだ。
15:10〜15:25 7F:音のサロン 「Femal Vocal(高橋真梨子・岩崎宏美)を聴く」
この部屋は人気があり常に満席だ。「Dear FriendsVI さだまさしトリビュート」が流れており岩崎宏美の声が好きなことを再認識させられた。
15:30〜16:15 F6-5:ソニー試聴室 AVアンプTA-DA5800ES
試聴曲と視聴映像は以下の通り。こちらも小林悟朗氏を偲んで小澤征爾作品が上映された。
1) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78『雨の歌』
2)192kHz/24bitハイレゾ音源(曲名失念)
3)マルチチャンネルFLAC音源(曲名失念)
4)「世界侵略:ロサンゼルス決戦」から「ガソリンスタンド爆破」のシーン
5)「NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演」よりチャイコフスキー作曲「交響曲第6番 悲愴」
音質に注力したハブをAVアンプが内蔵している利点を力説していた。今年の5800はLX86に負けず劣らず良い音だと感じた。それだけに金メッキ端子でないことが残念だ。
16:30〜16:55 F6-5:ソニー試聴室 VPL-VW1000ES
視聴映像は以下の通り。
1)「ドラゴン・タトゥーの女」からオープニング
2)「ツーリスト」から「パーティの群集」シーンを使い「リアリティクリエーション」機能のオン/オフで効果を確認
3)3D「世界遺産」から「古都京都」
日本での168万円という価格は破格の値付けとのこと。4Kの解像度を生かす「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズを新規開発したので発売が遅くなったと語っていた。久しぶりにVW1000ESを観たが完成度が上がった様で以前より3Dが明るく精細に見えた。
17:10〜17:20 B2-15:ソニーブース ヘッドマウントディスプレイHMZ-T2
ヘッドバンドが無いHMZ-T2が2台展示してあった。CEATEC JAPAN 2012では70分待ちの行列が出来ていたが、ここでは待ち時間0だったので「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2」を見せてもらった。
なるほど明るく鮮明な3D映像は目に優しく魅力的だ。映像が目の前に広がり没入感は恐ろしく高い。ただ画角が標準的なので大画面という気がしないのが意外だった。映画館の中間あたりの席に座って観ている感じだ。
なおシャープは出展しておらず、パナソニックブースにはDMR-BZT9300が置いてなくガッカリだった。
17:30〜18:10 F5-5:サエクコマース試聴室 「アナログレコードの魅力を語る」潮晴男先生
途中入室したところ45回転LPサイズシングルレコードの比較試聴などを行っていた。
18:15〜18:30 F5-8:スペック試聴室 「リアルサウンド・アンプの魅力を語る」石原俊先生
途中入室したところミュージックDD(RSP-301.RSP-101)の比較試聴を行っていた。
18:35〜18:45 F6-2:ソニー試聴室 SS-AR1
昨年と同じ機器構成だったが満席で人気のある部屋だった。
ほんの時間調整のつもりで「音の歴史館」に入ったらつい古い機器に夢中になりイベント整理券をもらい損ねてしまった。これでイベント梯子予定に狂いが生じてしまいちょっと不満が出る結果となった。(苦笑)
昨年と異なりパイオニアとTADは部屋が分かれて5Fになっているのでフロア案内を見て探してしまった。両社とも座席指定整理券を配っているので早くもらえば良い席で聴くことが出来る。ソニーは入場順番整理券を配布しているのでこちらも良い席は早い者勝ちだ。
11:30〜12:00 F5-9:TAD試聴室 チーフエンジニア:アンドリュー・ジョーンズ氏
通訳しながらの試聴で流れが悪かったのが残念だ。ダイナミックレンジの広い激しい曲が掛かったが、低音の歯切れの良さと力強さにさすがフルテクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズシステムと感心させられる。
12:15〜12:40 7F:音の歴史館
「この製品が発売された年に入社した」とか「○○さんは今年定年だ」とか「これは良い製品だった」といった会話が漏れ聞こえてきてまるで業界関係者の同窓会会場みたいな雰囲気だった。(笑)
13:10〜13:50 F5-7:ゴールドムントジャパン試聴室 Mimesis 27.8+Telos 280, Telos 350
初めて聴くゴールドムントは木目細かくS/Nの良い音でsoulutionと似た傾向があるのは同じスイス製だからなのだろうか。B&W802Diaがこんなに優しく音楽を奏でるのは初めて聴いた気がする。アンプの違いを見事に聴かせるところはさすがモニタースピーカーと言われる所以だ。
14:00〜15:05 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX86 山本浩司氏
試聴曲と視聴映像は以下の通り。10/07(日)に急逝されたNHKエンタープライズの小林悟朗氏を追悼して最後に「サイトウ・キネン・オーケストラ」のBDが使用された。
1)USBメモリのハイレゾ音源:リンレコードから(曲目不明)
2)NASのハイレゾ音源:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」
3)WOWOWエアチェック:ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」から「手紙でも書こう」を使い「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能のオフ/オン比較試聴
4)TOTO BD-ROMライヴから「アフリカ」を使い「オートフェイズコントロールプラス」機能のオフ/オン比較試聴
5)「ジョイフルノイズ」から「マン・イン・ザ・ミラー」の合唱シーン
6)「借りぐらしのアリエッティ」から「初めての台所と少年・翔の部屋」のシーン
7)「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」からチャプター05「クレムリン大爆発」のシーン
8)「サイトウ・キネン・フェスティバル2007」より「ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」
リンのハイレゾ音源はステージ収録なのだろう。舞台の広さからコーラスの立ち位置までまるで見えるかのように聴かせてくれる。「オートフェイズコントロールプラス」の効果も分かり易い。相変わらず良いAVアンプだ。
15:10〜15:25 7F:音のサロン 「Femal Vocal(高橋真梨子・岩崎宏美)を聴く」
この部屋は人気があり常に満席だ。「Dear FriendsVI さだまさしトリビュート」が流れており岩崎宏美の声が好きなことを再認識させられた。
15:30〜16:15 F6-5:ソニー試聴室 AVアンプTA-DA5800ES
試聴曲と視聴映像は以下の通り。こちらも小林悟朗氏を偲んで小澤征爾作品が上映された。
1) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78『雨の歌』
2)192kHz/24bitハイレゾ音源(曲名失念)
3)マルチチャンネルFLAC音源(曲名失念)
4)「世界侵略:ロサンゼルス決戦」から「ガソリンスタンド爆破」のシーン
5)「NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演」よりチャイコフスキー作曲「交響曲第6番 悲愴」
音質に注力したハブをAVアンプが内蔵している利点を力説していた。今年の5800はLX86に負けず劣らず良い音だと感じた。それだけに金メッキ端子でないことが残念だ。
16:30〜16:55 F6-5:ソニー試聴室 VPL-VW1000ES
視聴映像は以下の通り。
1)「ドラゴン・タトゥーの女」からオープニング
2)「ツーリスト」から「パーティの群集」シーンを使い「リアリティクリエーション」機能のオン/オフで効果を確認
3)3D「世界遺産」から「古都京都」
日本での168万円という価格は破格の値付けとのこと。4Kの解像度を生かす「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズを新規開発したので発売が遅くなったと語っていた。久しぶりにVW1000ESを観たが完成度が上がった様で以前より3Dが明るく精細に見えた。
17:10〜17:20 B2-15:ソニーブース ヘッドマウントディスプレイHMZ-T2
ヘッドバンドが無いHMZ-T2が2台展示してあった。CEATEC JAPAN 2012では70分待ちの行列が出来ていたが、ここでは待ち時間0だったので「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2」を見せてもらった。
なるほど明るく鮮明な3D映像は目に優しく魅力的だ。映像が目の前に広がり没入感は恐ろしく高い。ただ画角が標準的なので大画面という気がしないのが意外だった。映画館の中間あたりの席に座って観ている感じだ。
なおシャープは出展しておらず、パナソニックブースにはDMR-BZT9300が置いてなくガッカリだった。
17:30〜18:10 F5-5:サエクコマース試聴室 「アナログレコードの魅力を語る」潮晴男先生
途中入室したところ45回転LPサイズシングルレコードの比較試聴などを行っていた。
18:15〜18:30 F5-8:スペック試聴室 「リアルサウンド・アンプの魅力を語る」石原俊先生
途中入室したところミュージックDD(RSP-301.RSP-101)の比較試聴を行っていた。
18:35〜18:45 F6-2:ソニー試聴室 SS-AR1
昨年と同じ機器構成だったが満席で人気のある部屋だった。
ほんの時間調整のつもりで「音の歴史館」に入ったらつい古い機器に夢中になりイベント整理券をもらい損ねてしまった。これでイベント梯子予定に狂いが生じてしまいちょっと不満が出る結果となった。(苦笑)
2012年02月29日
【音展2010回想版】MKサウンドのCEOは「ムーラン・ルージュ」のあのシーンに大笑い!
2/18(土)のイベントでBD「ムーラン・ルージュ」が使用された。「ユアソング」は赤の装飾に彩られた部屋から寒色系の空へのダンスシーンに移り変わりながら歌われるのでプロジェクターの色表現能力確認でお馴染みのシーンとなっている。サウンド的にも室内の会話から屋外のミュージカルシーンに切り替わった途端に開放的なサラウンドになるので聴き所も多い。
このシーンには忘れられない思い出がある。それは一昨年2010年11月21日(日)〜23日(火・祝)に開催された「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2010」(音展)の富士ソフトアキバプラザ会場 F5-7 株式会社 タイムロード・ブースでの出来事だ。
麻倉怜士先生お薦めのBDソフトを使い1時間たっぷりMKサウンドの魅力が楽しめる講演なので参加した。
1年3ヶ月前のことなので記憶に曖昧な点はあるが、機器構成はスピーカーMK Sound MK950 THX Select2 Systemの5.1ch、AVアンプはONKYOのTX-NA808クラス、BDプレーヤーはパナソニックDMP-BDT900だったと思う。
視聴ソフトで記憶に残っているのは以下の2本。
1)サウンド・オブ・ミュージック 製作45周年記念HDニューマスター版:ブルーレイ・コレクターズBOX (数量限定生産)2010/12/03発売
麻倉先生はコレクターズBOX同梱のオルゴールまで紹介してソフトの内容を解説してくれた。3曲ほど視聴したと記憶している。少々ホワイトノイズが聞こえてやはり古い映画なので音声をリマスターしてもこの程度なのかと思ったが、後で我が家のシステムで聴いたところ、このソフトの音声レベルは低めなのでかなりの大音量にしていたためアンプの残留ノイズが聞こえていたと判明した。とても自宅では出せない音量だった訳だ。(汗)
2)ムーラン・ルージュ ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定)2010/12/03発売
赤い部屋で花形スターのサティーン(ニコール・キッドマン)が上流階級出身で作家志望のクリスチャン(ユアン・マグレガー)に迫るシーンからの視聴となったが、この時の参加者に大柄なアメリカ人の男性がいた。2人のやり取りに彼が大笑い。
字幕を読んでいるだけでは分からない裏の意味があるのだろうか?英語の台詞にそれほど深い意味は無さそうだが?と考え込んでしまった。この視聴が終わった後に麻倉先生から「MKサウンドのCEOから皆様にご挨拶があります」と紹介されたのがこの男性だった。
「さっきまでお色気シーンでバカ笑いしていた人がCEOだって!?」
このシーンを観る度にこの時の驚きと会話の本当の面白さは何なのか気になってしまう。(笑)
最後に肝心のMK950の音質だが、さすがに映画との相性はバッチリで同じドライバーを使用したスピーカー5本の音の繋がりは良い。サラウンド用SUR95T はトライポール・スピーカーなので音の広がりも密で豊かだ。サブウーファーMX350Mk2からは歯切れの良い迫力のある低音が出て一層映画を楽しく観させてくれる。
音楽コンサート系のソフトでも高いパフォーマンスを聴かせてくれた。ホームシアター機材をイチから揃えるのであれば検討に値するスピーカーシステムだ。2chステレオ音楽再生に関しては試聴していないので未知数ではあるが期待して良いと思う。
このシーンには忘れられない思い出がある。それは一昨年2010年11月21日(日)〜23日(火・祝)に開催された「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2010」(音展)の富士ソフトアキバプラザ会場 F5-7 株式会社 タイムロード・ブースでの出来事だ。
麻倉怜士先生お薦めのBDソフトを使い1時間たっぷりMKサウンドの魅力が楽しめる講演なので参加した。
1年3ヶ月前のことなので記憶に曖昧な点はあるが、機器構成はスピーカーMK Sound MK950 THX Select2 Systemの5.1ch、AVアンプはONKYOのTX-NA808クラス、BDプレーヤーはパナソニックDMP-BDT900だったと思う。
視聴ソフトで記憶に残っているのは以下の2本。
1)サウンド・オブ・ミュージック 製作45周年記念HDニューマスター版:ブルーレイ・コレクターズBOX (数量限定生産)2010/12/03発売
麻倉先生はコレクターズBOX同梱のオルゴールまで紹介してソフトの内容を解説してくれた。3曲ほど視聴したと記憶している。少々ホワイトノイズが聞こえてやはり古い映画なので音声をリマスターしてもこの程度なのかと思ったが、後で我が家のシステムで聴いたところ、このソフトの音声レベルは低めなのでかなりの大音量にしていたためアンプの残留ノイズが聞こえていたと判明した。とても自宅では出せない音量だった訳だ。(汗)
2)ムーラン・ルージュ ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定)2010/12/03発売
赤い部屋で花形スターのサティーン(ニコール・キッドマン)が上流階級出身で作家志望のクリスチャン(ユアン・マグレガー)に迫るシーンからの視聴となったが、この時の参加者に大柄なアメリカ人の男性がいた。2人のやり取りに彼が大笑い。
字幕を読んでいるだけでは分からない裏の意味があるのだろうか?英語の台詞にそれほど深い意味は無さそうだが?と考え込んでしまった。この視聴が終わった後に麻倉先生から「MKサウンドのCEOから皆様にご挨拶があります」と紹介されたのがこの男性だった。
「さっきまでお色気シーンでバカ笑いしていた人がCEOだって!?」
このシーンを観る度にこの時の驚きと会話の本当の面白さは何なのか気になってしまう。(笑)
最後に肝心のMK950の音質だが、さすがに映画との相性はバッチリで同じドライバーを使用したスピーカー5本の音の繋がりは良い。サラウンド用SUR95T はトライポール・スピーカーなので音の広がりも密で豊かだ。サブウーファーMX350Mk2からは歯切れの良い迫力のある低音が出て一層映画を楽しく観させてくれる。
音楽コンサート系のソフトでも高いパフォーマンスを聴かせてくれた。ホームシアター機材をイチから揃えるのであれば検討に値するスピーカーシステムだ。2chステレオ音楽再生に関しては試聴していないので未知数ではあるが期待して良いと思う。
2011年11月11日
【音展追記版】価格帯別コンポ予算130万と200万の2セットを聴いた
15時に「富士通テン」のイベントが終わると急いで富士ソフト7Fプレゼンルームへ向かった。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」AHTE詳細レポートの第5回目は「15:05〜15:45 価格帯別コンポの魅力を探る 麻倉怜士先生」だ。このセミナーは14:10から始まっているのだが「富士通テン」と被ってしまったので仕方なくラスト40分だけでも参加することにした。コンポ聴き比べの感心は高く参加者が出入り口から溢れるほどの人気だったが何とか室内に入りドア付近で聴くことが出来た。
既に演奏していたのはスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×2本+プリメインアンプ マランツPM-11S2(39.9万)+SACDプレーヤー ヤマハCD-S2000(17.6万)の予算130万のコンポだ。麻倉先生はTD712zMK2BKを「音場型スピーカーです。」と紹介していたが遠くでは音場を感じられる筈も無くフルレンジの周波数限界ばかりが目立つとても130万円とは思えない残念な音だった。課題曲2曲は全コンポでかけているので音の違いが分かる寸法になっていた。
ラストの機器構成はスピーカー クリプトンKX-1000P(ペア99.8万)+プリメインアンプ アキュフェーズE-560(63万)+SACDプレーヤー ラクスマンD-05(31.5万)の予算200万のコンポだ。高音の伸びとが低音の沈み込みが魅力的で遠く離れたドア付近でもこのコンポの音が楽しめた。
試聴曲は次の9曲。
1)SHM-SACD田部京子, カルミナ四重奏団:シューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》
2)日本の歌 ヴァイオリンとハープで奏でる日本の原風景より荒城の月
3)課題曲?:バラ色の人生
4)課題曲ヴィヴァルディ:四季より春
5)リンダ・ロンシュタット:What's Newよりホワッツ・ニュー[CDとSACD聴き比べ]
6)マルタ・アルゲリッチのシューマンとショパンのピアノ協奏曲[CDとガラスCD聴き比べ]
7)SACDベートーベン:バイオリンソナタ(曲名聞き取れず)
8)KEF非売品SACDガエターノ・ドニゼッティ:ソナタ(曲名聞き取れず)
9)SACD角田健一ビッグバンド:BIG BAND STAGE ~甦るビッグバンドサウンド(青盤)より茶色の小瓶
5,6曲目に比較試聴を織り込んでくれて一層楽しめた。ガラスCDの音のクリアさは分かり易い。このイベントのまとめとして麻倉先生は「コンポの音はスピーカーで決まります。とにかく自分の耳で色々なスピーカーを聴いてお気に入りの音を見つけましょう。もし予算をオーバーしたらローンがあります」と言って参加者を笑わせていた。
「予算の配分はスピーカー65、アンプは25いや30、そしてプレーヤーは15です。」と言った時、私はメモを入力しながら聞いていたので文字にした途端”110ポイント制”になっていることに気づいたが会場の参加者を見回しても疑問に思っている人は殆どいないようだった。(笑)
TIASでも麻倉怜士氏は同じ”ばら色の人生”をかけたのだが未だに歌手名を聞き漏らしてが分からないのが残念だ。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」AHTE詳細レポートの第5回目は「15:05〜15:45 価格帯別コンポの魅力を探る 麻倉怜士先生」だ。このセミナーは14:10から始まっているのだが「富士通テン」と被ってしまったので仕方なくラスト40分だけでも参加することにした。コンポ聴き比べの感心は高く参加者が出入り口から溢れるほどの人気だったが何とか室内に入りドア付近で聴くことが出来た。
既に演奏していたのはスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×2本+プリメインアンプ マランツPM-11S2(39.9万)+SACDプレーヤー ヤマハCD-S2000(17.6万)の予算130万のコンポだ。麻倉先生はTD712zMK2BKを「音場型スピーカーです。」と紹介していたが遠くでは音場を感じられる筈も無くフルレンジの周波数限界ばかりが目立つとても130万円とは思えない残念な音だった。課題曲2曲は全コンポでかけているので音の違いが分かる寸法になっていた。
ラストの機器構成はスピーカー クリプトンKX-1000P(ペア99.8万)+プリメインアンプ アキュフェーズE-560(63万)+SACDプレーヤー ラクスマンD-05(31.5万)の予算200万のコンポだ。高音の伸びとが低音の沈み込みが魅力的で遠く離れたドア付近でもこのコンポの音が楽しめた。
試聴曲は次の9曲。
1)SHM-SACD田部京子, カルミナ四重奏団:シューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》
2)日本の歌 ヴァイオリンとハープで奏でる日本の原風景より荒城の月
3)課題曲?:バラ色の人生
4)課題曲ヴィヴァルディ:四季より春
5)リンダ・ロンシュタット:What's Newよりホワッツ・ニュー[CDとSACD聴き比べ]
6)マルタ・アルゲリッチのシューマンとショパンのピアノ協奏曲[CDとガラスCD聴き比べ]
7)SACDベートーベン:バイオリンソナタ(曲名聞き取れず)
8)KEF非売品SACDガエターノ・ドニゼッティ:ソナタ(曲名聞き取れず)
9)SACD角田健一ビッグバンド:BIG BAND STAGE ~甦るビッグバンドサウンド(青盤)より茶色の小瓶
5,6曲目に比較試聴を織り込んでくれて一層楽しめた。ガラスCDの音のクリアさは分かり易い。このイベントのまとめとして麻倉先生は「コンポの音はスピーカーで決まります。とにかく自分の耳で色々なスピーカーを聴いてお気に入りの音を見つけましょう。もし予算をオーバーしたらローンがあります」と言って参加者を笑わせていた。
「予算の配分はスピーカー65、アンプは25いや30、そしてプレーヤーは15です。」と言った時、私はメモを入力しながら聞いていたので文字にした途端”110ポイント制”になっていることに気づいたが会場の参加者を見回しても疑問に思っている人は殆どいないようだった。(笑)
TIASでも麻倉怜士氏は同じ”ばら色の人生”をかけたのだが未だに歌手名を聞き漏らしてが分からないのが残念だ。
2011年10月29日
【追記版】ソニーTA-DA5700ES視聴会は66万のプロジェクターでプレゼンテーション
「イベントの間のカメラ、ビデオ撮影、録音は禁止とさせていただきます。」美しい女性のイベントコンパニオンのアナウンスでプレゼンテーションが始まった。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第4回目は「16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES」だ。昨年までは30分間だったものが+15分されて内容がどう充実したのか期待して席に着いた。
機器構成はAVアンプTA-DA5700ES(27.3万)+BDレコーダーBDZ-AX2700T(実売価格22万)+プロジェクターVPL-VW95ES(66.5万)+SACDプレーヤーSCD-XA5400ES(17.6万)+スピーカーSS-AR2(63万)×3本+スピーカーSS-K30ED(5.8万)×4本+サブウーファーSA-W3000(2.6万)×8本だ。毎年変わるのはAVアンプ、BDレコーダーとプロジェクターの3台で他はソニーの定番モデルとなっている。
プレゼンテーション内容と視聴ソフトは以下の通り。禁止と言われたことでリアルタイムにメモ入力が出来ず終わった頃にはCDとBDのタイトルと曲名を忘れてしまった。(汗)
1) CD1曲
2) BDクラシック1曲
“A.P.M.(Automatic Phase Matching=オートマチック・フェーズ・マッチング)”解説
3) SACD Chaotic Planet Special Master Edition:Scarborough Fair
“スピーカーリロケーション with A.P.M.”解説
4) BD グリーン・ホーネット:チンピラ退治のシーン
“サウンド・オプティマイザー”解説
5) BD スパイダーマン3:サンドマン誕生のシーン
“スピーカーリロケーション with A.P.M.フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”解説
6) BD ビリージョエルLive at Shea Stadium:1曲
そうだった、評論家がいないソニーのデモは真面目なプレゼンテーションになるのだった。VPL-VW95ESを使ってパワーポイントのスライドを映すなんてなんと贅沢な!15分伸びたのも紹介したい機能が増えたからで、来年のモデルでまた機能が追加されたら60分になっているかもしれない。(苦笑) HYPSのマルチチャンネルSACDを使うのも3年目でそろそろデモに最適な新作マルチチャンネルSACDソフトを発売して欲しいものだ。
機能説明の後にオンでソフトを再生して、次にオフで再生して、最後にオンで再確認というデモなので効果は間違い無く誰でも分かる親切さ。(笑)
その中でも聴感補正技術“サウンド・オプティマイザー”の有効性は高い。Audyssey Dynamic EQと同じ効果を狙っているがソニーの方はモード切り替えがなく使い易そうだ。これは今後のAVアンプには是非とも欲しい機能だ。
一方”フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”に関しては、効果は分かるが私は積極的に使いたくないと思った。映画の台詞や音楽のボーカルという重要な音をセンタースピーカーよりコストの掛かっていないフロントハイスピーカーから鳴らして良いのか?音質が劣化するだろうし、センタースピーカー無しのファントムモードみたいに定位が甘くなるのも好みではない。
実質的な試聴時間は短くTA-DA5700ESがTA-DA5600ESよりどの程度音質が向上したのか分からなかった。(冷汗)
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第4回目は「16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES」だ。昨年までは30分間だったものが+15分されて内容がどう充実したのか期待して席に着いた。
機器構成はAVアンプTA-DA5700ES(27.3万)+BDレコーダーBDZ-AX2700T(実売価格22万)+プロジェクターVPL-VW95ES(66.5万)+SACDプレーヤーSCD-XA5400ES(17.6万)+スピーカーSS-AR2(63万)×3本+スピーカーSS-K30ED(5.8万)×4本+サブウーファーSA-W3000(2.6万)×8本だ。毎年変わるのはAVアンプ、BDレコーダーとプロジェクターの3台で他はソニーの定番モデルとなっている。
プレゼンテーション内容と視聴ソフトは以下の通り。禁止と言われたことでリアルタイムにメモ入力が出来ず終わった頃にはCDとBDのタイトルと曲名を忘れてしまった。(汗)
1) CD1曲
2) BDクラシック1曲
“A.P.M.(Automatic Phase Matching=オートマチック・フェーズ・マッチング)”解説
3) SACD Chaotic Planet Special Master Edition:Scarborough Fair
“スピーカーリロケーション with A.P.M.”解説
4) BD グリーン・ホーネット:チンピラ退治のシーン
“サウンド・オプティマイザー”解説
5) BD スパイダーマン3:サンドマン誕生のシーン
“スピーカーリロケーション with A.P.M.フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”解説
6) BD ビリージョエルLive at Shea Stadium:1曲
そうだった、評論家がいないソニーのデモは真面目なプレゼンテーションになるのだった。VPL-VW95ESを使ってパワーポイントのスライドを映すなんてなんと贅沢な!15分伸びたのも紹介したい機能が増えたからで、来年のモデルでまた機能が追加されたら60分になっているかもしれない。(苦笑) HYPSのマルチチャンネルSACDを使うのも3年目でそろそろデモに最適な新作マルチチャンネルSACDソフトを発売して欲しいものだ。
機能説明の後にオンでソフトを再生して、次にオフで再生して、最後にオンで再確認というデモなので効果は間違い無く誰でも分かる親切さ。(笑)
その中でも聴感補正技術“サウンド・オプティマイザー”の有効性は高い。Audyssey Dynamic EQと同じ効果を狙っているがソニーの方はモード切り替えがなく使い易そうだ。これは今後のAVアンプには是非とも欲しい機能だ。
一方”フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”に関しては、効果は分かるが私は積極的に使いたくないと思った。映画の台詞や音楽のボーカルという重要な音をセンタースピーカーよりコストの掛かっていないフロントハイスピーカーから鳴らして良いのか?音質が劣化するだろうし、センタースピーカー無しのファントムモードみたいに定位が甘くなるのも好みではない。
実質的な試聴時間は短くTA-DA5700ESがTA-DA5600ESよりどの程度音質が向上したのか分からなかった。(冷汗)
2011年10月28日
【追記版】富士通テンTD712zMK2BK×5+TD725swの217万セット視聴
国内外のトップアーティストたちが使用しているというタイムドメインスピーカーTD712zMK2。一度は聴いてみたいと思っていたが過去2年の音展では富士通テンのイベント整理券がもらえず悔しい思いをしていた。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第3回目は「14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮晴男先生」だ。「3年目でやっと整理券ゲットだぜ!」
機器構成はスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×5本+サブウーファーTD725sw(44.1万)の5.1ch仕様。これらをJVCプロジェクターDLA-X9(105万) +アキュフェーズAVプリアンプVX-700(98万)+アキュフェーズ6chパワーアンプPX-650(66万)+ケンブリッジオーディオ ユニバーサルプレーヤーAzur751BDで鳴らす。プレーヤーの音声はアナログ接続だ。アキュフェーズのAV機器を聴くのは初めてなのでこちらも楽しみだ。
視聴ブルーレイは以下の通り。3D作品上映前にメガネが渡された。
1) 第一回ジョージ・ガーシュイン賞受賞記念コンサート 2007(Paul Simon & Friends: Library of Congress):The Boxer - Alison Krauss, Shawn Colvin and Jerry Douglas
2) RED/レッド:空港での戦闘シーン
3)ランゴ(輸入版BD):砂漠で猛禽類に襲われるシーン
4) グリーン・ホーネット IN 3D:カーチェイス・シーン
5) トロン:レガシー 3D:ライトサイクル戦のシーン
6) デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2:トゥ・ラヴ・ユー・モア/シャリース
潮先生は「富士通テンはタイムドメインという新しい価値観を提唱してスピーカーを開発して今年で10周年を迎えた。」と解説してくれた。音の時間軸に注目して音の波形を忠実に再現すると言う。ここ数年の間に発売されたAVアンプであればパイオニアのフルバンド・フェイズコントロールやソニーのオートマチック・フェーズ・マッチング等のデジタル信号処理でスピーカーの位相特性を自動的に揃えることは可能だが、それをアナログ物理的にスピーカーで行っている訳だ。
確かに音の繋がりは自然でサラウンド音場は正確だ。台詞も明瞭に聴かせてくれる。6枚のBDは楽しく観られた。だがやはり12cmフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていれば魅力が増すのにと残念に思った。ボクサーの音数が少なく寂しい演奏に聴こえたが、これはコンサート自体がそうだったのか先の2回のイベントで耳が肥えてしまったのが原因なのか気になる所だ。
一方サブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。潮先生も「TDシリーズは使っていなくてもこのサブウーファーを使っている人はかなりいます」と言っていた。ニッパーの置物が上にあるのは不要な振動は出さないという証明の為に置いたとのことだ。
映画では映像にのめり込むと段々気にならなくなるが音楽ソフトになると周波数特性的に物足りなくなる。潮先生お気に入りのペコちゃんことシャリース嬢の声の伸びが不足気味。このエンクロージャーにパイオニアのCSTドライバーを搭載したら凄いスピーカーになるのではないか?そんな夢を見たくなるスピーカーだった。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第3回目は「14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮晴男先生」だ。「3年目でやっと整理券ゲットだぜ!」
機器構成はスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×5本+サブウーファーTD725sw(44.1万)の5.1ch仕様。これらをJVCプロジェクターDLA-X9(105万) +アキュフェーズAVプリアンプVX-700(98万)+アキュフェーズ6chパワーアンプPX-650(66万)+ケンブリッジオーディオ ユニバーサルプレーヤーAzur751BDで鳴らす。プレーヤーの音声はアナログ接続だ。アキュフェーズのAV機器を聴くのは初めてなのでこちらも楽しみだ。
視聴ブルーレイは以下の通り。3D作品上映前にメガネが渡された。
1) 第一回ジョージ・ガーシュイン賞受賞記念コンサート 2007(Paul Simon & Friends: Library of Congress):The Boxer - Alison Krauss, Shawn Colvin and Jerry Douglas
2) RED/レッド:空港での戦闘シーン
3)ランゴ(輸入版BD):砂漠で猛禽類に襲われるシーン
4) グリーン・ホーネット IN 3D:カーチェイス・シーン
5) トロン:レガシー 3D:ライトサイクル戦のシーン
6) デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2:トゥ・ラヴ・ユー・モア/シャリース
潮先生は「富士通テンはタイムドメインという新しい価値観を提唱してスピーカーを開発して今年で10周年を迎えた。」と解説してくれた。音の時間軸に注目して音の波形を忠実に再現すると言う。ここ数年の間に発売されたAVアンプであればパイオニアのフルバンド・フェイズコントロールやソニーのオートマチック・フェーズ・マッチング等のデジタル信号処理でスピーカーの位相特性を自動的に揃えることは可能だが、それをアナログ物理的にスピーカーで行っている訳だ。
確かに音の繋がりは自然でサラウンド音場は正確だ。台詞も明瞭に聴かせてくれる。6枚のBDは楽しく観られた。だがやはり12cmフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていれば魅力が増すのにと残念に思った。ボクサーの音数が少なく寂しい演奏に聴こえたが、これはコンサート自体がそうだったのか先の2回のイベントで耳が肥えてしまったのが原因なのか気になる所だ。
一方サブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。潮先生も「TDシリーズは使っていなくてもこのサブウーファーを使っている人はかなりいます」と言っていた。ニッパーの置物が上にあるのは不要な振動は出さないという証明の為に置いたとのことだ。
映画では映像にのめり込むと段々気にならなくなるが音楽ソフトになると周波数特性的に物足りなくなる。潮先生お気に入りのペコちゃんことシャリース嬢の声の伸びが不足気味。このエンクロージャーにパイオニアのCSTドライバーを搭載したら凄いスピーカーになるのではないか?そんな夢を見たくなるスピーカーだった。
2011年10月26日
【追記版】パイオニア試聴室 TAD-E1試聴
SC-LX85の視聴が終わるとちょうどTADの整理券を配っており早速手に入れて待ち時間の30分間に富士ソフトアキハバラプラザ会場の5,6,7階を見て廻りイベントの時間を把握しておく。富士通テンが12時から整理券を配り始めていたのでもらっておく。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第2回目は「12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生」だ。期待のTAD-E1を視聴した。
機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)のフルTADだ。ハイレゾ音源用に山之内先生ご持参のMac Airも置かれている。再生ソフトはAudioGate、外部記憶装置はSSD、常駐ソフトは最小限、クリプトンUSBケーブルUC-HRシリーズによる接続と高音質用に最適化していると言っていた。
試聴曲は次の通り。
1)CD:ムジカなんとか (曲名聞き取れず)
2)CD:ショスタコーヴィチの曲 (曲名聞き取れず)
3)CD:バイオリンの曲 第4楽章 (曲名聞き取れず)
4)CD:ハイドン ピアノ協奏曲
5)HR:ハイドン ピアノ協奏曲 96kHz/24bitハイレゾ
6)HR:キャロル・キッドの歌 192kHz/24bitハイレゾ (曲名聞き取れず)
7)HR:レスピーギ バレエ「シバの女王ベルキス」組曲 第2楽章”War Dance”176.4kHz/24bitハイレゾ
8)藤井カルテットの曲 (曲名聞き取れず)
前半はTAD D600によるCD、後半はMacによるハイレゾ音源再生という構成だった。私の知らない曲が多くタイトル不明で申し訳ない。4曲目と5曲目で同じ演奏をCDとHRで比較試聴している。
TAD C2000はアシンクロナス トランスファー(非同期転送)モード対応のUSB入力端子を搭載している。山之内先生は「高価なCDプレーヤーの10分の1以下の価格のPCでハイレゾ音源を再生すれば高音質で楽しめます」と口を滑らせていた。確かに私の耳にはHRの方が音が細やかに優しくなったように聴こえて好ましかった。
肝心のTAD-E1の音は分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。さすがにTAD-R1の物量から来る凄みのある音は出ないが優秀なハイエンドスピーカーであることに間違いは無い。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能だ。10mm厚のアルミベースにネットワークフィルターを宙吊りにして取り付けてベース部に格納している点、スピーカー端子がキャビネットに無いことによる強度アップ等6年間の技術の進歩が聴き取れれば84万の価格差も納得出来るだろう。
山之内先生の「CSTドライバーは1基で8.5オクターブを再生できます。18cmウーファー2基は25 cmウーファーに相当します」といった説明は6年前のS-1EX発表時の解説と同じで思わず苦笑してしまった。そのS-1EXが反対側にはあるのだから、出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
音展閉幕の2日後、10/25(火)TAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)はReferenceシリーズのプリアンプTAD-C600を発表した。12月下旬発売で価格は315万円だ。これでReferenceシリーズはフルラインナップが揃った。残るはEvolutionシリーズのプレーヤーのみだ。どんなモデルが登場するのか楽しみだ。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第2回目は「12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生」だ。期待のTAD-E1を視聴した。
機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)のフルTADだ。ハイレゾ音源用に山之内先生ご持参のMac Airも置かれている。再生ソフトはAudioGate、外部記憶装置はSSD、常駐ソフトは最小限、クリプトンUSBケーブルUC-HRシリーズによる接続と高音質用に最適化していると言っていた。
試聴曲は次の通り。
1)CD:ムジカなんとか (曲名聞き取れず)
2)CD:ショスタコーヴィチの曲 (曲名聞き取れず)
3)CD:バイオリンの曲 第4楽章 (曲名聞き取れず)
4)CD:ハイドン ピアノ協奏曲
5)HR:ハイドン ピアノ協奏曲 96kHz/24bitハイレゾ
6)HR:キャロル・キッドの歌 192kHz/24bitハイレゾ (曲名聞き取れず)
7)HR:レスピーギ バレエ「シバの女王ベルキス」組曲 第2楽章”War Dance”176.4kHz/24bitハイレゾ
8)藤井カルテットの曲 (曲名聞き取れず)
前半はTAD D600によるCD、後半はMacによるハイレゾ音源再生という構成だった。私の知らない曲が多くタイトル不明で申し訳ない。4曲目と5曲目で同じ演奏をCDとHRで比較試聴している。
TAD C2000はアシンクロナス トランスファー(非同期転送)モード対応のUSB入力端子を搭載している。山之内先生は「高価なCDプレーヤーの10分の1以下の価格のPCでハイレゾ音源を再生すれば高音質で楽しめます」と口を滑らせていた。確かに私の耳にはHRの方が音が細やかに優しくなったように聴こえて好ましかった。
肝心のTAD-E1の音は分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。さすがにTAD-R1の物量から来る凄みのある音は出ないが優秀なハイエンドスピーカーであることに間違いは無い。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能だ。10mm厚のアルミベースにネットワークフィルターを宙吊りにして取り付けてベース部に格納している点、スピーカー端子がキャビネットに無いことによる強度アップ等6年間の技術の進歩が聴き取れれば84万の価格差も納得出来るだろう。
山之内先生の「CSTドライバーは1基で8.5オクターブを再生できます。18cmウーファー2基は25 cmウーファーに相当します」といった説明は6年前のS-1EX発表時の解説と同じで思わず苦笑してしまった。そのS-1EXが反対側にはあるのだから、出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
音展閉幕の2日後、10/25(火)TAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)はReferenceシリーズのプリアンプTAD-C600を発表した。12月下旬発売で価格は315万円だ。これでReferenceシリーズはフルラインナップが揃った。残るはEvolutionシリーズのプレーヤーのみだ。どんなモデルが登場するのか楽しみだ。
2011年10月25日
【追記版】パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85視聴
「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」の受付を済まそうと秋葉原UDX会場へ行くが、去年までは外にあった受付が今年は中に設置されており、つい探してしまった。公式ガイドブックをもらうとそのまま富士ソフトアキハバラプラザ会場へ向かう。
さあ今日から5回予定で詳細レポートをまとめていく。1回目は「11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生」だ。パワーアンプの素子が変わりSC-LX85の音はどう変化したのか?絶対聴き逃せないイベントだ。
富士ソフトアキハバラプラザ会場F6-1へ向かうとちょうど整理券を配っておりすぐにSC-LX85(33万)が視聴出来た。2009年から毎年同じブースで行ってくれるので探す必要も無く助かる。今年から整理券を配るようになり、しかも座席位置を希望出来るようになっているのは嬉しい心配りだ。
構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。反対側にTADシステムが設置されているため9.1chシステムに出来なかったと説明があった。BDP-LX91を使っていると言うことはアナログ音声接続の可能性がありそうだ。
視聴BDは次の通り。
1)ジュラシックパーク(1作目):T-REX登場
2)スターウォーズEP1:ポッドレース
3)ブラックスワン:クライマックスの踊りのシーン
4)ゲンスブールと女たち:「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の売り込みシーン
5)英国王のスピーチ:全英ラジオ放送による会戦演説のシーン
大橋先生は冒頭に6作品を観てもらう予定と言っていたが5本で時間切れとなってしまった。「以前大阪P社のプロジェクターのイベントでうっかりラストのネタばれシーンを流してしまい苦情が出て首になったので今日は寸止めします」と言って笑いを取っていた。
視聴の合間合間に大橋先生がSC-LX85の説明を行った。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300(190万)に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。
「デジタルパワーアンプは何社も取り組んではみるものの2chでは何とかなるノイズ処理や発熱の問題がマルチチャンネル分となると大変難しく開発を止めてしまう。毎年確実にノウハウを積み重ねているのはパイオニアだけだ。S社も型番9が付くAVアンプ以降はアナログに戻ってしまった。AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」という業界裏話までしてくれた。
SC-LX85の音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度で唸らされてしまった。LDやDVDで何度も観たT-REX登場シーンの迫力は一層増しており「これはBD-BOX買うしかないな」と背中を押された感じだ。(笑)
緊張感から始まった英国王のラジオ演説が徐々に熱を帯びてくるのと同時にバックで流れるベートーベン第九が盛り上がる。音響面から「さすがアカデミー賞作品、面白そうだから是非観なくては」と思わされてしまった。
大橋先生はハイレゾファイルを用意しているが時間が足りなくてお聞かせ出来ないと言っていた通り2chステレオのデモが無かったのは残念だった。HR音楽再生でSC-LX85(33万)+S-1EX(ペア126万)がTAD-E1(ペア210万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)の音に肉薄したら困ると言う大人の事情ではないかと勘繰ってしまった私はSC-LX85を買い被り過ぎなのだろうか。
ということで「英国王のスピーチ」に感動して第九が聴きたくなったらカラヤンのベートーベン交響曲集をどうぞ、と昨日の記事に繋げてみる。勿論私は帰宅してすぐ聴きました。(笑)
さあ今日から5回予定で詳細レポートをまとめていく。1回目は「11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生」だ。パワーアンプの素子が変わりSC-LX85の音はどう変化したのか?絶対聴き逃せないイベントだ。
富士ソフトアキハバラプラザ会場F6-1へ向かうとちょうど整理券を配っておりすぐにSC-LX85(33万)が視聴出来た。2009年から毎年同じブースで行ってくれるので探す必要も無く助かる。今年から整理券を配るようになり、しかも座席位置を希望出来るようになっているのは嬉しい心配りだ。
構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。反対側にTADシステムが設置されているため9.1chシステムに出来なかったと説明があった。BDP-LX91を使っていると言うことはアナログ音声接続の可能性がありそうだ。
視聴BDは次の通り。
1)ジュラシックパーク(1作目):T-REX登場
2)スターウォーズEP1:ポッドレース
3)ブラックスワン:クライマックスの踊りのシーン
4)ゲンスブールと女たち:「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の売り込みシーン
5)英国王のスピーチ:全英ラジオ放送による会戦演説のシーン
大橋先生は冒頭に6作品を観てもらう予定と言っていたが5本で時間切れとなってしまった。「以前大阪P社のプロジェクターのイベントでうっかりラストのネタばれシーンを流してしまい苦情が出て首になったので今日は寸止めします」と言って笑いを取っていた。
視聴の合間合間に大橋先生がSC-LX85の説明を行った。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300(190万)に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。
「デジタルパワーアンプは何社も取り組んではみるものの2chでは何とかなるノイズ処理や発熱の問題がマルチチャンネル分となると大変難しく開発を止めてしまう。毎年確実にノウハウを積み重ねているのはパイオニアだけだ。S社も型番9が付くAVアンプ以降はアナログに戻ってしまった。AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」という業界裏話までしてくれた。
SC-LX85の音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度で唸らされてしまった。LDやDVDで何度も観たT-REX登場シーンの迫力は一層増しており「これはBD-BOX買うしかないな」と背中を押された感じだ。(笑)
緊張感から始まった英国王のラジオ演説が徐々に熱を帯びてくるのと同時にバックで流れるベートーベン第九が盛り上がる。音響面から「さすがアカデミー賞作品、面白そうだから是非観なくては」と思わされてしまった。
大橋先生はハイレゾファイルを用意しているが時間が足りなくてお聞かせ出来ないと言っていた通り2chステレオのデモが無かったのは残念だった。HR音楽再生でSC-LX85(33万)+S-1EX(ペア126万)がTAD-E1(ペア210万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)の音に肉薄したら困ると言う大人の事情ではないかと勘繰ってしまった私はSC-LX85を買い被り過ぎなのだろうか。
ということで「英国王のスピーチ」に感動して第九が聴きたくなったらカラヤンのベートーベン交響曲集をどうぞ、と昨日の記事に繋げてみる。勿論私は帰宅してすぐ聴きました。(笑)