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2014年01月05日

正月休みにVPL-VW500ESで映画を3本観てみた

昨日の記事は自分が見た画質の違いより個々のモードでVPL-VW500ESの画質パラメーターがどう設定されているのかをまとめた方が役立ったかもしれないと反省しつつ、この休みは映画三昧の日々だ。AV Phileとして各映画の見どころを簡単に記しておこうと思う。

『パシフィック・リム 3D』

冒頭のKAIJU出現からハリケーンの海での戦闘で一気に引き込まれあっという間の130分だ。3D効果は雨や雪といった自然現象では飛び出し効果はあるが、それ以外はイェーガーとKAIJUの巨大さと怖さを自然に見せる方向で使われている。重量感を表現する低音と派手な戦闘シーンのサラウンド効果はデモ用としても最適だ。

3Dなのに字幕で観てしまったのは失敗。字幕を読むので映像に集中出来なかったが、特に英語のテロップが下に出る時は字幕が右に移るので追いかけるのが大変だった。(汗)

CGでどんな映像も作れるのでそれ自体には驚かなくなっているのが寂しくはあるが、ハリケーンの海での戦闘とか、そのリアルさには感心させられる。リアルなだけに逆に人型巨大兵器の戦い方が殴り合いメインで他に軍隊の支援もないというのが不自然に思えてしまう。(苦笑)

ストーリーは『インデペンデンス・デイ』のスーパーロボット版とハリウッド王道の展開だ。特撮怪獣映画として手放しで褒める気になれないのは侵略者という敵がいるという単純明快さと簡単に核を使う安易さが作品を薄っぺらいものにしているからだろう。(苦笑)

『ヒューゴの不思議な発明 3D』

冒頭のパリ駅のプラットホームを進むシーンには体が浮くような感覚が味わえた。ヒューゴが住むパリ駅の機械室の立体感は見事で実に物語と3D効果が馴染んでいる。ヒューマンドラマなので動きの速いシーンはなく落ち着いて3Dを楽しめるのも良い。それでいてちゃんと鉄道公安官の顔がヒューゴに迫るシーンや『月世界旅行』の月が飛び出してくると言った演出もあり飽きさせない。

時計機械室の振子の音や駅の喧騒と言った環境音にサラウンド効果が使われており音響がドラマを陰で支えている。

孤児ヒューゴと駅のおもちゃ屋の老人出会いに手帳の謎が絡み126分を飽きずに楽しむことが出来た。ストーリー情報を余り仕入れず観たものだから機械人形の秘密が“映画の魔術師"ジョルジュ・メリエスまで辿り着く展開には驚かされた。目頭が熱くなるシーンもある家族と映画愛に溢れたファミリー映画なので家族全員で楽しめると保証出来る。

『レ・ミゼラブル』

ミュージカル舞台の内容は知らないが、この長い物語をよく158分にまとめたと感心しつつ一気に観てしまった。下手に場面を切り替えずその時見せたい物語を一気に進めるので多くの人物が登場しても混乱せず分かり易い。ロケーションしつつ舞台を演じていると言った演出の成功だ。もっとも解説ナレーションもないので観客が原作をまったく知らなかったら話についていくのは大変だろう。

宿屋のテナルディエ夫妻は道化役として重い物語に笑いを添えているのは面白い役どころだ。 (笑)

リファレンスモードで観ていたがエンドクレジットでコダックフィルム撮影と分かった。次はフィルム2で観てみたい。冒頭の造船所のシーンの音の迫力と、学生と軍隊の戦闘シーンの大砲の低音と飛び交う鉄砲の音には驚かされたが、それ以外は自然な効果音の使い方だ。

パッケージ裏面には「誰もが三度涙した。」とのキャッチコピーが躍る。ミリエル司教がジャン・ヴァルジャンに銀の燭台を与えるシーンには目頭が熱くなったが、あとは泣けるシーンも無くすっかり油断していた。ジャン・ヴァルジャンが最期を迎え「民衆の歌」でクライマックスとなる演出には完全にやられた。気持ち良く泣かせてもらいました。

3D映像の明るさとクロストークの無いクリアな画質、そして4K化による情報量の多さが映画への没入感を高めてくれる。2Dでも感動が増すことで4Kのメリットを実感出来る。

『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』のナレーションではないが「SDからHDそして4Kへ」とまったく凄い時代になったものだと思わずにいられない。


posted by バンブーヤン at 01:17| VW500ES
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