21回予定の「2013 Tokyo International Audio Show」詳細レポートの第4回目は「11/04(月) 11:00〜11:50 G701:デノン 傅信幸氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はプリメインアンプPMA-SX(75万円)、SACDプレーヤーDCD-SX1(55万円)、スピーカーダリEPICON 6(税込120万円/ペア)だ。
傅氏は最近のハイエンドスピーカーはスポーツカーの様で遊びが無く使いこなしが難しい。古い録音の音源を聴いたりすると違和感がある。その点ダリとソナスファベールは音に甘みがあり聴きやすい。マジコやYG Acousticsといった固い筐体に固い振動板のスピーカーがある一方でスペンドールの様に柔らかいコーン紙に鳴るキャビネットのスピーカーもある。ダリは丁度その中間にあるスピーカーと説明した。
1981年のオーディオフェアに参考出品されたCDプレーヤー試作機は29インチテレビ並みの大きさで大量のICを使用していたので発熱量が多く、説明している間中股間を熱せられて大変だったと思い出話を語り笑わせてくれた。1982年に発売されたCDプレーヤー1号機は信号にリップルが多く、これが当時デジタル臭さい音と言われた原因のひとつと時効話をした。
デノンが1993年にセパレートCDプレーヤーを発売した話やアンプは1992年から大電流増幅素子UHC-MOSのシングルプッシュプル回路を採用していることを説明した。
試聴したソフトは次の7枚。
1) Ellipse(楕円)/イモージェン・ヒープ
2) ラモー:シンフォニー・イマジネール/ミンコフスキ(マルク)
3) 『NOBU'S POPULAR SELECTION』ステレオサウンド リファレンス
4) リターン・トゥ・バッハ/日下紗矢子
5) チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」/ゲルギエフ(ワレリー)
6) プッチーニ:トスカ/デイヴィス(コリン)
7) GOLDEN BEST/井上陽水
「楕円/イモージェン・ヒープ」の音場の広がり方、「ラモー:シンフォニー・イマジネール/ミンコフスキ」の低音のおどろおどろしさ、「チャイコフスキー : 交響曲 第4番」のスケール感のある音楽を味わえて、これは満足度が高い良い組み合せだと思った。後で値段を確認して納得するのだが、3点250万円でハイエンドオーディオの音が楽しめるのだからパフォーマンスは高い。
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