私は日本が少子高齢化になった理由を次の様な負のスパイラルに陥ったからと考えている。
1)高学歴が当たり前になり子育てのコストが掛かる為産む子供の数が減った。
2)子供の数が減り国内市場が縮小し始め需要が減ってきた。
3)国内需要減少で企業は採用を手控えたり国外に生産拠点を移したりする。
4)求人減少で学校を卒業した若者が安定した職業に就けない。
5)安定した収入を得られない若者は結婚出産を先延ばしにするので少子化が進む。 -> 2)に戻る
少子高齢化対策として国は「高年齢者雇用安定法」改正した。私はこの改正が少子高齢化の悪循環を断ち切るところか加速化させる恐れがあると感じている。高齢者が働き続けることで若者の就職機会が遠のくのでは一層少子化が進むだけだろう。
ではこの負のスパイラルから抜け出すにはどうしたら良いのか。素人考えではあるが「子育て家族優遇政策」を行えば良いと思う。単純に言えば「公共団体と民間企業は結婚して子供を育てている若者から優先して採用しなければならない」という法律を執行するのだ。
当然このことで企業のコスト負担は増え、生産性も一時停滞するだろう。だが5年も経過すれば以下の様な正のスパイラルが回り始めることが期待出来る。
1)公共団体と民間企業は一定割合の「子育て中の若者」を採用し始める。
2)仕事を得ようと結婚出産に踏み切る若者が増えてくる。
3)子供関連の消費が増えてくる。
4)国内需要が増え景気が良くなり求人数が増えてくる。
5)求人数が増えることで「子育て家族優遇」採用数が一層増える。 -> 2)に戻る
こうして好循環が始まれば少子化問題は徐々に解消され、同時に高齢者を支える社会保障制度も機能し続けることが出来る。今の若者がやれ”就活”だ”婚活”だ”妊活”だと苦労している話を聞くと”婚活”さえクリアすれば”就活”までゴール出来る体制を作ってあげれば、その若いエネルギーを仕事と子育てに活かせるだろうにと思う。
今ホモ・サピエンスは高度な文明と社会制度を営み、人口70億人以上に増え、ジュラ紀の恐竜の様に生物の種として繁栄を極めている。だがその陰では「少子高齢化」という生物として衰退の道を歩み始めている。そんな真夏の夜の夢を見た・・・。
【関連リンク】
「出産・育児は絶望的 産めなきゃ終わりの日本経済」
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/6420
『50歳以上で父親になると孫の自閉症リスク1.7倍』
http://kenko100.jp/articles/130328001493/
『マウスでは父親の高齢化が仔の自閉症のリスクを高める - 東北大が確認』
http://news.mynavi.jp/news/2013/06/20/097/index.html
『妊娠を科学する! - 男も知っておくべき高齢出産時代の妊娠のための基礎知識』
http://news.mynavi.jp/column/miraikan_ninshin/001/index.html
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