7月米雇用統計が予想を大きく下回り、これを受けてドル安円高となった。2日の「ウォールストリートジャーナル」の1面で日本テレビがスタジオジブリのアニメを放送した過去9回中8回米雇用統計が予想を下回り7回とも円高になった、という記事を掲載した。
進藤隆富キャスターが「バルス」なんて言うものだから驚いたのだが、「天空の城ラピュタ」が放送されていた23:22頃ツイッターでは14万人強が呟いたそうだから、これを知っていて口に出したのかもしれない。リーマンショック規模ならバルス級だろうが、予想を2万2千人下回った程度では「ラピュタの雷」にも及ばないダメージだろう。(笑)
雇用統計は毎月第一金曜日に発表されるのは決まっている。日テレの映画放送枠は「金曜ロードSHOW!」しかない。そしてジブリ映画の18作品中14作品が7月に公開されている。この映画宣伝を兼ねて過去の作品をテレビ放送するのは当然の戦略だ。
熱心なジブリファンは既に7月中に劇場に行っているだろうから、ここはライトなファンに向けて8月に放送したい。中旬のお盆の時期と、下旬の夏休みの宿題追い込み時期は効果が低いので8月第一週がベストの放送日だ。こんな話が編成部で行われているのではないかと想像する。
結果当然の様にジブリ映画放送後に雇用統計が発表される。では7月の雇用統計が弱いのは何故か。この記事を書くにあたり色々と検索してみたが明確な答えは得られなかった。
日本でも「2月8月は売り上げが悪い」と言われる様に、米国も長いバカンスで客足が減るので民間企業は7月から雇用者数を減らしているのではないか。また6月に新規学卒者が入社しているので中途採用を控えると言う季節要因もありそうだ。
米国の夏の雇用統計が予想を下回る傾向がある理由はまだまだ調べる必要はあるとしても単なる映画宣伝の為のテレビ放送で「ジブリの法則」と言われてはたまったものではないだろう。(苦笑)
【関連リンク】
『日本の株・外為投資家が身構える「ジブリの呪い」』
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323451804578642561445230042.html?mod=JWSJ_EditorsPicks
『「バルス」秒間14万3199ツイート デマもびっくり過去最高の4倍超に』
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1308/03/news014.html
『米雇用統計の解説・データ』
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/employment_data.html
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